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低身長の原因と成長ホルモンのしくみ読む時間 約6分
IGF-1(ソマトメジンC)とは?検査で分かること
公開日:2026年10月3日 更新日:2026年10月3日
IGF-1(ソマトメジンC)は、成長ホルモンの働きを受けて主に肝臓で作られる成長因子です。血液検査で測ることができ、成長ホルモンの働きを調べる手がかりの一つになります。ただし、年齢などによって値が変わるため、IGF-1だけで病気かどうかが決まるわけではありません。
IGF-1は、体の中で何をしているの?
IGF-1は「インスリン様成長因子-Ⅰ」の略で、ソマトメジンCとも呼ばれます。日本小児内分泌学会は、成長ホルモンが肝臓に働いてIGF-1を作らせ、血液中に出させると説明しています。
同学会は、成長ホルモンが骨の端の軟骨成長板(骨端線)に働いて、骨を縦の方向に伸ばすとも説明しています。成長ホルモンとIGF-1は、身長が伸びるしくみの中で深く関わり合っています。
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なぜ、成長ホルモンではなくIGF-1を測るの?
成長ホルモンは一日中同じ量が出ているわけではなく、厚生労働省のe-ヘルスネットは、寝入ってすぐの深い眠りの時期に多く分泌されると説明しています。そのため、昼間に一度採血して成長ホルモンを測っても、足りているかどうかは分かりません。
これに対してIGF-1は、成長ホルモンほど大きく変動しないため、成長ホルモンの働きを知る目安として血液検査で測られます。
IGF-1の検査は、ふつうの採血で行えます。成長ホルモンの出る力を直接調べる分泌刺激試験とは別の検査です。
成長ホルモンの出る力を調べる分泌刺激試験の流れや注意点は、「成長ホルモン分泌刺激試験(負荷試験)とは?」の記事で説明しています。
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結果は、どうやって読むの?
IGF-1の値は、年齢や性別によって大きく違います。そのため、結果は同じ年齢・性別の基準と比べて読みます。
たとえば難病情報センターは、成長ホルモンが出すぎる病気の診断で、IGF-1が年齢・性別ごとの基準値と比べて2SD以上高いかどうかを見るとしています。
検査の報告書に書かれた基準の範囲が、どの年齢・性別のものかを確認しておくと、説明を理解しやすくなります。思春期の進み方によっても値が変わることがあるため、読み方は医師に確認しましょう。
出典 [3]
IGF-1の検査は、どんなときに行う?
IGF-1は、身長が低い、身長の伸びが小さくなってきたといった相談で、成長ホルモンの働きを調べる手がかりとして測られることがあります。反対に、身長の伸びが大きすぎる場合に、成長ホルモンが出すぎていないかを調べるために測ることもあります。
どの検査を行うかは、成長の記録や診察の結果をもとに医師が決めます。身長の相談をしたすべての子に、同じ検査が行われるわけではありません。
検査を受けるときは、飲んでいる薬や、最近の体調、食事の様子を伝えておきましょう。結果を読むときの参考になります。
IGF-1が低いと、成長ホルモンが足りないの?
小児慢性特定疾病情報センターの成長ホルモン分泌不全性低身長症の診断の手引きでは、血液中のIGF-1やIGFBP-3が正常より低いことは、判断の参考になる所見の一つとして挙げられています。
同じ手引きでは、診断には、成長の遅れなどの症状に加えて、薬を使った分泌刺激試験で成長ホルモンの出方が低いことを確かめる必要があるとしています。IGF-1が低いことだけで、成長ホルモンが足りないと決まるわけではありません。
IGF-1は、成長ホルモン以外の理由で低くなることもあります。日本臨床栄養学会の指針は、亜鉛がIGF-Iを保つことにも関わっているとしています。栄養の状態や甲状腺の働きなども、値に影響することがあります。
IGF-1が高いときは?
IGF-1が高い場合は、成長ホルモンが出すぎていることがあります。小児慢性特定疾病情報センターは、骨端線が閉じる前に成長ホルモンが過剰に出ると、異常な高身長になる下垂体性巨人症になると説明しています。
難病情報センターは、成長ホルモンが出すぎる病気の診断には、成長ホルモンが過剰に出ていることの確認、IGF-1が高いこと、CTやMRIで下垂体の腫瘍を確かめることがすべて必要だとしています。
身長の伸びが急に大きくなった、手足が大きくなってきたといった変化に気づいたときは、記録を持って小児科に相談してください。
成長ホルモン治療を受けている間にIGF-1を測ることもあります。どのような目的で、どのくらいの間隔で測るかは、担当の医師に確認してください。
成長ホルモンが多すぎるとき、どんな様子が見られる?
難病情報センターは、成長ホルモンが出すぎる病気の主な症状として、手足が大きくなる、眉のあたりが出る・鼻や唇が厚くなる・あごが出るといった顔つきの変化、舌が大きくなることを挙げています。
そのほかの症状として、汗が多い、頭痛、見える範囲が狭くなる、月経の異常、睡眠時無呼吸などもあるとしています。
子どもで骨端線が閉じる前に起こると、身長が急に伸びすぎることがきっかけになることがあります。身長の伸びが大きすぎると感じたときも、記録を持って相談しましょう。
サプリや食べ物で、IGF-1は上がる?
IGF-1を増やすとうたう健康食品もありますが、子どもで身長が伸びることを確かめたものは、学会や公的機関の資料には見当たりません。日本小児内分泌学会は、健康な子の背を高くする効果が科学的に証明された成分は存在しないとしています。
医薬基盤・健康・栄養研究所のデータベースでは、高齢者がローヤルゼリーの成分を1年間とった試験で、血液中のIGF-1に影響は見られなかったと紹介されています。
不足している栄養を補うことは大切ですが、それは食事全体を整えることが基本です。IGF-1の値を上げるために、自己判断でサプリメントを使うのはやめましょう。
検査の結果を聞くときは?
IGF-1の値は、身長の記録、診察、骨年齢など、ほかの情報とあわせて読み取るものです。結果を聞くときは「この値から何が言えて、次にどんな確認が必要か」を尋ねてみましょう。
同じ子でも、成長に伴ってIGF-1の値は変わっていきます。以前の検査結果がある場合は、一緒に持っていくと、変化を見ながら説明を受けられます。
結果を子どもに伝えるときは、数字だけを伝えるより、「体の成長に関わる物質を調べた」「次はこういうことを確かめる」など、本人に分かる言葉で説明すると安心しやすくなります。
IGF-1が基準の範囲内でも、伸び方が気になる状態が続く場合は、その後の記録をもとに改めて相談できます。
身長の伸び方が気になる場合は、ノビケアの医師による無料相談(ビデオ通話、0円)で、お手元の記録を見ながらご相談いただけます。予約は公式LINEから受け付けています。
出典 [9]
IGF-1についてよくある質問
Q. IGF-1が基準の範囲内なら、成長ホルモンは足りていますか?
A. IGF-1は参考になる検査の一つで、それだけで判断はしません。成長の記録や必要に応じたほかの検査とあわせて、医師が判断します。
Q. IGF-1が低めと言われました。すぐに治療が必要ですか?
A. 低いことだけで治療が決まるわけではありません。成長ホルモン分泌不全性低身長症の診断には、分泌刺激試験などの確認が必要です。
Q. IGF-1の値で、将来の身長は分かりますか?
A. IGF-1の値から将来の身長を予測できることを示した資料は見当たりません。
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まとめ
IGF-1は成長ホルモンの働きを受けて作られる成長因子で、成長ホルモンの働きを調べる手がかりになります。値は年齢などで変わり、IGF-1だけで病気かどうかは決まらないため、結果は成長の記録とあわせて医師に説明を受けましょう。
お子さまの身長の伸び方が気になる場合は、医師による無料相談で、これまでの記録を見ながらご相談いただけます。予約は公式LINEからお受けしています。
公式LINEで無料相談を予約するこの記事は、ノビケアの医師が内容を確認しています(編集方針)。