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低身長の基準と受診の目安読む時間 約6分

カウプ指数・ローレル指数とは?計算方法と、身長とあわせた見方

公開日:2026年10月3日 更新日:2026年10月3日

カウプ指数は「体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)」で、乳幼児の体格を見るときに使われ、計算は大人のBMIと同じです。ローレル指数は「体重(kg)÷身長(cm)の3乗×10,000,000」で、主に学童に使われてきました。どちらも年齢や身長によって標準の値が変わるため、一つの数字だけで判断せず、肥満度や成長曲線とあわせて見ることが大切です。

体格の指数は、何のために使う?

子どもの体重は、身長と合わせて見ないと、多いか少ないかが分かりません。乳幼児身体発育評価マニュアルは、身長と体重の関係を見る方法として、身長に対する標準の体重と比べる方法(肥満度など)と、身長と体重を組み合わせた数値を使う方法(BMIやカウプ指数など)の二つがあると説明しています。

カウプ指数とローレル指数は、後者の方法です。計算が簡単なので、園や学校、家庭でも使われてきました。

出典 [1]

カウプ指数の計算方法は?

カウプ指数は、体重(kg)を身長(m)で2回割って求めます。乳幼児身体発育評価マニュアルは、乳幼児ではBMIがカウプ指数とも呼ばれると説明しており、計算の方法は大人のBMIと同じです。

たとえば、身長86cm(0.86m)、体重12kgの2歳の子なら、12÷0.86÷0.86で、カウプ指数は約16.2です。身長をcmのまま使う場合は、体重(kg)÷身長(cm)÷身長(cm)×10,000で同じ値になります。

マニュアルは、乳幼児の標準の体格は15〜19という「一応の基準」があり、それと比べて評価できるとされてきた、と紹介しています。

出典 [1]

カウプ指数だけで判断してはいけないのは、なぜ?

同じマニュアルは、カウプ指数(BMI)は月齢・年齢とともに大きく変わるため、乳幼児期を通して一つの基準で評価すると判断を誤りやすいとしています。正しく評価するには、月齢・年齢ごとのBMIパーセンタイル曲線を手元に置いて見る必要があります。

また、子どものBMIの分布は左右対称ではなく、大きいほうに裾が長い形をしています。そのため年齢別のパーセンタイル曲線が作られています。日本小児内分泌学会のダウンロードサイトでも、BMIパーセンタイル曲線や肥満度判定曲線が公開されています。

出典 [1] [2]

ローレル指数の計算方法は?

ローレル指数は、体重(kg)を身長(cm)の3乗で割り、10,000,000(10の7乗)をかけて求めます。たとえば、身長130cm、体重27kgの子なら、27÷(130×130×130)×10,000,000で、ローレル指数は約123です。

学校保健の研究では、日本では学童にローレル指数が広く使われてきたと紹介されています。2004年に報告された全国の小学校への調査では、肥満傾向の判定にローレル指数を使っている学校が27.2%ありました。

この2004年の調査の時点では、判定の基準として「一律160以上」を使う学校が多く、身長110〜129cmは180以上、130〜149cmは170以上、150cm以上は160以上のように、身長で基準を変える方法も使われていました。これは当時の調査結果で、現在の学校で使われている基準とは限りません。

出典 [3]

ローレル指数の弱点は?

ローレル指数は身長の3乗で割るため、身長によって値が偏りやすいことが知られています。1969年の研究では、8歳男子では背が低い子ほどローレル指数が高く、背が高い子ほど低く出やすいことが示されています。

そのため、同じ体型に見えても、背の低い子は「太りぎみ」、背の高い子は「やせぎみ」と判定されやすくなります。低身長が気になる子では、ローレル指数だけで体格を判断しないよう注意が必要です。

出典 [4]

学校や医療では、どの方法が使われている?

現在、学校保健統計では、性別・年齢別・身長別の標準体重から計算する肥満度が使われ、肥満度20%以上を肥満傾向児、−20%以下を痩身傾向児としています。肥満度は「(実測体重−身長別標準体重)÷身長別標準体重×100」で求めます。

令和7年度の学校保健統計では、肥満傾向児の割合は男女とも11歳前後で高く、男子は9歳以降おおむね1割を超えています。痩身傾向児の割合は10歳ごろまで上がり、その後は3%前後です。

日本小児内分泌学会も、子どもの肥満は主に肥満度で評価するとしており、幼児では15%以上を太りぎみ、学童では20%以上を軽度肥満としています。医療では肥満度が主に使われ、学校でも肥満度が多く使われるようになってきたと、学校保健の研究は報告しています。

文部科学省は、学校の健康診断で身長曲線・体重曲線などを積極的に活用することが重要だと通知しています。肥満度の目安や体重の考え方は「ダイエットや肥満は身長に影響する?」の記事も参考にしてください。

出典 [5] [6] [7] [3] [8]

三つの方法を比べると?

カウプ指数(BMI)、ローレル指数、肥満度の違いを表にまとめました。家庭で計算するときも、どの方法の、どの基準と比べているのかを意識すると、数字に振り回されにくくなります。

BMIを使う場合、乳幼児身体発育評価マニュアルは、17.5歳でBMI25にあたるパーセンタイルの水準(男子87パーセンタイル、女子89パーセンタイル)を若い年齢まで下ろした曲線を、肥満の目安にしていると紹介しています。

方法計算のしかた主な対象注意点
カウプ指数(BMI)体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)乳幼児(BMIは全年齢)年齢で標準が変わるため、年齢別のパーセンタイル曲線で見る
ローレル指数体重(kg)÷身長(cm)の3乗×10,000,000学童身長によって値が偏りやすい
肥満度(実測体重−標準体重)÷標準体重×100幼児・学童(乳児には使わない)性別・年齢別・身長別の標準体重を使う

出典 [1] [3] [7]

身長とあわせて、どう見ればよい?

家庭で計算するときは、同じ日に測った身長と体重を使いましょう。身長と体重の測った日がずれていると、とくに伸びの速い乳幼児期や思春期では、指数が実際と違って出ることがあります。

体格の指数は、その時点の体型を表すもので、身長がよく伸びているかどうかは分かりません。成長曲線で身長と体重の両方の流れを見ると、体重だけが増えている、身長の伸びが落ちているなどの変化に気づきやすくなります。

日本小児内分泌学会は、肥満の多くは身長もよく伸びる一方、肥満とともに身長の伸びが悪い場合は、病気が隠れていることがあると説明しています。体重が増えているのに身長が伸びていない、やせてきて身長の伸びも止まった、という場合は小児科に相談しましょう。

身長の伸び方が気になる場合は、ノビケアの医師による無料相談(ビデオ通話)で、お手元の記録を見ながらご相談いただけます。予約は公式LINEから受け付けています。

出典 [7] [9] [10]

カウプ指数・ローレル指数についてよくある質問

Q. カウプ指数とBMIは、何が違うのですか?

A. 計算の式は同じです。乳幼児に使うときにカウプ指数と呼ぶことがあります。子どもでは年齢で標準が変わる点が大人と違います。

Q. ローレル指数が高めと言われました。ダイエットが必要ですか?

A. 成長期の子どもの食事制限は、自己判断で行わないようにしましょう。肥満度や成長曲線で確かめ、必要なら医師と相談します。

Q. 何歳からカウプ指数ではなくローレル指数を使うのですか?

A. 何歳で切り替えるかを決めた公的な資料は見当たりません。日本小児内分泌学会は、子どもの肥満は主に肥満度で評価するとしています。どの方法で見るかは、かかりつけの医師に確認しましょう。

出典 [1] [7]

まとめ

カウプ指数は体重を身長(m)の2乗で、ローレル指数は身長(cm)の3乗で割る簡単な体格の目安ですが、年齢や身長によって標準が変わります。一つの数字で判断せず、肥満度や成長曲線で身長と体重の流れをあわせて見ましょう。

出典 [1] [7]

お子さまの身長の伸び方が気になる場合は、医師による無料相談で、これまでの記録を見ながらご相談いただけます。予約は公式LINEからお受けしています。

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この記事は、ノビケアの医師が内容を確認しています(編集方針)。

参考にした資料

  1. こども家庭庁掲載「乳幼児身体発育評価マニュアル」(令和3年3月改訂、PDF)
  2. 日本小児内分泌学会「成長評価用チャート・体格指数計算ファイル ダウンロードサイト」
  3. 藤原康子ほか「小学校の健康診断における「肥満傾向」判定の現状」(学校保健研究 46巻5号、2004年、J-STAGE、PDF)
  4. 市村操一「各身長段階におけるローレル指数の分布の推定法」(体育学研究 14巻1号、1969年、J-STAGE)
  5. 文部科学省「令和7年度学校保健統計(学校保健統計調査の結果)について公表します」(PDF、令和8年2月13日)
  6. 三重県「学校における肥満度判定方法」(PDF、日本学校保健会『児童生徒の健康診断マニュアル(改訂版)』平成18年の係数を掲載)
  7. 日本小児内分泌学会「肥満」
  8. 文部科学省「学校保健安全法施行規則の一部改正等について(通知)」(PDF、平成26年4月30日)
  9. 日本小児内分泌学会「低身長」
  10. ノビケア「お問い合わせ」