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ほかの保護者に「小さいね」「何か治療してるの?」と聞かれたら:答え方の例と、話す範囲の決め方
公開日:2026年10月5日 更新日:2026年10月5日
ほかの保護者から身長や治療のことを聞かれても、すべてに答える必要はありません。子どもの体や病院のことは、家族と本人のものです。前もって「どこまで話すか」を家族で決め、短く返せる言い方をいくつか用意しておくと、その場であわてずにすみます。子どもの前で聞かれたときは、あとで本人の気持ちを聞いておきましょう。
ほかの保護者に聞かれるのは、どんな場面?
保護者どうしの会話で身長の話題が出やすいのは、行事や参観日、送り迎え、習いごとの待ち時間などです。整列や集合写真で並んだ姿を見て、「〇〇ちゃんは小さいね」「ちゃんと食べてる?」と、深い意味なく口にする人もいます。
治療をしている家庭では、通院で早退した日や、宿泊行事の準備の場面で、「何か治療してるの?」と聞かれることもあるかもしれません。多くの場合は心配や興味からの言葉ですが、言われた側は、繰り返されると負担に感じるものです。相手との関係を大切にしたい気持ちと、子どものことを守りたい気持ちの間で、どう答えればよいか迷う保護者も少なくありません。
聞かれたら、答えなければいけない?
答えなくてかまいません。子どもの身長や体質、通院や治療のことは、家族と本人の大切な情報です。法律でも、事業者などが扱う個人情報のうち、病歴は、本人への不当な差別や偏見などが生じないよう、とくに配慮が必要な情報(要配慮個人情報)とされています。保護者どうしの会話に法律が直接当てはまるわけではありませんが、話すかどうかを慎重に考えてよい情報だといえます。
また、こども基本法は、子どもが年齢や発達に応じて、自分に直接関係することについて意見を表す機会が確保されることを基本理念に掲げています。自分の体のことを、だれにどこまで知られたいかは、本人の気持ちも大切にしたいところです。
話す範囲は、どう決めればよい?
前もって家族で、相手との関係ごとに話す範囲を決めておくと迷いにくくなります。たとえば、次のように分けて考える方法があります。小学生以上の子どもなら、本人にも「〇〇さんのお母さんに聞かれたら、どう答えてほしい?」と聞いてみましょう。
| 相手 | 話す範囲の例 |
|---|---|
| あいさつ程度の保護者 | 体質の話にとどめる(「小柄なほうなんです」) |
| よく話す保護者 | 必要なら「病院で成長を見てもらっている」まで |
| 行事などで協力をお願いする相手 | 必要なことだけ(注射の時間や持ち物など)を、本人と相談したうえで |
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その場では、どう返せばよい?
短く、明るめに返して話題を変えると、相手も深く聞きにくくなります。次のような言い方を、自分の言葉に直して使ってみてください。
- 「そうなんです、小柄なほうなんですよ。でも元気いっぱいです」
- 「家族もゆっくり大きくなったので、この子のペースで見ています」
- 「ありがとうございます。かかりつけの先生にも見てもらっているので大丈夫です」
- 「その話は家族のことなので、ごめんなさい」(はっきり断りたいとき)
- 「そういえば、今度の行事の持ち物って…」(話題を変えたいとき)
「何か治療してるの?」と聞かれたら?
治療をしているかどうかに関係なく、詳しく答える義務はありません。「成長を病院で見てもらっているんです」のように、事実を短く伝えるだけでも十分です。答えたくないときは、「家族の中で決めていることなので」と返してもかまいません。
大切なのは、保護者の答え方と、子どもが友だちに話す内容がそろっていることです。子どもが友だちに説明するときの言い方は「友だちに「注射してるの?」と聞かれたら」のコラムで紹介しています。学校の先生にどこまで伝えるかは、「治療していることを担任の先生に伝える?」のコラムが参考になります。
食べ物や病院をすすめられたら?
「これを飲ませると伸びるらしいよ」「あの病院がいいって聞いた」など、善意でいろいろな情報をすすめられることもあります。その場では「教えてくれてありがとう」とお礼を伝え、取り入れるかどうかは主治医やかかりつけの小児科に相談してから決めましょう。
身長を伸ばすとうたう商品の中には、根拠がはっきりしないものもあります。日本小児内分泌学会の見解は「身長を伸ばすサプリは効く?」のコラムで紹介しています。
行事などで、協力をお願いしたいときは?
宿泊行事や長い時間の行事では、ほかの保護者に手伝いをお願いする場面があるかもしれません。そのときも、伝えるのは必要なことだけで十分です。たとえば、「夜に使う薬があるので、時間になったら声をかけてもらえると助かります」のように、お願いしたい内容だけを具体的に伝えます。
子どもの体や治療にかかわる対応は、まず担任の先生など学校に相談し、保護者どうしで抱えこまないようにしましょう。先生への伝え方は「治療していることを担任の先生に伝える?」のコラムで紹介しています。お願いした相手には、「このことはほかの方には内緒にしてもらえますか」と、ひと言添えておくと安心です。
子どもの前で言われたら、どうする?
子どもの前で「小さいね」と言われたときは、その場で「でも、毎日元気に走り回っているんですよ」のように、身長以外のよいところに話を向けると、子どもも安心しやすくなります。
家に帰ってから、「さっき言われたこと、どう思った?」と聞いてみましょう。厚生労働省は、子どもの話を聞くときは、気持ちに共感して受け止めること、「どんな感じだった?」のように答え方を限らない聞き方をすること、話し始めたら口をはさまずに聞き役になることを勧めています。「気にしなくていい」と打ち消すより、「いやだったね」と気持ちを受け止めることから始めてください。
出典 [3]
話したことが広まってしまったら?
一度話したことが、ほかの保護者に伝わってしまうこともあります。気づいたときは、信頼できる相手に「この話は家族の中だけにしておいてほしい」と率直に伝えましょう。子どもが友だちから言われて困っている様子があれば、担任の先生にも相談してください。
保護者のグループのメッセージやSNSに、子どもの身長や治療のことを書かないことも大切です。総務省は、写真の写り込みなどから、思わぬ情報が分かってしまうことがある例を紹介しています。
出典 [4]
言われるたびにつらくなるときは?
繰り返し言われると、保護者自身が落ちこんでしまうこともあります。ほかの子と比べてしまうつらさについては「ほかの子と比べてしまってつらい親へ」のコラムで説明しています。気持ちを話せる相手として、市区町村のこども家庭センターや、こども家庭庁の「親子のための相談LINE」もあります。
伸び方が心配になったときは、母子健康手帳や学校の記録をそろえて小児科で相談しましょう。日本小児内分泌学会によると、身長が低い原因の多くは遺伝や体質ですが、病気が見つかることもあります。ノビケアの医師による無料相談(ビデオ通話)でも、お手元の記録を見ながらご相談いただけます。1回目は保護者の方だけでもかまいません。お薬の処方を検討する2回目には、お子さまにも参加していただきます。予約は公式LINEから受け付けています。
ほかの保護者に身長のことを聞かれたときによくある質問
Q. 正直に話したほうが、理解してもらえるのではないでしょうか?
A. 話すことで協力が得られる場面もあります。話すかどうか、どこまで話すかは家族と本人で決めてよいことです。話す前に、本人の気持ちを確かめておきましょう。
Q. 同じように子どもの身長で悩んでいる保護者から相談されました。
A. 自分の経験を伝えるのはかまいませんが、治療をすすめたり、自分の子の結果を例に出したりするのは控え、「まずはかかりつけの小児科に相談してみては」と伝えるとよいでしょう。
Q. 親せきに言われたときも、同じように返してよいですか?
A. 基本の考え方は同じです。親せきならではの返し方は「祖父母や親せきに「小さいね」と言われたら」のコラムで紹介しています。
まとめ
ほかの保護者から身長や治療のことを聞かれても、答える義務はありません。家族と本人で話す範囲を決め、短く返せる言い方を用意しておきましょう。子どもの前で言われたときは、あとで気持ちを聞き、つらさが続くときは相談先を頼ってください。
お子さまの身長の伸び方が気になる場合は、医師による無料相談で、これまでの記録を見ながらご相談いただけます。予約は公式LINEからお受けしています。
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