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SGA性低身長症とは?
公開日:2026年10月3日 更新日:2026年10月3日
SGA性低身長症とは、お母さんのおなかの中にいた期間に比べて小さく生まれ(SGA)、2歳までに身長が標準の範囲に追いつかなかった状態です。条件を満たせば、3歳以上で保険診療の成長ホルモン治療を検討できます。
SGAとは、どういう意味ですか?
SGAは「small-for-gestational age」の略で、在胎週数(おなかの中にいた週数)に比べて、体重や身長が小さく生まれたことを指します。早く生まれたかどうかではなく、週数に対して小さいかどうかがポイントです。
日本小児内分泌学会の手引きでは、成長ホルモン治療の対象となるSGAを、出生時の体重と身長がともに在胎週数相当の10パーセンタイル未満で、かつ体重か身長のどちらかが-2SD未満の場合としています。出生時に身長が測れなかった場合は、体重だけで判断してよいとされています。
SGAの判断には、在胎週数ごとの体重や身長の基準を使います。同じ体重でも、何週で生まれたかによって、SGAに当てはまるかどうかが変わります。
出典 [1]
小さく生まれた子どもは、あとから追いつきますか?
多くは追いつきます。手引きによると、SGAで生まれた子どもの約90%は、生まれてから2年以内に標準の範囲の身長に追いつきます。とても早く生まれた子どもでは、4歳ごろまで追いつく動きが続くこともあります。
国内の調査では、在胎32週以上、または出生体重1,000g以上の子どもは3歳までに約90%が、在胎32週未満、または出生体重1,000g未満の子どもは3歳までに約70%が、-2SDを超えて追いついたと報告されています。
一方で、2歳までに追いつかなかった場合は、子どもの時期を通して低身長のまま経過することが多いと知られています。この状態をSGA性低身長症と呼びます。
生まれたときの血液中のホルモンの値などでは、追いつくかどうかを前もって予測することは難しいとされています。そのため、実際の身長の伸びを記録して確かめていきます。
出典 [1]
SGA性低身長症には、どんな特徴がありますか?
手引きでは、SGA性低身長症は、大人になっても低身長のままのことが多く、成人の低身長の約20%を占めると報告されていると紹介しています。
また、背の低い子どもは一般に思春期が遅れ、その分あとから伸びる傾向がありますが、SGA性低身長症では思春期の始まりが平均的か、やや早い傾向があるとされています。このことが、大人の身長が低めに終わる要因の一つと考えられています。
SGA性低身長症は、さまざまな原因を含む集まりです。2歳を過ぎても身長がとても低い場合(たとえば-3SD未満)は、ほかの原因がないか詳しく調べることが勧められています。
このように、SGA性低身長症は自然に追いつくことが少なく、大人の身長にも影響しやすい状態です。そのため、2歳を過ぎても身長が低い場合は、成長曲線を見てもらい、治療の対象になるかどうかを確かめることが大切です。
日本で病院に通っているSGA性低身長症の子どもでは、低身長のまま平均的かやや早い時期に思春期に入り、大人になっても低身長のままの例が多いと報告されています。
出典 [1]
成長ホルモン治療は、どんな条件で始めますか?
手引きでは、次の3つをすべて満たす場合に成長ホルモン治療を始められるとしています。
3歳以上とされているのは、追いつく割合が3歳を過ぎると増えないという国内のデータにもとづいています。また、治療前1年間の伸びの条件は、まだ自然に追いついている途中の子どもを除くためのものです。SGA性低身長症への成長ホルモン治療は、国内で保険適用になっています。
成長ホルモンの出方が少ない成長ホルモン分泌不全性低身長症と、SGA性低身長症は別の病気として扱われます。SGA性低身長症では、成長ホルモンの出方が正常でも、条件を満たせば治療の対象になります。
治療の条件に当てはまるかどうかは、身長の測定値だけでなく、在胎週数や出生時の記録、これまでの伸び方を合わせて医師が判断します。条件に当てはまらない場合も、経過を見ながら改めて相談できます。
- 年齢が3歳以上
- 身長が同じ性別・年齢の標準の-2.5SD未満
- 治療前1年間の伸びが標準(0SD)に届いていない
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治療中はどんなことを確認し、いつ終えますか?
お薬の量は体重にあわせて決め、反応が十分でない場合は増やすことがあります。治療の前と、治療中は3〜6か月ごとに血液や尿の検査を行い、骨年齢などは半年から1年ごとに確認することが手引きに書かれています。
SGAで生まれた子どもは、将来、血糖や脂質などの代謝に注意が必要と指摘されているため、治療中は特にこれらの検査に気をつけて経過を見ます。
治療を終える目安は、思春期に入り、伸びが最も大きい時期を過ぎて、1年あたりの伸びが2cmを下回ったころです。
お薬の説明書では、SGA性低身長症の治療中は、血液検査を使い始めてから3〜6か月ごとに1回、骨年齢を測るエックス線検査を6か月から1年ごとに1回行うと書かれています。こうした検査を続けながら、伸び方と体調を確かめていきます。
わが子がSGAかどうかは、どうすれば分かりますか?
母子手帳には、在胎週数と、生まれたときの体重・身長が書かれています。これを受診のときに持っていくと、医師がSGAに当てはまるかを判断する手がかりになります。
その後の健診や学校の健康診断の身長の記録も、2歳以降に追いついているかを確かめるのに役立ちます。小さく生まれたことが気になる場合は、かかりつけの小児科で相談してください。
身長が低めでも、2歳以降に少しずつ追いついている場合もあります。1回の測定だけで判断せず、記録を続けて伸び方を見ることが大切です。
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SGAで生まれた子どもで、身長のほかに気をつけることは?
手引きでは、生まれたときの体重は将来の体格とはほとんど関係しない一方で、幼児期に体重が急に増えると、将来肥満になりやすくなると紹介しています。食事の量や体重の増え方が気になるときは、健診や小児科で相談してください。
また、SGAで生まれた子どもでは、発達の面にも気を配ることが勧められています。乳幼児健診などで、身長・体重だけでなく、発達の様子もあわせて見てもらいましょう。
なお、おなかの中にいるときに超音波検査で成長の遅れを指摘されること(子宮内発育遅延)と、SGAは同じ意味ではありません。生まれたときの体重や身長で判断するのがSGAです。
気になることがあれば、身長のことに限らず、かかりつけの小児科に相談してください。
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SGA性低身長症についてよくある質問
Q. 早産で生まれたら、SGAになりますか?
A. 早産かどうかとSGAかどうかは別のことです。SGAは、在胎週数に比べて小さく生まれたかどうかで判断します。
Q. 2歳の時点で追いついていなければ、すぐに治療を始めますか?
A. 手引きでは、治療を始める条件の一つを3歳以上としています。それまでは、自然に追いつくかを見守る時期です。
Q. SGA性低身長症の治療で、大人の身長はどのくらいになりますか?
A. 伸び方には個人差があり、大人の身長を約束することはできません。見通しについては、主治医と相談してください。
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まとめ
SGA性低身長症は、小さく生まれて2歳までに身長が追いつかなかった状態で、条件を満たせば3歳以上で保険診療の成長ホルモン治療を検討できます。母子手帳の記録を持って、小児科で相談しましょう。保険診療の対象になりうる場合、ノビケアの医師による無料相談では対面の医療機関をご紹介しています。
ノビケアの成長ホルモン治療について(自由診療)
ノビケアの成長ホルモン治療は自由診療で、健康保険や医療費助成は使えません。原因となる病気が見つからない低身長への使用は、国内で承認された効能・効果に含まれていない適応外使用です。重い副作用が起きた場合でも、国の医薬品副作用被害救済制度は原則として利用できません。
費用(税込)は、医師による無料相談が0円、医師が必要と判断した場合の郵送検査(指先の血液と尿)が20,000円(送料込み)です。お薬は1本あたり、治療を始める月が40,000円、2か月目以降が60,000円、6か月分一括プランでは50,000円です(注射器・注射針と冷蔵便の送料を含みます)。1か月に使う本数は体重によって変わり、2〜5本が目安です。
注射はご自宅で毎日1回行い、治療は年単位になることが多く、続けるかどうかを定期的に判断します。主な副作用は、注射したところの痛み・赤み・腫れ、関節の痛み、むくみ、頭痛などで、まれに頭の中の圧が高くなる、股関節の骨がずれる、側弯が進む、血糖値が上がる、甲状腺の働きが変わる、といったことがあります。詳しくは「成長ホルモン治療について」のページをご覧ください。ご質問はお問い合わせページから受け付けています。
お子さまの身長の伸び方が気になる場合は、医師による無料相談で、これまでの記録を見ながらご相談いただけます。予約は公式LINEからお受けしています。
公式LINEで無料相談を予約するこの記事は、ノビケアの医師が内容を確認しています(編集方針)。