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中学1年生の女子の身長:平均と「低い」の目安、相談したほうがよい場合

公開日:2026年10月4日 更新日:2026年10月4日

令和7年度の学校保健統計では、中学1年生にあたる12歳の女子の平均身長は152.4cm、標準偏差は5.83cmです。低身長の目安になる−2SDの身長は、12歳0か月で137.0cm、13歳0か月で142.3cmです。中学1年生の女子は、初潮を迎え、伸びが落ち着き始める子が多い学年です。位置が低いときや、小学校から線を横切って下がってきたときは、伸びが残っているうちに小児科で相談しましょう。

中学1年生の女子の平均身長は?

文部科学省の学校保健統計調査は、全国の学校から一部の子どもを選び、毎年4月から6月の健康診断の結果をまとめたものです。最新の令和7年度の結果は、令和8年2月13日に公表されました。年齢は令和7年4月1日現在の満年齢で、中学1年生は12歳にあたります。下の表は、その全国の値です。標準偏差は、同じ年齢の中での身長のばらつきの大きさを表します。

女子の標準偏差は、10歳で6.85cm、11歳で6.70cmでしたが、12歳では5.83cmと小さくなります。小学校高学年は、思春期の大きな伸びが来ている子とまだの子が混ざり、身長の差が開きやすい時期です。中学1年生になると、先に伸びた子の伸びが落ち着き、あとから伸びる子が追いついてくるため、差が少しずつ縮まり始めると考えられます。

もう一つの特徴は、男女の平均が入れかわることです。11歳では女子147.4cm、男子146.1cmで女子のほうが高いのですが、12歳では男子153.8cm、女子152.4cmと、男子が上回ります。小学校のころはクラスで大きいほうだった女の子が、中学に入って男の子に追い抜かれたと感じるのは、この時期の平均的な変化でもあります。

学年(4月1日現在の年齢)女子の平均身長標準偏差
小学6年生(11歳)147.4cm6.70cm
中学1年生(12歳)152.4cm5.83cm
中学2年生(13歳)155.0cm5.44cm

出典 [1] [2]

同じ中学1年生の女子で、どのくらい差がある?

同じ調査の「身長の年齢別分布」の表では、12歳の女子1,000人あたり、145cm未満は約90人(約9%)、150cm未満は約301人(約30%)でした。反対に、155cm以上は約359人(約36%)、160cm以上は約106人(約11%)です。

つまり、同じ学年の女子のあいだに、20cm近い差があることは珍しくありません。背の順で前のほうにいることだけで、病気があるとは言えません。一方で、平均との差だけでは「どのくらい低いのか」が分かりにくいため、次の節で説明する−2SDの値と、これまでの伸び方をあわせて見ることが大切です。

出典 [3]

「低身長」の目安は、何cm?

医療機関で「低身長」というときは、同じ性別・同じ年齢の平均より2SD(標準偏差)以上低いことを目安にします。この基準には、日本小児内分泌学会などが標準として使う2000年のデータが使われます。小児慢性特定疾病情報センターの「標準身長の−2.0SD値」の表では、女子の−2.0SDの身長は12歳0か月で137.0cm、13歳0か月で142.3cmです。

上の学校保健統計の平均は令和7年度の値で、基準の2000年とは年が違います。学校保健統計の平均と標準偏差から自分で−2SDを計算すると、基準の値とずれることがあるため、判断には基準の表の値を使います。基準を2000年のデータのままにしている理由は「日本の成長曲線の基準(2000年のデータ)を今も使う理由」のコラムで説明しています。

中学1年生の1年間で、女子の−2SDの値は5.3cm上がります。4月生まれの子と3月生まれの子では、同じ学年でも比べる値がかなり違うということです。お子さんの身長と比べるときは、測った日の年齢を月まで合わせてください。表の見方は「低身長の基準は?」のコラムにまとめています。

出典 [4] [5]

中学1年生は、初潮と伸び方のどんな時期?

日本産婦人科医会の研修資料は、女の子は思春期の変化が始まってから1〜2年後、平均11歳前後で伸びがいちばん速くなるとしています。日本スポーツ振興センターは、日本人の平均的な初経の年齢は12歳で、15歳までにはほぼ全員が初経を迎えるといわれているとしています。中学1年生は、ちょうど初潮を迎える子が多い学年です。

日本小児内分泌学会は、女の子では月経が始まると、その後の身長の伸びはわずかになるとしています。初潮の前後は、伸びの速い時期から落ち着く時期へと移る節目です。この時期の記録は、あとでどのくらい伸びが残っているかを医師が考えるときの大事な手がかりになります。

初潮があったら、その年と月を、保護者の手元のメモに残しておきましょう。本人にとっては話しにくい話題なので、無理に聞き出したり、家族の前で話題にしたりしないよう配慮してください。初潮のあとの伸びの考え方は「初潮(生理)が来たら身長は止まる?」のコラムで説明しています。

出典 [6] [7] [8]

体重を気にし始めたら、どう見守る?

令和7年度の学校保健統計では、体重が身長に比べて一定以上少ない「痩身傾向児」の割合は、12歳の女子で4.46%でした。5〜17歳の女子の中で、最も高い値です。思春期には体つきが変わり、体重が増えるのは自然なことですが、それを気にして食事を減らし始める子もいます。

摂食障害全国支援センターは、初経前の小中学生でも摂食障害を発症する子が増えていて、身長が本来の見込みまで伸びないことや、初経が来ないことがあるとしています。給食や朝食を食べなくなった、肉や魚、油ものを極端に避ける、やせているのに運動を続けたがる、といった様子は早めに気づきたいサインです。

「背を伸ばすため」にも「体型のため」にも、食事を極端に減らすことは勧められません。気になる様子があれば、まずかかりつけの小児科に相談してください。

出典 [1] [9]

小学校の記録は、中学校に引き継がれる?

学校保健安全法施行規則では、子どもが進学したとき、校長は健康診断票を進学先の校長に送ることになっています。小学校で測った身長の記録は、中学校に引き継がれているということです。中学校でも、健康診断は毎学年6月30日までに行うことになっています。

学校によっては、毎年の記録を成長曲線にして、気になる伸び方のときにお知らせを出しています。お知らせの意味と受診の準備は「学校の健康診断で「成長曲線で気になる」と言われたら」のコラムで説明しています。お知らせがなくても、保健室で記録の写しをもらえないか尋ねることができます。

家庭では、小学1年生から中学1年生までの7回分の記録を並べ、1年ごとの差を書き出してみましょう。いつの年に大きく伸びたかが分かると、伸びのピークを過ぎたかどうかの見当がつきます。乳幼児のころの記録は母子健康手帳にあります。記録の集め方は「母子手帳・学校の身長記録を集めるには」のコラムにまとめています。両親の身長から大人の身長の目安を知りたいときは、両親の身長から計算するツール(このページの下にあります)を使えます。出てくるのは幅のある目安で、その数字になると約束するものではありません。

出典 [10] [11] [12]

どんなときに、小児科で相談したほうがよい?

次のような様子があれば、小学校からの記録と、初潮があればその時期のメモを持って、小児科で相談しましょう。中学1年生は、伸びが落ち着き始める子が多い学年です。気になったら、伸びが残っているうちに相談するほうが、確かめられることが多くなります。

強い頭痛や何度も吐く、けいれん、見え方がおかしいといった症状があるときは、身長の相談とは別に、すぐに医療機関を受診し、急ぐときは119番に連絡してください。

記録を見て気になる点があれば、ノビケアの医師による無料相談(ビデオ通話)で、お手元の記録を見ながらご相談いただけます。1回目は保護者の方だけでもかまいません。お薬の処方を検討する2回目には、お子さまにも参加していただきます。

出典 [4] [13]

中学1年生の女子の身長についてよくある質問

Q. 小学校ではクラスで大きいほうでしたが、中学で男の子に抜かれました。

A. 12歳では、男子の平均が女子を上回ります。女の子の伸びのピークが男の子より早く来るための、よくある変化です。小学校からの記録で、線に沿って伸びているかを確かめておきましょう。

Q. 中学1年生で初潮がまだです。遅いのでしょうか?

A. 平均は12歳ですが、時期には個人差があります。胸のふくらみが始まっていて、伸びが続いているなら、順に進んでいる途中かもしれません。思春期の変化がまったくない場合や、背が低い場合は相談しましょう。

Q. 1年で3cmしか伸びませんでした。

A. 初潮のあとなら、伸びが落ち着く時期に入っていることがあります。初潮の前で伸びが小さい場合や、身長の位置が低い場合は、記録を持って小児科で相談してください。

出典 [7] [2]

まとめ

中学1年生(12歳)の女子の平均身長は152.4cm、標準偏差は5.83cm(令和7年度学校保健統計)で、低身長の目安の−2SDは12歳0か月で137.0cmです。初潮を迎え、伸びが落ち着き始める子が多い学年なので、小学校からの記録と初潮の時期をそろえ、気になるときは伸びが残っているうちに相談しましょう。

出典 [2] [4]

お子さまの身長の伸び方が気になる場合は、医師による無料相談で、これまでの記録を見ながらご相談いただけます。予約は公式LINEからお受けしています。

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この記事は、ノビケアの医師が内容を確認しています(編集方針)。

参考にした資料

  1. 文部科学省「令和7年度学校保健統計(学校保健統計調査の結果)について公表します」(PDF、令和8年2月13日)
  2. 政府統計の総合窓口(e-Stat)「学校保健統計調査 令和7年度 全国表 1 年齢別 都市階級別 設置者別 身長・体重の平均値及び標準偏差」
  3. 政府統計の総合窓口(e-Stat)「学校保健統計調査 令和7年度 全国表 2 身長の年齢別分布」(Excel、2026年2月13日公開、1,000人あたりの人数)
  4. 小児慢性特定疾病情報センター「標準身長の−2.0SD値」(PDF)
  5. 日本小児内分泌学会・日本成長学会合同標準値委員会「日本人小児の体格の評価に関する基本的な考え方」(日本成長学会ウェブサイト掲載)
  6. 日本産婦人科医会「思春期とは」(研修ノート No.106 思春期のケア)
  7. 日本スポーツ振興センター(JSC/HPSC)Female Sport ナビ「初経の異常について」
  8. 日本小児内分泌学会「低身長」
  9. 摂食障害全国支援センター(国立精神・神経医療研究センター)摂食障害情報ポータルサイト「子どもの摂食障害」
  10. e-Gov法令検索「学校保健安全法施行規則」(第6条・第8条)
  11. e-Gov法令検索「学校保健安全法施行規則」(第5条)
  12. 日本学校保健会 学校保健ポータルサイト「3.学校での成長曲線の活用について(なぜ、なに、どうして?学校保健 第1回「成長曲線」)」
  13. ノビケア「お問い合わせ」