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低身長の原因と成長ホルモンのしくみ読む時間 約8分
成長ホルモン治療を受けるクリニックを選ぶときに確認することは?
公開日:2026年10月3日 更新日:2026年10月3日
確認したいのは、まず原因を調べたうえで治療を考える流れになっているか、保険診療か自由診療(適応外使用)かの説明があるか、費用・副作用・やめる基準が事前に示されるか、の3点です。広告の言葉や口コミだけで決めず、気になることは医師に直接たずねて判断しましょう。
最初に、低身長の原因を調べる流れになっていますか?
成長ホルモン治療を考える前に大切なのは、なぜ身長が低いのかを確かめることです。日本小児内分泌学会は、承認された対象の病気以外の病気や低身長に成長ホルモンを使うと、効果が得られないことが多く、有害なことが起こる可能性もあると説明しています。
原因を調べる方法には、成長曲線の確認、手のエックス線による骨年齢、血液検査、成長ホルモンの分泌刺激試験、頭部MRIなどがあります。どの検査が必要かは、お子さんの状態によって医師が決めます。
相談先を選ぶときは、「どの検査をどこで受けるのか」「その医療機関でできない検査が必要になったら、どこを紹介してもらえるのか」を確認しておくと安心です。治療の話の前に、原因の評価についての説明があるかどうかが、ひとつの目安になります。
すでにかかりつけの小児科で検査を受けている場合は、その結果を持参すると、同じ検査をくり返さずにすむことがあります。どの検査を受けたか分からないときは、受けた医療機関に確認してみましょう。
保険診療か自由診療か、適応外使用かを説明してくれますか?
成長ホルモン治療が健康保険で受けられるのは、成長ホルモン分泌不全性低身長症、ターナー症候群、SGA性低身長症など、薬が承認されている病気と診断された場合です。成長ホルモン分泌不全性低身長症などでは、小児慢性特定疾病の医療費助成を利用できることもあります。
一方、原因となる病気が見つからない低身長に使う場合は、承認された効能・効果に含まれない「適応外使用」となり、自由診療で行われます。自由診療では健康保険や医療費助成は使えません。
医薬品の副作用による健康被害を救済する国の制度では、医薬品の使用目的・方法が適正であったとは認められない場合は対象になりません。ここでいう「適正な使用」は、添付文書に書かれた効能・効果や用法・用量などにしたがうことが基本とされています。適応外使用を選ぶ場合は、この点も含めて説明を受けてください。
保険診療の対象になるかどうかは、診断名によって決まります。自由診療の医療機関に相談する場合でも、保険診療の対象になる病気の可能性がないかを確かめ、可能性があるときに対面の医療機関を紹介してもらえるかを聞いておくと安心です。
費用は、治療の期間と合わせて説明されていますか?
厚生労働省の医療広告の解説書では、自由診療をウェブサイトなどで案内するときに、通常必要とされる治療の内容や費用、主なリスクや副作用、問い合わせ先を示すことが求められています。これらが分かりやすく書かれているかは、確認の手がかりになります。
成長ホルモンの注射は毎日(製剤によっては週1回)続けるもので、治療は年単位になることが多い治療です。月ごとの金額だけでなく、どのくらいの期間続ける想定なのか、薬の量が体重とともにどう変わるのかも合わせて聞いておきましょう。
次のような点を、治療を始める前に確認しておくと、あとで迷いにくくなります。
- 薬代のほかに、検査代・診察代・送料などがかかるか
- 体重が増えたときに、薬の量と費用がどう変わるか
- 途中でやめる場合や、医師が中止を勧めた場合の扱い
- 支払いの方法と時期
副作用と、治療中の確認の体制はどうなっていますか?
日本小児内分泌学会は、成長ホルモンの量が多すぎると、筋肉痛、手根管症候群、むくみ、血圧の上昇、心臓の筋肉が厚くなる変化、血糖の異常などの副作用が現れる可能性があり、長期の影響もよく分かっていないと説明しています。
治療中は、定期的に身長を測り、診察と血液・尿の検査で効果と副作用を確かめます。横浜市立大学附属市民総合医療センターは、通常2〜3か月ごとに効果と副作用を評価すると説明しています。どのくらいの間隔で、何を確認するのかを聞いておきましょう。
また、同学会は、個人輸入などで専門の医師以外が成長ホルモンを使うことを、不適切な使い方の例に挙げています。体調の変化があったときに、どこに連絡すればよいかも確認してください。強い頭痛、何度も吐く、けいれんなどがあるときは、119番や救急医療機関に連絡してください。
治療中に受ける血液や尿の検査が、どこで、どのくらいの間隔で行われるのか、その費用が含まれているのかも確認しておきましょう。
効果の確かめ方と、やめる基準は決まっていますか?
日本小児内分泌学会は、効果が望めない場合には治療をやめることを、適正な使い方として挙げています。また、骨端線が閉じかけている場合や、二次性徴が進んで1年の伸びが2cm以下になった場合には、ほとんど効果がみられないと説明しています。
治療を始める前に、「何を見て効果を判断するのか」「いつ続けるかどうかを見直すのか」「どうなったら終える目安になるのか」を医師と確認しておくと、続けるかどうかを家族で考えやすくなります。
治療をやめる時期の考え方は、「成長ホルモン治療は何歳まで?」の記事でも説明しています。
出典 [1]
オンライン診療の場合、どこまでを画面越しで行いますか?
厚生労働省は、オンライン診療は対面診療と適切に組み合わせて行うことが基本であり、触診などができないため医師が得られる情報が限られると説明しています。また、医師がオンライン診療が適切でないと判断した場合は、利用できません。
患者向けの案内では、緊急を要する症状がある場合などは、オンライン診療を中止して対面診療に切り替えるとされています。骨年齢のエックス線や分泌刺激試験など、画面越しではできない検査もあります。
オンラインで相談する場合は、どの検査を自宅で行い、どの検査を対面の医療機関で受けるのか、対面の受診が必要になったときにどこを紹介してもらえるのかを確認しておきましょう。
オンライン診療では、薬の受け取り方や、使い終わった注射針の捨て方なども医療機関によって違います。自宅で治療を続けるための手順を、始める前に確認しておきましょう。
広告や口コミは、どのように見ればよいですか?
医療機関の広告では、患者の主観に基づく治療の内容や効果に関する体験談や、治療前後の写真(ビフォーアフター)の扱いが法令で制限されています。厚生労働省は、こうした内容をふくむウェブサイトの事例を解説書で示しています。
身長の伸び方は、原因や年齢、思春期の時期によって一人ひとり違います。ほかの子の体験や「〇cm伸びた」という例は、お子さんにそのまま当てはまるものではありません。
医師の専門については、日本小児内分泌学会が、学会に所属する内分泌代謝科(小児科)の専門医の一覧を、地域の専門医を探す参考として公開しています。同学会は、専門医は通常、日本小児内分泌学会や日本内分泌学会の会員になって学会活動に参加していると説明しています。
医療機関のウェブサイトを見るときは、費用やリスク・副作用、問い合わせ先が書かれているか、効果を約束するような表現がないかも、確認の手がかりになります。
学会の見解と、ノビケアで治療を選ぶ場合は?
日本小児内分泌学会は、低身長の子どものうち成長ホルモンが適切に使えるのは約5%で、残りの95%ほどは健康保険の適応にならず、よい治療効果が期待できないと説明しています。
ノビケアでは、原因となる病気が見つからない低身長への成長ホルモン治療を、国内で承認された使い方の範囲外(適応外使用)の自由診療として行っています。治療を始める前に、医師がこの学会の見解も含めて、期待できる効果とその限界、副作用、費用をご説明し、保護者の方に納得して選んでいただきます。治療を受けずに経過を見ることも、大切な選択肢です。
クリニック選びについてよくある質問
Q. 最初の相談で、治療を決めなければいけませんか?
A. 決める必要はありません。原因の評価や費用、副作用の説明を聞いたうえで、家族で考える時間をとってかまいません。その場で決めるよう強く勧められる場合は、いったん持ち帰って考えましょう。
Q. 近くの小児科で相談してから、別の医療機関で治療を考えてもよいですか?
A. かまいません。これまでの身長の記録や検査の結果を持っていくと、別の医療機関でも経過を確かめやすくなります。紹介状が必要かどうかは、受診先に確認してください。
Q. 自由診療の治療は、保険診療より効果が高いのですか?
A. 保険診療か自由診療かは、診断名や薬の承認範囲による区別で、効果の高さを表すものではありません。どちらの場合も、効果の見込みや副作用について、医師から説明を受けて判断することが大切です。
出典 [1]
まとめ
医療機関を選ぶときは、原因を調べる流れ、保険診療か自由診療か、費用と期間、副作用への対応、やめる基準を、治療を始める前に確認しましょう。ノビケアでも、医師による無料相談で、これまでの記録を見ながら検査や費用の考え方をご説明しています。保険診療の対象になりうる場合は、対面の医療機関をご紹介します。
ノビケアの成長ホルモン治療について(自由診療)
ノビケアの成長ホルモン治療は自由診療で、健康保険や医療費助成は使えません。原因となる病気が見つからない低身長への使用は、国内で承認された効能・効果に含まれていない適応外使用です。重い副作用が起きた場合でも、国の医薬品副作用被害救済制度は原則として利用できません。
費用(税込)は、医師による無料相談が0円、医師が必要と判断した場合の郵送検査(指先の血液と尿)が20,000円(送料込み)です。お薬は1本あたり、治療を始める月が40,000円、2か月目以降が60,000円、6か月分一括プランでは50,000円です(注射器・注射針と冷蔵便の送料を含みます)。1か月に使う本数は体重によって変わり、2〜5本が目安です。
注射はご自宅で毎日1回行い、治療は年単位になることが多く、続けるかどうかを定期的に判断します。主な副作用は、注射したところの痛み・赤み・腫れ、関節の痛み、むくみ、頭痛などで、まれに頭の中の圧が高くなる、股関節の骨がずれる、側弯が進む、血糖値が上がる、甲状腺の働きが変わる、といったことがあります。詳しくは「成長ホルモン治療について」のページをご覧ください。ご質問はお問い合わせページから受け付けています。
お子さまの身長の伸び方が気になる場合は、医師による無料相談で、これまでの記録を見ながらご相談いただけます。予約は公式LINEからお受けしています。
公式LINEで無料相談を予約するこの記事は、ノビケアの医師が内容を確認しています(編集方針)。
参考にした資料
- 日本小児内分泌学会「成長ホルモンとは」
- 横浜市立大学附属 市民総合医療センター「低身長」
- 東京慈恵会医科大学 小児科学講座「低身長」
- 日本内分泌学会「成長ホルモン分泌不全性低身長症」
- 医薬品医療機器総合機構(PMDA)「Q7 救済の対象とならない場合とは、どのような場合ですか。」
- 厚生労働省「医療広告規制におけるウェブサイト等の事例解説書(第5版)」(PDF、令和7年3月)
- ノビケア「成長ホルモン治療について」(費用・副作用・適応外使用)
- 厚生労働省「オンライン診療について」
- 厚生労働省「オンライン診療について 国民・患者の皆様へ」
- 日本小児内分泌学会「当学会に所属している、内分泌代謝科(小児科)専門医」
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