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低身長の基準と受診の目安読む時間 約6分

早生まれの子は背が低い?学年内の月齢差と成長曲線での見方

公開日:2026年10月3日 更新日:2026年10月3日

早生まれの子が学年の中で小さく見えるのは、同じ学年でも誕生日によって最大で1歳近い年齢の差があるためです。小学校低学年では、1歳の違いで平均身長に約6cmの差があります。早生まれかどうかではなく、誕生日からの年齢で成長曲線に点を置くと、その子の本当の位置が分かります。

「早生まれ」とは?同じ学年に何歳の差がある?

学校教育法は、子どもが満6歳になった日の翌日以後の最初の学年の初めから小学校に通うと定めています。学年は4月1日に始まり、翌年3月31日に終わります。

年齢は誕生日の前日の終わりに一つ増えると考えるため、4月1日生まれの子は、3月31日の終わりに満6歳になります。そのため、4月2日生まれから翌年4月1日生まれまでが同じ学年になり、このうち1月1日から4月1日生まれの子を「早生まれ」と呼んでいます。

4月2日生まれの子と翌年4月1日生まれの子では、同じ学年でも1年近く年齢が違います。入学したばかりの4月には、7歳になったばかりの子と、6歳になったばかりの子が同じ教室にいることになります。

小学1年生の4月2日の時点で、誕生日ごとの年齢を比べると下の表のようになります。

誕生日小学1年生の4月2日の年齢
4月2日生まれ7歳0か月
10月生まれ6歳6か月前後
1月生まれ6歳2〜3か月
4月1日生まれ6歳0か月

出典 [1] [2] [3]

月齢の差で、身長はどのくらい違う?

文部科学省の令和7年度学校保健統計では、4月1日時点で6歳の子(小学1年生)の平均身長は男子116.6cm、女子115.6cm、7歳の子は男子122.7cm、女子121.6cmです。1歳の違いで、平均に約6cmの差があります。

同じ学年の中でも、誕生日によって最大で1年近い年齢の差があるため、身長に差が見られることがあります。ただし、学年の中の月齢差による身長の差を直接示した公的な統計は見当たりません。上の差は、年齢ごとの平均を比べたものです。

乳幼児期はさらに伸びが速く、こども家庭庁の令和5年乳幼児身体発育調査では、3歳0〜6か月未満と3歳6〜12か月未満の平均身長に、男の子で3.4cm、女の子で3.5cmの差があります。半年の違いでもこれだけの差があります。

比べる年齢男子の平均の差女子の平均の差
3歳0〜6か月未満→3歳6〜12か月未満3.4cm3.5cm
6歳(小1)→7歳(小2)6.1cm6.0cm
8歳(小3)→9歳(小4)5.7cm6.3cm

出典 [4] [5]

保育園・幼稚園の時期は、差がもっと目立つ?

年齢が小さいほど1年に伸びる量が大きいため、月齢の差が身長に表れやすくなります。令和5年乳幼児身体発育調査では、1歳0〜6か月未満と1歳6〜12か月未満の平均身長の差は、男の子で5.7cm、女の子で5.8cmです。

同じ調査で3歳前半と3歳後半を比べた差(男の子3.4cm、女の子3.5cm)と比べても、1歳台の半年の差のほうが大きいことが分かります。

保育園や幼稚園のクラスで、4月生まれの子と3月生まれの子が並ぶと、大人から見ても体格の違いがはっきり分かるのはこのためです。乳幼児期は、月齢ごとの平均や成長曲線で比べることが大切です。

出典 [5]

背の順で前のほうでも、心配いらないことが多いのはなぜ?

背の順は同じ学年の中での順番なので、年齢の差がそのまま表れます。4月生まれの子と3月生まれの子を比べると、3月生まれの子が前のほうになるのは自然なことです。

日本小児内分泌学会は、子どもの身長が基準の範囲から大きく外れていなければ、通常はあまり問題ないとしています。大切なのは、学年の中の順番ではなく、同じ年齢の子の中での位置と伸び方です。

出典 [6]

成長曲線には、どう点を置けばよい?

成長曲線の横軸は、学年ではなく年齢です。点は、身長を測った日の、誕生日からの年齢(何歳何か月)の位置に置きます。早生まれの子は、同じ学年の子より左側(若い年齢)に点が来ることになります。

たとえば2月生まれの子が小学2年生の5月に測った記録なら、測った日の年齢は7歳3か月ごろです。学年から「8歳ごろ」と考えて点を置くと、実際より低い位置に見えてしまいます。

母子健康手帳の乳幼児健診の記録には、多くの場合、健診を受けた日や月齢が書かれています。学校の記録と同じように、測った日の月齢で点を置けば、乳幼児期から学童期までを一つの線でつなげて見られます。

日本小児内分泌学会の成長曲線は、学会のホームページから男女別に印刷できます。書き方の手順は「成長曲線の書き方は?」の記事で紹介しています。

出典 [6] [7]

早生まれの差は、大きくなると縮まる?

学年の中の年齢差は、何年たっても変わりません。ただ、年齢が上がるほど1年に伸びる量の割合が小さくなるため、見た目の差は目立ちにくくなります。

あいち小児保健医療総合センターは、思春期の最初の変化は女の子で平均9歳半ごろ、男の子で平均11歳半ごろから見られると説明しています。一方で、思春期の始まる時期は一人ひとり違うので、小学校高学年から中学生では、誕生日の差より思春期の時期の差のほうが大きく表れることがあります。早く思春期が始まった子が一時的に大きく見えるのも、その一つです。

早生まれであることが大人になったときの身長を低くすることを示したものは、学会や公的機関の資料には見当たりません。大人の身長については「両親の身長から子どもの最終身長を予測する計算式は?」の記事も参考にしてください。

出典 [8]

学校の記録を見るときに、気をつけることは?

学校の定期健康診断は、毎学年6月30日までに行うと定められています。毎年ほぼ同じ時期に測った値なので、1年ごとの伸びを比べるのに役立ちます。

一方、学校保健統計の平均は4月1日時点の年齢でまとめられているため、学年の平均と比べると、早生まれの子は実際より低めに見えやすくなります。学校の記録を成長曲線に書き写すときは、測った日の年齢を計算し直しましょう。

子ども自身が背の順を気にしている場合は、年齢の差であることを伝え、比べる相手はクラスの子ではなく、昨年の自分だと話してあげるのもよいでしょう。

出典 [9] [4]

早生まれでも、相談したほうがよいのはどんなとき?

早生まれのせいだと思い込んで、伸び方の変化を見逃さないことも大切です。誕生日からの年齢で成長曲線に点を置いても、基準の範囲から大きく外れている場合や、線が下のほうへ離れていく場合は、早めに小児科に相談しましょう。

小さく生まれた(在胎週数に比べて体が小さかった)子で、その後も身長があまり伸びない場合にも、治療の対象になることがあります。母子健康手帳の出生時の記録も確認しておきましょう。

身長の伸び方が気になる場合は、ノビケアの医師による無料相談(ビデオ通話)で、お手元の記録を見ながらご相談いただけます。予約は公式LINEから受け付けています。

出典 [6] [10]

早生まれと身長についてよくある質問

Q. 早生まれの子は、遅生まれの子に追いつきますか?

A. 同じ年齢で比べれば、そもそも差がない場合も多いです。学年の中の差は年齢の差なので、「追いつく」かどうかより、その子の線に沿って伸びているかを見ましょう。

Q. 学校の身体測定の結果に「やや低い」と書かれていました。

A. 学校の結果は4月1日時点の年齢でまとめられることがあります。測った日の年齢で成長曲線に置き直し、気になるときは記録を持って相談しましょう。

Q. 入学を1年遅らせれば、背の差はなくなりますか?

A. 小学校に入る時期は法律で決まっていて、身長の差は年齢による自然な違いです。身長を理由に心配しすぎず、伸び方を見守りましょう。

出典 [1]

まとめ

早生まれの子が小さく見えるのは、同じ学年でも最大で1年近い年齢差があるためで、小学校低学年では1歳で平均身長に約6cmの差があります。成長曲線には誕生日からの年齢で点を置き、それでも基準から大きく外れる、伸びが落ちるといった場合は相談しましょう。

出典 [4] [6]

お子さまの身長の伸び方が気になる場合は、医師による無料相談で、これまでの記録を見ながらご相談いただけます。予約は公式LINEからお受けしています。

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この記事は、ノビケアの医師が内容を確認しています(編集方針)。

参考にした資料

  1. e-Gov法令検索「学校教育法」(第17条)
  2. e-Gov法令検索「学校教育法施行規則」(第59条)
  3. e-Gov法令検索「年齢計算ニ関スル法律」(明治三十五年法律第五十号)
  4. 文部科学省「令和7年度学校保健統計(学校保健統計調査の結果)について公表します」(PDF、令和8年2月13日)
  5. こども家庭庁「令和5年乳幼児身体発育調査 調査結果の概要」(PDF)
  6. 日本小児内分泌学会「低身長」
  7. 日本小児内分泌学会「成長評価用チャート・体格指数計算ファイル ダウンロードサイト」
  8. あいち小児保健医療総合センター「思春期早発症・遅発症「思春期が早い?遅い?治療が必要なの?」」
  9. e-Gov法令検索「学校保健安全法施行規則」(第5条)
  10. ノビケア「お問い合わせ」