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低身長の基準と受診の目安読む時間 約8分
2歳・赤ちゃんの身長が伸びないときは?見ておきたいことと相談の目安
公開日:2026年10月27日 更新日:2026年10月27日
0〜2歳で身長が伸びないと感じたら、母子健康手帳の記録を成長曲線に並べて、伸び方の流れを見てください。線に沿って伸びていれば、小さめでもその子のペースです。線を横切って下がってくる、体重も増えない、飲みや元気に変化があるときは、次の健診を待たずにかかりつけの小児科へ相談しましょう。
「伸びない」と感じたら、まず何を見ればよいですか?
まず、母子健康手帳の記録を成長曲線に並べてください。1回の身長ではなく、生まれてからの線の流れを見ます。
そもそも、伸びる速さは年齢とともに落ちていきます。平均的な子で、生まれてから1歳までに約25cm、1歳から2歳までに約10cm、2歳から3歳までに約8cm伸びます(国立保健医療科学院掲載の「乳幼児身体発育曲線の活用・実践ガイド」)。
0歳のころと比べて「2歳になったら伸びが鈍った」と感じるのは、多くがこの自然な変化です。比べる相手は、0歳のころのわが子ではなく、同じ月齢の子の基準線です。
見るポイントは3つです。測り方の変化で小さく見えていないか。成長曲線の線を横切って下がっていないか。体重の増え方と、飲む・食べる・機嫌の様子はどうか。この順に確かめると、慌てずに済みます。
出典 [1]
測り方で、伸びていないように見えることはありますか?
あります。同じガイドは、6歳未満の子の身長を正確に測るのは難しく、測るたびに多少の誤差が出るとしています。そのため、伸びる速さは、期間を空けて何度か測ってから判断するよう勧めています。
2歳の前後は、とくに注意が要ります。2歳未満は寝かせて測り、2歳からは立って測ります。立つと、寝て測るより低く出ます。
こども家庭庁が掲載している「乳幼児身体発育評価マニュアル」も、この測り方の違いで、身長の発育曲線には2歳のところに段差があると説明しています。世界保健機関(WHO)の基準は、寝て測る値と立って測る値の差を0.7cmとして調整しています。
つまり、2歳の誕生日の前と後の数字をそのまま引き算すると、伸びが小さく、ときには縮んだように見えます。2歳をまたぐ伸びは、数か月先の立って測った値どうしで比べてください。
季節による差もあります。国立成育医療研究センターの0歳児約6,000人のデータの分析では、身長は春から夏に伸びやすく、秋から冬に伸びが小さくなりました。夏と冬の1か月の伸びの差は、約10%でした。冬の数か月だけで「止まった」と決めないでください。
成長曲線では、どんな動きに気をつければよいですか?
気をつけたいのは、小さめの位置そのものより、線を横切って下がっていく動きです。実践ガイドによると、生後半年を過ぎて成長が落ち着くと、多くの子は同じ線の間(チャンネル)に沿って伸びていきます。
低めの線に沿ってずっと伸びている子は、その子のペースで育っています。一方、線を横切って下がってきた子や、曲線の傾きがなだらかになって横に寝てきた子は、医療機関で確かめてもらう対象です。
同じガイドは、幼児期に医療機関への紹介を考える動きとして、身長が基準線を1本横切って下がる、体重が基準線を2本横切って下がる、を挙げています。
ただし、線をまたぐ動きのすべてが心配なわけではありません。小さめに生まれた子が上の線へ移る(キャッチアップ)、大きめに生まれた子が下の線へ移る(キャッチダウン)のは、よくある正常な育ち方の一つとされています。
見分けるには、身長・体重・頭囲の3つを同じ日に測った記録が役に立ちます。体重の増え方とあわせて見ると、心配な下がり方かどうかがはっきりします。
身長だけでなく、体重の増え方も見るのはなぜですか?
赤ちゃんの身長は、体重の増え方に引っぱられて動くことが多いからです。実践ガイドも、乳児期は主に体重の評価が大切だとしています。
乳幼児健診のマニュアル(こども家庭庁掲載「乳幼児健康診査 身体診察マニュアル」)では、3〜4か月や9〜10か月の健診で体重の増え方がよくないとき、飲む量・回数・時間や、離乳食の進み方を確かめるとしています。
体重の増え方がよくない状態は、乳児期の3〜4%に見られ、主な原因は栄養が足りないことです(乳幼児身体発育評価マニュアル)。授乳や離乳食を見直すと、増え始めることも多いとされます。
一方で、問題がなくてもゆっくり増える子もいます。母乳で育つ子は、ミルクで育つ子より身長や体重の増え方が少ないことが多く、これは母乳の子らしい育ち方です。寝返りなどでよく動く子も、体重が増えにくいことがあります。
離乳期には、離乳食を食べないからと母乳をあげると、おなかがいっぱいになって離乳食がさらに進まない、という悪循環も起こりがちです。食べ方の悩みは、健診や保健センターの栄養相談で具体的に聞けます。
幼児期は、体重の増え方がゆるやかでも問題ないことが多い時期です。ただ、身長の伸びが悪いときは、何らかの手当てが要ることが多いとされています。
小さく生まれた・早く生まれた子は、どう見ればよいですか?
37週未満で生まれた子は、出産予定日から数えた「修正月齢」でも成長曲線に書き込みます。実際の月齢だけで比べると、小さく見えるからです。
健診のマニュアルでは、修正月齢を使う期間は一般に、少し早く生まれた子で1歳ごろまで、より早く・小さく生まれた子で2〜3歳ごろまでとしています。さらに長く修正月齢で見る子もいます。
同じマニュアルは、小さく生まれた子ほど、暦の月齢で基準の範囲に追いつく時期が遅くなるとしています。追いつくまで、長い目で記録を続けることが勧められています。
出生時の身長・体重と妊娠週数は、母子健康手帳の出産の記録で確かめられます。小さく生まれた子の伸び方は「出生体重・早産と将来の身長」、追いつかない場合のことは「SGA性低身長症とは?」の記事で説明しています。
どんな様子があれば、次の健診を待たずに受診しますか?
次のような様子があれば、健診の日を待たずに、かかりつけの小児科を受診してください。ぐったりして水分もとれないときは、すぐに医療機関へ連絡してください。
生まれつき甲状腺ホルモンが足りない病気(先天性甲状腺機能低下症)は、生後数日の新生児の検査でほとんど見つかります。ただ、この検査で見つからない場合もまれにあると、日本小児内分泌学会は説明しています。
2歳以下の子でも、重い睡眠時無呼吸が成長や発達に影響することがあります(国立成育医療研究センター)。寝ているときの様子が気になるときは、スマートフォンで動画を撮っておくと、受診のときに役立ちます。
- 飲みが悪い、元気がない、泣き声がかすれる
- 体重が減ってきた、または何か月も増えていない
- 吐く、下痢、便秘が続く
- 寝ているときに大きないびきをかく、息が止まっているように見える
- 線を横切って身長が下がり続けている
相談はどこにすればよいですか?
基本は、乳幼児健診とかかりつけの小児科です。健診で「経過を見ましょう」と言われた場合も、気になる変化があれば次の健診を待たずに相談してかまいません。保健センターの保健師にも、測定や食事の相談ができます。
日本小児内分泌学会は、子どもの身長が気になるときは成長曲線を描いてみるよう勧めています。伸び方が基準から大きく外れていなければ、多くはその子らしい育ち方です。
相談のときは、母子健康手帳、保育園などで測った記録、両親の身長を用意してください。両親の身長は、その子の伸び方が家族の体格で説明できるかを考える手がかりになります。
飲む量や食事の量、便の様子、気になるいびきの動画などもあると、話が早く進みます。健診で言われたことへの対応は「1歳半・3歳児健診で身長が小さいと言われたら」の記事にまとめています。
2歳・赤ちゃんの身長が伸びないときのよくある質問
Q. 2歳の誕生日のあとに測ったら、身長が縮んでいました。
A. 寝て測る方法から立って測る方法に変わったためと考えられます。立って測った値どうしを、数か月あけて比べてください。
Q. 小食で、食べる量にむらがあります。背が伸びないのはそのせいですか?
A. 体重が線に沿って増えていれば、多くは心配いりません。体重が増えない・減ってきたときは、小児科で相談してください。
Q. 家で毎日測ったほうがよいですか?
A. いいえ。実践ガイドは、1歳を過ぎたら体重は1か月より短い間隔で測る必要はないとしています。身長は誤差が出やすいので、健診や園の測定の値を集めるほうが確かです。
まとめ
0〜2歳で身長が伸びないと感じたら、母子健康手帳の記録を成長曲線に並べ、測り方の変化、線を横切る下がり方、体重の増え方と体調を順に確かめましょう。線に沿って伸びていれば、小さめでもその子のペースです。線を横切って下がる、体重が増えない、体調の変化があるときは、乳幼児健診やかかりつけの小児科に早めに相談してください。成長の記録をもう一度一緒に見てほしいときは、ノビケアの医師による無料相談(予約は公式LINE)も選べます。
出典 [8]
ノビケアの成長ホルモン治療について(自由診療)
ノビケアの成長ホルモン治療は自由診療で、健康保険や医療費助成は使えません。原因となる病気が見つからない低身長への使用は、国内で承認された効能・効果に含まれていない適応外使用です。重い副作用が起きた場合でも、国の医薬品副作用被害救済制度は原則として利用できません。
費用(税込)は、医師による無料相談が0円、医師が必要と判断した場合の郵送検査(指先の血液と尿)が20,000円(送料込み)です。お薬は1本あたり、治療を始める月が40,000円、2か月目以降が60,000円、6か月分一括プランでは50,000円です(注射器・注射針と冷蔵便の送料を含みます)。1か月に使う本数は体重によって変わり、2〜5本が目安です。
注射はご自宅で毎日1回行い、治療は年単位になることが多く、続けるかどうかを定期的に判断します。主な副作用は、注射したところの痛み・赤み・腫れ、関節の痛み、むくみ、頭痛などで、まれに頭の中の圧が高くなる、股関節の骨がずれる、側弯が進む、血糖値が上がる、甲状腺の働きが変わる、といったことがあります。詳しくは「成長ホルモン治療について」のページをご覧ください。ご質問はお問い合わせページから受け付けています。
お子さまの身長の伸び方が気になる場合は、医師による無料相談で、これまでの記録を見ながらご相談いただけます。予約は公式LINEからお受けしています。
公式LINEで無料相談を予約するこの記事は、ノビケアの医師が内容を確認しています(編集方針)。
参考にした資料
- 国立保健医療科学院掲載「乳幼児身体発育曲線の活用・実践ガイド」(令和3年3月、厚生労働行政推進調査事業、PDF)
- こども家庭庁掲載「乳幼児身体発育評価マニュアル」(令和3年3月改訂、PDF)
- 国立成育医療研究センター「0歳児の身長が伸びやすい季節は夏」(2017年9月28日)
- こども家庭庁掲載「改訂2版 乳幼児健康診査 身体診察マニュアル」(国立成育医療研究センターほか、厚生労働科学研究、PDF)
- 日本小児内分泌学会「先天性甲状腺機能低下症」
- 国立成育医療研究センター「重症睡眠時無呼吸(2歳以下)」
- 日本小児内分泌学会「低身長」
- ノビケア「お問い合わせ」
- ノビケア「成長ホルモン治療について」(費用・副作用・適応外使用)