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プロテインを飲むと身長は伸びる?子どもに使う前に知っておきたいこと
公開日:2026年10月3日 更新日:2026年10月3日
プロテインを飲んで身長が伸びるという科学的な裏づけはありません。日本小児内分泌学会は、健康な子の背を高くする効果が証明された成分はないとしています。成長期に必要なたんぱく質は、多くの場合ふだんの食事からとれるため、使う前に食事を見直し、気になることは医師や管理栄養士に相談しましょう。
プロテインとはどんなもの?
ここでいうプロテインは、たんぱく質を多く含む粉末や飲料などの製品のことです。医薬基盤・健康・栄養研究所は、錠剤やカプセル、粉末など、ふつうの食品と違う形のものをサプリメントと呼んで解説しています。
プロテインは食品として売られていて、薬ではありません。同じ研究所は、サプリメントは薬のような徹底した品質管理が求められておらず、規格や成分が製品によってさまざまだと説明しています。たんぱく質の量や、加えられているビタミン・ミネラルも製品ごとに違います。
たんぱく質そのものは体をつくる大切な栄養素ですが、粉末で飲むことに特別な効果があるわけではありません。食事でとるたんぱく質と同じ栄養素です。
大人向けに作られた製品は、1回分の量が子どもの体格に合っていないことがあります。表示の目安量を確かめ、子どもに使ってよいかがはっきりしない場合は、医師や薬剤師に相談してください。
プロテインで身長は伸びる?
日本小児内分泌学会は、インターネット広告やSNSで子どもの背を伸ばすとうたう商品が見られるものの、健康な子の背を高くする効果が科学的に証明された成分は存在しないとしています。プロテインも例外ではありません。
厚生労働省のe-ヘルスネットは、たんぱく質が不足すると成長障害などが起こると説明しています。しかし、それは不足を補えば元に戻る話であり、足りている子がさらにとって身長が伸びることとは違います。
同じ学会は、子どもの成長に役立つのは、適度な運動、バランスのとれた食事、しっかりした睡眠であり、特別な商品を使っても本来の成長以上に身長が伸びることは期待できないと述べています。
「飲み始めてから背が伸びた」と感じることがあっても、成長期には自然に伸びる時期があるため、製品の効果かどうかは区別できません。効果をうたう広告や口コミは、慎重に受け止めましょう。
子どもに必要なたんぱく質は食事でとれる?
厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、たとえば10〜11歳のたんぱく質の推奨量は、男の子で1日45g、女の子で50gです。12〜14歳では男の子60g、女の子55gになります。
日本食品標準成分表(八訂)増補2023年によると、100gあたりのたんぱく質は、鶏卵(全卵・生)で12.2g、糸引き納豆で16.5g、しろさけ(生)で22.3gです。3食に主菜がそろっていれば、必要量に近づけやすいことがわかります。
医薬基盤・健康・栄養研究所の資料では、日本陸上競技連盟が、ジュニア期はプロテインに頼らず、牛乳、チーズ、ゆで卵、魚肉ソーセージといったふつうの食事で補うよう呼びかけていることが紹介されています。
同じ研究所のコラムは、日本で暮らす多くの子どもにとって、ふだんの食事だけでは栄養が足りずに発育に支障が出る、という状況になる可能性は非常に低いとしています。
スポーツをしている子は飲んだほうがいい?
運動量が多い子は、エネルギーや栄養素を多く必要とします。医薬基盤・健康・栄養研究所は、活動量が多い子は練習前などに、おにぎりやバナナのような用意しやすい補食でエネルギーを補う工夫を紹介しています。
同じ研究所のコラムでは、子どもに必要なエネルギーや栄養素は食事とおやつからとるのが基本で、サプリメントを使わなければ保てないような運動量はそもそも避けるべきだといわれていると説明しています。
また、パフォーマンスの向上などを目的に安易にサプリメントを使うと、アンチ・ドーピング規則の違反につながる心配があることも指摘されています。競技を続けている子は、指導者や医師とよく相談してください。
練習が長い日や試合が続く時期は、補食の時間と内容を前もって決めておくと、食べそびれを防げます。
たんぱく質をとりすぎる心配はある?
厚生労働省のe-ヘルスネットは、たんぱく質は歴史的に不足が問題になってきたため、とりすぎによる問題については必ずしも十分に知られていないと説明しています。
食事摂取基準(2025年版)では、たんぱく質からとるエネルギーの割合を、1歳以上で全体の13〜20%とする目標量が示されています。食事に加えてプロテインを飲むと、この範囲を超えることも考えられます。
プロテインで満腹になり、ご飯や野菜を食べる量が減ってしまうと、ほかの栄養素が足りなくなるおそれもあります。たんぱく質だけを増やすのではなく、食事全体のバランスを優先しましょう。
甘みをつけた製品では、糖分やエネルギーも一緒にとることになります。毎日の習慣にする場合は、栄養成分表示でエネルギーや糖質の量も確かめておきましょう。
飲ませる場合に気をつけることは?
医薬基盤・健康・栄養研究所は、成人や高齢者、妊婦と比べて、子どもがサプリメントで体調不良を経験した割合が最も高かったという報告を紹介しています。成長途中の体は、外から入る物質の影響を受けやすいと考えられています。
使う場合は、何のために、どのくらい使うのかをはっきりさせましょう。いつ、何を、どれだけ飲んだかをメモし、体調に変化があればすぐにやめてください。効果が感じられないまま、漫然と続けることも勧められていません。
ビタミンやミネラルが加えられた製品では、ほかのサプリメントや強化食品と重なって、とりすぎになることがあります。食物アレルギーがある子は、原材料の表示も忘れずに確かめてください。
「食品だから安全」「天然素材だから安心」とは限らないことも、同じ研究所は注意しています。子どもが自分で量を増やしたり、友だちと製品を分け合ったりしないよう、保護者が管理しましょう。
体が小さい・体重が増えないと感じたら?
体が小さいことや体重が増えないことが気になる場合、原因はたんぱく質の量だけとは限りません。日本小児内分泌学会は、身長の伸びには遺伝や体質、ホルモン、持病、栄養、睡眠、運動、心の状態など多くの要因が関わるとしています。
プロテインを始める前に、身長と体重の記録を成長曲線に書き込み、伸び方を確かめましょう。伸びが落ちてきている場合は、自己判断で製品を試すより先に、小児科で相談してください。
急に食欲が落ちた、体重が減ってきた、疲れやすいといった様子がある場合も、早めに受診しましょう。食事の量を増やそうとする前に、体の不調がないかを確かめることが大切です。
身長の伸び方が気になる場合は、ノビケアの医師による無料相談(ビデオ通話、0円)で、お手元の記録を見ながらご相談いただけます。予約は公式LINEから受け付けています。
プロテインと身長についてよくある質問
Q. 中学生の部活で、周りの子がプロテインを飲んでいます。
A. 周りに合わせて始める必要はありません。まず3食と補食で足りているかを見直し、迷う場合は医師や管理栄養士に相談しましょう。
Q. 寝る前に飲むと成長ホルモンが増えて背が伸びますか?
A. 寝る前のプロテインで身長が伸びるという信頼できるデータは見当たりません。睡眠そのものを十分にとることのほうが大切です。
Q. 食が細く、食事量が少ない子にはどうすればよいですか?
A. 自己判断でプロテインに頼らず、医師や管理栄養士に相談してください。食べ方や量の工夫を一緒に考えてもらえます。
出典 [2]
まとめ
プロテインで身長が伸びるという科学的な裏づけはなく、成長期に必要なたんぱく質は多くの場合ふだんの食事からとれます。使う場合は目的と量をはっきりさせ、気になる体の変化があればすぐにやめて医師に相談しましょう。
お子さまの身長の伸び方が気になる場合は、医師による無料相談で、これまでの記録を見ながらご相談いただけます。予約は公式LINEからお受けしています。
公式LINEで無料相談を予約するこの記事は、ノビケアの医師が内容を確認しています(編集方針)。
参考にした資料
- 医薬基盤・健康・栄養研究所「「健康食品」の安全性・有効性情報:子どもとサプリメント」
- 医薬基盤・健康・栄養研究所「「健康食品」の安全性・有効性情報:【第30回】子どもにサプリメントを与える前に」
- 日本小児内分泌学会「「身長を伸ばす効果がある」と宣伝されているサプリメント等に関する学会の見解」(2025年9月8日改定)
- 厚生労働省 e-ヘルスネット「たんぱく質」
- 厚生労働省「「日本人の食事摂取基準(2025年版)」策定検討会報告書」
- 文部科学省「食品成分データベース」(日本食品標準成分表(八訂)増補2023年)
- 医薬基盤・健康・栄養研究所「「健康食品」の安全性・有効性情報:子どものスポーツとサプリメント」
- 医薬基盤・健康・栄養研究所「「健康食品」の安全性・有効性情報:【第7回】子どものサプリメント利用の考え方」
- 日本小児内分泌学会「低身長」
- ノビケア「お問い合わせ」