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予測される大人の身長を子どもに伝える?伝えるときの言い方と、伝えないときの考え方
公開日:2026年10月5日 更新日:2026年10月5日
予測される大人の身長は幅のある目安で、成長の途中で変わることもあります。子どもに伝えるかどうかは、本人が知りたがっているか、年齢や理解の程度、何のために伝えるのかを考えて決めましょう。伝えるときは一つの数字ではなく幅で、「今の見通し」として話すことが大切です。伝えないと決めた場合も、本人に聞かれたら答えられるよう準備しておきましょう。
予測される大人の身長は、どのくらい確かな数字?
日本の子ども向けに示された研究では、両親の身長から出す大人の身長の目安(ターゲットハイト)に、男の子で上下9cm、女の子で上下8cmほどの幅をもたせて考えるとされています。両親の身長だけから出す目安には、それだけの幅があるということです。
医療機関では、成長曲線での今の位置や、手のエックス線写真で調べる骨年齢なども合わせて見通しを考えます。それでも、思春期の始まる時期などによって、見通しが途中で変わることがあります。予測の方法ごとの幅は「最終身長の予測はどのくらい当たる?」のコラムで説明しています。
子どもに伝えるかどうかを考える前に、保護者自身が「この数字は、その身長になると約束するものではない」と理解しておくことが大切です。医師から予測を聞いたときは、どの方法で出した数字なのか、どのくらいの幅があるのか、いつごろ見直すのかを確かめておくと、子どもに聞かれたときにも落ち着いて説明しやすくなります。
出典 [1]
子どもに伝えるかどうかは、どう考える?
日本小児科学会の「医療における子ども憲章」は、子どもには、自分の健康を守るための情報について、分かりやすい方法で説明を受ける権利があるとしています。一方で、知りたくないと思っていることをわざわざ言われたくない子どもや、今は意見を言いたくない子どももいるので、そうした気持ちにも寄り添いながら、ていねいに接していくことが必要だとも書かれています。
日本医師会の医の倫理の資料も、子どもには理解する力に応じた分かりやすい言葉で説明し、理解と納得を得ることを求めています。つまり、「必ず伝える」「絶対に伝えない」のどちらかではなく、子どもの様子に合わせて決めてよいということです。
伝える前に、考えておきたいことは?
伝えるかどうか迷ったときは、次のような点を考えてみましょう。保護者が予測の数字に強く不安を感じているときは、その不安が言葉や表情から子どもに伝わることもあります。先に家族の間で、数字の意味や受け止め方を話し合っておくと安心です。
- 本人が「大人になったら何cmになるの?」と自分から聞いてきたか
- 年齢や理解の程度から、数字に幅があることを受け止められそうか
- 何のために伝えるのか(本人の不安を和らげるためか、治療について一緒に考えるためか)
- 数字が友だちとの会話などで独り歩きしないか
- 保護者自身が、数字を聞いてどう感じたのかを整理できているか
伝えるときは、どんな言い方がよい?
伝えるときは、一つの数字ではなく「このくらいからこのくらいの間」という幅で話し、今の時点の見通しであることを添えましょう。身長が、その人のよさや将来の可能性を決めるものではないことも、あわせて伝えたいことです。次のような言い方が手がかりになります。
- 「今の記録から考えると、このくらいの間になりそう、という目安なんだって」
- 「これから体が成長する時期によって、変わることもあるんだよ」
- 「数字はお天気の予報みたいなもので、そのとおりになると決まっているわけじゃないよ」
- 「どんな身長になっても、あなたのいいところは変わらないよ」
伝えないと決めたときは、どう考える?
子どもがまだ小さい、数字にこだわりやすい、今は身長の話を避けたがっている、といった場合は、今は伝えないという判断もあります。ただ、伝えないことと、うそをつくことは違います。本人に聞かれたときに「そんな数字はない」とごまかすと、あとで知ったときに不信感につながることがあります。
聞かれたら、「先生から目安は聞いているよ。幅のある数字だから、知りたくなったら一緒に聞こうね」と、隠していないことが伝わるように答えましょう。保護者から伝えるのが難しいと感じるときは、診察のときに医師から本人に説明してもらうよう頼む方法もあります。「医療における子ども憲章」は、子どもの体や病気の情報は本人のものであり、ほかの人に伝える必要があるときは本人に確かめるとしています。予測の数字を親せきなどに話すときも、本人の気持ちに配慮しましょう。
出典 [2]
子どもが自分で計算したり、ネットで調べたりしたときは?
思春期の子は、インターネットの計算サイトや動画で、自分の大人の身長を調べることがあります。そうした数字の多くは限られた情報から出した目安で、幅があることや、伸び方の記録を使っていないことが説明されていない場合もあります。
子どもが数字を見て落ちこんでいたら、まず「調べてみて、どう思った?」と聞いてみましょう。そのうえで、計算の前提を一緒に確かめ、気になるなら記録を持って医師に聞いてみようと伝えます。情報の確かめ方は「中高生がSNSや動画で身長の情報を見て悩むとき」のコラムでも紹介しています。
出典 [4]
伝えたあとは、どんなことに気をつける?
厚生労働省のこころの健康に関するサイトは、子どもの話を聞くときは、まず受け止め、「どう思う?」のような答え方が限られない聞き方をすることを勧めています。伝えたあとは、本人がどう受け止めたかを聞き、落ちこんでいるようなら、その気持ちを否定せずに聞きましょう。
予測を聞いたことをきっかけに、治療について本人が考え始めることもあります。中高生の場合の話し合い方は「中高生の子と治療を決めるには」のコラムで説明しています。寝つきが悪い、食欲が落ちた、学校に行きたがらないなどの様子が長く続くときは、早めに専門家に相談しましょう。
身長の伸び方そのものが気になるときは、記録を持って相談しておくと、見通しについても説明を受けられます。ノビケアの医師による無料相談(ビデオ通話)でも、お手元の記録を見ながらご相談いただけます。1回目は保護者の方だけでもかまいません。お薬の処方を検討する2回目には、お子さまにも参加していただきます。予約は公式LINEから受け付けています。
予測身長を子どもに伝えることについてよくある質問
Q. 小学校低学年の子に聞かれました。正直に答えるべきですか?
A. 低学年の子には、数字よりも「これからどんどん伸びる時期だよ」「伸び方を記録して見守っているよ」と、見守っていることが伝わる答え方でもよいでしょう。くわしく知りたがるときは、幅のある目安だと添えて伝えましょう。
Q. 予測が前より下がったと言われました。子どもに言い直すべきですか?
A. 本人が前の数字を覚えている場合は、新しい記録が加わって見通しが変わったことを、落ち着いて伝えましょう。なぜ変わったのかを先に医師に確かめておくと、説明しやすくなります。
Q. きょうだいで予測の数字が違います。
A. きょうだいでも大人の身長が違うのはふつうのことです。数字を並べて比べないようにし、それぞれに個別に伝えましょう。
出典 [1]
まとめ
予測される大人の身長は幅のある目安で、成長の途中で変わることもあります。伝えるかどうかは本人の様子に合わせて決め、伝えるときは幅で、今の見通しとして話しましょう。伝えないと決めた場合も、うそはつかず、聞かれたら答えられるよう準備しておくことが大切です。
お子さまの身長の伸び方が気になる場合は、医師による無料相談で、これまでの記録を見ながらご相談いただけます。予約は公式LINEからお受けしています。
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