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偏食・少食の子の身長は?伸びへの影響と家庭でできること
公開日:2026年10月3日 更新日:2026年10月3日
偏食や少食は幼児期によく見られ、2〜6歳の子の保護者の約8割が子どもの食事に何らかの困りごとを抱えています。成長曲線に沿って身長と体重が増えていれば、過度に心配する必要はないことが多いです。一方、体重が減る、伸びが落ちてきたといった場合は、病気が隠れていないかを医師に確認してもらいましょう。
偏食・少食はよくあること?
厚生労働省の「平成27年度 乳幼児栄養調査」では、2〜6歳の子どもの保護者の約8割が、子どもの食事について何らかの困りごとを抱えていました。「偏食する」「むら食い」「小食」なども、困りごととしてよく挙げられています。
同じ調査では、2歳〜3歳未満では「遊び食べをする」が最も多く、3歳以上では「食べるのに時間がかかる」が最も多い困りごとでした。年齢によって悩みの中身が変わることがわかります。
こども家庭庁の資料は、幼児期は味覚が発達して食べ方にむらが出る時期だとしています。国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所のコラムも、好き嫌いやむら食い、食が細いといった問題は、乳幼児期によく見られる発達段階の特徴で、成長とともに解決することが多いと説明しています。
「うちの子だけ」と思い詰めず、多くの家庭が同じように悩んでいることを知っておくと、少し気持ちが楽になるかもしれません。
偏食・少食だと身長は伸びない?
医薬基盤・健康・栄養研究所のコラムは、食べられない食品があっても、ほかの食品が食べられれば過度な心配はいらず、周りの子より小食でも、極端な成長の障害が見られなければ心配ないとしています。
日本小児内分泌学会は、身長の伸びに関わる要因として、遺伝や体質、ホルモンのほか、栄養、睡眠、運動、心の状態などを挙げています。栄養は要因の一つですが、偏食があるからといって、それだけで身長が決まるわけではありません。
ただし、食べられる食品がごく限られている、量が極端に少ないといった状態が長く続くと、栄養が足りなくなることがあります。身長と体重がどう増えているかを、記録で確かめることが大切です。
日本小児内分泌学会は、心臓や肝臓、消化器などの病気があると、体に十分な栄養を取り込めずに身長の伸びが低下することがあるとしています。食べる量が少ないことの背景に、体の不調が隠れていないかにも気を配りましょう。
成長曲線で何を確かめる?
こども家庭庁の資料は、身長や体重を定期的に母子健康手帳の発育曲線に記入し、発育や栄養の状態を見るよう勧めています。
同じ資料では、身長や体重の変化が曲線を横切る、体重が減るなど、発育で気になることがあれば、かかりつけの医療機関や乳幼児健診で相談するよう案内しています。
小学生以上では、学校の健康診断の記録を使って同じように確かめられます。1回の値ではなく、何回かの記録をつないで、伸び方の流れを見ることがポイントです。
体重が身長に比べて増えていない、または減ってきているときは、食べる量が足りていない可能性があります。逆に、体重がよく増えていれば、量としては足りていると考えられることもあります。
出典 [2]
家庭でできる工夫は?
こども家庭庁の資料は、機嫌がよく、普段どおり過ごせているなら、食事を無理強いしたり、だらだら食べさせたりしないよう勧めています。規則正しく食事をする習慣、間食の量やバランスへの気配り、家族そろって楽しく食べる雰囲気づくりも大切だとしています。
間食は子どもにとって食事の一部です。ジュースやお菓子で満腹になると、食事が入らなくなります。間食の時間と量を決め、食事の時間におなかがすくようにしましょう。
苦手な食品は、切り方や調理法、味付けを変えると食べられることがあります。一緒に料理をする、買い物で食材を選んでもらうなど、食べ物に興味を持つきっかけをつくるのも一つの方法です。
同じ栄養をとれる食品はいくつもあります。たとえば牛乳が苦手なら、ヨーグルトやチーズ、小魚、豆腐などからカルシウムをとることができます。
サプリメントで補ったほうがいい?
偏食や少食があると、サプリメントで補いたくなるかもしれません。医薬基盤・健康・栄養研究所のコラムは、日本で暮らす多くの子どもにとって、ふだんの食事だけでは栄養が足りずに発育に支障が出る状況になる可能性は非常に低いとしています。
同じコラムは、極端な偏食やアレルギー、病気などで通常の食事が難しい場合は、保護者の判断でサプリメントを与えるのではなく、医師や管理栄養士などの専門職と相談して対処するのが基本だとしています。
子どもは大人より、サプリメントで体調を崩しやすいと考えられています。日本小児内分泌学会も、不足がない子にサプリメントを与えても、成長が促されるという科学的なデータはないとしています。
受診したほうがよいのはどんなとき?
国立精神・神経医療研究センターの摂食障害全国支援センターは、子どもの摂食障害には、やせたい気持ちがはっきりしないまま、食べ物がのどを通らなくなってやせていくタイプもあると説明しています。給食での完食の強要や、胃腸炎で吐いた経験などがきっかけになることがあるとしています。
同じセンターは、成長途中で発症すると、身長が本来伸びるはずのところまで伸びない、骨が十分に育たない、初経が遅れるなどの心配があるとしています。食欲が落ちてやせる原因は摂食障害以外のこともあるため、まず体の病気がないかを診察で確かめることが大切です。
体重が減ってきた、急に食べる量が減った、食べることを怖がる、身長の伸びが落ちてきたといった様子があれば、小児科に相談してください。ぐったりしている、意識がぼんやりしているときは、すぐに119番に連絡してください。
身長の伸び方が気になる場合は、ノビケアの医師による無料相談(ビデオ通話、0円)で、お手元の記録を見ながらご相談いただけます。予約は公式LINEから受け付けています。
食事の悩みはどこに相談できる?
こども家庭庁の資料は、授乳や子どもの成長、栄養について心配なことがあれば、市町村の管理栄養士、病院や保健所・保健センターの助産師や看護師、保育士、管理栄養士などに相談できると案内しています。乳幼児健診も、食事の悩みを相談しやすい機会です。
厚生労働省の乳幼児栄養調査では、保護者が子どもの食事で特に気をつけていることとして、「栄養バランス」が72.0%、「一緒に食べること」が69.5%、「食事のマナー」が67.0%の順に多くなっていました。多くの保護者が工夫を重ねながら悩んでいることがわかります。
相談するときは、ふだん食べている食品、食べる量や時間、食事の様子をメモしておくと、具体的な助言を受けやすくなります。身長と体重の記録も一緒に持っていきましょう。
保育園や幼稚園、学校での食べ方を先生に聞いてみると、家とは違う様子がわかることもあります。家庭だけで抱え込まず、子どもに関わる人と情報を共有してみてください。
偏食・少食と身長についてよくある質問
Q. 野菜をほとんど食べません。身長に影響しますか?
A. 野菜を食べないことだけで身長が決まるわけではありません。果物やほかの食品で補える栄養もあるため、全体のバランスを見ながら、少しずつ慣れていけるよう工夫しましょう。
Q. 牛乳ばかり飲んで、食事をあまり食べません。
A. 飲み物でおなかがいっぱいになっている可能性があります。飲む量や時間を決め、食事の時間におなかがすくようにしましょう。続く場合は医師に相談してください。
Q. 発達の特性があり、食べられるものがとても限られています。
A. 自己判断でサプリメントに頼らず、かかりつけの医師や管理栄養士に相談してください。栄養の状態を確かめながら、一緒に方法を考えてもらえます。
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まとめ
偏食や少食は幼児期によく見られ、成長曲線に沿って育っていれば過度に心配しなくてよいことが多いです。無理強いせず食事のリズムを整え、体重が減る、身長の伸びが落ちるといった変化があるときは、記録を持って医師に相談しましょう。
お子さまの身長の伸び方が気になる場合は、医師による無料相談で、これまでの記録を見ながらご相談いただけます。予約は公式LINEからお受けしています。
公式LINEで無料相談を予約するこの記事は、ノビケアの医師が内容を確認しています(編集方針)。
参考にした資料
- 厚生労働省「平成27年度 乳幼児栄養調査結果の概要」
- こども家庭庁 母子健康手帳情報支援サイト「乳幼児期の栄養」(PDF)
- 医薬基盤・健康・栄養研究所「「健康食品」の安全性・有効性情報:【第7回】子どものサプリメント利用の考え方」
- 日本小児内分泌学会「低身長」
- 農林水産省「大切な栄養素カルシウム」
- 医薬基盤・健康・栄養研究所「「健康食品」の安全性・有効性情報:【第30回】子どもにサプリメントを与える前に」
- 日本小児内分泌学会「「身長を伸ばす効果がある」と宣伝されているサプリメント等に関する学会の見解」(2025年9月8日改定)
- 摂食障害全国支援センター(国立精神・神経医療研究センター)摂食障害情報ポータルサイト「子どもの摂食障害」
- ノビケア「お問い合わせ」