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大豆・豆乳・納豆と身長:子どもに食べさせてよい?イソフラボンの考え方
公開日:2026年10月3日 更新日:2026年10月3日
大豆や納豆、豆乳を食べると身長が伸びる、という科学的な裏づけはありません。一方で、大豆製品はたんぱく質やカルシウムをとりやすい大切な食品で、ふだんの食事で食べる分には心配いりません。気をつけたいのは、サプリメントなどで大豆イソフラボンを上乗せしてとることです。
大豆製品を食べると、身長は伸びる?
日本小児内分泌学会は、健康な子の背を高くする効果が科学的に証明された成分は存在しないとしています。大豆や納豆、豆乳も例外ではなく、食べる量を増やせば身長が伸びる、というものではありません。
「背を伸ばす食べ物」として大豆製品が紹介されることがありますが、学会や公的機関の資料には、大豆製品を多く食べることで身長が高くなることを示したものは見当たりません。
身長の伸びに大切なのは、特定の食品より、必要なエネルギーと栄養素を3食でとり、十分に眠ることです。大豆製品は、その中で役立つ食品の一つと考えましょう。
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大豆製品には、どんな栄養がある?
食品安全委員会は、大豆食品は大豆イソフラボンを含むこと以外にも、低脂肪で良質なたんぱく質源であり、日本人に不足しがちなカルシウムの供給源としても有用な食品だと説明しています。
豆腐、納豆、厚揚げ、きな粉、枝豆など、大豆からつくられる食品は種類が多く、子どもが食べやすい形を選びやすいのも利点です。肉や魚が苦手な子でも、大豆製品なら食べられることがあります。
大豆製品は、主菜(おかず)の材料として使われることが多い食品です。肉・魚・卵と組み合わせて、毎日の主菜の選択肢の一つにすると、食事のバリエーションが広がります。たんぱく質の必要量については「たんぱく質は1日どのくらい必要?」の記事で説明しています。
出典 [2]
大豆イソフラボンは、子どもに心配ない?
大豆イソフラボンは、大豆に含まれる成分の一つで、女性ホルモンと似た働きをもつことが知られています。そのため、子どもが食べても大丈夫かと心配する声があります。
食品安全委員会は、大豆イソフラボンの安全な一日摂取目安量の上限値を、大豆イソフラボンアグリコンとして70〜75mg/日としています。そのうえで、特定保健用食品などで日常の食事に上乗せしてとる量の上限値を30mg/日としています。
同じ委員会は、妊婦、胎児、乳幼児、小児については、大豆イソフラボンを日常の食生活に上乗せして摂取することは推奨できないとしています。理由として、十分なヒトでの試験データがないことと、動物試験で生殖機能への影響の可能性が示されていることを挙げています。
ここで推奨できないとされているのは、サプリメントなどによる「上乗せ」です。豆腐や納豆といった、ふだんの大豆食品を食べることまで控えるよう求めているわけではありません。
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大豆を食べると、思春期が早まる?
「大豆イソフラボンで思春期が早まり、背が伸びなくなるのでは」と心配されることがあります。しかし、学会や公的機関の資料には、ふだんの食事でとる大豆製品で子どもの思春期が早まることを示したものは見当たりません。
一方で、先に紹介したように、食品安全委員会は子どもが大豆イソフラボンを上乗せしてとることは推奨できないとしています。イソフラボンを濃縮したサプリメントや、成分を強化した製品を子どもに与えることは避けましょう。
胸のふくらみや陰毛など、思春期の変化が年齢に比べてとても早いと感じたときは、食べ物のせいと決めつけず、小児科で相談してください。思春期早発症という病気のこともあります。
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豆乳は牛乳の代わりになる?
豆乳も牛乳も白い飲み物ですが、原料が違い、含まれる栄養素の量も異なります。豆乳は牛乳に比べてカルシウムが少ないため、カルシウムをとる目的で牛乳の代わりにするなら、ほかの食品で補う工夫が必要です。
豆乳には、大豆と水だけでつくる無調整豆乳のほか、砂糖や油、香料などを加えた調製豆乳や、果汁などで味をつけた豆乳飲料があります。甘い豆乳飲料は、飲み物というより間食に近いものとして量を考えましょう。
赤ちゃんの栄養は母乳や育児用ミルクが基本です。豆乳は乳児用ミルクの代わりにはならないため、自己判断で置き換えないようにしてください。
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納豆や豆腐は、どのくらい食べればいい?
子どもが大豆製品を1日にどのくらい食べればよいか、決まった量が示されているわけではありません。大切なのは、主菜として肉・魚・卵・大豆製品をバランスよく組み合わせることです。
たとえば、朝は納豆、昼は給食、夜は魚や肉に豆腐のみそ汁、というように、1日の中でいろいろな食品から少しずつとると、偏りにくくなります。
納豆や豆腐が好きな子でも、それだけを毎食食べ続けると、ほかの食品からとれる栄養が不足しがちです。好きなものを入り口にしながら、食べられる食品を少しずつ広げていきましょう。
部活動などで運動量が多い子は、必要なエネルギーやたんぱく質も増えます。大豆製品だけで補おうとせず、主食のご飯やパンもしっかり食べることが大切です。食事の量が足りているか迷うときは、学校の栄養教諭や管理栄養士に相談してみましょう。
大豆製品を食事に取り入れる工夫は?
大豆製品は、料理の主役にも脇役にもなる食品です。子どもが食べやすい形を見つけると、無理なく毎日の食事に取り入れられます。次のような工夫を参考にしてください。
食べ慣れない食品は、一度で好きになるとは限りません。家族がおいしそうに食べる姿を見せながら、少量から何度か出してみましょう。
- みそ汁やスープに豆腐や油揚げを入れる
- ひき肉料理に豆腐を混ぜて、ハンバーグやつくねにする
- 納豆をご飯にのせるだけでなく、卵焼きやあえ物に混ぜる
- きな粉をヨーグルトや牛乳に加える
- 枝豆や煮豆を、おやつや付け合わせに使う
大豆アレルギーがある子は?
大豆は食物アレルギーの原因になることがある食品です。大豆製品を食べたあとに、じんましん、口のまわりの赤み、せき込み、嘔吐などが出た場合は、医師に相談してください。
こども家庭庁の資料では、食物アレルギーがあっても、医師から指示された原因の食物を除きながら、ほかの食品はふつうどおり食べ進めることが勧められています。大豆を除く必要がある場合も、たんぱく質は肉・魚・卵・乳製品などからとれます。
息が苦しそう、顔色が悪い、ぐったりしているといった様子があるときは、すぐに119番に連絡してください。
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食事と身長の伸びが気になるときは?
大豆製品を食べさせているのに身長が伸びない、と感じたときは、食べ物を変える前に、これまでの身長の伸び方を成長曲線で確かめることが先です。
伸びが急に落ちてきた、同じ年の子と比べてかなり小さいといった場合は、食事以外の原因が隠れていることもあります。記録を持って小児科で相談しましょう。
身長の伸び方が気になる場合は、ノビケアの医師による無料相談(ビデオ通話、0円)で、お手元の記録を見ながらご相談いただけます。予約は公式LINEから受け付けています。
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大豆・豆乳・納豆と身長についてよくある質問
Q. 豆乳を毎日コップ1杯飲ませています。イソフラボンのとりすぎになりませんか?
A. 食品安全委員会が上乗せを推奨できないとしているのは、サプリメントなどによるものです。ふだんの食事の範囲で飲む分には心配いりませんが、量が多いと感じる場合は医師や管理栄養士に相談しましょう。
Q. 男の子に大豆製品を食べさせても大丈夫ですか?
A. 性別にかかわらず、大豆製品はふだんの食事でとってよい食品です。イソフラボンを濃縮したサプリメントなどは、男の子・女の子ともに避けましょう。
Q. 納豆が嫌いです。代わりに何を食べればよいですか?
A. 豆腐やきな粉など、ほかの大豆製品や、肉・魚・卵でもたんぱく質はとれます。無理に食べさせる必要はありません。
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まとめ
大豆製品を食べると身長が伸びるという裏づけはありませんが、たんぱく質やカルシウムをとれる大切な食品で、ふだんの食事で食べる分には心配いりません。子どもが大豆イソフラボンをサプリメントなどで上乗せしてとることは避け、食事全体のバランスを大切にしましょう。
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