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低身長の基準と受診の目安読む時間 約7分

低身長で専門の病院に紹介してもらうには:紹介状(診療情報提供書)の頼み方と費用

公開日:2026年10月4日 更新日:2026年10月4日

子どもの低身長で専門の外来を受診するときは、まずかかりつけの小児科で相談し、医師が必要と判断したら紹介状(診療情報提供書)を書いてもらうのが一般的な流れです。保険診療の紹介状は「診療情報提供料(Ⅰ)」として250点と決められていて、窓口では自己負担の割合に応じた額を支払います。紹介状なしで大学病院などにかかると、7,000円以上の特別の料金がかかることがあります。

紹介状(診療情報提供書)とは?

紹介状は、医師が、別の医療機関での診療が必要だと判断したときに、それまでの診療の内容をまとめて紹介先に渡す文書です。正式には「診療情報提供書」と呼ばれ、保険診療では「診療情報提供料(Ⅰ)」として扱われます。

厚生労働省の点数表では、医療機関が診療にもとづいて別の医療機関での診療が必要と認め、患者の同意を得て、診療の状況を示す文書を添えて紹介した場合に算定するとされています。国の通知は、この仕組みの目的を、医療機関どうしの連携を強め、続けて医療を受けられるようにし、適切な医療を受ける機会を増やすことだと説明しています。

紹介状には、紹介の目的、病名や気になっている症状、これまでの経過、検査の結果、今使っている薬などが書かれます。低身長の相談では、身長や体重の記録、成長曲線、血液検査の結果などが添えられることもあります。

出典 [1] [2]

どこで、誰に頼めばよい?

まずは、ふだんかかっている小児科で、身長の伸び方が気になっていることを相談しましょう。学校の健康診断で成長曲線について通知を受けた場合も、その通知と記録を持って小児科を受診するのが一般的です。通知の読み方は「学校の健康診断で「成長曲線で気になる」と言われたら」のコラムで説明しています。

紹介先の候補を探すときは、日本小児内分泌学会が公開している、学会に所属する内分泌代謝科(小児科)専門医の一覧や、成長障害の診療を行っている施設の一覧が参考になります。希望する病院があれば伝え、ない場合は、通いやすさも含めて医師に相談するとよいでしょう。

大きな病院の中には、紹介状を手元に用意したうえで予約を取るよう案内しているところがあります。たとえば国立成育医療研究センターは、他院からの紹介状を用意して予約センターで予約を取り、紹介状がない場合は別に選定療養費がかかると案内しています。受診の方法は病院ごとに違うため、病院の案内を確かめてください。

出典 [3] [4] [5]

どう頼めばよい?伝え方の例

紹介状は、医師が診療にもとづいて必要と判断したときに書く文書です。そのため、書類だけを頼むのではなく、診察を受けたうえで、気になっていることと希望を伝えるのが基本です。次のような言い方があります。

すぐに紹介が必要ないと判断されることもあります。その場合は、どのくらいの期間をあけて測り直すのか、どうなったら紹介を考えるのかを聞いておくと、次の相談につなげやすくなります。主治医に言い出しにくいときの伝え方は「低身長の診断や治療でセカンドオピニオンを受けるには?」のコラムでも紹介しています。

出典 [1] [6]

紹介状の費用はどのくらい?

保険診療の紹介状は、診療報酬の点数表で診療情報提供料(Ⅰ)250点と決められています(令和8年度の告示)。1点は10円なので医療費としては2,500円で、窓口ではそのうち自己負担の割合の分を支払います。紹介先の医療機関ごとに、患者1人につき月1回まで算定するとされています。

厚生労働省の資料では、医療費の自己負担は、小学校に入る前の子どもが2割、それ以降70歳未満が3割です。お住まいの自治体の子どもの医療費助成によって、窓口の負担がさらに少なくなったり、かからなかったりすることもあります。助成のしくみは「子どもの医療費助成(自治体)と低身長の受診」のコラムで説明しています。

下の表は、紹介状の部分だけの目安です。その日の診察料などは別にかかります。保険診療ではない場合の書類の料金は、医療機関ごとに決められています。

自己負担の割合診療情報提供料(Ⅰ)250点の窓口負担の目安
2割(小学校に入る前)500円
3割(小学校入学後〜69歳)750円
自治体の医療費助成を使う場合自治体の決まりによって少なくなるか、かからない

出典 [1] [7] [8]

紹介状の費用は、医療費控除の対象になる?

東京国税局の文書回答では、紹介状の作成料として支払った診療情報提供料(Ⅰ)の自己負担は、紹介先での診療を受けるために直接必要で、通常必要な費用と考えられるとして、医療費控除の対象になると判断されています。

一方で、生命保険の給付金の請求などに使う診断書の文書料は、診療や治療の対価にあたらないため、医療費控除の対象にならないと考えられるとしています。医療費控除の考え方は「成長ホルモン治療は医療費控除の対象になる?」のコラムで説明しています。

出典 [2]

紹介状なしで大きな病院を受診するとどうなる?

厚生労働省によると、特定機能病院や、一般病床200床以上の地域医療支援病院・紹介受診重点医療機関では、紹介状を持たずに初めて外来を受診すると、ふだんの自己負担とは別に「特別の料金」を支払うしくみがあります。金額は令和4年10月から医科の初診で7,000円以上となり、令和8年度の診療報酬改定でも変更はありません。特定機能病院には、大学病院などがあたります。

他の医療機関への紹介状を受け取ったのに同じ病院に通い続ける場合も、再診で3,000円以上の特別の料金の対象になることがあります。救急の場合など、対象にならない場合もあります。

厚生労働省は、まず地域の医療機関を受診し、必要に応じて紹介を受けて専門の医療機関にかかり、状態が落ち着いたら地域の医療機関に戻ることが大切だとしています。専門の外来での検査が終わったあと、ふだんの経過はかかりつけ医で見ていく、という分担になることもあります。

出典 [9] [10]

紹介先を受診するまでに、準備することは?

紹介状だけでは、これまでの身長の伸び方がすべて伝わるとは限りません。次のものをそろえておくと、紹介先の医師が経過を確かめやすくなります。くわしくは「低身長の受診前に用意する記録と質問」や「母子手帳・学校の身長記録を集めるには」のコラムで説明しています。

紹介状に有効期限は決められていませんが、時間がたつと内容が今の状態と合わなくなることがあるため、紹介先から新しいものを求められる場合があります。受け取ったら、なるべく早めに予約を取りましょう。

出典 [11]

オンラインの相談から紹介してもらうことはできる?

ノビケアの医師による無料相談(ビデオ通話)では、お手元の記録を見ながら、身長の伸び方についてご相談いただけます。1回目は保護者の方だけでもかまいません。

ノビケアでは、骨年齢のエックス線検査、成長ホルモン分泌刺激試験、静脈からの採血は行っていません。これらが必要と医師が判断した場合や、保険診療の対象になりうる病気が疑われる場合は、対面の医療機関をご紹介します。

出典 [12] [13]

紹介状についてよくある質問

Q. 今の主治医に、専門の病院を紹介してほしいと言い出しにくいです。

A. 不満があるからではなく、家族で納得して進めたいという気持ちとして伝えると話しやすくなります。国立がん研究センターのがん情報サービスは、担当医に直接言いにくいときは、看護師や受付の職員に相談する方法もあるとしています。

Q. 紹介状があれば、すぐに予約できますか?

A. 予約の取り方や待ち時間は病院によって違います。紹介元の医療機関が予約を取ってくれる場合もあれば、家族が電話で予約する場合もあるため、紹介状を受け取るときに確認しましょう。

Q. 専門の病院での検査が終わったら、どこに通えばよいですか?

A. 厚生労働省は、状態が落ち着いたら地域の医療機関に戻ることが大切だとしています。治療が必要かどうかによって通う先が変わるため、紹介先の医師にこれからの通院先を確認してください。

出典 [6] [9]

まとめ

専門の病院を受診するときは、まずかかりつけの小児科で記録を見てもらい、必要と判断されたら紹介状を書いてもらいます。保険診療の紹介状は250点で、窓口の負担は自己負担の割合や自治体の助成によって変わります。紹介状なしで大学病院などにかかると7,000円以上の特別の料金がかかることがあるため、受診前に流れを確かめておきましょう。

出典 [1] [9]

お子さまの身長の伸び方が気になる場合は、医師による無料相談で、これまでの記録を見ながらご相談いただけます。予約は公式LINEからお受けしています。

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この記事は、ノビケアの医師が内容を確認しています(編集方針)。

参考にした資料

  1. 厚生労働省「診療報酬の算定方法の一部を改正する件(令和8年厚生労働省告示第69号)別表第一 医科診療報酬点数表」(PDF、B009 診療情報提供料(Ⅰ)250点、2026年10月4日確認)
  2. 東京国税局 文書回答事例「診療情報提供書に係る診療情報提供料の自己負担額の医療費控除の取扱いについて」(別紙)
  3. 日本小児内分泌学会「当学会に所属している、内分泌代謝科(小児科)専門医」
  4. 日本小児内分泌学会「当学会評議員が成長障害の診療を行っている施設」(PDF)
  5. 国立成育医療研究センター「アトピー性皮膚炎」(総合アレルギー科、受診方法の案内を含む)
  6. 国立がん研究センター がん情報サービス「セカンドオピニオン」
  7. 厚生労働省「医療費の一部負担(自己負担)割合について」(PDF)
  8. こども家庭庁「令和7年度「こどもに係る医療費の助成についての調査」」
  9. 厚生労働省「紹介状なしで受診する場合等の「特別の料金」の見直し(患者のみなさまへ、令和4年10月1日から)」(PDF)
  10. 厚生労働省「令和8年度診療報酬改定 7.外来医療の機能分化・強化等」(PDF、紹介状なしで受診する場合等の患者定額負担は変更なし)
  11. 日本小児内分泌学会「成長評価用チャート・体格指数計算ファイル ダウンロードサイト」
  12. ノビケア「お問い合わせ」
  13. ノビケア「成長ホルモン治療について」(費用・副作用・適応外使用)