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成長ホルモン治療読む時間 約6分

治療を始めてからいびきが大きくなった:様子を見てよいときと、主治医に伝えるとき

公開日:2026年10月5日 更新日:2026年10月5日

いびきが大きくなる原因は、かぜや花粉による鼻づまり、扁桃やアデノイドの大きさ、体重の増え方などさまざまで、治療と関係がないこともあります。一方、成長ホルモンの添付文書には、扁桃やアデノイドが大きくなることや、いびきが副作用として挙げられています。呼吸が止まるように見える、寝苦しそう、昼間の眠気が強いといった様子があるときは、次の診察を待たずに主治医に伝えましょう。

成長ホルモン治療で、いびきが増えることはある?

国内で使われている毎日型の成長ホルモン製剤の添付文書には、子どもの治療で起こりうる「その他の副作用」として、アデノイド肥大、扁桃肥大、いびきが挙げられています。別の毎日型の製剤では、扁桃肥大やアデノイド肥大に加えて、睡眠時無呼吸症候群も記載されています。週1回型の製剤の一つでも、扁桃肥大が挙げられています。

どれも、注射したところの痛みのように多くの子に見られる副作用として挙げられているものではありません。ただ、「治療を始めてから」という時期の変化は、治療との関係を考える手がかりになります。気づいた時期を、あとで説明できるようにしておきましょう。

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治療と関係なく、いびきが増える理由は?

日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会は、子どもの睡眠時無呼吸の原因として、アデノイドや扁桃が大きいこと、鼻づまり、肥満を挙げています。アデノイドや扁桃は幼児期から小学校低学年ごろに大きくなりやすく、治療を始めた時期とたまたま重なることもあります。

かぜをひいている間や、花粉の季節に鼻がつまっている間だけいびきが大きくなるのも、よくある変化です。また、治療を始めてから食欲が増え、体重が増えることもあります。体重の変化と食事の考え方は「成長ホルモン治療を始めたら食欲や体重が増えた」のコラムで説明しています。

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鼻づまりが続くときは?

日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会は、軽い場合は飲み薬による治療や、こまめに鼻水を吸い取ることでよくなることもあるとしています。花粉の季節やかぜのあとに鼻づまりが長く続くときは、かかりつけの小児科や耳鼻咽喉科に相談しましょう。そのときは、成長ホルモン治療を受けていることも伝えてください。

鼻づまりが治ってもいびきが続く場合は、扁桃やアデノイドの大きさなど、ほかの原因を調べることがあります。治療を始める前からいびきがあったかどうかも、比べる手がかりになるので、思い出せる範囲で記録しておきましょう。

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様子を見てよいことが多いのは、どんなとき?

次のような場合は、記録をとりながら次の診察で相談することが多いでしょう。ただし、判断に迷うときは早めに主治医に連絡してかまいません。

早めに主治医に伝えたいのは、どんなとき?

日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会は、子どもの睡眠時無呼吸のサインとして、次のような様子を挙げています。いびきに加えてこうした様子が見られるときは、次の診察を待たずに主治医に伝えましょう。

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いびきと一緒に、頭痛や吐き気があるときは?

成長ホルモンの添付文書には、子どもの治療での副作用として、頭の中の圧が高くなることにともなう頭痛、吐き気、吐く、見え方の異常が挙げられています。朝の頭痛は、睡眠中の呼吸の状態でも起こることがあり、家庭では見分けられません。

いびきに加えて、頭痛が続く、何度も吐く、見え方がおかしいといった様子があるときは、すぐに主治医に連絡してください。強い頭痛やけいれんがある、呼びかけへの反応が悪い、息が苦しそうで唇の色が悪いといったときは、119番に連絡してください。

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プラダー・ウィリ症候群で治療している場合は?

プラダー・ウィリ症候群の子どもへの成長ホルモン治療では、添付文書に特別な注意が書かれています。高度な肥満、呼吸器の障害や睡眠時無呼吸の既往、呼吸器の感染の要因をもつ子どもで、投与にともなう死亡例が報告されているためです。添付文書では、治療中にいびきが出てきた、増えたといった空気の通り道がふさがるサインが見られたら、投与を中止することとされています。

この病気で治療を受けている場合は、いびきの変化に気づいたら、その日のうちに主治医に連絡しましょう。病気の解説は「プラダー・ウィリー症候群と成長ホルモン治療は?」のコラムで紹介しています。

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主治医に伝えるときは、何を記録しておく?

いびきの様子は、診察室では見られません。家での様子を、次のように残しておくと伝えやすくなります。

診察では、どんなことを調べる?

日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会によると、子どもの睡眠時無呼吸が疑われるときは、鼻から内視鏡で観察したり、エックス線写真でアデノイドの大きさを見たりします。夜間にモニターを付けて、血液中の酸素の量や無呼吸の有無を調べる検査もあります。主治医が必要と判断した場合は、耳鼻咽喉科の受診をすすめられることがあります。

成長ホルモン治療を続けるか、量を変えるか、いったん休むかは、こうした結果をもとに主治医が判断します。患者向医薬品ガイドにあるように、自己判断で注射をやめたり量を減らしたりせず、まず相談してください。扁桃やアデノイドの治療と身長の関係は「いびき・睡眠時無呼吸と子どもの身長」のコラムで説明しています。

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ノビケアで治療を受けている場合は?

ノビケアで治療を受けている方も、いびきが増えた、呼吸の様子が気になるといった変化があれば、次の診察を待たずにご連絡ください。急ぐ症状があるときは、ご連絡を待たずに119番や近くの医療機関に連絡してください。治療を始めるかどうか迷っている段階では、医師による無料相談(ビデオ通話)をご利用いただけます。1回目は保護者の方だけでもかまいません。お薬の処方を検討する2回目には、お子さまにも参加していただきます。予約は公式LINEから受け付けています。

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治療中のいびきについてよくある質問

Q. いびきが増えたら、治療は中止になりますか?

A. 原因によって違います。かぜや鼻炎のように一時的なものもあり、治療を続けながら様子を見ることもあります。プラダー・ウィリ症候群では、添付文書でいびきの出現や増加が見られたら投与を中止するとされています。いずれも自己判断せず、主治医に相談してください。

Q. 鼻炎の薬を使ってもよいですか?

A. ほかの薬を使うときは、成長ホルモン治療をしていることを処方する医師や薬剤師に伝えましょう。使ってよい薬の考え方は「成長ホルモン治療中にほかの薬を使ってよい?」のコラムで紹介しています。

Q. 動画を撮るのは、どのくらいの長さがよいですか?

A. いびきが大きいときや、呼吸が止まるように見えたときを中心に、短い動画をいくつか撮っておくと、医師が様子をつかみやすくなります。

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まとめ

成長ホルモンの添付文書には、扁桃やアデノイドが大きくなることやいびきが副作用として挙げられていますが、かぜや鼻づまりなど治療と関係のない原因も多くあります。呼吸が止まるように見える、寝苦しそう、昼間の眠気が強いといった様子があれば、動画などの記録を添えて早めに主治医に伝えましょう。

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お子さまの身長の伸び方が気になる場合は、医師による無料相談で、これまでの記録を見ながらご相談いただけます。予約は公式LINEからお受けしています。

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この記事は、ノビケアの医師が内容を確認しています(編集方針)。

参考にした資料

  1. PMDA「ソマトロピンBS皮下注「サンド」シュアパル 添付文書」(2026年8月改訂 第3版)
  2. PMDA「グロウジェクト皮下注 添付文書」
  3. PMDA「エヌジェンラ皮下注ペン 添付文書」(2026年7月改訂 第3版)
  4. 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会「睡眠時無呼吸」(子どものみみ・はな・のどの病気Q&A)
  5. PMDA「ジェノトロピンゴークイック注用 添付文書」(2023年12月改訂 第3版)
  6. PMDA「患者向医薬品ガイド ソマトロピンBS皮下注「サンド」シュアパル」
  7. ノビケア「成長ホルモン治療について」(費用・副作用・適応外使用)
  8. ノビケア「お問い合わせ」