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低身長の基準と受診の目安読む時間 約6分
診察の説明がよく分からなかったとき:その場での聞き返し方とメモ、あとから確かめる方法
公開日:2026年10月5日 更新日:2026年10月5日
診察の説明が分からないのは、めずらしいことではありません。その場では「もう一度、別の言葉で教えてください」「つまり、今日の結論は何ですか」と聞き返してかまいません。説明は「何が分かったか」「次に何をするか」の2点に絞ってメモし、帰る前に自分の言葉で言い直して確かめましょう。家に帰ってから分からなくなったときは、受診した医療機関に問い合わせることができます。
医師の説明が分かりにくいのは、なぜ?
国立国語研究所は、病院で使われる言葉が患者に伝わらない問題を調べ、医療者向けの提案をまとめています。その中で、言葉が伝わらない原因として、患者がその言葉を知らないこと、知っているつもりでも理解が不確かなこと、不安などの心の負担があって理解が妨げられることの3つを挙げています。
たとえば「予後(今後の見通し)」という言葉は、一般の人の認知率が52.6%だったと報告されています。身長の診察でも、「SD」「成長率」「骨年齢」「経過観察」など、ふだんは使わない言葉が続けて出てきます。子どものことで緊張していれば、聞いたはずの説明が頭に残らないのも自然なことです。
厚生労働省の「診療情報の提供等に関する指針」は、医療従事者は患者などが理解を得やすいように、懇切丁寧に診療情報を提供するよう努めなければならないとしています。分からないと伝えることは、遠慮しなくてよいことです。
その場では、どう聞き返す?
聞き返すときは、どこが分からなかったのかを具体的に伝えると、医師も説明を変えやすくなります。次のような言い方が使えます。
- 「〇〇という言葉の意味を、もう一度教えてください」
- 「つまり、今日の結論は、心配な状態ですか、様子を見てよい状態ですか」
- 「その数字は、ふつうの範囲と比べてどのくらいですか」
- 「家族に説明したいので、紙に書いていただけますか」
- 「次に私たちがすることは何ですか。いつまでにすればよいですか」
- 「今日決めなければならないことはありますか。家で考えてからでもよいですか」
身長の診察で出てきやすい言葉は?
身長の診察でよく使われる言葉を、やさしい言い方に置き換えると次のようになります。医師の説明と照らし合わせるときの目安にしてください。くわしい意味は、それぞれのコラムで説明しています。
| 言葉 | やさしい言い方 | くわしいコラム |
|---|---|---|
| SD(標準偏差) | 同じ年齢・性別の平均から、どのくらい離れているかの目安 | SDとパーセンタイルの違いは? |
| 成長率 | 1年間で身長が何cm伸びたか | 1年で4cmしか伸びないのは少ない? |
| 骨年齢 | 手のエックス線で見た、骨の成熟の段階 | 骨年齢とは |
| 経過観察 | すぐに治療はせず、間隔をあけて伸び方を見ていくこと | 次の受診は何か月後? |
| 分泌刺激試験(負荷試験) | 薬を使って、成長ホルモンがどのくらい出るかを調べる検査 | 成長ホルモン分泌刺激試験とは? |
| 適応外使用 | 国が承認した病気や使い方に含まれない薬の使い方 | 自由診療の成長ホルモン治療とは? |
短い時間で、何をメモする?
診察の時間は限られています。説明を全部書き取ろうとすると、聞くことがおろそかになりがちです。メモは、次の項目に絞って残すと整理しやすくなります。受診の前に、この項目を書いた紙やスマートフォンのメモを用意しておくと、空いたところを埋めるだけですみます。
- 今日分かったこと(医師の見立てを一言で)
- まだ分からないこと、これから調べること
- 次にすること(検査、測定、記録など)と、その日にち
- 予定より早く連絡したほうがよい変化
- 分からなかった言葉(あとで聞き直すため)
録音してもよい?
説明を録音したいときは、必ず先に医療機関の許可をとりましょう。厚生労働省のオンライン診療のチェックリストも、医師の了解なくビデオ通話を録音、録画、撮影しないよう求めています。許可が得られない場合は、メモを取るのが基本です。付き添いが2人いれば、1人が話を聞き、もう1人がメモを取ると落ち着いて聞けます。
説明を紙に書いてもらえるかを尋ねるのも一つの方法です。同じ指針は、診療情報の提供は、口頭による説明、説明文書の交付、診療記録の開示など、状況に合った方法で行うこととしています。
帰る前に、何を確かめる?
診察の終わりに、「今日のお話は、〇〇ということで、次は〇月に△△をする、という理解でよいですか」と、自分の言葉で言い直して確かめましょう。言い直してみると、自分がどこを分かっていないかがはっきりします。違っていれば、その場で直してもらえます。
あわせて、家に帰ってから分からないことが出てきたときに、電話で問い合わせてよいか、どの窓口にかければよいかも聞いておくと安心です。
家に帰ってから分からなくなったら?
急がない内容なら、メモにまとめて次の受診で聞きましょう。次の受診までに決めなければならないことがある場合や、体調の変化など急ぐ内容なら、受診した医療機関に電話で相談してください。
検査の結果などは、写しをもらって確かめることもできます。同じ指針は、患者などが診療記録の開示を求めた場合、医療機関は原則としてこれに応じなければならないとし、開示のときに補足の説明を求められたら、できる限り速やかに応じることとしています。受け取り方や費用は、医療機関の窓口で確かめましょう。
説明を聞いても納得できない、治療の方針について別の医師の考えも聞きたい、というときは、セカンドオピニオンを受ける方法もあります。受け方は「低身長の診断や治療でセカンドオピニオンを受けるには」のコラムで説明しています。
出典 [3]
聞いた内容を、子どもにはどう伝える?
保護者が分からないまま子どもに説明すると、不安だけが伝わってしまうことがあります。まずは保護者が、メモをもとに「分かったこと」と「まだ分からないこと」を整理しましょう。分からない部分は、「それは次に先生に聞いてみよう」と正直に伝えてかまいません。
子どもが一緒に説明を聞いていた場合は、家に帰ってから「先生の話で、分からなかったところはあった?」と聞いてみましょう。子どもも、大人と同じように聞きそびれていることがあります。伝え方に迷うときは、次の受診で医師に相談することもできます。
医療機関に直接聞きにくいときの相談先は?
医療機関に聞きにくいことや、説明への不満があるときは、医療安全支援センターに相談する方法があります。医療法にもとづいて都道府県や保健所を設置する市、特別区が設けている窓口で、全国に380か所以上あり、患者や家族からの医療に関する相談や苦情に応じています。お住まいの地域の窓口は、自治体のホームページで探せます。
なお、厚生労働省の指針は、医療機関の管理者に、こうした相談窓口を活用するとともに、医療機関の中でも苦情に対応する体制を整えるよう求めています。病院によっては、患者相談の窓口が院内にあることもあります。
説明をもう一度聞いて整理したいときは?
ほかの医療機関で受けた説明や、成長の記録をもとに、身長の伸び方をもう一度整理したいときは、ノビケアの医師による無料相談(ビデオ通話)でもご相談いただけます。1回目は保護者の方だけでもかまいません。お薬の処方を検討する2回目には、お子さまにも参加していただきます。予約は公式LINEから受け付けています。
出典 [6]
診察の説明が分からなかったときについてよくある質問
Q. 何度も聞き返すと、失礼になりませんか?
A. 失礼にはあたりません。どの言葉が分からなかったのかを伝えると、短い時間でも説明を変えてもらいやすくなります。
Q. 子どもの前では、詳しく聞きにくいことがあります。
A. 診察の途中で、本人に待合室で待ってもらえるか相談してみましょう。あとで電話で聞ける方法があるかを確かめておくのも一つです。
Q. インターネットで調べたら、医師の説明と違うことが書いてありました。
A. 調べた内容を印刷するかメモにして、次の受診で「こう書いてあったのですが、うちの子の場合はどうですか」と聞いてみましょう。一般的な説明と、お子さんの記録を見たうえでの判断は、違うことがあります。
まとめ
診察の説明が分からないのは自然なことで、その場で具体的に聞き返してかまいません。メモは「分かったこと」「次にすること」に絞り、帰る前に自分の言葉で言い直して確かめましょう。家に帰ってから分からなくなったときは、受診した医療機関への問い合わせ、診療記録の写し、医療安全支援センターなどを使えます。
お子さまの身長の伸び方が気になる場合は、医師による無料相談で、これまでの記録を見ながらご相談いただけます。予約は公式LINEからお受けしています。
公式LINEで無料相談を予約するこの記事は、ノビケアの医師が内容を確認しています(編集方針)。