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中学生であと何cm伸びる?

公開日:2026年10月3日 更新日:2026年10月3日

中学生があと何cm伸びるかは、思春期がどこまで進んでいるかによって大きく変わり、一律には言えません。文部科学省の統計では、12歳と17歳の平均身長の差は男子16.8cm、女子5.5cmですが、これは別々の子どもの平均を比べた数字です。お子さんの残りの伸びを考える手がかりは、最近1年の伸びと体の変化の記録です。

中学生の平均身長は、学年ごとにどのくらい違う?

文部科学省の令和7年度学校保健統計では、中学生にあたる12歳から14歳の平均身長は、表のとおりです。年齢は4月1日時点の満年齢で、測定は令和7年4月から6月の健康診断で行われています。中学1年生はおおむね12歳、中学3年生は14歳にあたります。

表の右の列は、17歳(高校3年生ごろ)の平均身長との差です。男子は12歳で16.8cm、14歳でも4.5cmの差があります。女子は12歳で5.5cm、14歳では1.5cmの差です。

ただし、この統計はそれぞれの年齢の子どもの平均で、同じ子どもを追いかけて測ったものではありません。「12歳の子は、あと16.8cm伸びる」という意味ではないことに注意してください。

表の数字は全国の平均なので、お子さんの身長が平均より高いか低いかだけでは、伸びが残っているかどうかは分かりません。大切なのは、その子なりのペースで伸び続けているかどうかです。

年齢(学年の目安)男子の平均身長男子:17歳の平均との差女子の平均身長女子:17歳の平均との差
12歳(中1)153.8cm16.8cm152.4cm5.5cm
13歳(中2)161.1cm9.5cm155.0cm2.9cm
14歳(中3)166.1cm4.5cm156.4cm1.5cm
17歳(高3)170.6cm-157.9cm-

出典 [1] [2]

男子と女子で、残りの伸びが大きく違うのはなぜ?

いちばん大きな理由は、思春期が始まる時期の違いです。日本小児内分泌学会は、思春期の変化は女の子で10歳ごろ、男の子で12歳ごろから出てくるのが一般的としています。

日本産婦人科医会の解説では、女の子は平均11歳前後で伸びる速さがもっとも大きくなり、そのころは平均で1年に8cmほど伸びるとされています。そのため、中学生になるころには、伸びの大きい時期を過ぎている女の子が多くなります。

男の子は女の子より思春期が遅く始まるため、中学生の時期に伸びの大きい時期が重なることが多くなります。学校保健統計でも、男子の平均身長の差は11歳から12歳で7.7cm、12歳から13歳で7.3cmと大きく、14歳から15歳では2.5cmに小さくなります。男の子の伸びのピークの年齢には個人差があります。

出典 [3] [4] [1]

同じ中学生でも、残りの伸びに差が出るのはなぜ?

同じ学年の中にも、すでに伸びのピークを過ぎた子と、これからピークを迎える子が混ざっています。思春期が始まる時期は一人ひとり違うからです。

あいち小児保健医療総合センターは、一般に思春期が遅めのほうが大人の身長は高くなり、思春期が早く来ると早く伸びて早く止まると説明しています。また、思春期の早い・遅いには家族歴があることが多いとしています。

そのため、今の身長が同じでも、思春期の進み具合が違えば、残りの伸びは大きく変わります。周りの子と比べるより、お子さん自身の記録の変化を見るほうが役に立ちます。思春期の時期と伸び方の関係は、早熟・晩熟についての記事でくわしく説明しています。

中学生の時期は、体の変化について親子で話しにくくなる年ごろでもあります。本人が話したがらないときは無理に聞かず、気づいた範囲で記録しておけば十分です。

出典 [5]

あと何cm伸びるかの手がかりになるのは?

家庭で分かる手がかりは、主に2つです。1つは最近1年の伸び、もう1つは思春期の体の変化です。

日本小児内分泌学会は、男の子では声変わり、女の子では月経が始まると、その後の身長の伸びはわずかになると説明しています。声変わりや初経がまだで、1年の伸びが大きいままなら、まだ伸びる時期が続いている可能性があります。反対に、これらの変化があり、1年の伸びが年々小さくなっているなら、伸びが終わりに近づいていると考えられます。

医療機関では、手のエックス線写真で骨年齢を調べ、骨端線がどのくらい残っているかを確認することがあります。それでも、残りの伸びを正確に言い当てることはできず、見通しには幅があります。

家庭でできるのは、1年の伸びと体の変化を記録しておくことです。これらがそろっていると、受診したときに医師が今の段階を判断しやすくなります。

出典 [6] [7]

最近1年の伸びは、どう計算する?

学校の健康診断の記録や、家庭で測った記録を、日付と一緒に並べます。1年前の身長と今の身長の差が、最近1年の伸びです。

測った間隔が1年ちょうどでないときは、差を月数で割って12をかけると、1年あたりに直せます。たとえば、8か月で4.0cm伸びた場合は、4.0÷8×12で、1年あたり6.0cmになります。ただし、測る間隔が短いと誤差の影響が大きくなるため、半年以上あけて比べるのがおすすめです。

家庭で測るときは、靴下を脱ぎ、かかと・おしり・背中を壁につけ、同じ時間帯に測ると比べやすくなります。記録は成長曲線に書き込むと、伸び方の変化が見えやすくなります。

中学生のうちに相談したほうがよいのは、どんなとき?

次のような場合は、身長の記録を持って小児科に相談してください。中学生の時期は、伸びが続いているうちに確認しておくことが大切です。

あいち小児保健医療総合センターは、女の子で13歳、男の子で14歳になっても二次性徴がまったく見られない場合を思春期遅発の目安としています。多くは体質によるものですが、病気との区別には医師の判断が必要です。

身長の伸び方が気になる場合は、ノビケアの医師による無料相談(ビデオ通話、0円)で、お手元の記録を見ながらご相談いただけます。予約は公式LINEから受け付けています。骨年齢のエックス線検査は行っていないため、必要と判断した場合は対面の医療機関をご紹介します。

出典 [5] [8]

部活動や勉強で忙しい時期に、気をつけたいことは?

中学生になると、部活動や塾で帰りが遅くなり、睡眠や食事の時間が不規則になりがちです。日本小児内分泌学会は、栄養、睡眠、運動、心の状態も身長に関わる要因として挙げています。

あいち小児保健医療総合センターは、過度な運動や極端な体重減少で思春期が遅れることがあると説明しています。練習量がとても多い、食事の量が足りていない、体重を減らそうとしている、といった様子があれば、気にかけてあげてください。

ただ、生活を整えれば身長が大きく伸びると約束できるわけではありません。体調を整えることと、伸び方を記録で確かめることは、分けて考えましょう。

出典 [6] [5]

中学生の残りの伸びについてよくある質問

Q. 中学3年生で、まだ声変わりしていません。これから伸びますか?

A. 声変わりの前であれば、これから伸びの大きい時期が来ることがあります。ただし、ほかの思春期の変化がすでに進んでいることもあるため、声変わりだけでは判断できません。最近1年の伸びとあわせて見てください。

Q. 中学生から何か始めれば、身長は伸びますか?

A. 食事、睡眠、運動を整えることは体の成長の土台になります。ただし、特定の食品や運動、サプリメントで身長が伸びると約束できるものはありません。

Q. 両親の身長から、残りの伸びは計算できますか?

A. 両親の身長から計算できるのは、大人になったときの身長のおおよその目安で、上下8〜9cmほどの幅があります。今からの残りの伸びを計算するものではありません。

出典 [6] [9]

まとめ

中学生があと何cm伸びるかは、思春期の進み具合で大きく変わり、統計の平均の差をそのまま当てはめることはできません。最近1年の伸びと、声変わりや初経などの変化を記録し、気になる変化があれば早めに相談してください。

出典 [1] [6]

お子さまの身長の伸び方が気になる場合は、医師による無料相談で、これまでの記録を見ながらご相談いただけます。予約は公式LINEからお受けしています。

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この記事は、ノビケアの医師が内容を確認しています(編集方針)。

参考にした資料

  1. 文部科学省「令和7年度学校保健統計(学校保健統計調査の結果)について公表します」(PDF、令和8年2月13日)
  2. 政府統計の総合窓口(e-Stat)「学校保健統計調査 令和7年度 全国表 1 年齢別 都市階級別 設置者別 身長・体重の平均値及び標準偏差」
  3. 日本小児内分泌学会「思春期早発症」
  4. 日本産婦人科医会「思春期とは」(研修ノート No.106 思春期のケア)
  5. あいち小児保健医療総合センター「思春期早発症・遅発症「思春期が早い?遅い?治療が必要なの?」」
  6. 日本小児内分泌学会「低身長」
  7. 横浜市立大学附属 市民総合医療センター「低身長」
  8. ノビケア「お問い合わせ」
  9. 日本小児内分泌学会 Clinical Pediatric Endocrinology「Target Height and Target Range for Japanese Children: Revisited」(Ogata T ほか, 2007)