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成長ホルモン治療で顔つきや手足の形が変わる?大人の病気との違いと確かめ方
公開日:2026年10月27日 更新日:2026年10月27日
成長ホルモン治療で顔つきや手足の形が変わる先端巨大症の症状は、お薬の説明書では「長い期間、多すぎる量を使った場合」のものです。治療中は医師が体重に合わせて量を決め、身長の伸びや血液の検査で確かめます。思春期には手足も顔立ちも自然に大人びるので、気になる変化は写真やサイズで記録し、医師と見比べましょう。
「顔つきや手足が変わる」大人の病気とは、どんな病気ですか?
顔つきや手足の形が変わる病気として知られているのは、先端巨大症です。日本小児内分泌学会の解説では、骨端線(骨の端にある、骨が伸びる部分)が閉じたあとに、成長ホルモンが長く出すぎて起こります。原因の大部分は、下垂体にできる成長ホルモンを作る腫瘍です。
顔では、下あごや眉のあたり、頬骨が出てきます。鼻や唇が厚くなる、歯のすき間が広がる、舌が大きくなるといった変化もあります。手足の先が大きくなり、皮膚が厚くなることもあります。糖尿病などの代謝の異常や心臓への負担を伴うことがあり、腫瘍が大きくなると頭痛や見え方の異常が出ることもあります。
同じ解説では、この病気は40〜65歳で起こることが多いとされています。骨端線が閉じる前に成長ホルモンが出すぎると、背が高くなる「下垂体性巨人症」になります。
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成長ホルモン治療のお薬の説明書には、どう書かれていますか?
ノビケアで使うソマトロピンBS(ソマトロピンのバイオ後続品)には、患者向けの説明書があります。多く使った場合、はじめに血糖値が下がる症状、次いで上がる症状が出る可能性があると書かれています。
そのうえで、長い期間多すぎる量を使うと、額、鼻やあご、手足など体の先端が大きくなる先端巨大症の症状が出る可能性があるとしています。その場合は、すぐ医師に連絡するよう示されています。医療者向けの添付文書でも、この症状は「長期の過量投与」の項目にあります。
問題になるのは、成長ホルモンを使うことそのものではなく、多すぎる量を長く続けることです。量は症状や体重に合わせて医師が決め、家庭の判断で増やさないでください。打ち忘れたときも、2回分を一度に注射しないよう説明書に書かれています。量が変わるときのことは「体重が増えて注射の量が変わると言われたら」のコラムで説明しています。
治療中の子どもの体の変化と、先端巨大症の変化はどう違いますか?
先端巨大症と、医師が管理する成長ホルモン治療とでは、成長ホルモンの出どころと、量を調整できるかどうかが違います。主な違いは次のとおりです。
骨端線が閉じる前に成長ホルモンが出すぎる病気では、背が高くなります。治療中に伸び方が速くなりすぎていないかを成長曲線で確かめるのは、こうした変化を見逃さないためでもあります。
- 起こる時期:先端巨大症は骨端線が閉じたあと、多くは大人になってから。治療を受けている子は、骨端線が開いていて骨が伸びる時期
- 成長ホルモンの出どころ:先端巨大症は腫瘍などから止まらずに出続ける。治療では決まった量を外から補い、医師が量を変えたり休んだりできる
- 体の変わり方:先端巨大症は手足の先や顔の一部が太く厚くなる。成長期は骨が縦に伸び、体全体が大きくなる
- いっしょに出る症状:先端巨大症では頭痛、見え方の異常、糖尿病などを伴うことがある
思春期に手足や顔立ちが変わるのは、ふつうのことですか?
成長期の子どもの体は、治療をしていてもしていなくても、大きく変わります。東邦大学医療センター大森病院の解説では、男の子は急に背が高くなる、ひげが生える、声が低くなるといった変化が起こります。女の子は胸がふくらむ、月経が始まる、体に丸みが出るといった変化が起こり、こうした変化は17〜18歳ごろに止まるとされています。
足が大きくなるのも、思春期の伸びの一部です。オーストラリアで中高生342人を3年間追った研究では、足の長さの伸びが身長や体重の伸び、思春期の進み具合と関わっていました。この研究は、足の伸びが思春期の早い段階を知る目印になりうるとしています。靴のサイズがすぐに合わなくなるのは、この時期によくあることです。
幼い顔立ちが大人びていくのも、成長の一部です。「顔が変わった」と感じたときは、体全体の伸びや思春期の進み方と合わせて見ます。足と身長の関係は「足のサイズで将来の身長は分かる?」のコラムでも紹介しています。
治療中は、量が多すぎないかをどう確かめますか?
治療中は、診察のたびに身長と体重の伸び、体調、副作用を確かめ、体重が増えれば量を見直します。伸び方が速すぎないか、遅すぎないかも、量を決める材料です。
血液の検査では、成長ホルモンの働きを映すIGF-1(ソマトメジンC)という値が手がかりになります。欧州小児内分泌学会などの合同会議の声明は、成長ホルモン分泌不全症の子の治療中はIGF-1を測り、基準の範囲に保つよう勧めています。基準を上回った状態を長く続けた場合の安全性は、十分に調べられていないためです。先端巨大症では、IGF-1は一般に高い値を示します。
ノビケアでは、医師が必要と判断した場合に郵送の血液検査を行い、血糖や甲状腺の働きなどもあわせて確かめます。どの項目をどのくらいの間隔で調べるかは、医師が子どもの状態に合わせて決めます。値の読み方は「IGF-1(ソマトメジンC)とは?」のコラムで説明しています。
家では、どんなことを記録しておけばよいですか?
「なんとなく変わった気がする」という印象も、記録があれば医師と確かめられます。次のようなものを残しておきましょう。
写真は、変化を見つけるためだけでなく、「変わっていない」ことを確かめるのにも役立ちます。気になったら、前の写真と並べて次の診察で見せてください。サイズは、靴を買い替えた日をメモするだけで十分です。
- 身長と体重:同じ時間帯に、同じ測り方で
- 靴や手袋、指輪などのサイズが変わった時期
- 正面と横からの顔の写真:半年に1回など、同じ場所・同じ明るさ・同じ距離で
- 頭痛、見え方の変化、いびき、汗のかき方、関節の痛みがあったか
- 打ち忘れや、量をまちがえた日があったか
どんなときは、次の診察を待たずに連絡しますか?
次のような様子があるときは、次の診察を待たずに医師に連絡してください。けいれんや、呼びかけへの反応がおかしいときは、迷わず119番に連絡しましょう。
- 量をまちがえて多く打った、2回分を打ってしまった
- お腹がすく、冷や汗が出る、手足がふるえる(血糖値が下がったときの症状)
- のどが渇いて水をたくさん飲む、尿が多い、体重が減る
- 身長はあまり伸びていないのに、手足やあご、鼻などが目に見えて大きくなってきた
- 頭痛が続く、何度も吐く、物が見えにくい
顔つき・手足の変化についてよくある質問
Q. 治療をすると、手足ばかり大きくなりませんか?
A. 成長期は、背骨や脚の骨が伸びるのと同じころに、手足も大きくなります。体のつり合いが気になれば、身長の伸びと合わせて医師が見ます。
Q. 量を増やせば、もっと早く伸びますか?
A. 多ければよいわけではありません。量は医師が体重や伸び方を見て決めます。家庭の判断で量を変えないでください。
Q. 写真で比べると、顔が変わった気がします。
A. 成長期には顔立ちも変わります。比べた写真をそのまま診察で見せてください。身長の伸びや検査の結果と合わせて、医師が確かめます。
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まとめ
先端巨大症のような顔つきや手足の変化は、説明書では長く多すぎる量を使った場合のものです。量は医師が決め、身長の伸びや血液の検査で確かめながら進めます。思春期のふつうの変化と見分けるために、写真やサイズの記録を残しておきましょう。治療の進め方や安全の確かめ方を知りたい方は、ノビケアの医師による無料相談をご利用ください。予約は公式LINEから受け付けています。
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ノビケアの成長ホルモン治療について(自由診療)
ノビケアの成長ホルモン治療は自由診療で、健康保険や医療費助成は使えません。原因となる病気が見つからない低身長への使用は、国内で承認された効能・効果に含まれていない適応外使用です。重い副作用が起きた場合でも、国の医薬品副作用被害救済制度は原則として利用できません。
費用(税込)は、医師による無料相談が0円、医師が必要と判断した場合の郵送検査(指先の血液と尿)が20,000円(送料込み)です。お薬は1本あたり、治療を始める月が40,000円、2か月目以降が60,000円、6か月分一括プランでは50,000円です(注射器・注射針と冷蔵便の送料を含みます)。1か月に使う本数は体重によって変わり、2〜5本が目安です。
注射はご自宅で毎日1回行い、治療は年単位になることが多く、続けるかどうかを定期的に判断します。主な副作用は、注射したところの痛み・赤み・腫れ、関節の痛み、むくみ、頭痛などで、まれに頭の中の圧が高くなる、股関節の骨がずれる、側弯が進む、血糖値が上がる、甲状腺の働きが変わる、といったことがあります。詳しくは「成長ホルモン治療について」のページをご覧ください。ご質問はお問い合わせページから受け付けています。
お子さまの身長の伸び方が気になる場合は、医師による無料相談で、これまでの記録を見ながらご相談いただけます。予約は公式LINEからお受けしています。
公式LINEで無料相談を予約するこの記事は、ノビケアの医師が内容を確認しています(編集方針)。
参考にした資料
- 小児慢性特定疾病情報センター「先端巨大症 概要」
- PMDA「患者向医薬品ガイド ソマトロピンBS皮下注「サンド」シュアパル」
- PMDA「ソマトロピンBS皮下注「サンド」シュアパル 添付文書」(2026年8月改訂 第3版)
- 東邦大学医療センター大森病院 メンタルヘルスセンター「からだの変化」(思春期の特性)
- Clinical Pediatrics「Foot Length Growth as a Novel Marker of Early Puberty」(2019年、PubMed)
- European Journal of Endocrinology「GH safety workshop position paper: a critical appraisal of recombinant human GH therapy in children and adults」(欧州小児内分泌学会・成長ホルモン研究学会・米国小児内分泌学会の合同会議の声明、2016年、PMC)
- ノビケア「成長ホルモン治療について」(費用・副作用・適応外使用)
- ノビケア「お問い合わせ」