成長ホルモン治療読む時間 約7分
成長ホルモン治療は何歳まで?やめる時期の考え方
公開日:2026年10月3日 更新日:2026年10月3日
成長ホルモン治療をやめる時期は、年齢ではなく、骨端線の状態と1年あたりの伸びで判断します。骨端線が閉じたり、伸びが十分小さくなったりしたときが、終了を考える目安です。途中でも、効果や体調を見て続けるかどうかを見直します。
治療をやめる時期は、何を見て決めるのですか?
成長ホルモン治療は、骨が伸びる力がある間だけ意味のある治療です。骨端線が閉じると、それ以上身長は伸びません。そのため、終わりの時期は「何歳になったら」ではなく、骨の成長がどこまで残っているかで考えます。
日本小児内分泌学会は、1年あたりの伸び(成長率)が1cm未満になった場合や、骨端線が閉じた場合を治療をやめる基準として示しています。また、1年あたりの伸びが2cm未満になった場合は、やめることを検討するとしています。
1年あたりの伸びは、同じ条件で測った身長の記録から計算します。家庭での測定だけでなく、医療機関での測定や骨年齢の検査と合わせて判断します。
1年あたりの伸びは、測る時期や時間帯、測り方によって数値が変わります。数か月の短い期間だけで判断すると、誤差が大きくなりやすいため、ある程度の期間の記録で見ていきます。
なお、成長ホルモンの製剤は、骨端線が閉じていない場合に使うお薬として承認されています。骨端線が閉じたあとに身長を伸ばす目的で使うことはできません。
何歳ごろに終わることが多いのですか?
骨端線が閉じる時期は、思春期の進み方によって一人ひとり違います。日本小児内分泌学会は、骨年齢で男子16.0歳、女子14.6歳を超えた場合を骨端線閉鎖に相当するとしています。これは暦の年齢ではなく、手のエックス線から評価する骨年齢です。
同じ学年でも、思春期が早く来る子どもは骨年齢も早く進み、骨端線が早めに閉じます。反対に、思春期が遅い子どもは、伸びる期間が長く残っていることがあります。終わる年齢に幅があるのは、このためです。
そのため、終わる時期の見通しは、治療を始めるときから骨年齢や思春期の進み方を見ながら、少しずつ立てていきます。「何年生まで」といった目安だけで考えず、医師と一緒に確認しましょう。
骨年齢は、手のエックス線写真で、骨の形や骨端線の様子を標準と比べて評価します。暦の年齢より骨年齢が進んでいれば残りの伸びる期間は短く、遅れていれば長いと考えられます。
SGA性低身長症では、どのように終了を考えますか?
日本小児内分泌学会の手引きでは、SGA性低身長症の治療は、思春期に入り、伸びが最も大きい時期を過ぎて、1年あたりの伸びが2cmを下回ったときに終えることが望ましいとしています。
その理由として、この時期を過ぎてから治療を続けても、上乗せできる伸びはわずかと考えられることが挙げられています。終了の時期は、成長曲線と骨年齢を見ながら医師と相談して決めます。
成長ホルモン分泌不全性低身長症など、ほかの病気でも、骨端線の状態と1年あたりの伸びを見て終了を考える点は共通しています。ただし、病気ごとに細かな基準が違うことがあるため、主治医から説明を受けてください。
途中でやめることもあるのはなぜですか?
治療中は、定期的に身長や体調を確認し、続けるかどうかを見直します。治療を始める前と比べて1年あたりの伸びがあまり変わらない場合は、続ける意味が小さいと判断されることがあります。
また、副作用が出た場合や、ほかの病気が見つかった場合にも、治療を中断したり、やめたりすることがあります。強い頭痛、何度も吐く、けいれんなどがあるときは、次の診察を待たずに119番や救急医療機関に連絡してください。
保険診療や医療費助成には、続けるための基準や、助成が終わる基準が定められています。これらは制度によって違い、改定されることもあるため、主治医に確認してください。
治療の効果は、1回の測定ではなく、続けて測った記録で判断します。数か月だけ伸びが少ないように見えても、季節や測り方の違いによることもあるため、あわてて判断しないことも大切です。
一方で、伸びる速さが高まっている間は、続ける意味があると判断されることが多くなります。続けるかどうかは、伸び方、体調、生活への負担を合わせて考えます。
家庭の判断でやめてもよいですか?
治療をやめるかどうかは、医師と相談して決めてください。お薬の添付文書をもとにした患者向けの説明でも、自分の判断で使うのをやめたり、量を変えたりしないように書かれています。
注射がつらい、生活に合わない、費用が負担になっているなど、続けにくい理由がある場合も、まずは医師に伝えてください。注射の時間や方法を見直すことで続けやすくなることもありますし、やめる場合も、その後の見通しを一緒に確認できます。
治療を続けるかどうかを話し合うときは、これまでの伸び方の記録、骨年齢、今後の見通し、本人の気持ちをそろえて考えると、納得して決めやすくなります。本人がある程度大きくなっていれば、話し合いに加わってもらうこともよい方法です。
出典 [2]
やめたあとは、どうなりますか?
伸びが止まる時期にやめた場合は、その後の身長はほとんど変わりません。まだ伸びる時期に途中でやめた場合は、その子ども本来のペースで伸びていくと考えられます。
成長ホルモンが体の中でほとんど作られない重い成長ホルモン分泌不全症では、大人になってからも体の状態に影響が出ることがあるため、身長の治療が終わったあとも経過を見ることがあります。大人の成長ホルモン分泌不全症にも治療があります。
治療を終えたあとも、気になる体調の変化があれば、主治医に相談してください。治療中に分かった体の状態によっては、終了後も定期的に診察を続けることがあります。
治療中は、どのくらいの間隔で確認しますか?
治療を始めたあとも、定期的に診察を受けて、身長の伸び方と副作用を確認します。横浜市立大学附属市民総合医療センターでは、2〜3か月ごとに効果と副作用を評価すると説明しています。
SGA性低身長症の手引きでは、治療中は3〜6か月ごとに血液や尿の検査を行い、骨年齢などは半年から1年ごとに確認することが示されています。骨年齢の進み方は、残りの伸びる期間を考えるうえで大切な手がかりになります。
こうした記録を積み重ねることで、続けるか、やめるかを判断するための材料がそろいます。診察の日には、家庭で気づいた体調の変化や、注射を打ち忘れた日があったかどうかも伝えましょう。
診察のたびに同じ条件で測った身長を記録しておくと、1年あたりの伸びを計算しやすくなります。家庭で測る場合も、朝など時間帯をそろえ、靴下を脱いで測るなど、条件をそろえておきましょう。
成長ホルモン治療をやめる時期についてよくある質問
Q. 中学生になったら治療は終わりですか?
A. 学年や年齢で一律に終わるわけではありません。骨端線の状態と1年あたりの伸びを見て判断します。同じ学年でも、骨年齢の進み方は一人ひとり違います。
Q. 思春期に入ったら、すぐにやめるのですか?
A. 思春期に入ってもすぐにやめるとは限りません。伸びが大きい時期を過ぎて、1年あたりの伸びが小さくなってきたころが、終了を考える目安になります。思春期の進み方は、診察や骨年齢の検査で確かめます。
Q. 治療をやめたら、身長が縮むことはありますか?
A. 治療をやめたことで、それまでに伸びた身長が縮むとは考えにくいです。気になることがあれば、主治医に確認してください。
まとめ
成長ホルモン治療をやめる時期は、骨端線の状態と1年あたりの伸びで判断し、途中でも効果や体調を見て見直します。やめるかどうかは家庭だけで決めず、医師と相談しましょう。身長の伸び方が気になる場合は、ノビケアの医師による無料相談で、成長の記録を見ながらご相談いただけます。
出典 [7]
ノビケアの成長ホルモン治療について(自由診療)
ノビケアの成長ホルモン治療は自由診療で、健康保険や医療費助成は使えません。原因となる病気が見つからない低身長への使用は、国内で承認された効能・効果に含まれていない適応外使用です。重い副作用が起きた場合でも、国の医薬品副作用被害救済制度は原則として利用できません。
費用(税込)は、医師による無料相談が0円、医師が必要と判断した場合の郵送検査(指先の血液と尿)が20,000円(送料込み)です。お薬は1本あたり、治療を始める月が40,000円、2か月目以降が60,000円、6か月分一括プランでは50,000円です(注射器・注射針と冷蔵便の送料を含みます)。1か月に使う本数は体重によって変わり、2〜5本が目安です。
注射はご自宅で毎日1回行い、治療は年単位になることが多く、続けるかどうかを定期的に判断します。主な副作用は、注射したところの痛み・赤み・腫れ、関節の痛み、むくみ、頭痛などで、まれに頭の中の圧が高くなる、股関節の骨がずれる、側弯が進む、血糖値が上がる、甲状腺の働きが変わる、といったことがあります。詳しくは「成長ホルモン治療について」のページをご覧ください。ご質問はお問い合わせページから受け付けています。
お子さまの身長の伸び方が気になる場合は、医師による無料相談で、これまでの記録を見ながらご相談いただけます。予約は公式LINEからお受けしています。
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