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ローヤルゼリーで身長は伸びる?
公開日:2026年10月3日 更新日:2026年10月3日
ローヤルゼリーで子どもの身長が伸びることを示したものは、学会や公的機関の資料には見当たりません。日本小児内分泌学会は、健康な子の背を高くする効果が科学的に証明された成分はないとしています。一方で、ローヤルゼリーにはアレルギーの報告があり、子どもに飲ませる前に知っておきたい注意点があります。
ローヤルゼリーとは、どんなもの?
医薬基盤・健康・栄養研究所の「健康食品」の安全性・有効性情報によると、ローヤルゼリーはメスのミツバチがのどの近くの腺(咽頭腺)から出す分泌物です。
同じ情報では、ローヤルゼリーは、医薬品のような効き目をうたわない限り医薬品とは判断しない原材料に分類されています。お店やインターネットで売られている多くの製品は、食品として扱われています。
ローヤルゼリーから作った成分(ペプチド)を使い、「血圧が高めの方に適する」と表示できる特定保健用食品も許可されています。これは大人の血圧についての表示で、子どもの成長や身長について認められたものではありません。
出典 [1]
身長が伸びるという研究はある?
同じ研究所のデータベースは、ローヤルゼリーについて「更年期症状を改善する」「免疫力を上げる」「血圧を下げる」「骨密度の減少を抑える」などといわれている点を取り上げ、人を対象にした試験の結果をまとめています。調べられているのはほとんどが大人で、子どもの身長や成長を調べた試験は挙げられていません。
骨に関する項目では、閉経後の女性が6か月間とった試験で、骨密度に影響は見られなかったと紹介されています。高齢者が1年間とった試験でも、握力や歩く力、血液中のIGF-1(成長ホルモンの働きで作られる物質)に影響は見られなかったとされています。
日本小児内分泌学会は、「身長を伸ばす効果がある」と宣伝されるサプリメントなどについての見解で、健康な子の背を高くする効果が科学的に証明された成分は存在しないとしています。ローヤルゼリーも、身長のために使う根拠は示されていないと考えられます。
子どもが飲むと、どんな心配がある?
同じデータベースの健康被害の情報には、ローヤルゼリーをとった10分ほどから数時間後に、じんましん、まぶたや唇の腫れ、息苦しさ、ぜーぜーする呼吸などが起き、アナフィラキシーと診断された報告が国内外から複数集められています。
報告の中には、子どもや10代の例も含まれています。海外では、ローヤルゼリーをとった子どもがアナフィラキシーを起こして亡くなった報告もあります。一口とっただけで症状が出た報告もあり、量が少なければ安心とはいえません。
とったあとに運動をして、息苦しさなどの症状が出た10代の報告もあります。部活動の前などに「元気が出るから」と飲ませることも、控えたほうがよいでしょう。
飲んだあとに、息苦しい、ぜーぜーする、唇やまぶたが腫れる、ぐったりしているといった様子があれば、すぐに119番に連絡してください。
体調の変化があって受診するときは、製品の名前、とった量と時刻、症状が出るまでの時間、とったあとに運動をしたかどうかを伝えると、原因を考える手がかりになります。製品のパッケージを持っていくのも一つの方法です。
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とくに気をつけたいのは、どんな子?
健康被害の報告には、ぜんそく、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、食物アレルギーなど、もともとアレルギーの病気がある人の例が目立ちます。花粉やダニなど、ほかのアレルギーの原因との関係が考えられた報告もあります。
アレルギーの病気がある子や、薬を飲んでいる子に使うかどうかは、自己判断せず、かかりつけの医師や薬剤師に相談してください。同じデータベースには、血液を固まりにくくする薬を飲んでいた人で、ローヤルゼリーとの飲み合わせが疑われた報告も載っています。
医薬基盤・健康・栄養研究所のコラムは、大人や高齢者、妊婦と比べて、子どもがサプリメントで体調不良を経験した割合が最も高かったという報告を紹介しています。体が小さく、体調の変化を言葉で伝えにくいことも、子どもに使うときに気をつけたい点です。
「トクホ」や「機能性表示食品」なら、効果がある?
消費者庁は、栄養機能食品、特定保健用食品(トクホ)、機能性表示食品の3つをまとめて「保健機能食品」と呼んでいます。トクホは、表示されている効果や安全性について国が審査し、食品ごとに許可したものです。
機能性表示食品は、事業者の責任で、科学的な根拠をもとに機能を表示した食品です。販売前に根拠などの情報が消費者庁に届け出られていますが、トクホと違って、国による個別の審査は受けていません。
同庁は、購入前に表示されている機能の内容を確かめ、対象となる人や、機能がどの成分によるものかを確認するよう勧めています。ローヤルゼリー由来の成分を使った商品でも、表示されているのは大人の血圧などについての機能で、子どもの身長を伸ばすことを示すものではありません。
同庁は、保健機能食品は医薬品とは異なり、病気の治療や予防のためにとるものではないとしています。薬を飲んでいる場合は医薬品との相互作用が起こる可能性もあるため、医師に相談するよう呼びかけています。
「成長期に」とうたう商品は、どう見ればいい?
ローヤルゼリー入りの商品の中には、「成長期の子に」「栄養たっぷり」といった言葉で、背が伸びるような印象を与えるものがあります。こうした言葉があっても、子どもの身長が伸びると確かめられたことにはなりません。
商品を見るときは、子どもを対象にした試験で何が確かめられたのか、学会や公的機関がどう説明しているのかを確認しましょう。体験談や「医師推奨」といった言葉だけで判断しないことが大切です。
子どもは成長期に入ると、自然に大きく伸びる時期があります。飲み始めた時期と伸びた時期が重なっても、それが製品の効果かどうかは分かりません。
出典 [2]
身長が気になるとき、先にしたいことは?
日本小児内分泌学会は、低身長の原因として、ホルモンの病気や小さく生まれたこと、骨や臓器の病気のほか、栄養、睡眠、運動、心の状態といった環境の要因も挙げています。健康食品を探す前に、毎日の食事と睡眠が足りているかを見直しましょう。
消費者庁も、保健機能食品は健康の維持や増進に活用できるとしたうえで、食生活は主食、主菜、副菜を基本に、食事のバランスが大切だとしています。特別な食品を足すことより、毎日の食事の組み立てを先に見直しましょう。
あわせて、母子健康手帳や学校の健康診断の記録を集め、測った日付と身長を並べてみてください。成長曲線に書き込むと、今の位置とこれまでの伸び方が分かり、相談するときにも役立ちます。
身長の伸び方が気になる場合は、ノビケアの医師による無料相談(ビデオ通話、0円)で、お手元の記録を見ながらご相談いただけます。予約は公式LINEから受け付けています。
ローヤルゼリーと身長についてよくある質問
Q. 少しの量なら、子どもに飲ませても大丈夫ですか?
A. 子どもに安全な量を示した資料は見当たりません。一口で症状が出た報告もあるため、とくにアレルギーの病気がある子は、使う前に医師に相談してください。
Q. ローヤルゼリー入りのお菓子や飲み物も、気をつけたほうがよいですか?
A. 原材料の表示でローヤルゼリーが入っているかを確認しましょう。食べたあとに体調の変化があれば、その食品と食べた量を控えておくと、受診のときに役立ちます。
Q. 飲み始めてから背が伸びた気がします。
A. 成長期には、自然に伸びが大きくなる時期があります。製品の効果かどうかは分からないため、身長は日付とあわせて記録し、1年単位の伸びで確かめましょう。
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まとめ
ローヤルゼリーで子どもの身長が伸びることを示したものは、学会や公的機関の資料には見当たらず、アナフィラキシーなどのアレルギーの報告があります。身長のために使うことは勧められず、伸び方が気になるときは記録を持って医師に相談しましょう。
お子さまの身長の伸び方が気になる場合は、医師による無料相談で、これまでの記録を見ながらご相談いただけます。予約は公式LINEからお受けしています。
公式LINEで無料相談を予約するこの記事は、ノビケアの医師が内容を確認しています(編集方針)。