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成長ホルモン治療中の生活は?効果を生かす睡眠・食事・運動のポイント

公開日:2026年10月27日 更新日:2026年10月27日

成長ホルモン治療中の生活で大切なのは、特別なことではありません。毎日の注射を続けること、年齢に合った睡眠時間をとること、3食でしっかり食べること、使いすぎない程度に体を動かすことの4つが土台です。そのうえで、のどが渇く・疲れやすいなどの変化に気づいたら、早めに医師に伝えましょう。

治療中の生活は、なぜ大切なのですか?

成長ホルモンの薬は、骨の端にある骨端線(骨が伸びる部分)に働いて、骨を縦に伸ばします。ただ、骨が伸びるには、体を作る材料と、休む時間も要ります。

日本小児内分泌学会は、身長の伸びには遺伝やホルモンのほか、栄養・睡眠・運動・心の状態といった環境も関わるとしています。栄養が足りずに成長がさまたげられている場合は、補うことで成長が正常に戻る可能性があるともしています。

注射は「伸びる力を後押しするもの」、生活はその力を受け止める「土台」です。思ったほど伸びないときの理由は「成長ホルモン治療で思ったほど伸びないとき」のコラムで説明しています。

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睡眠は、何時間くらいを目安にすればよいですか?

厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」は、小学生は9〜12時間、中学・高校生は8〜10時間を参考に睡眠時間をとるよう勧めています。治療中も、この目安は変わりません。

厚生労働省のe-ヘルスネットは、眠りについてすぐの深い眠りに合わせて、成長ホルモンが出ると説明しています。治療中も、体は自分で成長ホルモンを出し続けています。注射をしているから睡眠は短くてよい、ということにはなりません。

同じガイドは、起きる時刻をそろえて朝の光を浴びる、デジタル機器を寝室に持ち込まない、寝る前1時間以内の激しい運動を控える、を勧めています。注射を寝る前に打つなら、「歯みがき→注射→寝る」のような毎晩の流れにすると、寝る時刻もそろいやすくなります。

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食事では、何に気をつければよいですか?

まずは、朝・昼・夕の3食をきちんと食べることです。睡眠ガイドは、朝食を抜く習慣が夜ふかし・朝寝坊につながりやすいとしています。朝食は、生活リズムを整えるためにも大切です。

特定の食べ物で背が伸びるわけではありません。主食・主菜・副菜をそろえ、体を作る材料になるたんぱく質や、骨に関わるカルシウムなどを、ふだんの食事からとることが基本です。

サプリメントを足すかどうかは、自己判断で決めないでください。日本小児内分泌学会は、栄養が足りている子で、サプリメントで成長が促されるという科学的なデータはないとしています。何かを足したいときは、製品名と量を持って主治医に相談しましょう。

治療を始めてから食欲が増えたり、体重が増えたりすることもあります。その場合の考え方は「成長ホルモン治療を始めたら食欲や体重が増えた」のコラムで説明しています。

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体重や血糖値で、気をつけることはありますか?

成長ホルモンの薬の量は、体重1kgあたりで決まります。身長と一緒に体重も伸びていくので、体重の変化は薬の量を見直す手がかりになります。家でも体重を測り、診察のときに伝えてください。

患者向けの説明では、この薬でインスリンの効きが弱くなることがあるため、定期的に血糖値などを調べるとしています。のどが渇く、水をたくさん飲む、尿が増える、体重が減るといった変化があるときは、次の診察を待たずに医療機関に相談してください。

甘い飲み物やお菓子をやめるまではしなくてよいですが、食事が入らなくなるほどの量になっていないか、ときどき見直しましょう。体重の増え方が気になるときも、自己判断で食事を減らさず、主治医に相談してください。

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運動や部活は、ふだんどおりにしてよいですか?

治療中でも、体を動かすことは大切です。睡眠ガイドは、小・中・高校生は1日60分以上体を動かし、スクリーンタイム(テレビやゲーム、スマホなどの画面を見る時間)は2時間以下にするよう勧められていると紹介しています。

一方、厚生労働省の「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」は、激しすぎる運動や使いすぎは体の故障につながることがあるとしています。部活動については、国のガイドラインの目安を紹介しています。週2日以上の休養日を設け、1日の活動は平日で長くとも2時間程度、休日で3時間程度です。

治療中に、股や膝が痛む、足を引きずるといった様子があるときは、けがと決めつけずに早めに医療機関を受診し、成長ホルモン治療中であることを伝えてください。部活や合宿のときの注意は「成長ホルモン治療中に運動・部活はしてよい?」のコラムで説明しています。

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疲れやすい・眠いなど、体調の変化はどう見る?

患者向けの説明では、治療中に甲状腺の働きを定期的に調べることがあるとされています。疲れやすい、まぶたが腫れぼったい、寒がりになった、いつも眠たい、便秘が続く、といった変化は、甲状腺の働きが弱くなったときの症状に挙げられています。

ただ、眠い・だるいといった様子は、睡眠不足や部活の疲れでも起こります。いつごろから、どんなときに、どのくらい続いているかをメモしておくと、医師が原因を考えやすくなります。

頭痛が続く、吐く、物が見えにくいといった症状があるときは、早めに医療機関を受診してください。ほかの病院を受診するときや、薬局で薬を買うときは、成長ホルモンの注射をしていることを必ず伝えましょう。

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毎日の注射を、生活の中で続けるコツは?

注射は毎日のことなので、「いつ打つか」を生活の中で決めておくと続けやすくなります。お風呂のあとや寝る前など、毎日必ずある行動とセットにすると、忘れにくくなります。

カレンダーやアプリで打った日に印をつけておくと、打ち忘れに気づきやすくなります。患者向けの説明では、打ち忘れたときは気がついたときに1回分を打ち、2回分を一度に打たないこととされています。

塾や部活で帰りが遅い日、旅行や修学旅行の日など、いつもと違う日の打ち方は、前もって医師に確認しておきましょう。学校生活との両立は「成長ホルモン治療中の学校生活は?」のコラムで、打ち忘れたときの考え方は「成長ホルモン注射を打ち忘れたら」のコラムで説明しています。

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本人の気持ちと、家族の関わり方で気をつけることは?

日本小児内分泌学会は、身長の伸びに関わる環境の一つとして、心の状態(愛情やストレス)も挙げています。毎日の注射は、子どもにとって小さくない負担です。

「注射したの?」「早く寝なさい」と確認ばかりになると、治療そのものがつらくなりがちです。できたことを認める声かけや、注射のあとに好きなことをする時間を作るなど、続けることが負担になりすぎない工夫を家族で考えてみてください。

本人がある程度大きければ、なぜ睡眠や食事が大切なのかを一緒に確かめ、自分で寝る時刻や注射の記録を管理してもらうのもよい方法です。注射が嫌になっている様子があれば、やめる前に医師に伝えてください。打ち方や時間を見直すことで、続けやすくなることがあります。

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診察のとき、生活のどんなことを伝えればよいですか?

治療の効果は、同じ条件で測った身長の記録で見ていきます。家で測るときは、朝など時間帯をそろえ、靴下を脱いで測りましょう。

身長だけでなく、生活の様子も伸び方を考える大切な材料です。次のようなことを簡単にメモして、診察のときに伝えてください。ノビケアでは、お薬を出すごとに医師の診察があり、そのときに生活の様子もうかがいます。

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成長ホルモン治療中の生活についてよくある質問

Q. 早く寝れば寝るほど、治療の効果は上がりますか?

A. 寝る時刻だけで効果が決まるわけではありません。年齢に合った睡眠時間を、毎日そろったリズムでとることが大切です。

Q. 治療中は、たんぱく質を多めにとったほうがよいですか?

A. 特別に多くとる必要はありません。3食で主食・主菜・副菜をそろえることが基本です。食事の量が少ないときや偏りが気になるときは、主治医に相談してください。

Q. 筋トレをしてもよいですか?

A. 年齢と体力に合った内容であれば、体を動かすこと自体は勧められています。重さや回数を急に増やさず、痛みが出たら休んで、医師に相談しましょう。

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まとめ

成長ホルモン治療の効果を生かすには、毎日の注射を続け、年齢に合った睡眠をとり、3食でしっかり食べ、使いすぎない程度に体を動かすことが土台です。のどが渇く、疲れやすい、股や膝が痛むなどの変化に気づいたら、早めに医師に伝えましょう。治療を始める前の不安や、今の生活で気になることは、ノビケアの医師による無料相談で、お子さまの記録を見ながらご相談いただけます(予約は公式LINEから)。

出典 [9]

ノビケアの成長ホルモン治療について(自由診療)

ノビケアの成長ホルモン治療は自由診療で、健康保険や医療費助成は使えません。原因となる病気が見つからない低身長への使用は、国内で承認された効能・効果に含まれていない適応外使用です。重い副作用が起きた場合でも、国の医薬品副作用被害救済制度は原則として利用できません。

費用(税込)は、医師による無料相談が0円、医師が必要と判断した場合の郵送検査(指先の血液と尿)が20,000円(送料込み)です。お薬は1本あたり、治療を始める月が40,000円、2か月目以降が60,000円、6か月分一括プランでは50,000円です(注射器・注射針と冷蔵便の送料を含みます)。1か月に使う本数は体重によって変わり、2〜5本が目安です。

注射はご自宅で毎日1回行い、治療は年単位になることが多く、続けるかどうかを定期的に判断します。主な副作用は、注射したところの痛み・赤み・腫れ、関節の痛み、むくみ、頭痛などで、まれに頭の中の圧が高くなる、股関節の骨がずれる、側弯が進む、血糖値が上がる、甲状腺の働きが変わる、といったことがあります。詳しくは「成長ホルモン治療について」のページをご覧ください。ご質問はお問い合わせページから受け付けています。

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お子さまの身長の伸び方が気になる場合は、医師による無料相談で、これまでの記録を見ながらご相談いただけます。予約は公式LINEからお受けしています。

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この記事は、ノビケアの医師が内容を確認しています(編集方針)。

参考にした資料

  1. 日本小児内分泌学会「成長ホルモンとは」
  2. 日本小児内分泌学会「低身長」
  3. 日本小児内分泌学会「「身長を伸ばす効果がある」と宣伝されているサプリメント等に関する学会の見解」(2025年9月8日改定)
  4. 厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」(PDF)
  5. 厚生労働省 e-ヘルスネット「ノンレム睡眠」
  6. PMDA「患者向医薬品ガイド ソマトロピンBS皮下注「サンド」シュアパル」
  7. 厚生労働省「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」(PDF)
  8. ノビケア「成長ホルモン治療について」(費用・副作用・適応外使用)
  9. ノビケア「お問い合わせ」