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低身長の検査はいくらかかる?保険の検査と自費の郵送検査
公開日:2026年10月4日 更新日:2026年10月4日
背が低い、伸びが悪いという理由で原因を調べる診察や検査は、医師が必要と判断すれば、ふつうは保険診療で受けられます。窓口で払うのは、小学校入学前の子どもは2割、それ以降は3割で、多くの自治体ではこども医療費の助成も使えます。ただ、どの検査をするかは一人ひとり違い、医療機関や自治体の助成によっても負担が変わるため、金額を一律に示すことはできません。ノビケアの郵送検査は自費で20,000円(税込・送料込み)で、病気の診断のための検査ではなく、治療を安全に始められるかを確かめる検査です。
低身長の検査に、保険は使える?
成長曲線で伸びが下がっている、身長が基準より低いなど、病気が隠れていないかを調べるための診察や検査は、医師が必要と判断すれば保険診療で行われます。まずはかかりつけの小児科で、母子手帳や学校の記録をもとに相談するのが一般的な流れです。
一方、病気の疑いがなく、健康の確認だけを目的に受ける検査は、健康診断と同じ扱いになり、保険の対象にならないことがあります。国税庁は、健康診断の費用は原則として医療費控除の対象にならないとしています。検査を受ける前に「この検査は保険診療ですか」と聞いておくと安心です。
どんな検査があり、費用はどう変わる?
東京慈恵会医科大学の小児科は、低身長のくわしい検査として、血液検査、成長ホルモン分泌刺激試験、手などのエックス線、頭部MRI、染色体検査などを挙げています。全員がすべてを受けるわけではなく、成長の記録と診察から、医師が必要な検査を選びます。受ける検査が多いほど、また入院が必要な検査があるほど、費用は大きくなります。
検査の内容は、それぞれのコラムでくわしく説明しています。費用を考えるときは、検査の名前だけでなく、外来か入院か、何回通うかもあわせて聞いておきましょう。
| 検査 | 主な目的 | 費用で確かめたいこと |
|---|---|---|
| 身長・体重の測定と成長曲線 | 伸び方の経過を見る | 初診の診察料に含まれることが多い |
| 血液検査・尿検査 | ホルモン、甲状腺、貧血、腎臓などを調べる | 項目の数で変わる。結果説明の受診が別にあるか |
| 手のエックス線(骨年齢) | 骨の成熟の程度を見る | 撮影は医療機関で。くり返す間隔 |
| 成長ホルモン分泌刺激試験 | 成長ホルモンを出す力を調べる | 数時間かかり、入院で行う医療機関もある。何種類受けるか |
| 頭部MRI | 下垂体のまわりを調べる | 小さな子では鎮静が要ることがある |
| 染色体・遺伝子の検査 | ターナー症候群などを調べる | 保険の対象になる条件と、結果が出るまでの期間 |
窓口で払う額は、どう決まる?
保険診療の窓口負担は、小学校入学前の子どもは医療費の2割、それ以降は3割です。こども家庭庁の調査(令和7年4月1日現在)では、すべての都道府県と市区町村が、こどもの医療費の助成を行っていました。対象の年齢や、所得の条件、窓口での一部負担のあり・なしは自治体ごとに違うため、お住まいの自治体で確かめてください。
分泌刺激試験などで入院した場合、ひと月の自己負担には高額療養費制度による上限があります。上限額は年齢や所得に応じて決まり、保険が使える診療だけが対象です。こども医療費の助成との関係は、自治体の窓口や加入している健康保険に確認しましょう。助成のしくみは「子どもの医療費助成(自治体)と低身長の受診」のコラムで説明しています。
受診の日には、健康保険の資格が確かめられるもの(マイナ保険証など)と、自治体から届いている子どもの医療証を持っていきましょう。医療証を出し忘れると、その場では助成が使えず、あとから自治体に払い戻しの申請をすることになる場合があります。手続きは自治体によって違います。
病気と診断されたら、助成はいつから使える?
成長ホルモン分泌不全性低身長症など、小児慢性特定疾病の対象になる病気と診断された場合は、医療費助成を申請できます。助成は、指定医療機関で受ける保険診療が対象で、自己負担には所得などに応じた上限があります。対象は18歳未満で、18歳の時点で対象になっていて治療が続く場合は20歳未満まで延長できます。
小児慢性特定疾病情報センターによると、2023年10月1日から、助成の始まる日を、医師が対象の要件を満たすと判断した日(医療意見書の「診断年月日」)までさかのぼれるようになりました。さかのぼれるのは原則1か月で、やむを得ない理由があるときは最長3か月です。診断がついたら、早めに申請の準備を進めましょう。
検査のほかに、かかるお金はある?
かかりつけの小児科から専門の医療機関に移るときは、紹介状(診療情報提供書)の費用が保険診療としてかかります。紹介状を持たずに大学病院など一定の規模の病院を初めて受診すると、窓口負担とは別に「特別の料金」がかかることがあります。紹介状の頼み方は「低身長で専門の病院に紹介してもらうには」のコラムで説明しています。
通院の電車やバスの運賃、付き添う保護者の仕事の調整なども、家計にとっては負担になります。保険診療の検査の自己負担、紹介状の費用、通院の運賃は、医療費控除の対象になると考えられます。領収書と、通院した日・運賃のメモを残しておきましょう。
自費の郵送検査(ノビケア)は、何を調べる?
ノビケアの郵送検査は、ご自宅で指先の血液と尿を採って送り返す検査です。医師が必要と判断した場合にだけ行い、費用は20,000円(税込・送料込み)です。成長ホルモン治療を安全に始められるかを確かめるための検査で、主に甲状腺の働きや血糖の指標などを調べます。お振込みの後は、ご都合によるキャンセル・返金はできません。
成長ホルモンが足りない病気かどうかを調べる分泌刺激試験や、骨年齢を見るエックス線検査は、ノビケアでは行いません。必要と医師が判断した場合は、保険診療で検査を受けられる対面の医療機関をご紹介します。郵送検査は、保険診療の検査の代わりにはなりません。原因となる病気が見つからない低身長への成長ホルモンの使用は、国内で承認された効能・効果に含まれない適応外使用です。健康保険や医療費助成は使えず、重い副作用が起きた場合も、国の医薬品副作用被害救済制度は原則として使えません。
どの順番で受ければ、むだが少ない?
費用の面でも、まず保険診療で原因を調べることが出発点です。保険診療の対象になる病気が見つかれば、治療にも保険や助成が使え、自己負担はずっと小さくなります。すでに受けた検査の結果は、次の医療機関に持っていくと、同じ検査をくり返さずに済むことがあります。
受診の前に、母子手帳や学校の健康診断の記録から、測った日と身長を書き出しておきましょう。これまでの伸び方が分かると、医師はその場で成長曲線を確かめられ、様子を見るのか、検査に進むのかを判断しやすくなります。記録がそろわないまま受診すると、伸びを確かめるために、何か月かあけてもう一度測りに行くことになる場合もあります。記録の集め方は「母子手帳・学校の身長記録を集めるには」のコラムで説明しています。
医療機関を移るときは、検査の結果の写しや紹介状に、いつ何を調べたかを書いてもらうと、次の医療機関で同じ検査を重ねずに済むことがあります。結果の用紙は、日付順にまとめて保管しておきましょう。
- 母子手帳や学校の身長の記録を集め、成長曲線にする
- かかりつけの小児科で相談する(保険診療)
- 必要なら、紹介状をもらって小児の内分泌を専門とする医療機関へ
- 原因となる病気が見つからず、自費の治療を考える場合に、自費の検査や治療の説明を受ける
出典 [15]
低身長の検査の費用についてよくある質問
Q. 検査を受けたら、治療を受けないといけませんか?
A. いいえ。検査は原因を確かめるためのもので、結果を聞いてから、経過を見る、治療を考えるなどを決めます。治療をしないことも選択肢です。
Q. ノビケアの郵送検査に、こども医療費の助成は使えますか?
A. 使えません。自費の検査で、健康保険や医療費助成の対象ではありません。
Q. 検査入院の費用は、前もって分かりますか?
A. 入院の日数や検査の内容で変わるため、予約のときに医療機関の窓口で目安を聞いておきましょう。高額療養費や助成の手続きもあわせて確認すると安心です。
Q. 学校の健康診断で「成長曲線で気になる」と言われて受診する場合も、保険は使えますか?
A. 学校からのお知らせをきっかけに、医療機関で原因を調べる診察や検査を受ける場合は、医師が必要と判断すれば保険診療になります。お知らせの用紙と成長曲線を持っていきましょう。
まとめ
低身長の原因を調べる検査は、医師が必要と判断すれば保険診療で受けられ、こども医療費の助成や高額療養費で負担が軽くなることがあります。自費の郵送検査は目的が違うため、まず保険診療で原因を調べましょう。医師による無料相談(ビデオ通話、0円)の1回目は、保護者の方だけでもかまいません。お薬の処方を検討する2回目には、お子さまにも参加していただきます。
出典 [12]
お子さまの身長の伸び方が気になる場合は、医師による無料相談で、これまでの記録を見ながらご相談いただけます。予約は公式LINEからお受けしています。
公式LINEで無料相談を予約するこの記事は、ノビケアの医師が内容を確認しています(編集方針)。
参考にした資料
- 厚生労働省「医療費の一部負担(自己負担)割合について」(PDF)
- 国税庁 タックスアンサー「No.1122 医療費控除の対象となる医療費」(令和8年4月1日現在法令等)
- 東京慈恵会医科大学 小児科学講座「低身長」
- 小児慢性特定疾病情報センター「成長ホルモン(GH)分泌不全性低身長症(脳の器質的原因によるものを除く。) 診断の手引き」
- こども家庭庁「令和7年度「こどもに係る医療費の助成についての調査」」
- 厚生労働省「高額療養費制度を利用される皆さまへ」
- 小児慢性特定疾病情報センター「医療費助成の概要」
- 小児慢性特定疾病情報センター「【重要】支給認定の開始日の遡(さかのぼ)りについて」(2023年10月2日掲載)
- 小児慢性特定疾病情報センター「手続きの流れ」
- 厚生労働省「紹介状なしで受診する場合等の「特別の料金」の見直し(患者のみなさまへ、令和4年10月1日から)」(PDF)
- 東京国税局 文書回答事例「診療情報提供書に係る診療情報提供料の自己負担額の医療費控除の取扱いについて」(別紙)
- ノビケア「成長ホルモン治療について」(費用・副作用・適応外使用)
- ノビケア「利用規約」(第9条 6か月分一括プラン、第10条 キャンセル・返品・返金)
- 医薬品医療機器総合機構(PMDA)「Q7 救済の対象とならない場合とは、どのような場合ですか。」
- 日本小児内分泌学会「成長ホルモンとは」