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成長期・思春期・骨端線読む時間 約6分

季節で身長の伸びは変わる?

公開日:2026年10月3日 更新日:2026年10月3日

身長の伸びには季節による差があるという報告があります。国立成育医療研究センターは、0歳児では春から夏にかけて伸びが大きく、秋から冬に小さくなる傾向を報告しています。ただし、差はわずかで仕組みも分かっていないため、数か月の伸びで判断せず、1年単位で見ることが大切です。

季節によって、伸び方は違うの?

国立成育医療研究センターは2017年に、0歳児の身長の伸びに季節による差があるという研究結果を発表しました。育児記録のスマートフォンアプリに登録されたデータから、約6,000人分、約40,000件の0歳児の記録を分析したものです。

その結果、身長の伸びは春から夏にかけて大きく、秋から冬にかけて小さくなる傾向が見られました。月ごとに見ると7月に最も大きくなり、9月にはすでに小さくなり始めていました。

体重には、季節による変動は見られなかったとしています。

このデータは、保護者が家庭で入力した記録を集めたものです。たくさんの記録をまとめることで、一人ひとりの記録では見えにくい、わずかな季節の差が見えてきたといえます。

出典 [1]

差は、どのくらい?

同センターによると、平均して1か月に1.35cm身長が伸びる生後6か月の赤ちゃんで、夏と冬の1か月の伸びの差は0.13cmでした。およそ1割ほどの違いです。

これは、多くの赤ちゃんのデータを集めて見えてきた傾向です。一人ひとりの赤ちゃんで、季節によって伸び方がはっきり変わるという意味ではありません。

家庭で測る身長は、姿勢や測る時間帯によっても変わりやすいものです。1か月単位のわずかな伸びの違いを、家庭の記録で読み取るのは難しいと考えましょう。

このように差がわずかなため、季節に合わせて食事や生活を大きく変える必要はありません。1年を通して、食事、睡眠、体を動かすことを整えていくことが大切です。

出典 [1]

なぜ夏に伸びやすいの?

国立成育医療研究センターは、日光に当たることによる何らかの影響があると推測しています。ただし、どのような仕組みで0歳児の伸び方に季節の差が生じるのかは分かっていないとしています。

同センターは、住んでいる地域による違いや、外出する機会の違いなどについて、さらに調べて確かめたいとしています。

日本小児内分泌学会は、主に乳幼児期に起こるビタミンD欠乏症では成長障害が起こり、補うことで成長は正常に戻るとしています。一方で、不足していない子が補っても成長が促されるというデータはないとしています。

日光とビタミンDの関係については、「ビタミンDと日光浴は身長に関係ある?」の記事で説明しています。日光に長く当たれば背が伸びる、という意味ではない点に注意しましょう。

出典 [1] [2]

0歳の赤ちゃんの記録は、どう見ればいい?

0歳の赤ちゃんは、1か月ごとの伸びが大きい時期です。それでも、季節による差は月に0.1cm程度とわずかで、健診のたびに測る身長の違いに比べると小さなものです。

こども家庭庁が掲載している「乳幼児身体発育評価マニュアル」は、1回だけの計測ではなく、続けて測った結果から総合的に評価することが必要だとしています。健診の記録を母子健康手帳に残し、身長と体重の流れを見ていきましょう。

赤ちゃんの身長の見方は、「0歳(赤ちゃん)の月齢別の平均身長は?」の記事で詳しく説明しています。

出典 [1] [3]

幼児や小学生、中高生でも同じ?

この研究は0歳児を対象にしたものです。幼児や小学生、中高生で季節によって伸び方がどう違うかを示したものは、学会や公的機関の資料には見当たりません。

思春期には、季節に関係なく、成長スパートと呼ばれる大きく伸びる時期があります。この時期の伸びの変化は、季節の差よりもずっと大きなものです。

季節の違いより、思春期の始まりや進み方のほうが、1年ごとの伸びに大きく関わると考えておきましょう。

成長スパートの時期や伸び方については、「成長スパートとは?」の記事で説明しています。思春期の伸びは、季節よりも、その子の思春期の進み方に合わせて見ることが大切です。

季節によって、生活で気をつけたいことは?

季節で変わりやすいのは、外で遊ぶ時間や、眠る時刻、食欲などの生活のリズムです。寒い時期や暑さの厳しい時期は外遊びが減りやすいため、室内でも体を動かす時間をつくりましょう。厚生労働省の身体活動・運動ガイドは、何もしないより少しでも体を動かすことを勧めています。

長い休みの間は、起きる時刻や寝る時刻が遅れがちです。休み明けに生活リズムを戻すのに苦労しないよう、休み中もできるだけ同じ時刻に起きるようにしましょう。

赤ちゃんについては、こども家庭庁が、乳幼児突然死症候群(SIDS)は12月以降の冬に起こりやすい傾向があるとして、毎年11月を対策強化月間にしています。寒い時期も、あおむけに寝かせることや、寝床に柔らかい物を置かないことを守りましょう。

出典 [4] [5]

季節の差は、記録の見方にどう関係する?

学校保健安全法施行規則では、学校の定期健康診断は毎学年6月30日までに行うと定められています。学校の記録は毎年ほぼ同じ季節に測られているため、1年ごとの伸びを比べるのに向いています。

家庭で測った記録で、冬から春の伸びが少なく見えても、季節や測り方の影響のこともあります。数か月の伸びだけで「止まった」「急に伸びた」と判断せず、1年をまたいだ記録で確かめましょう。

日本小児内分泌学会は、成長曲線を使って伸び方を確かめることを勧めています。記録を書き込むときは、測った日付を正確に残しておきましょう。

出典 [6] [7]

学校の記録から、1年の伸びを計算するには?

学校の健康診断の記録が手元にあれば、ある学年の身長から前の学年の身長を引くと、おおよそ1年の伸びが分かります。健康診断票には身長が小数第1位まで記入されます。

学校の定期健康診断は毎学年6月30日までに行うと決められていますが、実際に測った日は年によって少しずれることがあります。測った日付が分かる場合は、日付も一緒に記録しておくと、1年あたりの伸びをより正確に考えられます。

計算した1年の伸びを、成長曲線の傾きとあわせて見ることで、季節の影響に左右されにくい伸び方の目安になります。数字の読み方に迷うときは、記録をそのまま持って医師に相談しましょう。

出典 [8] [6]

伸びが少ない時期が続くときは?

1年あたりの伸びが小さい状態が続く場合は、季節の差では説明できません。小児慢性特定疾病情報センターは、年齢ごとの1年あたりの伸びの基準を示しています。

横浜市立大学附属市民総合医療センターは、成長のスピードがだんだん落ちてくる低身長には、成長ホルモンの異常などの病気が隠れていることがあると説明しています。成長曲線の線から下に外れていくようなら、小児科で相談しましょう。

季節の差を気にして相談を先延ばしにする必要はありません。1年あたりの伸びが小さいと感じたら、記録がそろった時点で相談してみましょう。

身長の伸び方が気になる場合は、ノビケアの医師による無料相談(ビデオ通話、0円)で、お手元の記録を見ながらご相談いただけます。予約は公式LINEから受け付けています。

出典 [9] [10] [11]

季節と身長の伸びについてよくある質問

Q. 夏休みのあとに測ったら、急に伸びていました。

A. 季節による差や、測る時間帯の違い、思春期の伸びなどが重なることがあります。1年単位の伸びで確かめましょう。

Q. 冬に伸びないのは、日光不足のせいですか?

A. 0歳児で冬に伸びが小さい傾向は報告されていますが、その仕組みは分かっていません。日光不足が原因と決めつけず、記録を続けて見ていきましょう。

Q. 季節によって、測る回数を変えたほうがよいですか?

A. 季節で変える必要はありません。毎回同じ条件で、決まった間隔で測ることが大切です。

出典 [1]

まとめ

0歳児では、春から夏に身長がよく伸び、秋から冬に伸びが小さくなる傾向が報告されていますが、差はわずかで仕組みも分かっていません。伸び方は、学校の健康診断のように毎年同じ時期に測った記録で、1年単位で確かめましょう。

出典 [1] [6]

お子さまの身長の伸び方が気になる場合は、医師による無料相談で、これまでの記録を見ながらご相談いただけます。予約は公式LINEからお受けしています。

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この記事は、ノビケアの医師が内容を確認しています(編集方針)。

参考にした資料

  1. 国立成育医療研究センター「0歳児の身長が伸びやすい季節は夏」(2017年9月28日)
  2. 日本小児内分泌学会「「身長を伸ばす効果がある」と宣伝されているサプリメント等に関する学会の見解」(2025年9月8日改定)
  3. こども家庭庁掲載「乳幼児身体発育評価マニュアル」(令和3年3月改訂、PDF)
  4. 厚生労働省「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」(PDF)
  5. こども家庭庁「11月は「乳幼児突然死症候群(SIDS)」の対策強化月間です」(PDF、令和7年10月31日)
  6. e-Gov法令検索「学校保健安全法施行規則」(第5条)
  7. 日本小児内分泌学会「低身長」
  8. 文部科学省「児童、生徒、学生、幼児及び職員の健康診断の方法及び技術的基準の補足的事項及び健康診断票の様式例の取扱いについて」(PDF、平成27年9月11日)
  9. 小児慢性特定疾病情報センター「成長速度基準表(標準身長の−1.5SD値)」(PDF)
  10. 横浜市立大学附属 市民総合医療センター「低身長」
  11. ノビケア「お問い合わせ」