成長ホルモン治療読む時間 約6分
体重が増えると治療費はいくら上がる?成長期の本数の変わり方
公開日:2026年10月4日 更新日:2026年10月4日
成長ホルモンの量は体重に合わせて決めるため、体重が増えると1か月に使う本数が増え、治療費も上がります。ノビケアの料金では、本数が1本増えると、通常プランで1か月60,000円、6か月分一括プランで6か月300,000円増えます。小学校高学年から中学生は体重が増えやすい時期なので、今の月額だけでなく、1年後の本数も見ておくと安心です。
なぜ体重で治療費が変わる?
成長ホルモン製剤の量は、添付文書で「1週間に体重1kgあたり何mg」と決められています。たとえば、ノビケアが使うソマトロピンBS皮下注「サンド」シュアパルの添付文書では、保険診療の成長ホルモン分泌不全性低身長症の量は、1週間に体重1kgあたり0.175mgです。
この量で考えると、体重が5kg増えたときの1週間の量の増え方は、5×0.175で約0.9mgです。体が大きくなるほど同じ割合で量が増えるため、1か月に使う本数も増えていきます。原因となる病気が見つからない低身長に使う自由診療では、添付文書に決まった量がないため、量は医師が判断します。
体重ごとの本数と、1か月の金額は?
ノビケアでは、体重から見た1か月の本数の目安を次のように示しています。区切りの体重を超えると、本数が1本増えます。実際の本数は医師が決めます。
| 体重 | 1か月の本数(目安) | 通常月 | 6か月分一括プラン |
|---|---|---|---|
| 21kgまで | 2本 | 120,000円 | 600,000円 |
| 28kgまで | 3本 | 180,000円 | 900,000円 |
| 43kgまで | 4本 | 240,000円 | 1,200,000円 |
| 57kgまで | 5本 | 300,000円 | 1,500,000円 |
出典 [2]
本数が1本増えると、いくら上がる?
1本増えたときの増え方は、プランごとに次の式で計算できます。どの区切りをまたいでも、1本あたりの値段は同じなので、増える額も同じです。
たとえば体重26kg(3本)の子が、治療を始めて半年後に28kgを超えて4本になった場合の1年分(通常プラン)は、180,000円×6か月+240,000円×6か月で2,520,000円が目安です。ずっと3本のままと考えた180,000円×12か月の2,160,000円より、360,000円(60,000円×6か月)多くなります。
- 通常プラン:1か月あたり60,000円増える(60,000円×1本)
- 6か月分一括プラン:6か月で300,000円増える(50,000円×1本×6か月)
- 1年(通常プラン)で見ると:720,000円増える(60,000円×1本×12か月)
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成長期には、体重はどのくらい増える?
文部科学省の令和7年度学校保健統計調査(4月1日時点の満年齢)では、男子の平均体重は8歳27.4kg、9歳31.2kg、10歳35.1kg、11歳39.6kg、12歳45.2kg、13歳50.4kgです。女子は8歳26.8kg、9歳30.4kg、10歳34.9kg、11歳39.8kg、12歳44.4kg、13歳47.5kgです。
年齢ごとの平均の差を見ると、小学校中学年からは1年に4kg前後、男子の中学生では5kgほど増えています。これは別々の子どもの平均を並べたもので、一人の子の増え方ではありませんが、ノビケアの区切りに当てはめると、28kgや43kgの区切りを1〜3年でまたぐことが多い時期だと分かります。体重の増え方には個人差があり、背が低い子は平均より軽いことも少なくありません。
出典 [3]
体重が増える前に、確かめておきたいことは?
治療を考えるときは、今の体重の金額だけで決めず、1年後や2年後の本数も医師に聞いておきましょう。家計の計画を立てるときは、「今の本数の月額」と「1本増えたときの月額」の両方を並べておくと、急に増えても慌てずにすみます。
6か月分一括プランを選んでいる間に体重が増えて本数が変わる場合の扱いは、処方を確定する前に確かめておきましょう。
- 今の体重と本数、区切りの体重まであと何kgか
- 1年後の体重の見込みと、そのときの本数
- 体重を測る時期と、本数を見直す時期
- 57kgを超えた場合の本数と金額
- 一括プランの期間中に本数が変わったときの扱い
体重のほかに、本数が変わることはある?
本数は体重だけで機械的に決まるわけではありません。医師は、身長の伸び方、副作用の有無、体調などを診察で確かめ、量を見直すことがあります。たとえば、頭痛やむくみなどの症状があれば、量を減らしたり、いったん休んだりすることがあります。
反対に、体重が増えていても、すぐに本数が変わるとは限りません。区切りの体重はあくまで目安で、次の処方のときに医師が判断します。本数が変わる見込みがあるときは、次のお支払い総額をお支払いの前にお知らせします。
家計の見通しを立てるときは、「本数が増える場合」だけでなく、「効果を見て治療を終える場合」も考えておきましょう。治療をいつまで続けるかによって、総額は大きく変わります。
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保険診療でも、体重で費用は変わる?
保険診療でも、薬の量は体重で決まるため、体重が増えると薬の費用は上がります。ただし、自己負担は2〜3割で、1か月の自己負担には所得に応じた上限(高額療養費制度)があります。対象の病気なら、小児慢性特定疾病の医療費助成で、所得に応じた上限がさらに低くなります。
費用を考える前に、まず保険診療や医療費助成の対象になる病気がないかを確かめてください。成長ホルモンが不足する病気やSGA性低身長症などと診断されれば、保険診療になり、小児慢性特定疾病の医療費助成が使えることもあります。原因となる病気が見つからない低身長への使用は、国内で承認された効能・効果に含まれない適応外使用で、保険や助成は使えず、重い副作用が起きた場合も国の医薬品副作用被害救済制度は原則として対象になりません。
体重と治療費についてよくある質問
Q. 体重を軽く保てば、治療費を抑えられますか?
A. 成長期の子どもに、治療費のために食事を減らすことは勧められません。栄養が足りないと、身長の伸びにも影響します。体重の増え方が気になるときは、医師に相談してください。
Q. 体重はいつ測ればよいですか?
A. 診察の前など、決まった時期に同じ条件で測ると、本数の見直しに使いやすくなります。測り方は医師の案内に従ってください。
Q. 体重が区切りの近くにあるときは、どうなりますか?
A. 区切りは目安で、実際の本数は体重のほか、効果や体調も見て医師が決めます。区切りの近くにいるときは、次の診察で本数が変わる見込みがあるかを聞いておきましょう。
Q. 治療を始めると、体重も増えやすくなりますか?
A. 成長ホルモン治療で身長が伸びれば、それにあわせて体重も増えるのが自然です。むくみで一時的に体重が増えることもあります。急な体重の変化があるときは、次の診察を待たずに相談してください。
Q. きょうだいで同時に治療すると、どう計算しますか?
A. 本数はそれぞれの体重で決まるため、一人ずつ「1か月の本数×1本の値段」を出して足します。たとえば2本と3本なら、通常プランで120,000円+180,000円の300,000円が1か月の目安です。
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まとめ
成長ホルモンの量は体重で決まるため、成長期に体重が増えると本数と治療費も上がります。ノビケアの料金では、1本増えると通常プランで1か月60,000円増えます。今の月額だけでなく、1年後の本数も含めて見通しを立てましょう。料金の一覧は「成長ホルモン治療の値段は?」のコラムにまとめています。
医師による無料相談(ビデオ通話、0円)では、お子さまの記録を見ながら、治療が必要かどうかと費用の見通しをご説明します。1回目は保護者の方だけでもかまいません。お薬の処方を検討する2回目には、お子さまにも参加していただきます。
お子さまの身長の伸び方が気になる場合は、医師による無料相談で、これまでの記録を見ながらご相談いただけます。予約は公式LINEからお受けしています。
公式LINEで無料相談を予約するこの記事は、ノビケアの医師が内容を確認しています(編集方針)。
参考にした資料
- PMDA「ソマトロピンBS皮下注「サンド」シュアパル 添付文書」(2026年8月改訂 第3版)
- ノビケア「成長ホルモン治療について」(費用・副作用・適応外使用)
- 文部科学省「令和7年度学校保健統計(学校保健統計調査の結果)について公表します」(PDF、令和8年2月13日)
- ノビケア「利用規約」(第9条 6か月分一括プラン、第10条 キャンセル・返品・返金)
- 厚生労働省「医療費の一部負担(自己負担)割合について」(PDF)
- 厚生労働省「高額療養費制度を利用される皆さまへ」
- 小児慢性特定疾病情報センター「医療費助成に係る自己負担上限額」
- 日本小児内分泌学会「成長ホルモンとは」
- 医薬品医療機器総合機構(PMDA)「Q7 救済の対象とならない場合とは、どのような場合ですか。」
- ノビケア「お問い合わせ」