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低身長の基準と受診の目安読む時間 約6分

成長曲線の書き方は?母子手帳や学校の記録から、家で書く手順

公開日:2026年10月3日 更新日:2026年10月3日

成長曲線は、学会が公開している男女別の用紙を印刷し、母子健康手帳や学校の記録から「測った日の年齢」と「身長」を一組ずつ点で書き込み、順につないで作ります。大切なのは一つの点の高さより、点をつないだ線の形です。書いた曲線と元の記録を持って小児科に相談すると、伸び方を一緒に確かめてもらえます。

成長曲線を書くには、何を用意する?

日本小児内分泌学会は、子どもの身長が気になるときは成長曲線を描いてみるよう勧めています。学会のホームページにある成長曲線を印刷し、その上に成長の記録をつけていく方法です。

学会の「成長評価用チャート」のページでは、男子・女子それぞれについて、0〜18歳、0〜6歳、0〜2歳の標準身長・体重曲線をPDFで公開しています。小学生以上なら0〜18歳の用紙、乳幼児期を細かく見たいときは0〜6歳の用紙が使いやすいでしょう。

用紙のほかに、測った日付と身長が分かる記録を集めます。手元に置いておきたいものは次のとおりです。

出典 [1] [2]

点を置く「年齢」は、どう計算する?

成長曲線の横軸は年齢です。点を置くのは、記録を見ている今の年齢ではなく、その身長を測った日の年齢です。誕生日から測定日までが何歳何か月かを数えます。

たとえば、2017年5月10日生まれの子が2025年4月20日に測った記録なら、測った日の年齢は7歳11か月です。用紙の目盛りは1歳ごとなので、何か月かは「月数÷12」で小数にすると置きやすくなります。11か月なら約0.9なので、7.9歳の位置に点を置きます。

目安として、月数と小数の対応を下の表にまとめました。細かい差より、測った日の年齢の位置に置くことのほうが大切です。

月数小数にした目安
1か月0.1
3か月0.25
6か月0.5
9か月0.75
11か月0.9

点の打ち方と、線のつなぎ方は?

測った日の年齢を横軸で探し、そこからまっすぐ上に進んで、身長の目盛りと交わるところに小さな点を打ちます。体重も書く場合は、同じ用紙の体重の目盛りに点を打ちます。

点がそろったら、年齢の古い順に線でつなぎます。学校の記録、家の記録、医療機関の記録が混ざるときは、ペンの色や記号を変えておくと、あとで見比べやすくなります。

0〜2歳ごろの記録には注意が要ります。こども家庭庁が掲載している乳幼児身体発育評価マニュアルでは、2歳未満は寝かせて、2歳以上は立って身長を測るとされています。2歳前後で線に段差が出ても、測り方が変わった影響のことがあります。

記録がない時期は、前後の値から推測して点を足さず、空いたままにしておきます。記録のない期間があることも、医師に伝える大切な情報です。

出典 [3]

書くときに、間違えやすいところは?

はじめて成長曲線を書くときは、次のような間違いが起こりがちです。書き終わったら、元の記録と見比べて確かめましょう。

とくに0〜6歳の用紙と0〜18歳の用紙では、目盛りの幅が違います。途中で用紙を変えるときは、同じ記録を両方に書いて、つながり方を確かめると安心です。

用紙に引かれた何本もの線は、何を表す?

日本小児内分泌学会の0〜18歳の身長曲線には、平均を表す線のほか、+2.0SD、+1.0SD、−1.0SD、−2.0SD、−2.5SD、−3.0SDの線が引かれています。SDは、同じ年齢・性別の子どもの中でのばらつきを表す目安です。

学会は、−2.0SDから+2.0SDの間に約95%の子どもが入り、−2.0SD以下の子どもは100人のうち2〜3人くらいだと説明しています。また、成長曲線は2000年のデータで作られたものを使うことになっていると説明しています。

点が平均の線より下にあることだけで、病気とは言えません。SDの意味や、点の位置の受け止め方は「成長曲線の見方」の記事でくわしく説明しています。

出典 [1] [2]

書き終わったら、どこを見ればよい?

見るのは、点をつないだ線が用紙の曲線とどのような関係で伸びているかです。同じ線に沿うように伸びていれば、その子なりのペースで伸びていると考えられます。

日本小児内分泌学会は、早めに小児科に相談したほうがよい成長のパターンを図で示しています。基準の範囲から大きく外れている、線から離れていくように伸び方が落ちている、といった場合は、記録を持って相談しましょう。

身長が急に伸びすぎる場合にも、思春期早発症などの病気が隠れていることがあると学会は注意を促しています。下がる方向だけでなく、上に急に離れていく変化にも気を付けてください。

1年あたりの伸びを計算すると、変化に気づきやすくなります。同じ時期に測った2つの記録の差を、間の年数で割って求めます。年齢ごとの目安は「1年に何cm伸びるのが普通?」の記事を参考にしてください。

出典 [1]

学校や園の記録は、どう集める?

文部科学省は、学校保健安全法施行規則の改正にあわせて、子どもの発育を評価するうえで身長曲線・体重曲線などを積極的に活用することが重要だと通知しています。学校の健康診断の記録は、成長曲線を書く中心の資料になります。

学校の定期健康診断は、毎学年6月30日までに行うと定められています。毎年ほぼ同じ時期に測った値なので、学年ごとの記録を並べると1年ごとの伸びを比べやすくなります。

手元に通知表や健康の記録が残っていない場合は、学校に問い合わせると確認できることがあります。保育所や幼稚園の記録も、園に尋ねてみましょう。体重も一緒に書き写しておくと、身長と体重の両方の流れが見られます。

出典 [4] [5]

パソコンで書いたり、家で測った値を足したりしてもよい?

日本小児内分泌学会は、成長曲線のPDFに加えて、成長を評価するための計算用のExcelファイルも公開しています。主に診療や研究で使うためのもので、個人や施設内での利用は自由とされています。手書きでも十分に役立ちます。

家で測った値を足すときは、毎回同じ時間帯、同じ場所、同じ道具で測り、日付も残しましょう。数週間ごとの細かな差は測り方の違いに隠れやすいので、伸びは半年や1年の単位で見ます。

成長曲線には、名前や生年月日など個人の情報が載ります。SNSや掲示板に画像を載せて意見を求めるのは避け、相談は医療機関で行いましょう。

出典 [2]

書いた成長曲線は、受診のときにどう使う?

受診のときは、書いた成長曲線と一緒に、母子健康手帳や学校の記録など元の資料も持っていきます。医師は、元の値と測った日付を確かめながら曲線を見直します。

書き写しのまちがいや、年齢の位置のずれがあっても心配いりません。分からなかった点や、記録がなかった時期をメモしておくと、話が進めやすくなります。

身長の伸び方が気になる場合は、ノビケアの医師による無料相談(ビデオ通話、0円)で、お手元の記録を見ながらご相談いただけます。予約は公式LINEから受け付けています。

出典 [6]

成長曲線の書き方についてよくある質問

Q. 母子健康手帳の発育曲線と、学会の成長曲線はどう使い分けますか?

A. 母子健康手帳の曲線は乳幼児期の記録を書き込むためのものです。小学生以降まで続けて見たいときは、学会の0〜18歳の用紙に乳幼児期の記録も書き写すと、一枚で流れが見られます。

Q. 記録が年に1回しかありません。それでも書けますか?

A. 書けます。学校の健康診断の記録が毎年あれば、1年ごとの伸びの流れは十分に確かめられます。

Q. 点が曲線と曲線の間を行ったり来たりします。

A. 測った時間帯や場所の違いで、値は少し上下します。1回ごとの位置より、数年の流れを見ましょう。気になるときは、記録を持って医師に確認してください。

まとめ

成長曲線は、学会の用紙を印刷し、測った日の年齢と身長を一組ずつ点で書き込んでつなぐと作れます。点の高さより線の形を見て、線から離れていくような変化があれば、元の記録と一緒に小児科に相談しましょう。

出典 [1]

お子さまの身長の伸び方が気になる場合は、医師による無料相談で、これまでの記録を見ながらご相談いただけます。予約は公式LINEからお受けしています。

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この記事は、ノビケアの医師が内容を確認しています(編集方針)。

参考にした資料

  1. 日本小児内分泌学会「低身長」
  2. 日本小児内分泌学会「成長評価用チャート・体格指数計算ファイル ダウンロードサイト」
  3. こども家庭庁掲載「乳幼児身体発育評価マニュアル」(令和3年3月改訂、PDF)
  4. 文部科学省「学校保健安全法施行規則の一部改正等について(通知)」(PDF、平成26年4月30日)
  5. e-Gov法令検索「学校保健安全法施行規則」(第5条)
  6. ノビケア「お問い合わせ」