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ソマトロピンとは?成長ホルモン製剤の働き・副作用・自費の値段
公開日:2026年10月14日 更新日:2026年10月14日
ソマトロピンは、体の中でつくられる成長ホルモンと同じ形をした成分の注射薬で、子どもの低身長の治療で使われます。働き、製品の種類、保険が使える場合、副作用、自宅での注射と保管、自費で使うときの値段をまとめました。
先に結論
- ソマトロピンは、体の中でつくられる成長ホルモンと同じ形をした成分です。遺伝子組換えの技術でつくられ、毎日、自宅で皮下に注射します。
- 国内では、成長ホルモン分泌不全性低身長症など、決まった病気の治療薬として承認されていて、その病気なら保険が使えます。
- 原因となる病気が見つからない低身長に使うのは、承認の範囲の外(適応外使用)で、保険は使えない自由診療になります。
- 自費の値段は、体重で決まる1か月の本数で変わります。ノビケアでは、10mg 1本が治療を始める月40,000円、2か月目以降60,000円です(税込、注射器・オンライン診察・送料込み)。
ソマトロピンは、どんな薬?
ソマトロピンは、脳の下垂体から出る成長ホルモンと同じアミノ酸の並びをもつ成分の名前です(一般名)。遺伝子組換えの技術でつくられています。
骨の端にある「骨端線(成長板)」に働いて、骨が長く伸びるのを助けます。肝臓などで IGF-1(インスリン様成長因子)という物質がつくられるのを促し、その IGF-1 も骨の伸びにかかわります。
「ソマトロピン」は成分の名前で、製品にはそれぞれ販売名があります。国内の主な製品は次のとおりです。週1回型の2つは、成長ホルモンに手を加えて体に長く残るようにした別の成分で、ソマトロピンとは成分名が違います。くわしくは成長ホルモン製剤の種類(毎日型と週1回型の違い)をご覧ください。
| 種類 | 成分 | 主な販売名 |
|---|---|---|
| 毎日型 | ソマトロピン | ノルディトロピン、ジェノトロピン、グロウジェクト、ソマトロピンBS皮下注「サンド」 |
| 週1回型 | ソマプシタン | ソグルーヤ |
| 週1回型 | ソムアトロゴン | エヌジェンラ |
ソマトロピンBS(バイオシミラー)とは?
「BS」はバイオシミラー(バイオ後続品)の略です。先に発売された製品と同じ品質・効き方・安全性であることを確かめたうえで承認された製品です。ジェネリック医薬品に近い位置づけで、価格が抑えられています。
ノビケアで使うのは、国内で承認された「ソマトロピンBS皮下注10mg「サンド」シュアパル」(サンド株式会社)です。
どんな病気で承認されている?保険が使えるのは?
ソマトロピン製剤は、製品ごとに承認された病気(効能・効果)が決まっています。代表的なものは、成長ホルモン分泌不全性低身長症、ターナー症候群、SGA性低身長症、プラダー・ウィリー症候群、慢性腎不全による低身長などです。
これらの病気にあたる場合は、保険診療(自治体の医療費助成が使えることもあります)の対象です。まずは保険の小児科で調べてもらいましょう。
一方で、検査をしても原因となる病気が見つからない低身長に、国内で承認された薬はありません。この場合にソマトロピンを使うのは適応外使用で、保険の使えない自由診療になります。
副作用は?
報告されているおもな副作用は、注射したところの痛み・赤み・腫れ、関節の痛み、むくみ、頭痛などです。
まれに、次のようなことが起こる場合があります。
- 頭の中の圧が高くなる(強い頭痛や吐き気)
- 股関節の骨がずれる(足のつけ根やひざの痛み、足を引きずる)
- 背骨の曲がり(側弯)が進む
- 血糖値が上がる、甲状腺の働きが変わる
出典 [1]
治療中に確かめることと、救済制度
治療中は、定期的な診察と血液検査で確かめます。いつもと違う症状があれば、すぐに医師に伝えてください。くわしくは成長ホルモン治療の副作用と、治療中に確認することにまとめています。
適応外使用のため、重い副作用が起きた場合でも、国の医薬品副作用被害救済制度は原則として利用できません。
自宅での注射と保管
ソマトロピンは、ペン型の注入器で、毎日、寝る前に皮下(おなか・太もも・おしりなど)に注射するのが一般的です。針は細く短いものを使います。
保管は冷蔵庫(2〜8℃)です。凍らせたり、高い温度に置いたりすると、薬が使えなくなることがあります。
自費で使うと、値段はいくら?
自費の値段は「1本の値段 × 1か月に使う本数」で決まります。本数は体重で決まる量によって変わります。
体重ごとの1か月・6か月の金額は、成長ホルモン注射は自費でいくら?体重別の月額と6か月の総額の表にまとめています。注射器・注射針、治療中のオンライン診察、冷蔵便の送料も下の値段に入っています。
ノビケアの値段(税込、ソマトロピン10mg規格・1本あたり)は次のとおりで、業界最安水準※の価格にしています。
| プラン | 1本あたり |
|---|---|
| 治療を始める月 | 40,000円 |
| 2か月目以降(1か月分ずつ) | 60,000円 |
| 6か月分一括プラン(2か月目以降) | 50,000円 |
出典 [3]
ソマトロピンについてよくある質問
Q. ソマトロピンを使えば、必ず背が伸びますか?
A. 伸び方には個人差があり、必ず伸びるとはいえません。骨端線が閉じたあとは効果がありません。治療の前に、医師が骨端線の状態などを確かめます。
Q. ソマトロピンは何歳まで使えますか?
A. 骨端線が開いている間です。閉じる時期は一人ひとり違うので、レントゲンや伸び方から医師が判断します。
Q. 毎日型と週1回型は、どちらがいいですか?
A. 週1回型は注射の回数が少ない一方で、承認されている病気や量が製品ごとに違います。どれを使うかは、医師が病気・体重・生活に合わせて決めます。
Q. ソマトロピンを個人輸入で買ってもいいですか?
A. おすすめしません。品質が確かめられず、副作用が出ても救済制度の対象になりません。ノビケアは、国内の医薬品卸から購入した国内承認品だけを使います。
Q. 保険が使えるかどうかは、どこで分かりますか?
A. 保険の小児科(成長を診る外来)で、身長の伸び方の記録と検査から判断します。保険が使える病気にあたる場合は、保険診療をおすすめします。
まとめ
ソマトロピンは、体の成長ホルモンと同じ形の成分の注射薬です。決まった病気なら保険が使えます。原因となる病気が見つからない低身長への使用は適応外で、自由診療になります。自費の値段は体重で決まる本数で変わります。
ノビケアの治療の進め方は成長ホルモン治療についてをご覧ください。
※業界最安水準:オンライン診療で自費の成長ホルモン治療を行う主な医療機関の公開価格(10mg 1本あたり)と比べた当院調べ(2026年10月4日)です。
出典 [3]
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