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身長180cmになるには?両親の身長から見た見込みと、成長期にできること(170cm・175cmも)

公開日:2026年10月3日 更新日:2026年10月3日

子どもの大人の身長を、180cmなどの数字で約束できる方法はありません。目安を知る手がかりは、両親の身長から出す計算式と、これまでの伸び方の記録です。文部科学省の統計では17歳男子の平均は170.6cmで、180cmは平均より約1.6SD高い位置にあたります。家庭では、伸びを妨げない生活を整え、伸び方に変化があれば相談することが大切です。

180cm・175cm・170cmは、平均と比べてどのくらい?

文部科学省の令和7年度学校保健統計では、17歳男子の平均身長は170.6cm、標準偏差は5.99cmです。170cmはほぼ平均、175cmは平均より約0.7SD高く、180cmは約1.6SD高い位置にあたります。

厚生労働省の令和6年国民健康・栄養調査でも、20〜29歳男性の平均身長は171.4cm(標準偏差5.5cm)で、学校保健統計とほぼ同じ水準です。

身長17歳男子の平均との差平均からの位置(目安)
170cm−0.6cmほぼ平均
175cm+4.4cm約+0.7SD
180cm+9.4cm約+1.6SD

出典 [1] [2] [3]

両親の身長から、どこまで見込める?

日本の子ども向けに示された式では、男の子の大人の身長の目安は「(父の身長+母の身長+13)÷2」で、上下9cmほどの幅をもって考えます。

たとえば父が171cm、母が158cmなら、目安は171cmで、幅は162〜180cmです。父が178cm、母が169cmなら目安は180cmで、幅は171〜189cmになります。

計算に使う両親の身長は、記憶や昔の数字より、できるだけ最近測った値を使いましょう。数cmの違いでも、目安の数字は変わります。

このように、両親の身長からは「どのあたりになりやすいか」は分かっても、一つの数字は決まりません。計算のしかたや幅の意味は「両親の身長から子どもの最終身長を予測する計算式は?」の記事で、予測がどのくらい当たるかは「最終身長の予測はどのくらい当たる?」の記事でくわしく説明しています。

出典 [4]

背の高さは、遺伝でどこまで決まる?

理化学研究所の発表では、欧米人の双子の研究で、身長の個人差の8割程度は遺伝的要因によって生じていると紹介されています。日本人約19万人の解析では、身長に関わる573の遺伝的変異が見つかっています。

一方で、日本小児内分泌学会は、身長の伸びには遺伝や体質のほかに、ホルモン、病気、栄養、睡眠、運動、心理状態などの環境の要因も関わるとしています。遺伝の影響が大きいからこそ、目標の数字を決めて追うより、その子が本来の伸びを発揮できる環境を整えることが現実的です。

出典 [5] [6]

何歳ごろまでの伸び方が大切?

学校保健統計の平均で見ると、男子は11歳から12歳、12歳から13歳の間でそれぞれ7cm以上平均が上がりますが、16歳から17歳では0.7cmです。女子は10歳から11歳で6.5cm、15歳から16歳では0.5cmです。思春期の伸びが落ち着くと、平均の差は小さくなります。

高校生になってからの平均の伸びは、男子でも1年に1cm前後です。高い身長を望む場合、大切なのは高校に入ってからより、思春期の伸びが続いている時期です。これは別々の子どもの平均を比べた数字で、一人の子がこの通りに伸びるわけではありません。思春期の時期は個人差が大きいので、学年より、本人の体の変化と1年ごとの伸びで見ましょう。

出典 [1] [7]

思春期が早い子と遅い子で、大人の身長は違う?

あいち小児保健医療総合センターは、思春期の最初の変化は女の子で平均9歳半ごろ、男の子で平均11歳半ごろから見られると説明しています。そのうえで、一般的に大人の身長は思春期が遅めのほうが高くなり、思春期が早いと身長が早く伸びて早く止まるため、最終的に低身長となることがあるとしています。

小学生のうちに急に背が伸びた子が、そのまま大人になっても高いとは限りません。反対に、中学生になっても伸びが始まらない子が、あとから伸びてくることもあります。今の背の順だけで、大人の身長を判断しないようにしましょう。

思春期が早すぎる・遅すぎる場合には病気が隠れていることもあり、同センターは、女の子で13歳、男の子で14歳になってもまったく二次性徴がない場合を思春期遅発の目安としています。気になるときは小児科に相談しましょう。

出典 [7]

成長期の生活で、できることは?

日本小児内分泌学会は、健康な子の背を高くする効果が科学的に証明された成分は存在しないとし、大切なのは適度な運動、バランスのとれた食事、しっかりした睡眠だとしています。

厚生労働省の睡眠ガイドは、中学・高校生は8〜10時間を参考に睡眠時間を確保することを勧めています。部活動や塾で寝る時間が遅くなりがちな時期なので、休日の寝だめではなく、毎日の睡眠時間を確保できるよう家族で工夫しましょう。

食事は、運動量に見合ったエネルギーとたんぱく質を3食でとることが基本です。サプリや「背が伸びる」とうたう商品に頼る前に、食事と睡眠の量が足りているかを見直しましょう。

出典 [8] [9]

「〇cm伸ばす」とうたう方法には、どう向き合う?

インターネットでは、身長を高くするとうたう商品やトレーニングをよく見かけます。日本小児内分泌学会は、成長ホルモンの分泌を強く促す点鼻薬の治験でも、1年間の伸びは偽薬と差がなかったことを紹介し、分泌を一時的に増やしても、もともとの伸び以上には伸びないと説明しています。

高い目標の数字を掲げるほど、こうした宣伝に引かれやすくなります。費用や手間をかける前に、学会や公的機関がどう説明しているかを確かめましょう。ストレッチやぶら下がりなど、よく聞く方法の根拠は別の記事でまとめています。

出典 [8]

どんなときに相談したほうがよい?

目標の身長に届くかどうかより、伸び方そのものに注目しましょう。日本小児内分泌学会は、基準の範囲から大きく外れる場合や、伸び方が落ちてくる場合は、早めに小児科に相談するよう勧めています。

思春期の前に1年の伸びがはっきり小さくなった、同じ学年の中で急に差が開いてきた、という変化は、記録を持って相談するきっかけになります。逆に、思春期の始まりが早すぎる場合も、早く伸びて早く止まることがあるため、確認が必要なことがあります。

身長の伸び方が気になる場合は、ノビケアの医師による無料相談(ビデオ通話)で、お手元の記録を見ながらご相談いただけます。予約は公式LINEから受け付けています。

出典 [6] [7] [10]

身長180cmになるにはについてよくある質問

Q. 両親とも背が低いのですが、180cmは無理ですか?

A. 計算式の幅から外れる大人の身長になることもありますし、幅の中でも高いほうに行くか低いほうに行くかは分かりません。数字にこだわるより、伸び方を記録しておきましょう。

Q. 女の子の場合、170cmはどのくらい高いですか?

A. 17歳女子の平均は157.9cm、標準偏差は5.45cmなので、170cmは平均より約2.2SD高い位置です。女の子の目安の式は「(父の身長+母の身長−13)÷2」です。

Q. 成長ホルモン治療をすれば、180cmになりますか?

A. 成長ホルモン治療は、成長ホルモン分泌不全性低身長症など、国が承認した病気の治療です。検査をして保険の成長ホルモン治療の対象になるのは、背が低い子どものうち一部です。病気が見つからない健康な子に身長を伸ばす目的で使うことは、保険の使えない自由診療(適応外使用)で、日本小児内分泌学会はよい治療効果も期待できないとしています。180cmなどの目標の身長に届くことを約束できる治療ではありません。

出典 [1] [4] [11]

まとめ

180cmや175cmといった数字を約束する方法はなく、両親の身長からの目安にも上下9cmほどの幅があります。成長期は食事・睡眠・運動で伸びを妨げない生活を整え、伸び方の変化に気づいたら記録を持って相談しましょう。

出典 [4] [8]

お子さまの身長の伸び方が気になる場合は、医師による無料相談で、これまでの記録を見ながらご相談いただけます。予約は公式LINEからお受けしています。

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この記事は、ノビケアの医師が内容を確認しています(編集方針)。

参考にした資料

  1. 文部科学省「令和7年度学校保健統計(学校保健統計調査の結果)について公表します」(PDF、令和8年2月13日)
  2. 政府統計の総合窓口(e-Stat)「学校保健統計調査 令和7年度 全国表 1 年齢別 都市階級別 設置者別 身長・体重の平均値及び標準偏差」
  3. 政府統計の総合窓口(e-Stat)「令和6年国民健康・栄養調査 第14表 身長・体重の平均値及び標準偏差」(Excel、2026年9月11日公開)
  4. 日本小児内分泌学会 Clinical Pediatric Endocrinology「Target Height and Target Range for Japanese Children: Revisited」(Ogata T ほか, 2007)
  5. 理化学研究所「日本人の身長に関わる遺伝的特徴を解明-19万人の解析から日本人の身長に関わる遺伝的要因の謎に迫る-」(2019年10月2日)
  6. 日本小児内分泌学会「低身長」
  7. あいち小児保健医療総合センター「思春期早発症・遅発症「思春期が早い?遅い?治療が必要なの?」」
  8. 日本小児内分泌学会「「身長を伸ばす効果がある」と宣伝されているサプリメント等に関する学会の見解」(2025年9月8日改定)
  9. 厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」(PDF)
  10. ノビケア「お問い合わせ」
  11. 日本小児内分泌学会「成長ホルモンとは」