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小柄な子のプールの授業:足が届かない不安と、学校に相談できること
公開日:2026年10月5日 更新日:2026年10月5日
学校のプールの深さは学校ごとに違い、小柄な子では足が届きにくい場所があることもあります。文部科学省の水泳指導の手引は、学年・体格・泳力などに応じた無理のない水位を設定し、浅い場所を選んだり、水深を浅くする台(プールフロア)を使ったりする工夫を示しています。不安があるときは、子どもの様子を具体的に先生へ伝え、どんな配慮ができるかを相談してみましょう。
学校のプールで、足が届かないことはある?
学校のプールは、深さや形が学校ごとに違います。同じプールを小学1年生から6年生まで使う学校もあり、同じ学年の中でも体の大きさには幅があります。そのため、同じ学年の子より小柄な子では、ほかの子が立てる場所でも、つま先立ちになったり、顔が水面に近くなったりすることがあります。
文部科学省の「水泳指導の手引(三訂版)」は、学習の効果が上がり、事故を避けることにつながるよう、対象の学年・体格・泳力・学習の内容などに応じた、無理のない水位を設定する必要があるとしています。具体的には、プールの形を考えて浅い場所を選ぶ、プールフロアを使う、水を抜いて水位を調整する、同じ学年をまとめて授業を組む、といった工夫が挙げられています。
どの方法がとれるかは、学校のプールの設備や授業の組み方によって違います。「足が届かないかもしれない」と感じたときは、まず学校がどのように水位を決めているかを聞いてみるところから始めましょう。
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足が届かないと、子どもはどんな不安を感じる?
同じ手引は、水の中では呼吸が制限され、体を支える固定した点がなく、視界も奪われるため、強い不安を感じる場合があると説明しています。こうした感じ方は個人差が大きく、同じ子でも体調によって変わるため、一人ひとりの技能と気持ちに応じた対応が求められるとしています。
足が底に着くかどうかは、この「体を支える点」に直接かかわります。小柄な子が「プールがこわい」と言うとき、泳ぎの得意・不得意だけでなく、立てる場所が少ないことが理由になっていることもあります。
手引には、顔を水につけるのがこわい、泳げないことで笑われるのではないか、といった抵抗感や不安をもつ子も少なくないとし、泳げない子でも安心できる雰囲気と人間関係をつくることが大切だとも書かれています。家での子どもの言葉は、学校にとっても大切な情報になります。
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学校では、どんな安全の工夫がされている?
手引によると、学校の水泳では、入水前・授業の途中・退水後に人数を確かめます。その方法として一般的なのが、2人1組で互いの安全を確かめ合うバディシステムです。手引は、バディの組み合わせを、泳力が同じくらいの子どうし、得意な子と初心者など、指導のねらいに合わせて工夫することが大切だとしています。
日本スポーツ振興センターの資料は、指導者が水深の急に変わる場所や、プールフロアを使っているかなど、プールの構造を把握しておく必要があるとしています。また、事前に昨年度までの泳力や水泳への気持ちを調べ、指導の参考にすることも挙げています。こうした仕組みがあるので、家庭からの情報は伝えやすいといえます。
学校には、どんなことを相談できる?
学校によってできることは違いますが、次のような点は相談しやすい内容です。お願いを並べるより、「どこで困っているか」を先に伝えると、先生も方法を考えやすくなります。
- プールのどの場所で、子どもの足が届きにくいか
- 浅い場所やプールフロアを使う場面があるか、水位をどう決めているか
- 泳力ごとのグループ分けがあるか、最初はどのグループで始めるか
- バディの相手や、並ぶ位置への配慮ができるか
- ビート板などの補助具を使える場面があるか
- こわがっているときに、先生にどう伝えればよいか(子どもとの合図など)
先生には、どう伝えればよい?
水泳の授業が始まる前に、連絡帳や面談で伝えておくと、先生も準備しやすくなります。たとえば、「背が低いほうで、昨年はプールの中ほどで足が届かず、こわかったと話していました。水に顔をつけるのはできます。立てる場所があると安心できるようです」のように、昨年の様子、今できること、不安な場面を短くまとめてみてください。
手引は、保護者からの健康の情報を、問診票や健康カードなどで把握するとしています。体調の連絡とあわせて、気持ちの面の心配も書き添えておくとよいでしょう。病気の治療中で水泳に注意が必要な場合は、主治医の意見を学校と共有することが基本です。
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家では、どんな準備ができる?
夏休みや休日に、地域のプールで水に慣れておくと、学校の授業で落ち着いて過ごしやすくなります。消費者庁は、大人は子どもから目を離さず、手の届く範囲で見守ること、体調が悪いときは水に入らないこと、施設のきまりや係の人の指示に従うことを呼びかけています。
日本スポーツ振興センターの資料には、参考として、一般のプールの監視員の業務の例が載っています。そこでは、利用者の体格と水深の関係の目安を、おおむね立った状態で肩が水面から出ていることとしています。家族で出かけるときも、子どもの肩が水から出る場所を選び、少しずつ慣れていきましょう。
子どもには、どう声をかける?
「みんなできるんだから大丈夫」と励ますより、まず「足が届かないのは、こわいよね」と気持ちを言葉にして受け止めましょう。そのうえで、「先生に伝えておいたよ」「こわくなったら手を挙げて知らせていいよ」と、困ったときの方法を一緒に決めておくと安心につながります。
背の低さを気にしている様子があるときは、比べる相手を友だちではなく去年の自分にすることを伝えてみてください。授業で浮けた、もぐれたなど、できたことを具体的に認める声かけも力になります。声かけの考え方は「背が低いことを気にする子どもへの声かけは?」のコラムでも紹介しています。
授業が始まったら、どう様子を聞く?
最初の授業の日は、帰ってきたら「プールどうだった?」と、答え方を限らない聞き方で話を聞いてみましょう。「立てる場所はあった?」「こわいと思ったのはどんなとき?」と少しずつ具体的に聞くと、先生に伝えたいことが見えてきます。
手引は、水泳の授業のあとにも、人数確認とあわせて健康状態やけがの有無を確かめるとしています。家でも、疲れすぎていないか、耳や目に痛みがないかなど、体調にも気を配りましょう。子どもの話は短くメモしておき、気になることが続くときは、連絡帳や面談で先生に伝えてください。うまくいったことがあれば、それも先生に伝えると、次の授業での声かけにつながります。
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伸び方が気になるときは?
小柄であること自体は、多くの場合、遺伝や体質によるものです。日本小児内分泌学会も、身長が低い原因の多くは遺伝や体質だとしています。ただ、病気が見つかることもあるため、母子健康手帳や学校の記録から成長曲線をつけ、伸び方が気になるときは小児科で相談しましょう。
ノビケアの医師による無料相談(ビデオ通話)でも、お手元の記録を見ながらご相談いただけます。1回目は保護者の方だけでもかまいません。お薬の処方を検討する2回目には、お子さまにも参加していただきます。予約は公式LINEから受け付けています。
小柄な子のプールの授業についてよくある質問
Q. こわがっているので、水泳の授業を見学させてもよいですか?
A. 見学は、体調や病気などの理由で判断されることが多く、こわさだけを理由にするかどうかは学校によって考え方が違います。まずは、浅い場所を使えるか、どのグループで始めるかなど、参加のしかたを先生と相談してみましょう。
Q. スイミングに通えば、背は伸びますか?
A. 水泳で背が伸びるという根拠ははっきりしていません。水に慣れることや体を動かす楽しさのために続けるのはよいことです。くわしくは「水泳で身長は伸びる?」のコラムで説明しています。
Q. 体育全般や運動会でも、背の低さを気にしています。
A. 体育や行事の場面での声かけや先生への伝え方は、「体育や運動会で背の低さが気になる子」のコラムで紹介しています。
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まとめ
学校のプールでは、学年・体格・泳力に応じた無理のない水位を設定し、浅い場所やプールフロアを使うなどの工夫が示されています。小柄な子が足の届かない不安を口にしたら、気持ちを受け止め、昨年の様子や困る場面を具体的に先生へ伝えて、参加のしかたを相談しましょう。
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お子さまの身長の伸び方が気になる場合は、医師による無料相談で、これまでの記録を見ながらご相談いただけます。予約は公式LINEからお受けしています。
公式LINEで無料相談を予約するこの記事は、ノビケアの医師が内容を確認しています(編集方針)。
参考にした資料
- 文部科学省 学校体育実技指導資料第4集「水泳指導の手引(三訂版)」第4章 水泳指導と安全(PDF、平成26年3月。健康管理、バディシステム、適切な水位設定の考え方)
- 文部科学省 学校体育実技指導資料第4集「水泳指導の手引(三訂版)」表紙〜第1章 理論編(PDF、平成26年3月。水による心理的作用、泳げない児童生徒も安心できる雰囲気づくり)
- 日本スポーツ振興センター「学校における水泳事故防止必携[2018年改訂版]」(PDF、平成29年度スポーツ庁委託事業。水泳場の構造の把握、事前の留意事項、参考資料のプール監視員業務の例)
- 消費者庁「子どもの水の事故を防ごう! -7月25日は「世界溺水防止デー」、予防策を再確認して行動を! -」(令和4年7月20日)
- 日本小児内分泌学会「低身長」
- ノビケア「お問い合わせ」