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両親の身長から子どもの最終身長を予測する計算式は?目安と幅の考え方
公開日:2026年10月3日 更新日:2026年10月3日
両親の身長から、子どもの大人の身長の目安を出す計算式があります。日本の子ども向けに示された式では、男の子は(父の身長+母の身長+13)÷2、女の子は(父の身長+母の身長−13)÷2 です。ただしこれは目安で、男の子は上下9cm、女の子は上下8cmほどの幅をもって考えます。
両親の身長から予測する計算式は?
両親の身長から計算した、子どもの大人の身長の目安を、ターゲットハイト(target height)と呼びます。日本小児内分泌学会の英文誌に掲載された論文では、現在の日本の子ども向けに、次の式が示されています。
この論文では、計算した目安の上下に、男の子は9cm、女の子は8cmの範囲(ターゲットレンジ)をとって考えるとしています。つまり、計算結果は「この数字になる」という予測ではなく、「このくらいの範囲に入ることが多い」という目安です。
この論文によると、同じ研究者たちは1990年に、世代が進むにつれて身長が高くなる傾向を考えに入れた式を示していました。その後、今の日本では親子の世代間の身長差が小さくなったと考えられることから、データを分析し直して、上の式に改めたとされています。
| 性別 | 目安(ターゲットハイト) | 幅(ターゲットレンジ) |
|---|---|---|
| 男の子 | (父の身長+母の身長+13)÷2 | 目安の上下9cm |
| 女の子 | (父の身長+母の身長−13)÷2 | 目安の上下8cm |
出典 [1]
実際に計算すると、どうなりますか?
たとえば、父の身長が170cm、母の身長が158cmの場合で計算してみます。計算結果は小数点以下まで出ますが、幅のある目安なので、細かい数字にこだわる必要はありません。
このように、同じ両親から計算しても、目安には男の子で18cm、女の子で16cmの幅があります。計算結果の一つの数字だけを見ないようにしてください。
インターネット上には、ほかの式や係数を使った計算ツールもあります。式によって結果は少しずつ変わるため、どの式を使ったかも意識しておくとよいでしょう。
- 男の子:(170+158+13)÷2=170.5cm。幅は161.5〜179.5cm。
- 女の子:(170+158−13)÷2=157.5cm。幅は149.5〜165.5cm。
出典 [1]
なぜ、13cmを足したり引いたりするのですか?
大人の男性と女性では、平均の身長に差があります。父と母の身長をそのまま平均すると、男の子には低めに、女の子には高めに出てしまうため、男女の差の分を調整しています。
男の子の場合は母の身長に13cmを足して「男性に換算した身長」にし、女の子の場合は父の身長から13cmを引いて「女性に換算した身長」にしてから、両親の平均をとる、という考え方です。
このため、式の形は男女で違いますが、どちらも「両親の身長を子どもの性別にそろえて平均する」という意味をもっています。
13cmという数字は、この論文で日本人のデータをもとに示されたものです。海外で使われる式では、別の数字が使われていることもあります。
出典 [1]
予測に幅があるのは、なぜですか?
身長は両親から受け継ぐ体質の影響を受けますが、それだけで決まるわけではありません。思春期が始まる時期や進み方、栄養、睡眠、病気の有無なども関わります。
また、両親から受け継ぐものの組み合わせは、きょうだいでも違います。同じ両親から生まれたきょうだいでも、身長が大きく違うことは珍しくありません。計算式で出る目安は、きょうだいの性別が同じなら同じ数字になりますが、実際の身長はそれぞれ違ってきます。
このため、計算式は「おおよその範囲」を知るためのものです。計算結果より高くなる子も、低くなる子もいます。
思春期の時期も、大人の身長に関わると考えられています。あいち小児保健医療総合センターは、一般的に思春期が遅めのほうが大人の身長は高くなると説明しています。
出典 [2]
計算結果は、どのように使えばよいですか?
医療機関では、ターゲットハイトを、子どもの伸び方が家族の体質に合っているかを考える手がかりの一つとして使うことがあります。たとえば、両親の身長から考えられる範囲より、明らかに低い方へ外れていく伸び方をしている場合は、詳しく調べるきっかけになることがあります。
反対に、計算結果が低めだからといって、病気がないとは言い切れません。両親の身長が低いのは体質のためだと思っていても、医師が確認すると別の理由が見つかることもあります。
計算結果だけで、治療が必要かどうかを判断することはできません。お子さんの身長の推移を成長曲線で見ることのほうが大切です。
成長曲線の大人の年齢のあたりに、両親の身長から計算した目安と幅を書き込んでおくと、お子さんの伸び方と比べやすくなります。ただし、目安から少しずれているだけで心配する必要はありません。
出典 [3]
計算するときに、気をつけることは?
親の身長は、自己申告ではなく、実際に測った値を使うほうが正確です。昔の記憶の数字と今の実測値がずれていることもあります。
計算式は、病気のない子どもの一般的な伸び方を前提にしています。お子さんに成長に影響する病気がある場合や、思春期が極端に早い・遅い場合は、計算結果が当てはまらないことがあります。
骨年齢などを使った別の予測方法もありますが、これらは医師が検査をもとに行うものです。いずれの方法でも、予測には幅があります。
また、計算式で出るのは大人になったときの身長の目安で、今の身長が低いかどうかを判断するためのものではありません。今の身長は、同じ年齢・性別の子どもの標準と比べて、成長曲線で評価します。
どんなときに相談すればよいですか?
計算した目安より明らかに低い方へ伸びているように見える場合や、成長曲線の線から下の方へ外れてきている場合は、小児科で相談してください。
身長の伸び方が気になる場合は、ノビケアの医師による無料相談で、これまでの記録を見ながらご相談いただけます。
- 測定日つきの身長の記録(学校の健診の記録、母子手帳など)。
- 両親の身長(できれば実際に測った値)。
- 思春期の体の変化に気づいた時期(分かる範囲で)。
出典 [3]
両親の身長からの予測についてよくある質問
Q. 計算結果より高くなることはありますか?
A. あります。計算式は目安で、男の子は上下9cm、女の子は上下8cmほどの幅をもって考えます。その範囲を超えることもあります。
Q. 祖父母の身長も関係しますか?
A. この計算式では、両親の身長だけを使います。祖父母の身長を入れて計算する方法は、論文では示されていません。家族に背の高い人や低い人がいることは、相談のときに伝えてもかまいません。
Q. 計算結果が低いと、治療が必要ですか?
A. 計算結果だけでは、治療が必要かどうかは決まりません。身長の推移や診察をもとに医師が判断します。気になる場合は、記録を持って相談してください。
出典 [1]
まとめ
両親の身長から、男の子は(父+母+13)÷2、女の子は(父+母−13)÷2 で大人の身長の目安を計算できますが、上下8〜9cmほどの幅がある目安です。計算結果で一喜一憂せず、お子さんの伸び方を成長曲線で見ることを大切にしてください。
出典 [1]
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