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プリモボラン(メテノロン)とは?身長の相談で名前が出る薬と、注意点

公開日:2026年10月3日 更新日:2026年10月3日

プリモボランは、メテノロン酢酸エステルを成分とする蛋白同化ステロイドの飲み薬で、骨粗鬆症や病気による著しい消耗状態などに承認されています。低身長は承認された効能に含まれておらず、身長を伸ばす目的で使うことは適応外使用です。添付文書には、子どもで骨端の早期閉鎖や性的早熟を来すことがあると書かれており、使うかどうかは小児の内分泌を専門とする医師と慎重に相談する必要があります。

プリモボランとは、どんな薬?

プリモボラン錠5mgは、メテノロン酢酸エステルを成分とする「経口蛋白同化ステロイド剤」で、医師の処方箋が必要な薬です。日本では1962年から販売されています。

添付文書では、体の中でたんぱく質を作るはたらきを高め、たんぱく質が分解されるのを抑えるほか、カルシウムやリンが組織にたまるのを助けると説明されています。蛋白同化ステロイドは、男性ホルモンに近い作りをもつ薬の仲間です。

同じ成分の注射薬(プリモボラン・デポー)もあり、PMDAの資料には飲み薬と注射薬の両方の効能が載っています。

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承認されている効能は?低身長は含まれる?

プリモボラン錠の添付文書の効能又は効果は、次のとおりです。用法・用量は、通常、成人で1日10〜20mgを2〜3回に分けて飲むとされています。

低身長や、身長を伸ばすことは、承認された効能に含まれていません。そのため、身長を伸ばす目的で使うことは、承認の範囲の外で使う「適応外使用」になります。適応外使用の意味は「自由診療の成長ホルモン治療とは?」の記事で説明しています。

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なぜ身長の相談で名前が出るの?

蛋白同化ステロイドは、たんぱく質を作るはたらきや骨へのはたらきをもつことから、身長の相談の中で名前が挙がることがあります。ただし、プリモボランを身長を伸ばす目的で使うことは、承認された効能に含まれない適応外使用です。

メテノロンが、病気の見つからない低身長の子どもの大人になったときの身長を高めることを示した学会や公的機関の資料は見当たりません。身長を伸ばす目的での使用を勧めた資料もありません。使うかどうかの判断は、小児内分泌の専門医に相談してください。

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成長ホルモン治療とは、何が違う?

成長ホルモン製剤には、成長ホルモン分泌不全性低身長症やSGA性低身長症など、子どもの低身長に関わる病気が承認された効能として添付文書に書かれています。病気が見つからない低身長に使う場合は適応外使用になりますが、少なくとも低身長に関わる病気での承認があります。

プリモボラン錠の承認された効能には、子どもの低身長に関わる病気が含まれていません。使い方も、成人の量が書かれているだけです。成長ホルモン製剤の種類と承認されている病気は「成長ホルモン製剤の種類は?」の記事で説明しています。

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子どもに使うときの注意は?

プリモボラン錠の添付文書には、子どもについて、観察を十分に行い慎重に投与すること、骨端の早期閉鎖や性的早熟を来すことがあることが書かれています。

添付文書にある「骨端の早期閉鎖」は、骨端線が早く閉じることです。日本小児内分泌学会は、骨端線が閉じると骨は長軸方向には伸びなくなると説明しています。そのため、身長を伸ばす目的で使った場合でも、かえって伸びる期間が短くなる可能性があります。

使う場合は、骨年齢の進み方や思春期の変化を、定期的に確かめる必要があります。骨年齢については「骨年齢とは」の記事で説明しています。

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どんな副作用がある?

添付文書の重大な副作用は、肝機能障害と黄疸です。PMDAは2012年に、国内で症例が集まったことから、この副作用を添付文書に加え、長く使う場合には定期的に肝機能などの検査を行うよう改訂しています。

女性では、声がかれる(嗄声)副作用があり、進むと回復が難しい場合があると書かれています。添付文書は、女性に使う場合は声が変わる可能性を伝えておくよう求めています。そのほか、次のような副作用が載っています。

また、長く大量に使った再生不良性貧血の患者などで、肝臓の腫瘍が見られたという報告があります。妊娠中や妊娠の可能性がある女性には使えません。

心臓や腎臓の病気、糖尿病、肝臓の病気がある人には注意が必要とされ、ステロイド薬(副腎皮質ホルモン剤)と一緒に使うと血糖が上がりやすくなることや、ワルファリンなどの血液を固まりにくくする薬の作用を強めることも書かれています。ほかに飲んでいる薬がある場合は、必ず伝えましょう。

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ドーピングや救済制度、個人輸入の注意は?

世界アンチ・ドーピング機構の2026年の禁止表では、メテノロンは蛋白同化男性化ステロイド薬として、競技会の内外を問わず常に禁止される物質に含まれています。スポーツをしている子は、とくに注意が必要です。

国内で承認された薬を適正に使ったのに重い副作用が出た場合は、医薬品副作用被害救済制度があります。ただし、医療広告ガイドラインは、承認された効能と違う使い方では原則として救済の対象にならないことを、自由診療の情報として示すよう求めています。くわしくは「医薬品副作用被害救済制度とは?」の記事で説明しています。

厚生労働省は、個人輸入した医薬品は品質や安全性が確認されておらず、健康被害が起きても救済制度の対象にならないと注意をうながしています。インターネットなどで入手して子どもに飲ませることは避けてください。

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勧められたときに、確認したいことは?

身長を伸ばす目的でプリモボランを勧められた場合は、次の点について説明を受けましょう。分からないことは、同意や支払いの前に質問してかまいません。使うかどうかは、小児の内分泌を専門とする医師の意見も聞いたうえで、慎重に決めることをおすすめします。

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ノビケアでは、どんな薬を使う?

ノビケアの成長ホルモン治療で使うのは、国内で承認されたソマトロピン製剤です。原因となる病気が見つからない低身長への使用は適応外使用の自由診療で、費用や副作用は「成長ホルモン治療について」のページで説明しています。身長の伸び方が気になる場合は、医師による無料相談(ビデオ通話)で、成長の記録を見ながらご相談いただけます。

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プリモボランについてよくある質問

Q. 飲み薬なので、注射より安全ですか?

A. 飲み薬か注射かで安全性は決まりません。プリモボランには肝機能障害などの重大な副作用や、子どもでの骨端の早期閉鎖の注意があります。

Q. 成長ホルモン治療と一緒に使うと、よく伸びますか?

A. 組み合わせることで大人の身長が高くなることを示した学会や公的機関の資料は見当たりません。勧められた場合は、根拠と副作用の説明を受けてください。

Q. 女の子にも使われますか?

A. 添付文書には、女性で声がかれる、毛深くなる、月経の異常などの副作用が書かれており、声がれは回復が難しい場合があります。使うかどうかは、とくに慎重な判断が必要です。

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まとめ

プリモボラン(メテノロン)は骨粗鬆症などに承認された蛋白同化ステロイドで、低身長は効能に含まれず、身長を目的とした使用は適応外使用です。子どもでは骨端の早期閉鎖や性的早熟、肝機能障害、女の子の声がれなどの副作用があります。勧められたら、根拠と副作用の説明を受け、小児の内分泌の専門医と慎重に相談しましょう。

出典 [1]

お子さまの身長の伸び方が気になる場合は、医師による無料相談で、これまでの記録を見ながらご相談いただけます。予約は公式LINEからお受けしています。

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この記事は、ノビケアの医師が内容を確認しています(編集方針)。

参考にした資料

  1. PMDA「プリモボラン錠5mg 添付文書」(2020年8月改訂 第1版)
  2. 医薬品医療機器総合機構(PMDA)「メテノロン酢酸エステル及びメテノロンエナント酸エステルの「使用上の注意」の改訂について」(PDF、平成24年3月19日)
  3. 世界アンチ・ドーピング機構(WADA)「2026禁止表国際基準」日本語版(日本アンチ・ドーピング機構)(PDF)
  4. 日本小児内分泌学会「成長ホルモンとは」
  5. 厚生労働省「医療広告等ガイドライン」(PDF、令和8年3月30日最終改正)
  6. 厚生労働省「医薬品等を海外から購入しようとされる方へ」
  7. 日本小児内分泌学会「当学会に所属している、内分泌代謝科(小児科)専門医」
  8. ノビケア「成長ホルモン治療について」(費用・副作用・適応外使用)
  9. ノビケア「お問い合わせ」