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ほかの子と比べてしまってつらい親へ:園や学校の行事、SNSで落ちこむときの気持ちの整理

公開日:2026年10月5日 更新日:2026年10月5日

わが子をほかの子と比べてしまうのは、子どもを大切に思っているからこそで、自分を責める必要はありません。ただ、行事やSNSで目に入るのは、その子の一場面だけです。比べる相手を「ほかの子」から「わが子の去年」に変え、伸び方は成長曲線で確かめましょう。気持ちがつらい日が続くときは、ひとりで抱えずに相談してください。

ほかの子と比べてしまうのは、親としておかしい?

園や学校では、整列や行事、集合写真など、子どもどうしが並ぶ場面がたくさんあります。わが子が列のいちばん前にいる、写真で頭ひとつ小さく見える、といった光景が目に入れば、気になるのは自然なことです。

比べてしまう自分を責めるより、「今、比べて落ちこんでいるな」と気づくことから始めましょう。気づくことができれば、そのあとの考え方や行動を選び直せます。遺伝のことで自分を責めてしまうときの考え方は「「親の自分に似て背が低い」と責めてしまうとき」のコラムで説明しています。

行事で差が目立つのは、どうして?

同じ学年には、4月生まれから翌年3月生まれまで、1年近く月齢の違う子が一緒にいます。幼児期や小学校低学年では、この月齢の差だけでも体の大きさの違いが目立ちやすくなります。生まれ月による見え方は「生まれ月と身長の伸び」のコラムでくわしく説明しています。

日本小児内分泌学会によると、思春期の体の変化は、ふつう女の子では10歳ごろ、男の子では12歳ごろから始まります。始まる時期には一人ひとり差があり、小学校高学年から中学生のころは、思春期の伸びが来ている子とまだの子が同じ教室にいます。ある行事の日の身長の差が、そのまま大人になってからの差になるとは限りません。

出典 [1]

SNSを見て落ちこむのは、なぜ?

SNSに投稿されるのは、たいてい、うまくいった日やうれしい出来事の一場面です。「〇歳で〇cmになりました」という投稿や、背が伸びたという体験談ばかりが目に入ると、わが子だけが遅れているように感じてしまいます。

総務省の情報通信白書は、SNSなどでは、利用者のクリック履歴などをもとに、その人が好みそうな情報が優先して表示される仕組みがあると説明しています。その結果、自分と違う見方の情報が届きにくくなる状態は「フィルターバブル」と呼ばれます。身長のことを何度も検索すると、身長に関する投稿や広告がさらに表示されやすくなり、不安が強まることがあります。

つらいと感じたら、身長に関する投稿を表示しないよう設定する、見る時間を決める、しばらくアプリを開かない、といった距離のとり方も考えてみましょう。情報の見分け方は「子どもの身長が気になって不安な保護者へ」のコラムで説明しています。

出典 [2]

比べるなら、何と比べればよい?

比べる相手は、ほかの子ではなく、わが子自身の記録です。日本小児内分泌学会は、成長曲線の基準の範囲から大きく外れている場合や、伸びが落ちてきている場合に、早めに小児科に相談するよう勧めています。つまり、見るべきなのは「今、何番目に小さいか」より、「その子の線に沿って伸びているか」です。

母子健康手帳や学校の記録から、測った日と身長を書き出して成長曲線に点を置いてみましょう。点が線に沿って並んでいれば、背が低めでもその子のペースで育っていることが多いと考えられます。線を横切って下がってきているときは、記録を持って小児科で相談してください。

記録で確かめる習慣ができると、「今日は小さく見えた」という印象と、「1年でこれだけ伸びた」という事実を分けて考えられるようになります。成長曲線の書き方は「成長曲線の書き方は?」のコラムで説明しています。

出典 [3] [4]

落ちこんだ気持ちは、どう整理する?

気持ちが揺れたときは、頭の中で考え続けるより、紙やスマートフォンのメモに書き出してみると整理しやすくなります。次のように分けて書いてみましょう。

行事の日を、落ちこまずに過ごすには?

運動会や発表会の前に、「今日は何を見に行くのか」を決めておくと、背の高さに目が向きにくくなります。たとえば「練習してきたダンスの振り付け」「友だちと協力しているところ」のように、子どもが取り組んできたことを見る目当てにしましょう。

写真や動画も、整列の場面だけでなく、走っている顔や演技の途中など、本人ががんばっている場面を中心に残すと、あとで見返したときに成長を感じやすくなります。行事のあとは、背の高さには触れず、「あそこがかっこよかったね」と具体的に伝えましょう。

それでも心がざわついたときは、その日のうちに無理に気持ちを切り替えようとしなくてかまいません。少し時間をおいて、次の見出しの方法で整理してみましょう。

家族や子どもの前では、どうふるまえばよい?

不安な気持ちは、パートナーや信頼できる人に言葉にして伝えましょう。同じ心配を分け合えるだけで、気持ちが軽くなることがあります。夫婦で受け止め方が違うときの話し合い方は「治療について夫婦で意見が分かれたら」のコラムが参考になります。

子どもの前では、「〇〇ちゃんはあんなに大きいのに」といった比べる言葉は避けましょう。保護者の不安は、言葉にしなくても子どもに伝わることがあります。身長を話題にするときは「去年より伸びたね」と本人の伸びに目を向け、身長以外のことで認める言葉を増やしていきましょう。

つらい気持ちは、どこに相談できる?

子育ての悩みは、お住まいの市区町村のこども家庭センターで相談できます。こども家庭センターは、母子保健と児童福祉の相談を一体的に行う窓口で、妊産婦や子育て家庭、子どもが相談できます。

眠れない、食欲がない、何をしても楽しめないといった状態が続くときは、保護者自身の心の健康のために、かかりつけの医師や相談窓口を頼ってください。厚生労働省の「まもろうよ こころ」では、電話やSNSで相談できる窓口を案内しています。

出典 [5] [6]

伸び方を確かめると、気持ちは楽になる?

不安の多くは「分からない」ことから生まれます。記録を持って小児科で一度相談し、伸び方を確かめておくと、行事やSNSで心が揺れたときに立ち返る場所ができます。「様子を見ましょう」と言われた場合も、次に何を確かめればよいかを聞いておくと安心です。

ノビケアの医師による無料相談(ビデオ通話)でも、お手元の記録を見ながらご相談いただけます。1回目は保護者の方だけでもかまいません。お薬の処方を検討する2回目には、お子さまにも参加していただきます。予約は公式LINEから受け付けています。

出典 [3] [7]

ほかの子と比べてつらいときによくある質問

Q. ママ友やパパ友に身長の話をされるのがつらいです。

A. 「うちはゆっくりなんです」と短く返して、話題を変えてもかまいません。相手に悪気がないことも多いので、無理に説明する必要はありません。

Q. 写真を撮るとき、子どもを後ろに並ばせたくなります。

A. 気になる気持ちは自然ですが、子どもが自分の背を恥ずかしいものだと感じないように、ふだんどおり撮ってあげましょう。写真は成長の記録として、あとで見返す楽しみにもなります。

Q. 比べないようにしようと思うほど、比べてしまいます。

A. 比べる気持ちを無理に消そうとしなくて大丈夫です。比べてしまったら、記録を開いてわが子の伸びを確かめる、という手順を決めておくと、気持ちを切り替えやすくなります。

まとめ

わが子をほかの子と比べてしまうのは自然なことです。行事やSNSで見えるのは一場面にすぎず、SNSでは似た情報が表示されやすい仕組みもあります。比べる相手をわが子の記録に変え、伸び方は成長曲線で確かめましょう。つらい気持ちが続くときは、こども家庭センターなどの相談先を頼ってください。

出典 [2] [5]

お子さまの身長の伸び方が気になる場合は、医師による無料相談で、これまでの記録を見ながらご相談いただけます。予約は公式LINEからお受けしています。

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この記事は、ノビケアの医師が内容を確認しています(編集方針)。

参考にした資料

  1. 日本小児内分泌学会「思春期早発症」
  2. 総務省「令和5年版 情報通信白書」第3部(2)フィルターバブルとエコーチェンバー
  3. 日本小児内分泌学会「低身長」
  4. 日本小児内分泌学会「成長評価用チャート・体格指数計算ファイル ダウンロードサイト」
  5. こども家庭庁「こども家庭センター」
  6. 厚生労働省「まもろうよ こころ」(電話・SNSの相談窓口の案内)
  7. ノビケア「お問い合わせ」