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身長に効く漢方はある?
公開日:2026年10月3日 更新日:2026年10月3日
漢方薬で子どもの身長が伸びることを示したものは、学会や公的機関の資料には見当たりません。漢方薬は医薬品で、体の状態や症状に合わせて医師などが選ぶものです。副作用もあるため、「背を伸ばすため」に自己判断で飲ませるのは避けましょう。
漢方薬で背が伸びるという根拠はある?
子どもの身長は、骨の端にある骨端線(成長軟骨板)で骨が長くなることで伸びます。日本小児内分泌学会は、成長ホルモンがこの部分に働いて、骨を縦の方向に伸ばすと説明しています。
漢方薬を飲むことで骨端線の働きが高まり、身長が伸びることを示したものは、学会や公的機関の資料には見当たりません。同学会は、健康な子の背を高くする効果が科学的に証明された成分は存在しないとしています。
「体質を整えて成長を助ける」といった説明を見かけることもありますが、身長が伸びることが確かめられたという意味ではありません。期待しすぎず、根拠を確かめる姿勢が大切です。
子どもの身長に対して医療で使われる薬には、成長ホルモンの注射薬があります。使える病気や始める条件は決まっていて、医師が診察と検査をしたうえで判断します。詳しくは「成長ホルモン治療が保険で受けられるのはどんな場合?」の記事で説明しています。
漢方薬は、どんな薬?
日本東洋医学会の「漢方Q&A」によると、漢方医学では、その時点での心と体の状態全体を「証(しょう)」としてとらえ、証が決まると合う漢方薬が決まるとされています。同じ症状でも、人によって選ばれる漢方薬が違うことがあります。
同学会によると、2021年の時点で、148種類の医療用の漢方エキス製剤と、187種類の生薬が健康保険で使えます。病院で処方される漢方薬は、ほかの薬と同じく、医師が病気や症状に対して使うものです。
証の考え方では、同じ「食が細い」「疲れやすい」といった様子でも、その子の状態によって合う漢方薬が変わります。ほかの家族やきょうだい、友達の子に合った漢方薬が、そのまま合うとは限りません。
漢方薬は、自然のものだから安全、というわけではありません。医薬品として効き目がある分、合わない人や、量や組み合わせによっては副作用が出ることがあります。
出典 [3]
子どもに使うときの量は、どう決める?
日本東洋医学会は、子どもへの漢方薬の量にははっきりした決まりはないとしたうえで、大人の量をもとにした目安を示しています。
これはあくまで一般的な目安です。実際の量は、子どもの体格や症状、薬の種類によって、処方する医師や薬剤師が決めます。家族の漢方薬を、量を減らして子どもに飲ませるようなことは避けてください。
同学会は、子どもが飲みやすくなる工夫として、はちみつやチョコレート、ココアなどと一緒に飲む方法も紹介しています。ただし厚生労働省は、1歳未満の赤ちゃんがハチミツを食べると乳児ボツリヌス症にかかることがあるとして、1歳を過ぎるまでハチミツを与えないよう呼びかけています。
| 年齢 | 大人の量に対する目安 |
|---|---|
| 7歳〜15歳 | 3分の2 |
| 4歳〜7歳 | 2分の1 |
| 2歳〜4歳 | 3分の1 |
| 2歳未満 | 4分の1以下 |
漢方薬にも副作用はある?
日本東洋医学会は、注意が必要な生薬として甘草(かんぞう)を挙げています。甘草を多くとると、血圧が上がったり、血液中のカリウムが減ったりする「偽アルドステロン症」が起こることがあり、1日6gという多い量では11%に起きたと紹介しています。
同学会は、黄芩(おうごん)を含む複数の漢方薬で、肺に炎症が起こる間質性肺炎にも注意が必要だとしています。せきや息苦しさ、発熱など、いつもと違う様子があれば、飲むのをやめて医師に相談してください。
甘草は多くの漢方薬に含まれています。複数の漢方薬を一緒に飲むと、知らないうちに量が重なることがあります。
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漢方薬は、どのくらいの期間で効き目を判断する?
日本東洋医学会は、かぜなどの急な病気では数時間以内に効き目が期待されるなど、急な病気と長く続く病気とでは、効き目を判断する時期が大きく違うとしています。
長く続く症状については、目安として、飲み始めて2〜4週間ほどで、症状や体全体の状態に何らかの改善のきざしがあるかを判断の目安にするとよいとしています。「何年も飲み続ければ背が伸びる」といった使い方は、こうした考え方とも合いません。
同学会は、飲んでいる間に明らかに困った症状が出たり、副作用が疑われたりしたときは、いったん飲むのをやめて、薬との関係を確かめてから再開を考えるほうが安全だとしています。自己判断で量を増やしたり、長く続けたりしないようにしましょう。
同学会は、甘草による副作用が起こりやすくなる条件として、ステロイドの薬や一部の利尿薬を一緒に使うことも挙げています。持病の治療をしている子は、とくに注意が必要です。
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ほかの薬やサプリと一緒に使ってもいい?
日本東洋医学会は、複数の漢方薬を一緒に飲むときは、甘草のほか、麻黄(まおう)や大黄(だいおう)などの重なりに注意が必要だとしています。組み合わせが適切でないと、効き目を打ち消し合うこともあるとしています。
ほかの病院で処方された薬、薬局で買った薬、サプリメントを使っている場合は、すべてを医師や薬剤師に伝えてください。お薬手帳にまとめておくと確認しやすくなります。
成長ホルモン治療を受けている場合も、漢方薬を始める前に担当の医師に相談しましょう。治療中の体調の変化が、どちらによるものか分かりにくくなることがあります。
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漢方薬を飲んでいる間、記録しておきたいことは?
漢方薬を飲んでいるときは、薬の名前、1日の量、飲み始めた日、症状や体調の変化をメモしておきましょう。日本東洋医学会が示すように、効き目を判断する時期の目安があるため、いつから飲んでいるかが分かると、続けるかどうかを相談しやすくなります。
身長と体重も、測った日付とあわせて記録しておきましょう。漢方薬を飲んでいる期間の伸び方を、それより前の伸び方と比べることができます。
記録は、お薬手帳や母子健康手帳と一緒に保管しておくと、受診のときにまとめて見せられます。
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食が細い子に漢方を勧められたら?
食が細い、疲れやすいといった様子に対して、医師が漢方薬を処方することがあります。これは、その症状をやわらげるための治療で、身長を伸ばすための薬ではありません。
日本小児内分泌学会は、低身長の原因の一つに栄養を挙げています。食事の量が少なく体重が増えない状態が続いている場合は、漢方薬で様子を見るだけでなく、体重と身長の記録を持って小児科で相談してください。
食べる量や体重の変化は、病気に気づく手がかりになることもあります。漢方薬を飲んでいるかどうかにかかわらず、身長と体重はあわせて記録しておきましょう。
身長の伸び方が気になる場合は、ノビケアの医師による無料相談(ビデオ通話、0円)で、お手元の記録を見ながらご相談いただけます。予約は公式LINEから受け付けています。
漢方と身長についてよくある質問
Q. 「成長によい」と漢方薬局で勧められました。
A. 漢方薬で身長が伸びることを示したものは、学会や公的機関の資料には見当たりません。身長が気になる場合は、まず成長の記録を持って小児科で相談しましょう。
Q. 病院で処方された漢方薬を飲んでいます。身長に悪い影響はありますか?
A. 漢方薬が身長の伸びを妨げることを示したものも見当たりません。ただし副作用はあるため、飲んでいる間に気になる症状があれば処方した医師に伝えてください。
Q. 漢方薬と成長ホルモン治療を一緒に受けられますか?
A. 自己判断で始めず、成長ホルモン治療を担当している医師に、漢方薬の名前と量を伝えて相談してください。
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まとめ
漢方薬で身長が伸びることを示したものは、学会や公的機関の資料には見当たりません。漢方薬は副作用もある医薬品なので、身長のために自己判断で使わず、伸び方が気になるときは記録を持って医師に相談しましょう。
お子さまの身長の伸び方が気になる場合は、医師による無料相談で、これまでの記録を見ながらご相談いただけます。予約は公式LINEからお受けしています。
公式LINEで無料相談を予約するこの記事は、ノビケアの医師が内容を確認しています(編集方針)。