成長と遺伝読む時間 約6分
女の子の身長の伸び方:思春期の前と後
公開日:2026年10月3日 更新日:2026年10月3日
女の子の身長は、思春期の前は1年に6cm前後のゆるやかな伸びが続きます。胸のふくらみから思春期が始まると伸びが大きくなり、平均11歳前後で伸びる速さがもっとも大きくなります。初経のあとは伸びが小さくなり、男の子より早い時期に伸び終わるのが一般的です。
思春期の前は、どんなふうに伸びる?
小学校低学年のころの伸びは、比較的ゆるやかで安定しています。文部科学省の令和7年度学校保健統計で女子の平均身長を見ると、6歳から7歳で6.0cm、7歳から8歳で5.9cm、8歳から9歳で6.3cmの差があります。
この時期は、毎年同じくらいのペースで伸びていくのが一般的です。成長曲線に記録を書き込むと、線に沿って伸びているかどうかが分かります。
思春期の前でも、1年の伸びが急に小さくなったり、成長曲線の線から下の方へ外れていったりする場合は、相談の対象になります。年齢ごとの伸びの目安は、1年に伸びる量についての記事で説明しています。
この時期の記録は、のちに思春期に入ったかどうかを見分けるときの基準にもなります。毎年の伸びを書き出しておきましょう。
| 年齢(学年の目安) | 女子の平均身長 | 前の年齢との差 |
|---|---|---|
| 6歳(小1) | 115.6cm | - |
| 7歳(小2) | 121.6cm | 6.0cm |
| 8歳(小3) | 127.5cm | 5.9cm |
| 9歳(小4) | 133.8cm | 6.3cm |
| 10歳(小5) | 140.9cm | 7.1cm |
| 11歳(小6) | 147.4cm | 6.5cm |
| 12歳(中1) | 152.4cm | 5.0cm |
| 13歳(中2) | 155.0cm | 2.6cm |
| 14歳(中3) | 156.4cm | 1.4cm |
| 15歳(高1) | 157.0cm | 0.6cm |
女の子の思春期は、いつごろ、何から始まる?
日本小児内分泌学会は、女の子の思春期は10歳ごろから始まるのが一般的で、乳房のふくらみ(発育)を思春期の始まりと考えるとしています。そのあと、陰毛、初経の順に進みます。
あいち小児保健医療総合センターは、乳房のふくらみは平均9歳半ごろから見られ、初潮は12歳ごろで、思春期が始まってから1〜2年たって見られることが多いと説明しています。
胸のふくらみは、本人も家族も気づきにくいことがあります。下着が合わなくなった、胸が張って痛いと言うなどが、気づくきっかけになることもあります。
思春期の始まりや進み方について、本人が不安を感じていることもあります。体の変化は大人になる途中の自然なことだと、落ち着いて伝えてあげましょう。
女の子の伸びがいちばん大きいのは、いつ?
日本産婦人科医会の解説では、女の子は平均11歳前後で伸びる速さがもっとも大きくなり、そのころは平均で1年に8cmほど伸びるとされています。
学校保健統計でも、女子の平均身長の差は9歳から10歳で7.1cm、10歳から11歳で6.5cmと、この年ごろに大きくなっています。小学校の高学年で、同じ年の男の子より女の子のほうが平均身長が高いのは、このためと考えられます。
ただし、思春期の始まりには個人差があり、伸びが大きくなる時期も一人ひとり違います。日本大学医学部附属板橋病院は、思春期に伸びる身長は女の子で平均25cmと言われていると紹介しています。
伸びが大きい時期は、服や靴のサイズがすぐに合わなくなることもあります。急に伸びたと感じた時期をメモしておくと、あとで記録を見返すときの手がかりになります。
初経のあとは、伸び方がどう変わる?
日本小児内分泌学会は、女の子では月経が始まると、その後の身長の伸びはわずかになると説明しています。初経は、伸びの大きい時期が終わりに近づいているサインの一つです。
学校保健統計でも、女子の平均身長の差は11歳から12歳で5.0cm、12歳から13歳で2.6cm、13歳から14歳で1.4cmと、年齢が上がるにつれて小さくなります。
初経のあとにどのくらい伸びるかは人によって違い、一律の数字では言えません。初経後の伸びの考え方は、初潮についての記事でくわしく説明しています。
初経のあとも、すぐに伸びが止まるわけではありません。1年ごとの伸びが少しずつ小さくなっていくかを、記録で見ていきましょう。
男の子より早く伸び終わるのは、なぜ?
女の子は男の子より思春期が早く始まるため、伸びの大きい時期も、伸び終わる時期も早くなります。日本小児内分泌学会は、思春期の始まりを女の子10歳ごろ、男の子12歳ごろとしています。
同学会は、骨端線が閉じる時期を、骨年齢で女子14.6歳、男子16.0歳を超えたころとしています。女の子は、中学生のうちに伸びの多くを終えることが多いと考えられます。
思春期が早く来る子と遅く来る子では、伸び終わる時期も違います。あいち小児保健医療総合センターは、一般に思春期が遅めのほうが大人の身長は高くなると説明しています。
あいち小児保健医療総合センターは、思春期の早い・遅いには家族歴があることが多いと説明しています。お母さんやお姉さんの初経の時期が分かれば、相談のときの参考になります。
ただし、伸び方や思春期の時期は家族で必ず同じになるわけではありません。家族の傾向は参考にしながら、お子さん自身の記録を見ていくことが大切です。
女の子で相談したほうがよい伸び方は?
次のような場合は、身長の記録を持って小児科に相談してください。日本大学医学部附属板橋病院は、女の子の思春期早発症の目安として、7歳半未満の乳房の発育、8歳未満の陰毛、10歳半未満の初経を挙げています。
あいち小児保健医療総合センターは、女の子で13歳になっても二次性徴がまったく見られない場合を思春期遅発の目安とし、過度な運動や極端な体重減少でも思春期が遅れることがあると説明しています。
身長の伸び方が気になる場合は、ノビケアの医師による無料相談(ビデオ通話、0円)で、お手元の記録を見ながらご相談いただけます。予約は公式LINEから受け付けています。
- 7歳半より前に胸がふくらみ始めた、8歳より前に陰毛が生えてきた
- 10歳半より前に初経が来た
- 13歳になっても、胸のふくらみなどの変化がまったくない
- 1年の伸びが急に小さくなった、成長曲線の線から下の方へ外れてきた
思春期に入ったことは、記録からどう分かる?
身長の記録を1年ごとに並べると、思春期に入ったころから、1年の伸びがそれまでより大きくなっていることがあります。小学校の低学年では毎年同じくらいだった伸びが、ある年から大きくなるのが目安の一つです。
胸のふくらみや初経に気づいた時期を、身長の記録と同じ表に書いておくと、体の変化と伸び方の関係が分かりやすくなります。
成長曲線に書き込むと、思春期の伸びで線を上に横切るように見えたり、伸びが小さくなって線から下に外れるように見えたりすることもあります。気になる動きがあれば、記録を持って相談してください。
女の子の身長の伸び方についてよくある質問
Q. 小学4年生で急に伸びてきました。早く止まってしまいますか?
A. 女の子では、小学校の高学年に伸びが大きくなるのはよくあることです。ただし、年齢に比べて体の変化がとても早い場合は、早く伸びが止まることもあるため、小児科で相談してください。
Q. 体重を気にして食事を減らしています。身長に影響しますか?
A. あいち小児保健医療総合センターは、極端な体重減少で思春期が遅れることがあると説明しています。成長期の自己流のダイエットは避け、気になる場合は医師に相談してください。
Q. 母親が小柄です。娘も同じくらいになりますか?
A. 身長は両親の体質の影響を受けますが、それだけで決まるわけではありません。両親の身長からの目安と、お子さん自身の伸び方をあわせて見ていきましょう。
出典 [4]
まとめ
女の子は、思春期の前はゆるやかに伸び、胸のふくらみが始まってから伸びが大きくなり、初経のあとは伸びが小さくなっていきます。伸びの時期は一人ひとり違うため、体の変化と身長の記録をあわせて見て、早すぎる・遅すぎると感じたら小児科に相談してください。
お子さまの身長の伸び方が気になる場合は、医師による無料相談で、これまでの記録を見ながらご相談いただけます。予約は公式LINEからお受けしています。
公式LINEで無料相談を予約するこの記事は、ノビケアの医師が内容を確認しています(編集方針)。