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低身長の基準と受診の目安読む時間 約6分

低身長の診断や治療でセカンドオピニオンを受けるには?準備するもの・主治医への伝え方・費用の考え方

公開日:2026年10月4日 更新日:2026年10月4日

セカンドオピニオンは、診断や治療の方針について、今の主治医とは別の医師に意見を聞くことです。転院とは違い、今の主治医のもとで診療を続けることが前提になります。主治医に紹介状と検査の結果を用意してもらい、聞いた意見を主治医に伝えて、もう一度話し合う流れが基本です。

セカンドオピニオンとは?転院とは違う?

国立がん研究センターのがん情報サービスは、セカンドオピニオンを、患者さんが診断や治療の選び方などについて、今の担当医とは別の医師に求める助言(第2の意見)と説明しています。がんについての解説ですが、考え方は子どもの低身長の相談にも当てはまります。

セカンドオピニオンでは、ふつう診察・検査・治療は行わず、医師が紹介状や検査結果を見て意見を述べます。今の医療機関から移って診療を受け直す「転院」とは手続きが別です。セカンドオピニオンを受けることは、主治医を信頼していないという意味ではありません。家族が納得して治療を選ぶための方法の一つです。

出典 [1]

低身長の相談では、どんなときに考える?

子どもの低身長では、すぐに結論が出ず、経過を見ながら判断することがよくあります。たとえば、次のような場面で、別の医師の考えも聞いてみたいと感じる家族は少なくありません。

ただ、セカンドオピニオンを受ける前に、まず今の主治医の説明を十分に理解しておくことが大切です。がん情報サービスは、診断名、病状、勧められている治療とその理由などを確認し、疑問や不安はまず今の担当医に相談するよう勧めています。厚生労働省の指針も、医療従事者は診断名や治療方針、ほかの治療法がある場合はその内容と利点・欠点(費用が大きく違う場合はその費用も含む)を丁寧に説明しなければならないとしています。

出典 [1] [2]

主治医には、どう伝える?

がん情報サービスは、セカンドオピニオンを受けたいことを、担当医に直接伝えるのが基本だとしています。言い出しにくいときは、看護師や受付のスタッフなど、担当医以外の職員に相談する方法もあります。

伝えるときは、主治医の説明に不満があるからではなく、家族で納得して決めたいからだと話すと、話が進めやすくなります。たとえば、次のような言い方があります。

子どもの診療では、病状や治療の説明は、判断能力に応じて保護者などに対して行われます。そのうえで、子ども本人がどう感じているか、何を知りたいかも、年齢に応じて聞いてみてください。

出典 [1] [2]

何を準備する?

がん情報サービスは、今の担当医に紹介状(診療情報提供書)と、血液検査や画像などの検査データを用意してもらうよう勧めています。これらは、意見を述べる医師に、子どもの状態を客観的に伝えるための大切な情報です。

低身長の相談では、これまでの身長と体重の記録が特に重要です。紹介状に含まれない記録は、家族で用意しておきましょう。また、厚生労働省の指針では、患者や法定代理人が診療記録の開示を求めた場合、医療機関は原則としてこれに応じることとされています(開示にかかる費用を求められることがあります)。

用意するもの低身長の相談での例主な入手先
紹介状(診療情報提供書)診断名、経過、これまでの説明と治療の方針今の主治医
検査結果のデータ血液検査(IGF-1など)、分泌刺激試験、染色体・遺伝子検査の結果今の主治医
画像データ骨年齢を見た手のエックス線写真今の医療機関
成長の記録母子健康手帳、幼稚園・保育園や学校の身長・体重の記録、成長曲線家庭、学校
治療中の情報製剤名、量、始めた時期、治療中の身長の推移今の主治医、お薬手帳
質問のメモ聞きたいことを、優先順位をつけて書き出したもの家族で作成

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どこで受ける?予約はどうする?

日本小児内分泌学会は、学会に所属する内分泌代謝科(小児科)の専門医の一覧や、成長障害の診療を行っている施設の一覧を公開しています。セカンドオピニオンの受付の有無や方法は、医療機関ごとに違います。

受診したい医療機関が決まったら、受診の方法、予約の方法、費用、相談できる時間、必要な書類を、前もって問い合わせて確認しましょう。セカンドオピニオン外来で相談する形になるか、紹介状を持って通常の外来を受診する形になるかも、医療機関によって違うため、予約のときに確認してください。

出典 [3] [4] [1]

費用はどのくらい?保険は使える?

がん情報サービスは、セカンドオピニオンは公的医療保険が使えない自由診療の扱いで、全額自己負担になると説明しています。費用は医療機関によって違うため、事前の確認が必要です。遠くの医療機関を選ぶ場合は、交通費もかかります。

一方、今の主治医に紹介状を書いてもらう費用には保険が適用されると説明されています。紹介状を持って通常の外来を受診し、診察や検査を受ける場合は、保険診療として扱われることがあります。どちらの形になるかは、予約の際に確認してください。

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意見を聞いたあとは、どうする?

セカンドオピニオンを担当した医師から、報告書などの文書を受け取れることが多いとされています。その内容を今の主治医に報告し、それをふまえて、治療の方針をもう一度話し合いましょう。意見が同じなら、安心して今の方針を続けられます。意見が違う場合は、それぞれが何を根拠にしているのか、次にいつ何を確かめれば判断できるのかを、主治医に聞いてみてください。

当日は、聞きたいことをメモにまとめておき、できれば信頼できる人と一緒に行くと、落ち着いて話を聞けます。転院を考える場合は、受け入れが可能かを確認してから手続きを進めます。

医療機関とのやりとりで困ったときは、都道府県や保健所を設置する市、特別区に置かれている医療安全支援センターに相談できます。厚生労働省の運営要領では、患者・住民と医療機関の間に立ち、中立的な立場で相談に対応することとされています。

出典 [1] [5]

オンラインで話を聞くこともできる?

ノビケアの医師による無料相談(ビデオ通話)でも、これまでの成長の記録や受けてきた説明をうかがいながら、ご相談いただけます。ただし、オンライン診療では骨年齢のエックス線検査、分泌刺激試験、静脈採血は行っていません。こうした検査が必要な場合は、対面の医療機関をご紹介します。

出典 [6]

セカンドオピニオンについてよくある質問

Q. 主治医に知らせずに、別の医療機関を受診してもよいですか?

A. 受診すること自体はできますが、紹介状や検査データがないと、意見を述べる医師が十分な判断をしにくくなります。同じ検査をくり返すことにもなりかねないため、主治医に伝えて資料を用意してもらうことをお勧めします。

Q. 子どもも一緒に行く必要がありますか?

A. 医療機関によって違います。保護者だけで相談できる場合もあれば、本人の診察が必要な場合もあるため、予約のときに確認してください。

Q. 何人もの医師に意見を聞いてもよいですか?

A. 制限はありませんが、意見が増えるほど迷いが深まることもあります。何を判断するために聞くのかを決め、主治医とも相談しながら進めるとよいでしょう。

まとめ

セカンドオピニオンは、今の主治医のもとで診療を続けながら、別の医師の意見を聞く方法です。まず主治医の説明を確かめ、紹介状・検査データ・成長の記録をそろえて臨み、聞いた意見は主治医に伝えて話し合いましょう。費用は自費が基本なので、予約の際に確認してください。

出典 [1]

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この記事は、ノビケアの医師が内容を確認しています(編集方針)。

参考にした資料

  1. 国立がん研究センター がん情報サービス「セカンドオピニオン」
  2. 厚生労働省「診療情報の提供等に関する指針」
  3. 日本小児内分泌学会「当学会に所属している、内分泌代謝科(小児科)専門医」
  4. 日本小児内分泌学会「当学会評議員が成長障害の診療を行っている施設」(PDF)
  5. 厚生労働省「医療安全支援センター運営要領」(PDF)
  6. ノビケア「お問い合わせ」