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低身長の基準と受診の目安読む時間 約7分

学校の健康診断で「成長曲線で気になる」と言われたら:通知の意味と受診の準備

公開日:2026年10月4日 更新日:2026年10月4日

学校の健康診断で「成長曲線で気になる」と通知されても、病気と決まったわけではありません。身長や体重の伸び方がふつうの範囲から外れている可能性があるので、一度医師に確かめてもらいましょう、というお知らせです。これまでの記録を集めて、小児科で伸び方を見てもらうことが次の一歩になります。

学校の健康診断で、なぜ成長曲線を見るようになった?

学校の健康診断は、学校保健安全法施行規則で毎学年6月30日までに行うことになっており、身長と体重は毎年測る項目です。

平成28年4月からは、座高の検査が健康診断の必須の項目から外れました。文部科学省はこれにあわせて、子どもの発育を評価するうえで、身長曲線・体重曲線などを積極的に活用することが重要だと通知しています。

1回の身長の数字だけでは、その子が順調に伸びているかは分かりません。毎年の記録を線でつなぐと、伸び方の変化に気づけます。日本学校保健会は、成長曲線を使うと、肥満ややせといった栄養状態の変化や、病気が原因の低身長・高身長、思春期早発症などを早く見つけられると説明しています。

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どんな伸び方だと、通知されることがある?

日本学校保健会の学校保健ポータルサイトでは、成長曲線で注意が必要な子を自動で見つけるために、9つの条件を設定したプログラムが紹介されています。例として、次のような条件が挙げられています。実際にどの条件で通知するかは、学校や地域によって違うことがあります。

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通知が来たら、病気ということ?

通知は医師による確認を勧めるもので、診断ではありません。日本小児内分泌学会は、子どもの身長が低い原因の多くは、両親も背が低いなどの遺伝や体質によるものだとしています。体質で小柄な子も、成長曲線の低いほうの線に沿って伸びるため、条件にあてはまることがあります。

一方で、同じ学会は、成長ホルモンや甲状腺ホルモンの病気、染色体の病気、心臓や腎臓などの臓器の病気が見つかることもあるとしています。日本学校保健会のサイトは、成長曲線の基準線と基準線の間を「チャンネル」と呼び、曲線がチャンネルを横切って上向きや下向きになったときは異常と判断し、とくに2本の基準線を横切る場合はすぐに対応が必要だとしています。

大切なのは、今の高さより、伸び方が変わっていないかです。今の位置が低くても同じ線に沿って伸びているのか、途中から線を横切って下がってきたのかで、意味が大きく違います。SDやパーセンタイルの読み方は「SDとパーセンタイルの違いは?」の記事で説明しています。

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背が高い、急に伸びたことで通知されることもある?

あります。急に伸び始めた場合は、思春期が早く始まっている可能性があります。日本学校保健会のサイトは、思春期早発症では一時的に身長がよく伸びるため、本人や保護者が喜んでいるうちに早く伸びが止まり、最終的に低身長になることがあると説明しています。

日本小児内分泌学会も、身長が伸びすぎる場合には思春期早発症などの病気がかくれていることがあるので、注意が必要だとしています。背が高くなったことを喜ぶだけでなく、伸び方の変化として相談しましょう。くわしくは「思春期早発症とは?」「子どもの背が高すぎる?」の記事で説明しています。

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体重のことで通知された場合は?

成長曲線では、身長と一緒に体重も見ます。日本学校保健会のサイトは、肥満に低身長や身長の伸びの悪さをともなう場合は、病気が原因の肥満の可能性が高いとしています。

体重が減ってきた場合にも注意が必要です。同じサイトは、測ったときの体重が過去の体重を下回ったら注意し、その後は1か月に1回体重を測って、3か月にわたって過去の体重を下回るようなら、早めに専門的な対応をすることが必要だとしています。思春期のやせ症だけでなく、ほかの心や体の問題が隠れていることもあるとしています。

体重と身長の関係は、「やせている子は背が伸びにくい?」「ダイエットや肥満は身長に影響する?」の記事でも説明しています。

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通知はいつ届く?受診はいつまでにすればよい?

学校保健安全法施行規則は、学校が健康診断を行ったときは、21日以内に結果を本人と保護者に通知することとしています。

受診の時期は、通知の文面に書かれていることがあります。成長についての通知では、あまり間を空けずに受診しましょう。日本学校保健会のサイトは、成長の異常は早く見つけて対処することが大切だとして、異常が見られたら専門の医療機関につなげるよう学校に呼びかけています。急ぐかどうか迷うときは、保健室や学校医に相談できます。

通知に、受診した結果を医療機関に書いてもらう用紙がついている場合があります。用紙の扱いは学校によって違うため、受診のときに持って行き、分からないことは学校に確認してください。

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受診の前に、何を準備する?

いちばん役に立つのは、学校で描かれた成長曲線そのものです。通知に成長曲線が付いていない場合は、保健室で写しをもらえないか尋ねてみましょう。小学校に入る前の記録は、母子健康手帳にあります。

家で成長曲線を描くこともできます。日本小児内分泌学会は、成長曲線を印刷して成長の記録をつけてみることを勧めており、記入用の成長曲線を公開しています。書き方は「成長曲線の書き方は?」の記事で説明しています。そのほか、次のような情報をまとめておくと、診察がスムーズです。

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どこを受診し、どんなことをする?

まずは、かかりつけの小児科に相談しましょう。日本小児科学会は、小児科が成人するまでの子どもを診るとしています。より詳しい検査が必要な場合は、小児の内分泌を専門とする医師に紹介されることがあります。

診察では、成長曲線をもとに伸び方を確かめ、体の診察を行います。必要に応じて、血液検査や、手のエックス線写真で骨の成熟の度合い(骨年齢)を調べることがあります。すぐには検査をせず、数か月後にもう一度測って伸び方を見ることもあります。検査の内容は「低身長ではどんな検査をする?」の記事で説明しています。

ノビケアでは、医師による無料相談(ビデオ通話)で、学校の成長曲線を見ながらご相談いただけます。骨年齢のエックス線検査などが必要と医師が判断した場合は、対面の医療機関をご紹介します。

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子どもには、どう伝えればよい?

通知の内容を子どもに伝えるときは、「病気かもしれない」と言うより、「元気に育っているか、お医者さんに一緒に見てもらおう」と伝えると、不安をあおらずにすみます。

文部科学省は、学校の健康診断について、正確な検査とともに、子どものプライバシーや気持ちに配慮することが重要だとしています。思春期が近い子は、体のことを話題にされるのを嫌がることもあります。きょうだいや友達と比べる言い方は避けましょう。

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学校の成長曲線の通知についてよくある質問

Q. 去年も同じくらいの位置だったのに、今年初めて通知が来ました。

A. 学校によって、通知する条件や時期が違うことがあります。また、記録が積み重なって初めて伸び方の変化が見えることもあります。過去の記録と一緒に医師に見てもらいましょう。

Q. 受診して「心配ない」と言われたら、もう記録しなくてよいですか?

A. 日本学校保健会のサイトは、今は適正な成長と判断した場合も、この先に異常が出る可能性は否定できないため、成長曲線を定期的に描いて経過を見ることが重要だとしています。毎年の記録は続けましょう。

Q. 本人が受診を嫌がります。

A. 無理に連れて行く前に、なぜ受診するのかを本人と話しましょう。中学生・高校生の受診の考え方は「中学生・高校生の身長の悩みは何科に相談する?」の記事で説明しています。

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まとめ

学校の健康診断の成長曲線の通知は、伸び方を医師に確かめてもらうためのお知らせで、病気と決まったわけではありません。学校の成長曲線や母子健康手帳などの記録をそろえて、早めに小児科で相談しましょう。問題がないと言われたあとも、毎年の記録を続けることが大切です。

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お子さまの身長の伸び方が気になる場合は、医師による無料相談で、これまでの記録を見ながらご相談いただけます。予約は公式LINEからお受けしています。

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この記事は、ノビケアの医師が内容を確認しています(編集方針)。

参考にした資料

  1. e-Gov法令検索「学校保健安全法施行規則」(第5条)
  2. 文部科学省「学校保健安全法施行規則の一部改正等について(通知)」(PDF、平成26年4月30日)
  3. 日本学校保健会 学校保健ポータルサイト「3.学校での成長曲線の活用について(なぜ、なに、どうして?学校保健 第1回「成長曲線」)」
  4. 日本小児内分泌学会「低身長」
  5. e-Gov法令検索「学校保健安全法施行規則」(第9条)
  6. 日本小児内分泌学会「成長評価用チャート・体格指数計算ファイル ダウンロードサイト」
  7. 日本小児科学会「小児科医は子ども達が成人するまで見守ります」
  8. ノビケア「成長ホルモン治療について」(費用・副作用・適応外使用)
  9. ノビケア「お問い合わせ」
  10. 文部科学省「児童生徒等のプライバシーや心情に配慮した健康診断実施のための環境整備について(通知)」(PDF、令和6年1月22日)