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給食と家庭の食事で、成長期の栄養をどうそろえる?
公開日:2026年10月4日 更新日:2026年10月4日
学校給食は、国の基準で、1日に必要な栄養のおよそ3分の1をとれるように作られています。家庭で足りなくなりやすいカルシウムは推奨量の半分、鉄やビタミンの一部は4割と、多めに決められています。給食のない日は栄養が足りない子が増えるという調査もあるため、休日や長期休みの食事と、家庭での塩分のとり方を意識すると、成長期の栄養をそろえやすくなります。
給食では、1日の栄養のどのくらいがとれる?
学校給食の栄養の量は、文部科学省の「学校給食実施基準」の中の「学校給食摂取基準」で決められています。いまの基準は令和3年4月から使われているもので、厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」をもとに、年齢ごとの目安が示されています。
基準を決めた報告書によると、基本の考え方は、1日に必要な量のおよそ3分の1を給食でとることです。そのうえで、家庭で足りなくなりやすい栄養や、とりすぎになりやすい栄養は、割合を変えています。主なものを表にまとめました。
なお、この基準は2020年版の食事摂取基準をもとにしており、2025年版に合わせた見直しの予定は、文部科学省の発表で確かめる必要があります。
| 栄養素 | 給食でとる量の目安(1日の基準に対して) |
|---|---|
| エネルギー | 1日に必要な量の3分の1 |
| カルシウム | 推奨量の50% |
| 鉄 | 推奨量の40% |
| ビタミンA・B1・B2 | 推奨量の40% |
| マグネシウム | 小学生は推奨量の3分の1程度、中学生は40% |
| 食物繊維 | 目標量の40%以上 |
| 食塩 | 目標量の3分の1未満 |
カルシウムや鉄が多めに決められているのはなぜ?
基準を作るときには、平成26年に12県の小学3年生・5年生と中学2年生を対象に、食事の記録をもとにした調査が行われました。3日分の記録を出した910人の結果では、カルシウムと鉄が足りない子の割合が高く、とくに中学2年生の男子のカルシウム、小学3年生の女子のカルシウム、中学2年生の女子の鉄では、足りない子が半数を超えていました。
そのため、給食ではカルシウムを1日の推奨量の半分、鉄を4割と、ほかより多めにとれるようにしています。家庭でも、牛乳・乳製品、小魚、大豆製品、緑の野菜、肉や魚など、カルシウムや鉄を含む食品を意識してとりましょう。カルシウムと鉄の働きは、「カルシウムで身長は伸びる?」「鉄分不足は身長に影響する?」のコラムで説明しています。
出典 [2]
給食のない日は、何に気をつける?
同じ調査では、給食のある日とない日で栄養のとり方を比べています。食塩をのぞくと、男女とも、給食のある日のほうが栄養が足りない子の割合が低く、報告書は、給食が子どもの栄養の改善に役立っているとしています。
裏を返すと、土日や夏休みなどの長期休みは、栄養がかたよりやすい日です。主食・主菜・副菜をそろえ、牛乳・乳製品や果物を加えることを意識してみましょう。農林水産省の「食事バランスガイド」は、何をどれだけ食べるかの目安を料理の区分で示していて、献立を考えるときの参考になります。
休みの日は朝食の時間が遅くなったり、昼食が軽くなったりしがちです。平日に近い時間に3食をとるだけでも、栄養のかたよりを減らせます。
家庭の食事で、控えたいものは?
調査では、男子のすべての子が、食塩を目標の量より多くとっていました。脂質が多すぎる、食物繊維が足りないという子の割合も高い結果でした。報告書は、食塩は給食だけで減らすには限度があり、家庭でもとる量をできるだけ抑える取り組みが必要だとしています。
汁物の回数や濃さ、加工食品やスナック菓子の量を見直す、だしやかんきつ類の酸味を使って味付けを薄めにする、といった工夫から始めてみましょう。食物繊維は、野菜、きのこ、海藻、豆類、雑穀などからとれます。
報告書は、学校給食は家庭への情報発信を通して、子どもの食生活全体の改善をうながす役割もあるとしています。学校から配られる献立表やお便りに、家庭でとりたい食品や塩分の控え方が書かれていれば、毎日の食事づくりの参考にしてみましょう。
出典 [2]
給食を残す子や、おかわりが多い子は?
給食のエネルギーの基準は、学校保健統計の平均身長から求めた体重と、ふつうの活動量をもとに決められています。報告書も、必要なエネルギーには性別や体格、活動量によって個人差があるとしています。給食の量は平均的な目安なので、量が多すぎる子も、足りない子もいます。
残すことが続く場合でも、無理に全部食べさせることは避けましょう。量が足りているかどうかは、1回の食事ではなく、身長と体重を成長曲線につけて、伸びや増え方が保たれているかで確かめましょう。食が細い子については、「偏食・少食の子の身長は?」のコラムで説明しています。
反対に、おかわりが多く、体重の増え方が身長の伸びより大きい場合は、食べる速さやおやつ、甘い飲み物の量も一緒に見直してみましょう。体重の増えすぎと身長の関係は、「ダイエットや肥満は身長に影響する?」のコラムで説明しています。
休みの日の食事は、どう組み立てる?
給食のない日は、1日の中で主食・主菜・副菜をそろえることを目安にすると、献立を考えやすくなります。農林水産省の食事バランスガイドは、主食、副菜、主菜、牛乳・乳製品、果物の5つの区分で、何をどれだけ食べるかを示しています。たとえば、次のような組み立て方があります。
- 朝:ごはんかパンに、卵や納豆などのたんぱく質と、牛乳やヨーグルトを添える
- 昼:麺類や丼ものだけで終わらせず、野菜のおかずや汁物を1品加える
- おやつ:菓子だけでなく、果物や乳製品、おにぎりなども選ぶ
- 夕:その日に足りなかった区分(野菜、魚や肉、大豆製品など)を補う
出典 [3]
食物アレルギーで、給食で食べられないものがあるときは?
厚生労働科学研究班の食物アレルギーの栄養食事指導の手引きは、学校などの集団給食では、誤って食べる事故を防ぐため、完全に除去する対応を基本とすることが望ましいとしています。そのため、家庭では少し食べられる食品でも、給食では出されないことがあります。
除いた食品の栄養をどう補うかは、主治医や管理栄養士と相談し、家庭の食事で補う工夫をしましょう。くわしくは「食物アレルギーで除去食の子の身長と栄養」のコラムで説明しています。
出典 [5]
給食と家庭の食事についてよくある質問
Q. 給食で牛乳を飲んでいれば、家では乳製品をとらなくてよいですか?
A. 給食のカルシウムは1日の推奨量の半分が目安です。残りは朝食や夕食、おやつでとる必要があります。乳製品が苦手な子は、小魚や大豆製品、緑の野菜などを組み合わせましょう。飲む量の目安は「牛乳を飲むと身長は伸びる?」のコラムで説明しています。
Q. 夏休みに体重が減ってしまいます。どうしたらよいですか?
A. 休みの間は食事の時間が不規則になり、量が減ることがあります。まずは3食の時間をそろえてみましょう。体重が減り続ける、身長の伸びも落ちてきた、という場合は小児科で相談してください。
Q. 給食の量で、背の伸び方は変わりますか?
A. 給食は1日の食事の一部で、給食の量だけで身長が決まるわけではありません。1日を通して必要な栄養がとれているか、成長曲線で伸びが保たれているかを見ていくことが大切です。
出典 [2]
まとめ
学校給食は、1日に必要な栄養のおよそ3分の1を目安に、家庭で足りなくなりやすいカルシウムや鉄を多めにとれるように作られています。給食のない休日や長期休みの食事と、家庭での塩分の控え方を意識すると、成長期の栄養をそろえやすくなります。身長の伸び方が気になる場合は、ノビケアの医師による無料相談(ビデオ通話)で、成長の記録を見ながらご相談いただけます。1回目は保護者の方だけでもかまいません。
お子さまの身長の伸び方が気になる場合は、医師による無料相談で、これまでの記録を見ながらご相談いただけます。予約は公式LINEからお受けしています。
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