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中学3年生の女子の身長:平均と「低い」の目安、相談したほうがよい場合

公開日:2026年10月4日 更新日:2026年10月4日

令和7年度の学校保健統計では、中学3年生にあたる14歳の女子の平均身長は156.4cm、標準偏差は5.38cmです。低身長の目安になる−2SDの身長は、14歳0か月で145.3cm、15歳0か月で146.5cmです。中学3年生の女子の多くは、伸びが終わりに近づいている時期にいます。背が低いときや、15歳になっても初経がないときは、伸びが残っているうちに、早めに小児科で相談しましょう。

中学3年生の女子の平均身長は?

文部科学省の学校保健統計調査は、全国の学校から一部の子どもを選び、毎年4月から6月の健康診断の結果をまとめたものです。最新の令和7年度の結果は、令和8年2月13日に公表されました。年齢は令和7年4月1日現在の満年齢で、中学3年生は14歳にあたります。下の表は、その全国の値に、高校生の年齢の値を加えたものです。標準偏差は、同じ年齢の中での身長のばらつきの大きさを表します。

14歳と17歳の平均の差は1.5cmです。同じ年齢の男子の差(4.5cm)と比べると小さく、女子の平均は、中学3年生のころには大人の身長にかなり近づいています。厚生労働省の令和6年国民健康・栄養調査では、20歳代の女性の平均身長は158.0cm(標準偏差5.0cm)でした。

ただし、表の差は別々の子どもの平均どうしの差です。思春期が遅めの子は、中学3年生のあとも伸びが続くことがあります。一人ひとりの残りの伸びは、本人の記録で確かめましょう。

学年(4月1日現在の年齢)女子の平均身長標準偏差
中学2年生(13歳)155.0cm5.44cm
中学3年生(14歳)156.4cm5.38cm
高校1年生(15歳)157.0cm5.42cm
高校3年生(17歳)157.9cm5.45cm

出典 [1] [2] [3]

同じ中学3年生の女子で、どのくらい差がある?

同じ調査の「身長の年齢別分布」の表では、14歳の女子1,000人あたり、145cm未満は約13人(約1%)、150cm未満は約98人(約10%)でした。反対に、160cm以上は約274人(約27%)です。

背が低めでも、両親の身長に近い範囲で、小学校からずっと同じ線に沿って伸びてきたのであれば、体質によることが多いと考えられます。一方で、途中から線を横切って下がってきた場合や、思春期の変化が遅い場合は、位置が同じでも意味が違います。

出典 [4] [5]

「低身長」の目安は、何cm?

医療機関で「低身長」というときは、同じ性別・同じ年齢の平均より2SD(標準偏差)以上低いことを目安にします。この基準には、日本小児内分泌学会などが標準として使う2000年のデータが使われます。小児慢性特定疾病情報センターの「標準身長の−2.0SD値」の表では、女子の−2.0SDの身長は14歳0か月で145.3cm、15歳0か月で146.5cmです。

この1年で、女子の−2SDの値は1.2cmしか上がりません。同じ時期の男子(6.1cm)と比べると、女子の伸びが終わりに近づいていることが、基準の表からも分かります。

上の学校保健統計の平均は令和7年度の値で、基準の2000年とは年が違います。自分で平均と標準偏差から−2SDを計算せず、基準の表の値を使いましょう。表の見方は「低身長の基準は?」のコラムで説明しています。

出典 [6] [7]

中学3年生の女子は、まだ伸びる?

日本小児内分泌学会は、女の子では月経が始まると、その後の身長の伸びはわずかになるとしています。初潮から2年以上たっている子では、1年の伸びがかなり小さくなっていることが多いと考えられます。

より正確には、手のエックス線写真で骨年齢を調べます。同じ学会は、骨年齢で女子14歳以上の骨端線が閉じかけた状態や、思春期が進んで1年の伸びが2cm以下になった場合は、成長ホルモン治療にほとんど効果がみられないとしています。中学3年生の女子は、この目安に近づいている子が多い学年です。

このため、背の低さが気になるときは、高校に入るのを待たずに、今の伸びが残っているかを確かめておくことが大切です。残りの伸びの考え方は「初潮(生理)が来たら身長は止まる?」「中学生であと何cm伸びる?」のコラムで説明しています。

出典 [5] [8]

15歳になっても初経がないときは?

日本スポーツ振興センターは、日本人の平均的な初経の年齢は12歳で、15歳までにはほぼ全員が初経を迎えるといわれているとし、15歳になっても初経が来ない場合は産婦人科での相談を勧めています。日本産婦人科医会の研修資料も、15歳を迎えても初経がない場合は、くわしく調べることを勧めています。

中学3年生の女子の多くは、この学年のうちに15歳になります。初経がまだで、胸のふくらみも見られない場合や、背が低い場合は、15歳の誕生日を待たずに相談してかまいません。身長の伸びと月経の両方が気になるときは、小児科と産婦人科のどちらに行けばよいか、かかりつけの小児科に相談してみましょう。

出典 [9] [10]

伸びが終わりかけていても、原因を確かめる意味はある?

あります。背の低さの原因の中には、身長のことだけでなく、そのあとの体の健康に関わるものがあるためです。小児慢性特定疾病情報センターは、低身長のある女性はすべて染色体の検査の対象になるとしています。ターナー症候群では、卵巣の働きが弱く、思春期の変化が来ない、または月経が来ないことがあり、女性ホルモンを補う治療が行われます。

同じセンターは、ターナー症候群は適切な管理がなされていれば、長い目で見た経過に大きな問題はないとしています。伸びが終わりに近い時期でも、原因が分かることで、その後の通院や健康管理の見通しが立てやすくなります。くわしくは「ターナー症候群と身長は?」のコラムで説明しています。

出典 [11]

学校のお知らせと記録は、どう生かす?

学校から成長曲線についてのお知らせが届いたときは、病気と決まったわけではなく、一度医師に確かめてもらうよう勧めるものです。通知の意味と受診の準備は「学校の健康診断で「成長曲線で気になる」と言われたら」のコラムにまとめています。

中学の健康診断票は、進学すると高校に送られます。中学3年生のうちに、小学1年生からの記録と初潮の時期をまとめておくと、高校に入ってから相談するときにも役に立ちます。両親の身長から大人の身長の目安を知りたいときは、両親の身長から計算するツール(このページの下にあります)を使えます。出てくるのは幅のある目安で、その数字になると約束するものではありません。

出典 [12] [13]

どんなときに、小児科で相談したほうがよい?

次のような様子があれば、小学校からの記録と、初潮があればその時期のメモを持って、小児科で相談しましょう。胸のふくらみや月経のことは本人が話しにくい話題なので、記録は保護者がまとめ、診察で本人が自分の言葉で話せるよう、質問を一緒に考えておきましょう。

強い頭痛や何度も吐く、けいれん、見え方がおかしいといった症状があるときは、身長の相談とは別に、すぐに医療機関を受診し、急ぐときは119番に連絡してください。

記録を見て気になる点があれば、ノビケアの医師による無料相談(ビデオ通話)で、お手元の記録を見ながらご相談いただけます。1回目は保護者の方だけでもかまいません。お薬の処方を検討する2回目には、お子さまにも参加していただきます。

出典 [6] [9] [14]

中学3年生の女子の身長についてよくある質問

Q. 中学3年で、1年に1cmしか伸びませんでした。

A. 初潮から時間がたっていれば、伸びが終わりに近づいていることがあります。背が低い場合や、初潮のあと早くに伸びが小さくなった場合は、一度記録を持って相談しましょう。

Q. 本人は気にしていないようです。相談したほうがよいですか?

A. 身長の位置が低い、思春期の変化が遅いといった目安にあてはまるときは、保護者だけで記録を見てもらうことから始められます。本人に話すのは、結果を聞いてからでもかまいません。

Q. 高校生になっても、小児科で相談できますか?

A. 日本小児科学会は、小児科が診る年齢を「成人するまで」としています。高校生でも、身長や思春期のことは小児科で相談できます。

出典 [15]

まとめ

中学3年生(14歳)の女子の平均身長は156.4cm、標準偏差は5.38cm(令和7年度学校保健統計)で、多くの子の伸びが終わりに近づく学年です。低身長の目安の−2SDは14歳0か月で145.3cm、15歳0か月で146.5cmです。背が低いときや15歳で初経がないときは、伸びが残っているうちに、記録を持って小児科で相談しましょう。

出典 [2] [6]

お子さまの身長の伸び方が気になる場合は、医師による無料相談で、これまでの記録を見ながらご相談いただけます。予約は公式LINEからお受けしています。

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この記事は、ノビケアの医師が内容を確認しています(編集方針)。

参考にした資料

  1. 文部科学省「令和7年度学校保健統計(学校保健統計調査の結果)について公表します」(PDF、令和8年2月13日)
  2. 政府統計の総合窓口(e-Stat)「学校保健統計調査 令和7年度 全国表 1 年齢別 都市階級別 設置者別 身長・体重の平均値及び標準偏差」
  3. 政府統計の総合窓口(e-Stat)「令和6年国民健康・栄養調査 第14表 身長・体重の平均値及び標準偏差」(Excel、2026年9月11日公開)
  4. 政府統計の総合窓口(e-Stat)「学校保健統計調査 令和7年度 全国表 2 身長の年齢別分布」(Excel、2026年2月13日公開、1,000人あたりの人数)
  5. 日本小児内分泌学会「低身長」
  6. 小児慢性特定疾病情報センター「標準身長の−2.0SD値」(PDF)
  7. 日本小児内分泌学会・日本成長学会合同標準値委員会「日本人小児の体格の評価に関する基本的な考え方」(日本成長学会ウェブサイト掲載)
  8. 日本小児内分泌学会「成長ホルモンとは」
  9. 日本スポーツ振興センター(JSC/HPSC)Female Sport ナビ「初経の異常について」
  10. 日本産婦人科医会「(1)原発性無月経の定義」(研修ノート No.106 思春期のケア、日本産科婦人科学会の用語の定義と、15歳で初経がない場合の精査の考え方)
  11. 小児慢性特定疾病情報センター「ターナー(Turner)症候群 概要」
  12. e-Gov法令検索「学校保健安全法施行規則」(第6条・第8条)
  13. 日本学校保健会 学校保健ポータルサイト「3.学校での成長曲線の活用について(なぜ、なに、どうして?学校保健 第1回「成長曲線」)」
  14. ノビケア「お問い合わせ」
  15. 日本小児科学会「小児科医は子ども達が成人するまで見守ります」