成長と遺伝読む時間 約6分
高校生でも身長は伸びる?
公開日:2026年10月3日 更新日:2026年10月3日
高校生になってからも身長が伸びる人はいます。文部科学省の統計では、15歳から17歳にかけて平均身長は男子で2.0cm、女子で0.9cm増えています。ただ、多くの人は中学生までに大きく伸びる時期を終えており、高校生でどのくらい伸びるかは、骨端線が残っているかどうかで変わります。
高校生の平均身長は、学年でどう変わる?
文部科学省の令和7年度学校保健統計で、高校生にあたる15歳から17歳の平均身長を見ると、表のとおりです。年齢は4月1日時点の満年齢です。
男子は15歳から16歳で1.3cm、16歳から17歳で0.7cm増えています。女子は15歳から16歳で0.5cm、16歳から17歳で0.4cmです。高校生の年齢でも平均は少しずつ増えていますが、その差は中学生のころより小さくなっています。
この統計は年齢ごとの平均で、同じ人を追いかけたものではありません。また、学校保健統計の対象は17歳までのため、18歳以降の伸びはこの統計からは分かりません。
高校生になると、健康診断で身長を測っても、結果を家族が見る機会が減ることがあります。気になる場合は、本人と一緒に記録を見返してみましょう。
| 年齢(学年の目安) | 男子の平均身長 | 前の年齢との差(男子) | 女子の平均身長 | 前の年齢との差(女子) |
|---|---|---|---|---|
| 14歳(中3) | 166.1cm | - | 156.4cm | - |
| 15歳(高1) | 168.6cm | 2.5cm | 157.0cm | 0.6cm |
| 16歳(高2) | 169.9cm | 1.3cm | 157.5cm | 0.5cm |
| 17歳(高3) | 170.6cm | 0.7cm | 157.9cm | 0.4cm |
高校生で伸びやすいのは、男子のほうなのはなぜ?
男子は女子より思春期が遅く始まるため、伸びが終わる時期も遅くなる傾向があります。日本小児内分泌学会は、思春期の変化は女の子で10歳ごろ、男の子で12歳ごろから出てくるのが一般的としています。
同学会は、骨端線が閉じる時期を、日本人の子どもの骨年齢の評価法で男子16.0歳、女子14.6歳を超えたころとしています。これは実際の年齢ではなく骨年齢での目安ですが、男子のほうが骨端線の閉じる時期が遅いことが分かります。
このため、高校生になってからの伸びは、男子のほうが残っていることが多くなります。女子は、高校生のころには伸びがかなり小さくなっていることが多いと考えられます。
骨年齢は、手のエックス線写真から評価します。実際の年齢が同じでも、骨年齢が進んでいる人と遅れている人がいるため、高校生でどのくらい伸びが残っているかは人によって違います。
高校生で伸びる人と、伸びない人の違いは?
大きな違いは、思春期がいつ始まり、どこまで進んでいるかです。思春期の始まりが遅かった人は、高校生になっても伸びが続いていることがあります。
あいち小児保健医療総合センターは、一般に思春期が遅めのほうが大人の身長は高くなると説明しています。また、思春期遅発の多くは体質によるもので、待っていれば自然に思春期が来るとしています。
反対に、思春期が早く始まった人は、中学生のうちに伸びの大部分を終えていることがあります。同じ高校生でも、これからまだ伸びる人と、ほぼ伸び終わった人が混ざっているのが普通です。
高校生で伸びが続いている場合でも、多くは中学生のころより1年の伸びが小さくなっています。大きな伸びを期待しすぎず、少しずつの変化を記録で見ていきましょう。
出典 [5]
高校生で、まだ伸びているかを確かめるには?
まず、測定日つきの記録で、最近1年の伸びを見てみましょう。学校の健康診断の記録を、学年ごとに並べるだけでも分かることがあります。
1年ごとの伸びが年々小さくなっていれば、伸びが終わりに近づいていると考えられます。日本小児内分泌学会は、成長ホルモン治療をやめる目安の一つとして、1年あたりの伸びが1cm未満になった場合を挙げています。伸びがこのくらい小さくなると、身長の伸びはほぼ終わりに近い段階です。
骨端線が残っているかどうかは、医療機関で手のエックス線写真を撮って確認します。家庭での測定や見た目では分かりません。骨端線の調べ方は、レントゲンについての記事で説明しています。
家庭で測るときは、靴下を脱ぎ、かかとを壁につけ、同じ時間帯に測るなど、条件をそろえると比べやすくなります。高校生の1年の伸びは小さいため、測り方による違いの影響が大きくなる点にも注意してください。
高校生からでも、成長ホルモン治療はできる?
日本小児内分泌学会によると、骨端線が閉じたあとは、成長ホルモンが働いても骨は長さの方向には伸びません。そのため、骨端線が閉じている場合は、成長ホルモン治療で身長を伸ばすことはできません。
同学会は、1年の伸びが2cm未満になった場合は、治療の効果が期待できないため、やめることを考える対象になるとしています。高校生では、骨端線がまだ残っていても、伸びが小さくなっていることが多く、治療を考えられる場面は限られます。
治療をやめる時期の考え方は、成長ホルモン治療は何歳までかについての記事でくわしく説明しています。
成長ホルモン治療を考える場合でも、まず保険診療の対象になる病気がないかを確かめることが前提です。治療の対象になるかどうかは、医師が骨端線の状態や伸び方をもとに判断します。
出典 [4]
高校生で、気にしたほうがよい伸び方は?
あいち小児保健医療総合センターは、男の子で14歳になっても二次性徴がまったく見られない場合を思春期遅発の目安としています。高校生になっても思春期の変化がほとんどない場合は、一度小児科や内分泌の専門医に相談してください。
同センターは、過度な運動や極端な体重減少でも思春期が遅れることがあると説明しています。部活動の練習がとても多い、体重を大きく減らしたなどの心当たりがある場合も、相談のときに伝えてください。
身長の伸び方が気になる場合は、ノビケアの医師による無料相談(ビデオ通話、0円)で、お手元の記録を見ながらご相談いただけます。予約は公式LINEから受け付けています。骨端線の状態を確かめるエックス線検査は行っていないため、必要と判断した場合は対面の医療機関をご紹介します。
今の高校生の身長は、親の世代と比べて違う?
文部科学省は、身長の平均値は多くの年齢で男女とも平成10年度前後にかけて上がり、その後は横ばいの傾向だとしています。今の高校生の親の世代と比べても、平均身長に大きな違いはありません。
17歳の平均身長がもっとも高かったのは、男子が平成6年度などの170.9cm、女子が平成6年度などの158.1cmで、令和7年度の男子170.6cm、女子157.9cmとほぼ同じです。
そのため、親が高校生のころの自分の身長の伸び方を覚えていれば、お子さんの伸び方を考えるときの参考になることがあります。ただし、伸び方は親子でも同じになるとは限りません。
親子で記録を見比べるときは、親の記録も実際に測った値かどうかを確かめておくと、比べやすくなります。
出典 [1]
高校生の身長についてよくある質問
Q. 高校3年生ですが、去年から2cm伸びました。まだ伸びますか?
A. 1年で伸びている間は、骨端線がまだ残っている可能性があります。ただ、どのくらい続くかは人によって違います。伸びが年々小さくなっているかを、記録で見てください。
Q. 高校生になってからの寝不足は、身長に影響しますか?
A. 日本小児内分泌学会は、睡眠を身長に関わる要因の一つに挙げています。ただし、睡眠時間を増やせば身長が伸びると約束できるわけではありません。体調を整えるためにも、睡眠は大切にしましょう。
Q. 大人になってからも身長は伸びますか?
A. 骨端線が閉じたあとは、骨は長さの方向に伸びません。大人になってからの身長については、別の記事で説明しています。
まとめ
高校生でも伸びる人はいますが、伸びは小さくなることが多く、骨端線が閉じると止まります。最近1年の伸びを記録で確かめ、思春期の変化が遅い、伸び方が気になるといった場合は、早めに相談してください。
お子さまの身長の伸び方が気になる場合は、医師による無料相談で、これまでの記録を見ながらご相談いただけます。予約は公式LINEからお受けしています。
公式LINEで無料相談を予約するこの記事は、ノビケアの医師が内容を確認しています(編集方針)。