成長ホルモン治療読む時間 約5分
きょうだい2人で治療したら費用は?体重ごとの本数と月額の考え方
公開日:2026年10月5日 更新日:2026年10月5日
自費の成長ホルモン治療の値段は1本あたりで決まり、本数は1人ずつの体重で決まります。そのため、きょうだい2人分の月額の目安は「(1人目の本数+2人目の本数)×1本の値段」で計算できます。ノビケアの通常プランでは、体重28kgまで(3本)と21kgまで(2本)の2人なら、5本×60,000円で1か月300,000円(目安)です。ただし、治療が必要かどうかは1人ずつ別に判断するもので、きょうだいの一方が治療しているから、もう一方も、とはなりません。
きょうだいでも、治療は1人ずつ決める?
成長ホルモン治療が必要かどうかは、身長と伸び方の記録、体の診察、検査の結果をもとに、1人ずつ判断します。きょうだいでも、成長の時期や体格は違い、上の子が治療しているからといって、下の子にも同じ治療が要るとは限りません。
一方で、きょうだいがそろって小柄な場合は、家族に共通する体質(家族性低身長)のこともあれば、家族で同じ病気がみられることもあります。病気が見つかれば、保険診療や医療費助成の対象になることがあるため、2人とも、まず保険診療の対象になる病気がないかを確かめることが大切です。きょうだいの身長の違いについては「きょうだいで身長が違うのはなぜ?」のコラムで説明しています。
2人分の月額は、どう計算する?
成長ホルモンの量は体重に合わせて決めるため、1か月の本数は1人ずつ違います。ノビケアの値段は1本あたり(税込、ソマトロピン10mg規格)で、治療開始月が40,000円、2か月目以降の通常プランが60,000円、6か月分一括プランが50,000円(換算)です。お薬代には、注射針、治療中のオンライン診察、冷蔵便の送料が含まれます。
2人分の月額の目安は、2人の本数を足して1本の値段を掛けます。本数は体重から見た目安で、実際の本数は医師が1人ずつ決めます。
- 2人分の月額(目安)=(1人目の本数+2人目の本数)×1本の値段
- 体重の目安:21kgまで2本、28kgまで3本、43kgまで4本、57kgまで5本
体重の組み合わせごとの月額は?
よくある組み合わせを、ノビケアの通常プランの値段で計算しました。金額はすべて目安です。医師が必要と判断した場合の郵送検査(1人1回20,000円、送料込み)は含めていません。
| 2人の体重(本数の目安) | 合計の本数 | 通常プランの1か月(目安) | 計算式 |
|---|---|---|---|
| 21kgまで(2本)と21kgまで(2本) | 4本 | 240,000円 | 4本×60,000円 |
| 28kgまで(3本)と21kgまで(2本) | 5本 | 300,000円 | 5本×60,000円 |
| 43kgまで(4本)と28kgまで(3本) | 7本 | 420,000円 | 7本×60,000円 |
| 57kgまで(5本)と43kgまで(4本) | 9本 | 540,000円 | 9本×60,000円 |
出典 [3]
2人が始める時期がずれたら、どうなる?
きょうだいの年齢が違えば、治療を考える時期もずれることが多くなります。治療を始める月は1本40,000円なので、2人目が後から始める場合は、その月だけ2人目の分が治療開始月の値段になると考えられます。
たとえば1人目が通常プランで3本、2人目が治療開始月で2本の月は、60,000円×3本+40,000円×2本で260,000円(目安)です。翌月からは2人とも通常プランになり、5本×60,000円で300,000円(目安)になります。実際の金額は、お支払いの前にお知らせする総額で確かめてください。
成長期は体重が増えやすく、本数が1本増えると、通常プランでは1か月60,000円増えます。2人とも成長期に入ると、増え方も2人分になるため、1年後の本数も見込んでおきましょう。
出典 [3]
1年分や6か月分にすると、いくらになる?
2人とも2年目以降で、1年間同じ本数のまま通常プランで続けた場合は、「合計の本数×60,000円×12」で計算します。合計5本なら、5本×720,000円で3,600,000円(目安)です。
6か月分一括プランは、医師が6か月分の処方を適切と判断し、使用期限とご自宅での冷蔵保管に問題がない場合に選べます。合計5本の2人分を一括にすると、5本×50,000円×6か月で1,500,000円(目安)、通常プランで6か月続けた場合との差は5本×10,000円×6か月で300,000円(目安)です。ただし、処方が確定した後に治療をやめても、残りの期間分は返金されません。2人分では、6か月で30本のお薬を冷蔵庫に置くことになるため、置き場所も確かめておきましょう。
保険診療の場合や、医療費控除はどう考える?
きょうだいのどちらか、または2人とも保険診療の対象になる病気と診断された場合は、費用の考え方が変わります。高額療養費制度では、同じ月に家族の複数の人が受診した場合などに、条件を満たせば自己負担を世帯で合算でき、対象の病気なら小児慢性特定疾病の医療費助成も使えることがあります。
原因となる病気が見つからない低身長への成長ホルモンの使用は、国内で承認された効能・効果に含まれない適応外使用です。健康保険や医療費助成は使えず、重い副作用が起きた場合も、国の医薬品副作用被害救済制度は原則として使えません。
医療費控除は、生計を一にする家族の医療費をまとめて計算できます。ただし控除の額には最高200万円の上限があり、2人分の治療費ではこの上限に届くことがあります。自費の成長ホルモン治療が控除の対象になるかは、国税庁の資料に直接の記載が見当たらないため、申告の前に税務署に確かめてください。
2人の治療を続けるために、家族で決めておきたいことは?
2人分の治療では、お金のほかに、毎日の注射の時間、お薬の保管、記録の手間も2人分になります。費用と同じように、続けられる形かを家族で話し合っておきましょう。注射の役割分担や記録の工夫は「毎日の注射を続ける家族の負担を軽くするには」のコラムで説明しています。
- 2人とも、保険診療の対象になる病気がないかを確かめたか
- 1人ずつ、治療の目的と、続けるかどうかを決める時期を医師と話し合ったか
- 2人分の月額と、1年後に本数が増えた場合の額を家計に入れたか
- 冷蔵庫に、2人分のお薬を分けて置ける場所があるか
- 治療をしていないほうの子や、ほかのきょうだいへの目配りを、誰がどうするか
出典 [3]
きょうだいでの治療費についてよくある質問
Q. 2人分の相談では、何を準備すればよいですか?
A. 治療が必要かどうかは1人ずつ判断します。2人それぞれの身長の記録をそろえておくと、伸び方を一人ずつ見ながら相談できます。
Q. 2人の本数は同じになりますか?
A. 本数は1人ずつの体重で決まるため、同じになるとは限りません。体重の区切りをまたいだときに、それぞれ見直します。
Q. 片方だけ保険診療になることはありますか?
A. あります。保険診療になるかは、1人ずつの診断で決まります。
まとめ
きょうだい2人分の自費の治療費は、2人の本数を足して1本の値段を掛けると目安が出せます。始める時期のずれと、成長期に本数が増えることも見込んでおきましょう。治療が必要かは1人ずつの判断で、2人とも先に保険診療の対象になる病気がないかを確かめることが大切です。料金の一覧は「成長ホルモン治療の値段は?」のコラムに載せています。
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公式LINEで無料相談を予約するこの記事は、ノビケアの医師が内容を確認しています(編集方針)。
参考にした資料
- 日本小児内分泌学会「低身長」
- 日本小児内分泌学会「成長ホルモンとは」
- ノビケア「成長ホルモン治療について」(費用・副作用・適応外使用)
- PMDA「ソマトロピンBS皮下注「サンド」シュアパル 添付文書」(2026年8月改訂 第3版)
- ノビケア「利用規約」(第9条 6か月分一括プラン、第10条 キャンセル・返品・返金)
- 全国健康保険協会(協会けんぽ)「高額療養費|限度額適用認定証・高額療養費・高額介護合算|給付と手続き」
- 小児慢性特定疾病情報センター「医療費助成の概要」
- 医薬品医療機器総合機構(PMDA)「Q7 救済の対象とならない場合とは、どのような場合ですか。」
- 国税庁 タックスアンサー「No.1120 医療費を支払ったとき(医療費控除)」
- ノビケア「お問い合わせ」