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ダイエットや肥満は身長に影響する?成長期の体重との向き合い方

公開日:2026年10月3日 更新日:2026年10月3日

成長期に極端な食事制限をすると、身長が本来伸びるはずのところまで伸びないなどの心配があります。肥満の多くは身長もよく伸びますが、肥満とともに身長の伸びが悪い場合は病気が隠れていることがあります。子どものダイエットは自己判断で行わず、成長曲線を見ながら医師と相談しましょう。

成長期のダイエットは身長に影響する?

国立精神・神経医療研究センターの摂食障害全国支援センターは、子どもの摂食障害の典型は、やせたい気持ちから極端なダイエットをしてやせが進む「神経性やせ症」だと説明しています。小中学生でもダイエットは一般的になっていて、母親と一緒にダイエットしていることも珍しくないとしています。

同じセンターは、成長途中で発症すると、身長が本来伸びるはずのところまで伸びない、骨が十分に育たず骨折しやすくなる、初経が高校生以降になっても来ないなどの心配があるとしています。

日本小児心身医学会も、神経性やせ症の後に残る問題として、低身長や骨密度の低下などを挙げ、治療のあとも長く経過を見る必要があるとしています。

成長期の体は、大人と同じように「食事を減らせばやせる」だけでは済みません。体をつくるための栄養が足りなくなると、身長や骨、月経など、将来にわたる体の発達に影響することがあります。

出典 [1] [2]

肥満は身長にどう影響する?

日本小児内分泌学会によると、子どもの肥満のほとんどは「単純性肥満」で、食事やおやつ、ジュースのとりすぎ、食事のバランスの悪さ、運動不足などで、とるエネルギーが使うエネルギーを上回ることで起こります。単純性肥満では、身長もよく伸びているとされています。

一方で、肥満の中には病気が隠れている「症候性肥満」もあり、その場合は身長の伸びが悪くなるのが特徴だと、同じ学会は説明しています。体重が増えているのに身長の伸びが落ちてきたときは、早めに医師に相談してください。

肥満の子は、思春期が早めに始まり、そのぶん身長の伸びが早く終わることがあるともいわれています。今の身長が高いことだけで安心せず、身長と体重の両方の記録を見ていきましょう。

同じ学会は、肥満がいつから起こっているか、今も続いているかを知るために、身長と体重の成長曲線をつくってみることを勧めています。体重の線が身長の線より急に上がっている時期がないか、確かめてみましょう。

出典 [3]

子どもの肥満はどう判断する?

日本小児内分泌学会は、子どもの肥満は主に「肥満度」で評価するとしています。肥満度は、性別・年齢・身長ごとの標準体重に対して、実際の体重が何%多いかを表す値です。

同じ学会によると、幼児では肥満度15%以上が「太りぎみ」、20%以上が「やや太りすぎ」、30%以上が「太りすぎ」とされます。学童では肥満度20%以上が軽度肥満、30%以上が中等度肥満、50%以上が高度肥満です。乳児にはこの方法は使いません。

肥満度は、母子健康手帳にある身長体重曲線(肥満度判定曲線)でも確かめられます。成長曲線と一緒に見ると、肥満がいつから始まり、今も続いているかがわかります。

大人で使うBMIは、子どもの体格の判定にはそのまま使えません。農林水産省も、成長期の身長・体重はBMIではなく成長曲線で判断するとしています。

出典 [3] [4]

太り気味の子は、どう体重と向き合う?

日本小児内分泌学会は、子どもの肥満は生活習慣病や脂肪肝、睡眠時無呼吸などにつながることがあり、できるだけ早い時期に取り組んだほうが改善させやすいとしています。年長になるほど大人の肥満に移りやすいとも説明しています。

ただし、成長期の子どもに大人と同じような食事制限をするのは避けましょう。おやつやジュースの量、食事のバランス、運動の時間など、生活習慣を家族で見直すことが基本です。

身長に比べて明らかに体重が多い、体重が増え続けている場合は、同じ学会は一度医療機関を受診するよう勧めています。どのくらいのペースで体重を調整するかは、医師と相談して決めましょう。

同じ学会は、肥満の場合は生活習慣病などの合併症がないかを調べる検査が必要になると説明しています。見た目だけで判断せず、医療機関で体の状態を確かめてもらいましょう。

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やせすぎのサインは?

摂食障害全国支援センターは、子どもの摂食障害に早く気づくことが第一歩だとしています。極端に食べなくなった、明らかにやせてきたなどの変化に注意し、家で体重を測れなければ、学校の身体検査の結果を確かめるよう勧めています。

日本小児心身医学会は、体重が減ると、筋肉が減る、うぶ毛が増える、月経が止まる・初経が遅れる、足のむくみ、体温や血圧が下がる、脈が遅くなるといった症状が出ることがあるとしています。

摂食障害全国支援センターは、子どもが受診を嫌がるときは、ひどい便秘、体温が低い、身長の伸びが少ない、髪の毛が抜けるなど、体の症状の相談として受診を勧めるとよいとしています。

1〜2か月の短い間に急に体重が減った場合は、入院が必要になることもあります。ぐったりしている、ふらついて立てない、意識がぼんやりしているときは、すぐに119番に連絡してください。

出典 [1] [2]

体型を気にし始めた子に、家族ができることは?

思春期になると、体型や体重を気にし始める子は少なくありません。日本小児心身医学会は、神経性やせ症では、自分がやせている状態を正しく認識できなくなる「ボディイメージの障害」が見られることがあると説明しています。

家族が体型について冗談を言ったり、ほかの子と比べたりすることは避けましょう。食事を残したときに責めるより、どんな気持ちで食べているかに耳を傾けることが大切です。

成長期は、身長が伸びるのにあわせて体重も増えていくのが自然な姿です。体重が増えることを「太った」と受け止めないよう、成長曲線を見ながら一緒に確かめるのも一つの方法です。

摂食障害全国支援センターは、気づいたら、まずかかりつけ医に相談するよう勧めています。家族だけで解決しようとせず、早めに専門家の力を借りましょう。

出典 [2] [1]

体重や身長が気になるときは、どこに相談する?

体重が減ってきた、食事の量が急に減った、体重へのこだわりが強いといった場合は、まずかかりつけの小児科に相談してください。摂食障害全国支援センターは、家庭・学校・医療が早く連携することが大切だとしています。

太り気味で体重が気になる場合も、自己流のダイエットを始める前に、成長曲線を持って医師に相談しましょう。身長がこれからどのくらい伸びるかによって、目指す体重の考え方も変わります。

部活動などで体重の管理を求められている場合は、指導者にも成長期であることを理解してもらい、無理な減量にならないよう相談しましょう。

身長の伸び方が気になる場合は、ノビケアの医師による無料相談(ビデオ通話、0円)で、お手元の記録を見ながらご相談いただけます。予約は公式LINEから受け付けています。

出典 [1] [3] [5]

ダイエット・肥満と身長についてよくある質問

Q. 太り気味の子は、背も高くなりやすいのですか?

A. 日本小児内分泌学会は、単純性肥満では身長もよく伸びていると説明しています。ただし、それが最終的な身長の高さにつながるとは限らないため、記録を見ながら医師に相談しましょう。

Q. 親がダイエット中です。子どもに影響しますか?

A. 摂食障害全国支援センターは、母親と一緒にダイエットしている子どもも珍しくないとしています。子どもの前で体型や体重を話題にしすぎない、子どもの食事は減らさないといった配慮をしましょう。

Q. 体重を落とすために、夕食を抜いてもよいですか?

A. 成長期の食事抜きは勧められません。どう体重と向き合うかは、医師と相談して決めてください。

出典 [3] [1]

まとめ

成長期の極端なダイエットは、身長や骨、月経などの発達に影響するおそれがあります。肥満の多くは身長もよく伸びますが、身長の伸びが悪い肥満は病気が隠れていることがあります。体重のことは自己判断せず、成長曲線を持って医師に相談しましょう。

出典 [1] [3]

お子さまの身長の伸び方が気になる場合は、医師による無料相談で、これまでの記録を見ながらご相談いただけます。予約は公式LINEからお受けしています。

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この記事は、ノビケアの医師が内容を確認しています(編集方針)。

参考にした資料

  1. 摂食障害全国支援センター(国立精神・神経医療研究センター)摂食障害情報ポータルサイト「子どもの摂食障害」
  2. 日本小児心身医学会「摂食障害(神経性やせ症)」
  3. 日本小児内分泌学会「肥満」
  4. 農林水産省「「食事バランスガイド」の適量と料理区分」
  5. ノビケア「お問い合わせ」