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小柄な子の小学校入学準備:ランドセルや服のサイズ選びと、心配なときの相談先
公開日:2026年10月5日 更新日:2026年10月5日
小柄な子の入学準備では、「すぐ大きくなるから」と大きめを選ぶより、今の体に合うものを選び、調整できる部分で成長に合わせることが基本です。ランドセルは体の大きさに見合ったものを試着して選び、服や上履きは身長や足の大きさに合わせましょう。身長の伸び方そのものが心配なときは、入学前でも記録を持って小児科に相談できます。
入学までに、どんな健診や手続きがある?
小学校に入る前の年に、市町村の教育委員会が「就学時の健康診断」を行います。学校保健安全法施行令は、この健診を、学齢簿が作られたあと、入学する学年の初めの4か月前(手続きに支障がなければ3か月前)までに行うと定めています。日にちや会場は、お住まいの市町村から案内が届きます。
同じ施行令が定める就学時の健康診断の検査の項目は、栄養状態、背骨と胸の形、視力と聴力、目・耳鼻・皮膚・歯の病気や異常などで、身長の測定は項目に挙げられていません。入学後の健康診断とは項目が違うため、身長の伸び方が気になるときは、就学時の健康診断を待たずに、かかりつけの小児科で相談するほうが確実です。
入学すると、学校保健安全法施行規則にもとづき、毎学年6月30日までに健康診断があり、その最初の項目が「身長及び体重」です。小学校で初めて測った値は、母子健康手帳の記録と並べて残しておきましょう。
ランドセルは、どう選べばよい?
米国小児科学会は、子どものかばんは子どもの身長に見合った大きさのものを選ぶこと、大きなかばんほど物を詰めこみやすく重くなりやすいことを説明しています。また、かばんの重さは体重の15%を超えないようにすること、両方の肩ベルトを使うことを勧めています。これは米国の目安で、日本の学会や国が決めた数値ではありませんが、体の小さい子ほど、同じ荷物でも体重に対する割合が大きくなることは覚えておきましょう。
選ぶときは、できれば店頭で、教科書の重さを想定して中に物を入れた状態で背負ってみるとよいでしょう。次の点を確かめておくと、入学後に調整しやすくなります。荷物の重さと身長の関係は「重いランドセルや通学かばんは身長に影響する?」のコラムで説明しています。
- 背負ったときに、前かがみにならずにまっすぐ立てる
- 肩ベルトの長さを、今の体に合わせて短くできる(調整の幅が残っている)
- かばんの底が、腰より下に下がりすぎない
- 横幅が肩幅から大きくはみ出していない
- 子どもが自分で開け閉めできる
出典 [4]
入学後に、荷物を軽くする工夫はある?
文部科学省は2018年に、教科書や学用品が重くなりすぎることへの心配を受けて、携行品の重さや量に配慮するよう各学校に求めています。そこでは、家で使わない教材を学校に置いて帰ってよいことにする、学期末の大きな荷物を1日1つずつ持ち帰る、といった学校の工夫の例が紹介されています。
何を置いて帰ってよいかは学校によって違います。入学説明会や入学後の懇談会で、荷物について尋ねてみましょう。荷物がいつも重い、子どもが肩や背中の痛みを訴える、というときは、担任の先生に相談してください。
出典 [5]
体操服や上履きのサイズは、どう選ぶ?
子ども服のサイズは日本産業規格(JIS)で定められていて、「110」「120」といった数字は、その服が合う身長の目安(cm)を表しているのが一般的です。体操服や制服を学校指定で買う場合も、表示の数字と子どもの今の身長を見比べて選びましょう。
大きめを買うと長く着られますが、袖や裾が長すぎると、体育のときに動きにくくなったり、つまずいたりする原因になります。袖や裾を折り返さないと着られないほど大きいものは避け、伸びたら買い足すほうが安全です。上履きや外履きも、足の長さに合わせて試し履きをして選びましょう。服や靴のサイズと身長の伸びの関係は「服や靴のサイズの伸びで身長の伸びはわかる?」のコラムで説明しています。
出典 [6]
通学路で、気をつけたいことは?
警察庁によると、令和2年から令和6年の合計で、歩行中の交通事故の死傷者がもっとも多い年齢は7歳でした。小学生の歩行中の死亡・重傷事故は4月から6月にかけて増え、目的別では「下校」中がもっとも多く、幼児・児童とも「飛出し」が多いとされています。
政府広報オンラインは、子どもと大人では目の高さが大きく違い、大人なら見通せる場所でも、子どもの目の高さからは見通せないことがあるとしています。また、低学年の子どもは身長が低いため、交差点などでドライバーから見えないことがあるとしています。入学前から、子どもと一緒に通学路を歩き、子どもの目の高さにしゃがんで、見通しの悪い場所や横断する場所を確かめておきましょう。
横断歩道では、立ち止まって右左を見る、車が止まったのを確かめてから渡る、といった動きを、実際に歩きながらくり返し練習しておくと身につきやすくなります。保護者自身が交通ルールを守る姿を見せることも、子どもにとってのよい手本になります。
教室で困りそうなことは、前もって相談できる?
体の小さい子は、教室の机やいすが高い、ロッカーや手洗い場に手が届きにくい、といったことで困る場合があります。入学前に学校見学の機会があれば、子どもと一緒に教室やトイレを見ておくと、困りそうなことに気づきやすくなります。
気になることがあれば、入学説明会や入学後の懇談会で担任の先生に伝えましょう。机やいすの高さについて学校に相談できることは「教室の机やいすが合わないとき」のコラムで説明しています。体の大きさのことを先生に伝えるときは、本人が目立つのを嫌がっていないかも確かめておくと安心です。
子どもには、どう声をかける?
入学が近づくと、まわりの子と比べて「ランドセルが大きく見える」「背の順でいちばん前になりそう」と、保護者のほうが気になることがあります。子どもの前では、体の大きさよりも、入学を楽しみにしていることや、自分でできるようになったことを話題にしましょう。
同じ学年には、4月生まれから翌年3月生まれまでの子がいて、この年ごろは月齢の差だけでも体の大きさに差が出ます。早生まれの子が小さく見えるのは自然なことが多く、くわしくは「早生まれの子は背が低い?」のコラムで説明しています。
身長が心配なときは、どこに相談する?
日本小児内分泌学会は、身長が基準の範囲から大きく外れている場合や、成長曲線の線から離れるように伸びが落ちている場合などは、早めに小児科に相談するよう勧めています。母子健康手帳や幼稚園・保育園の記録から、測った日と身長を書き出して成長曲線に点を置き、かかりつけの小児科に持っていきましょう。3〜6歳で相談したほうがよい目安は「幼稚園・保育園でいちばん小さい子」のコラムで説明しています。
入学後は、学校の健康診断の結果や、養護教諭からのお知らせも手がかりになります。ノビケアの医師による無料相談(ビデオ通話)でも、お手元の記録を見ながらご相談いただけます。1回目は保護者の方だけでもかまいません。お薬の処方を検討する2回目には、お子さまにも参加していただきます。予約は公式LINEから受け付けています。
小柄な子の入学準備についてよくある質問
Q. 小さめのランドセルを選ぶと、高学年で困りませんか?
A. 肩ベルトの調整の幅や、教科書などが入る大きさかを確かめて選びましょう。学校で使うファイルの大きさなどは学校によって違うため、入学説明会の案内も参考にしてください。
Q. 就学時の健康診断で、身長のことを相談できますか?
A. 就学時の健康診断の検査項目に身長は挙げられていません。伸び方が気になるときは、記録を持って小児科で相談するのが確実です。
Q. 背の順でいちばん前になりそうで、本人が気にしています。
A. 背の順は、そのクラスの中での並びで、全国の同じ年齢の子と比べた位置とは別のものです。気持ちを受け止めたうえで、伸び方は記録で確かめましょう。くわしくは「背の順でいつもいちばん前」のコラムで説明しています。
出典 [1]
まとめ
小柄な子の入学準備では、ランドセルや服を今の体に合わせて選び、調整できる部分で成長に合わせましょう。通学路は子どもの目の高さで一緒に確かめておくと安心です。身長の伸び方が心配なときは、就学時の健康診断を待たずに、記録を持って小児科に相談してください。
お子さまの身長の伸び方が気になる場合は、医師による無料相談で、これまでの記録を見ながらご相談いただけます。予約は公式LINEからお受けしています。
公式LINEで無料相談を予約するこの記事は、ノビケアの医師が内容を確認しています(編集方針)。
参考にした資料
- e-Gov法令検索「学校保健安全法施行令」(第1条 就学時の健康診断の時期、第2条 検査の項目、第4条 就学時健康診断票)
- e-Gov法令検索「学校保健安全法施行規則」(第5条)
- e-Gov法令検索「学校保健安全法施行規則」(第6条・第8条)
- 米国小児科学会 HealthyChildren.org「School Backpack Safety」(Section on Orthopaedics ほか、2026年8月更新)
- 文部科学省「児童生徒の携行品に係る配慮について」(事務連絡、平成30年9月6日、工夫例の別紙つき、PDF)
- 日本産業標準調査会(JISC)「JISリスト」(JIS L 4001 乳幼児用衣料のサイズ、JIS L 4002 少年用衣料のサイズ、JIS L 4003 少女用衣料のサイズ ほか)
- 警察庁交通局「令和7年春の全国交通安全運動の実施について」(PDF、令和7年3月27日、令和2〜6年の幼児・児童の歩行中の事故の特徴を含む)
- 政府広報オンライン「小学校1年生の歩行中の死者・重傷者は6年生の約2.5倍。新1年生を交通事故から守るには?」(取材協力:警察庁)
- 日本小児内分泌学会「低身長」
- ノビケア「お問い合わせ」