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成長期・思春期・骨端線読む時間 約6分

骨年齢が病院によって違って言われたのはなぜ?読み方の差と、結果の受け止め方

公開日:2026年10月5日 更新日:2026年10月5日

骨年齢が医療機関によって違って言われるのは、読み方の方法、読む人、撮った時期、比べる基準が違うためで、珍しいことではありません。よく使われる方法でも、読む人によって0.45〜0.83年ほどの差が出ることが報告されています。数字の違いだけで心配しすぎず、どの方法でいつの写真を読んだのかを確かめ、時間をおいた変化と身長の伸び方をあわせて、主治医に判断してもらいましょう。

骨年齢は、どうやって読む?

骨年齢は、手と手首のエックス線写真から、骨がどこまで大人に近づいているかを年齢の形で表したものです。読み方には大きく分けて、標準の写真を集めた図譜と見比べる方法と、決まった骨ごとに成熟の段階を点数にして合計する方法があります。しくみの全体は「骨年齢とは」のコラムで説明しています。

小児慢性特定疾病情報センターの成長ホルモン分泌不全性低身長症の診断の手引きは、TW2法にもとづく日本人標準の骨年齢を使うことが望ましいとしたうえで、グルーリック・パイル法、TW2原法、CASMAS法でもよいとしています。国内でも、複数の方法が使われているということです。

読み方どうやって読むか特徴
グルーリック・パイル法年齢ごとの標準の手の写真を集めた図譜と見比べる短い時間で読める。読む人の判断による部分が大きい
TW2法(日本人標準)決まった骨ごとに成熟の段階を点数にし、合計を日本人の基準で年齢に置きかえる国内の診断の手引きで、使うことが望ましいとされる
TW2原法同じ点数のつけ方で、もとの基準を使って年齢に置きかえる点数のつけ方は同じでも、置きかえる基準が違う
CASMAS法画像をコンピューターで処理し、指の骨を測って計算するコンピューターを使った国内の方法

出典 [1] [2]

同じ子なのに、なぜ違う数字になる?

骨年齢の数字が違う理由には、主に次のようなものがあります。いくつかが重なっていることもあります。

出典 [3] [4]

読み方によって、正確さに違いはある?

前の総説は、点数をつける方法のほうが、図譜と見比べる方法より客観的で、くり返し読んだときの一致もよいと紹介しています。同じ人が同じ写真を読み直したときのばらつきも、図譜の方法のほうが大きかったという研究があります。一方で、点数をつける方法は読むのに時間がかかります。

総説はまた、図譜の方法の当てはまり方は人種や民族によって違い、たとえばアジア系の男の子では、6〜9歳で骨年齢が図譜の基準より遅れていたという報告を紹介しています。日本小児内分泌学会の英文誌に載った総説(2015年)も、点数をつける方法には国ごとに基準を作り直したものがあると説明しています。日本で日本人の基準が勧められているのは、このためです。

海外では、コンピューターが自動で骨年齢を読む方法も使われています。前の総説は、こうした方法は読む人による差をなくせる一方、画像の状態によっては読めない骨もあるとしています。

出典 [3] [2]

どのくらいの差なら、読み方の範囲と考えられる?

2015年の総説は、日本人の基準によるTW2法で、骨年齢のばらつき(標準偏差)は、5歳ごろから女の子14歳・男の子16歳ごろまで、おおよそ1年だったと紹介しています。読む人による誤差も半年から1年近くあるため、医療機関の間で半年ほどの違いがあっても、読み方の範囲ということがあります。

一方で、差が大きい場合や、どちらの結果でも暦の年齢から大きく離れている場合は、その理由を確かめることが大切です。骨年齢が遅れている、進んでいると言われたときの考え方は、「「骨年齢が遅れている」と言われたら」「骨年齢が進んでいると言われたら」のコラムで説明しています。

出典 [2] [3]

前の結果と比べるときに、気をつけることは?

前の総説は、骨年齢の遅れや進みはゆっくり変わるため、時間を追って評価するべきだとしています。前の結果と比べるときは、数字だけを並べるのではなく、次のことを確かめましょう。

出典 [3]

前の画像は、どうやって持っていく?

前の医療機関で撮った画像そのものがあれば、今の主治医が同じ方法で読み直して比べることができます。画像や報告書の写しの受け取り方は「検査の結果は紙でもらえる?」のコラムで説明しています。紹介状を書いてもらう場合は、骨年齢の画像も一緒に送ってもらえるか尋ねてみましょう。

主治医に相談するときは、何を伝える?

前の医療機関で言われた骨年齢と、今の医療機関の結果が違うときは、遠慮せずに主治医に伝えましょう。次のような情報がそろっていると、主治医は違いの理由を考えやすくなります。分からない項目があっても、分かる範囲で伝えれば十分です。

どちらの結果を信じればよい?

骨年齢が違って言われたからといって、どちらかがまちがえているとは限りません。読み方や基準、撮った時期が違えば、数字が変わることがあるからです。大切なのは、1つの数字よりも、時間をおいた変化と、身長の伸び方、思春期の進み方、ほかの検査の結果を組み合わせて見ることです。

骨年齢から大人の身長を見込む方法にも幅があります。予測の当たり方は「最終身長の予測はどのくらい当たる?」のコラムで説明しています。尋ねるときは、「前の病院では骨年齢○歳と言われました。読み方の方法が違うのでしょうか」のように、そのまま聞いてかまいません。

オンラインで、骨年齢の結果を相談できる?

ノビケアはオンライン診療のため、骨年齢のエックス線検査は行っていません。ほかの医療機関で調べた骨年齢の結果や成長の記録がお手元にあれば、医師による無料相談(ビデオ通話)で、記録を見ながらご相談いただけます。1回目は保護者の方だけでもかまいません。お薬の処方を検討する2回目には、お子さまにも参加していただきます。検査が必要な場合は、対面の医療機関をご紹介します。予約は公式LINEから受け付けています。

出典 [5]

骨年齢の結果の違いについてよくある質問

Q. 確かめるために、何度も撮り直してもらったほうがよいですか?

A. 短い間隔で撮り直しても、骨の成熟はゆっくり変わるため、分かることは多くありません。撮り直しの時期や、エックス線の被ばくが気になる場合は、主治医に相談してください。

Q. スマートフォンのアプリなどで、骨年齢を調べられますか?

A. 骨年齢は、医療機関で撮ったエックス線写真をもとに評価します。手の大きさや指の長さなど、外から見た様子では分かりません。

Q. 骨年齢が違うと、治療を受けられるかどうかも変わりますか?

A. 骨年齢は判断の材料の一つですが、それだけで決まるわけではありません。伸び方やほかの検査とあわせて主治医が判断します。

出典 [3]

まとめ

骨年齢が医療機関によって違うのは、読み方の方法、読む人、基準、撮った時期の違いによることが多く、珍しいことではありません。どの方法でいつの写真を読んだかを確かめ、できれば同じ方法で時間をおいて比べた変化を、身長の伸び方とあわせて主治医に判断してもらいましょう。

出典 [3] [1]

お子さまの身長の伸び方が気になる場合は、医師による無料相談で、これまでの記録を見ながらご相談いただけます。予約は公式LINEからお受けしています。

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この記事は、ノビケアの医師が内容を確認しています(編集方針)。

参考にした資料

  1. 小児慢性特定疾病情報センター「成長ホルモン(GH)分泌不全性低身長症(脳の器質的原因によるものを除く。) 診断の手引き」
  2. Clinical Pediatric Endocrinology「Bone age: assessment methods and clinical applications」(Satoh M、日本小児内分泌学会英文誌、2015年、PMC全文)
  3. Journal of Clinical Research in Pediatric Endocrinology「Traditional and New Methods of Bone Age Assessment-An Overview」(Prokop-Piotrkowska M ほか、2021年、PMC)
  4. Pediatrics「Bone Age: A Handy Tool for Pediatric Providers」(米国小児科学会誌、2017年、PubMed)
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