成長ホルモン治療読む時間 約5分
費用で後悔しないために、治療を始める前に医師に聞く10の質問
公開日:2026年10月5日 更新日:2026年10月5日
費用で後悔しやすいのは、1か月の金額だけを聞いて始め、本数の増え方、続ける期間、やめるときの扱いを後から知る場合です。始める前に、「保険診療の対象になる病気はないか」「1年でいくらになるか」「どうなったらやめるか」「支払った後に返金はあるか」など、10の質問を医師に聞いておきましょう。聞いた答えは、書面や画面で残る形で受け取ると、家族で見直すときに役立ちます。
なぜ、始める前に質問しておくとよい?
自費の成長ホルモン治療は、年単位で続くことが多く、体が大きくなるにつれて費用も上がります。厚生労働省の医療広告ガイドラインは、自由診療について、治療の内容、標準的な費用、治療の期間と回数、主なリスクなどを示すよう求めています。示されている情報に足りないところがあれば、始める前に質問して埋めておきましょう。
質問は、受診の前に家族で書き出しておくと、聞き忘れが減ります。初診全体での質問の準備は「低身長の初診で医師に聞いておきたい質問リスト」のコラムで説明しています。このコラムでは、費用に関わる質問に絞って並べます。
出典 [1]
治療を決める前に聞く3つの質問は?
質問1から質問3は、そもそも自費で治療するかどうかを決めるための質問です。費用の話より先に聞いておきたい内容です。
- 質問1:保険診療の対象になる病気がないか、どんな検査で確かめましたか(確かめていない場合は、どこで調べられますか)
- 質問2:この子に治療が必要だと考える理由と、治療をしない場合の見通しは何ですか
- 質問3:適応外使用であることと、副作用が起きたときに救済制度が原則使えないことを、どう考えればよいですか
その3つを聞くのは、なぜ?
保険診療の対象になる病気が見つかれば、窓口で払うのは医療費の一部になり、自己負担には所得に応じた上限があります。病気を見落としたまま自費で始めると、費用の面でも、治療の面でも遠回りになることがあります。
原因となる病気が見つからない低身長への成長ホルモンの使用は、国内で承認された効能・効果に含まれない適応外使用です。健康保険や医療費助成は使えず、重い副作用が起きた場合も、国の医薬品副作用被害救済制度は原則として使えません。 学会の見解も、承認された病気以外の低身長では効果が得られないことが多いとしています。治療をしないことも、十分に考えたうえでの選択肢です。
金額について聞く4つの質問は?
質問4から質問7は、総額を見通すための質問です。1か月の金額だけでなく、1年分と、体が大きくなったときの金額を聞くのがポイントです。
- 質問4:今の体重で、1か月に何本使い、1か月と1年でいくらになりますか
- 質問5:体重がどこまで増えると本数が変わり、そのときいくら上がりますか
- 質問6:お薬代に含まれるもの(注射針、診察、送料)と、別にかかるもの(検査、手数料など)は何ですか
- 質問7:治療はどのくらいの期間を見込み、続けるかどうかをいつ判断しますか
出典 [5]
ノビケアでは、金額の質問にどう答える?
ノビケアの値段で答えると、次の表のようになります。金額は税込で、本数は体重から見た目安です。実際の本数は医師が決めます。
| 質問 | ノビケアの場合 |
|---|---|
| 質問4(1か月と1年) | 体重21kgまで(2本)なら、通常プランの1か月は2本×60,000円で120,000円。1年目は2本×(40,000円+60,000円×11)で1,400,000円(目安) |
| 質問5(体重と本数) | 目安は21kgまで2本、28kgまで3本、43kgまで4本、57kgまで5本。1本増えると、通常プランで1か月60,000円増える |
| 質問6(含まれるもの) | お薬代に注射針、治療中のオンライン診察、冷蔵便の送料を含む。別にかかるのは、医師が必要と判断した場合の郵送検査(20,000円、送料込み)と振込手数料 |
| 質問7(期間) | 始める時点で年数は決まらない。1年ごとの伸びを見て、続けるかどうかを医師と判断する |
出典 [5]
やめるときと支払いについて聞く3つの質問は?
質問8から質問10は、思いどおりにいかなかったときの費用を確かめる質問です。始める前は聞きにくいかもしれませんが、後悔を防ぐうえで大切な質問です。
- 質問8:どうなったら治療をやめることを考えますか(伸びの目安、骨端線、副作用など)
- 質問9:支払いはいつ確定し、確定した後や、まとめて払った後にやめたら、どう扱われますか
- 質問10:副作用などで近くの医療機関を受診したり、対面の検査が必要になったりしたとき、その費用はどこで払いますか
ノビケアでは、やめるときと支払いの質問にどう答える?
質問8について、日本小児内分泌学会は、成長ホルモン分泌不全性低身長症では、1年の伸びが1cm未満のときや骨端線が閉じたときは中止、2cm未満のときは中止を積極的に考えることを勧めています。自費の治療には公的な続ける・やめる基準がないため、何を見てやめるのかを、始める前に医師と決めておきましょう。
質問9について、ノビケアのお支払いは銀行振込(前払い)で、お振込みを確認した時点で処方が確定し、その後はご都合によるキャンセル・返金はできません。6か月分一括プランは、途中でやめても残りの期間分は返金しません。定期購入ではなく、自動で更新されることはありません。
質問10について、ノビケアでは骨年齢のエックス線や分泌刺激試験は行わず、必要な場合は対面の医療機関をご紹介し、その費用は紹介先で別にかかります。治療中に強い頭痛や、足のつけ根やひざの痛みなどが出たときは、近くの医療機関の受診が必要になることがあります。
聞いた答えは、どう残す?
答えは、口頭だけでなく、書面や画面で残る形で受け取りましょう。いつ時点の値段か、税込か、何本分かが書かれているかも確かめます。家族の誰が見ても分かるように、次のように整理しておくと、続けるかどうかを見直すときに役立ちます。
- 10の質問と答えを、1枚の紙かメモにまとめる
- 1年分の目安と、本数が1本増えた場合の目安を並べて書く
- 続けるかどうかを判断する時期を、カレンダーに入れておく
- 領収書と振込の控えを、1か所にまとめて保管する
出典 [1]
費用の質問についてよくある質問
Q. 費用のことを医師に聞くのは、失礼になりませんか?
A. 失礼にはなりません。自由診療では、治療の内容と費用の説明を受けてから同意するのが基本です。分からない点は、同意の前に聞いてかまいません。
Q. 10問すべてを1回で聞く必要がありますか?
A. 1回で聞けなくてもかまいません。質問1〜3は治療を決める前に、4〜10はお支払いの前までに聞いておくと安心です。
Q. ほかの医療機関の説明と比べるときは、どうすればよいですか?
A. 1本に入っている量、1か月の本数、含まれるもの、期間をそろえて比べます。比べ方は「成長ホルモン治療の見積もりの見方」のコラムで説明しています。
Q. 答えを聞いて迷ったら、どうすればよいですか?
A. 迷ううちは支払いをせず、家族で話し合いましょう。治療を受けるか迷ったときの考え方は「成長ホルモン治療を受けるか迷ったら」のコラムで説明しています。
まとめ
費用で後悔しないためには、始める前に、保険診療の確認、1年分の総額、本数の変わり方、続ける期間、やめる基準、支払いと返金、対面の受診の費用を聞いておくことが大切です。答えは残る形で受け取り、家族で見直しましょう。料金の一覧は「成長ホルモン治療の値段は?」のコラムに載せています。
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