成長ホルモン治療読む時間 約6分
注射のあとに血が出た・あざができた・赤くなったときは?様子を見てよい場合と相談するサイン
公開日:2026年10月5日 更新日:2026年10月5日
注射のあとに少し血が出る、小さなあざができる、赤くなるといったことは、成長ホルモン製剤の添付文書にも副作用として載っている、よくある反応です。少量の出血は、清潔な綿やガーゼでしばらく押さえれば止まることがほとんどです。赤みや腫れが広がる、熱をもって痛む、注射と関係のない場所にもあざが増える、といったときは、処方を受けた医療機関に相談してください。
注射のあとに血が出たり、あざができたりするのは、よくあること?
成長ホルモンの注射は、皮膚のすぐ下の脂肪の層に打つ皮下注射です。皮膚の下には細い血管がたくさんあるため、針が当たると、抜いたあとに少し血がにじんだり、皮膚の下に血がたまって青っぽいあざ(内出血)になったりすることがあると考えられます。
毎日型・週1回型のどちらの製剤でも、添付文書の副作用の項に、注射部位の出血や内出血、赤み(発赤)、痛み、腫れ、硬くなる(硬結)といった反応が挙げられているものがあります。たとえば毎日型の製剤の一つの添付文書では、SGA性低身長症の子ども67人を対象にした国内の臨床試験で、注射部位の出血が3人(4.5%)に副作用として報告されています。こうした反応はめずらしいものではなく、打ち方が悪かったからとは限りません。
一方で、何週間も残るへこみや、弾力のあるしこりは、同じ場所への注射のくり返しで起きる皮下脂肪の変化で、あざとは別のものです。こちらは「注射した場所のへこみ・しこりを防ぐには」のコラムで説明しています。
血が出たときは、どうすればよい?
毎日型の製剤の一つの患者向医薬品ガイドでは、注射のあと、注射したところにアルコール綿を当てて、しばらく押さえるよう示しています。血がにじんだときも、清潔な綿やガーゼを当てて、指で軽く押さえてください。強くこする必要はありません。
針を抜いたあと、皮膚に透明なしずくが残っているときは、血ではなくお薬の液のことがあります。同じガイドでは、注射した場所や針の先に液のしずくが見られる場合は、次の注射のときに、針を抜く前に注射ボタンを長めに押してみるよう示しています。透明な液がたびたび残るときは、打ち方を主治医や看護師に確かめてもらいましょう。
押さえても血が止まりにくい、ガーゼがすぐに赤くなるほど出る、といったときは、いったん清潔なガーゼで押さえ続けたまま、処方を受けた医療機関に連絡してください。
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あざができたら、どうする?
小さなあざは、多くの場合、日がたつにつれて青から黄色っぽく変わり、自然に消えていきます。あざがある間は、その場所には次の注射をせず、ほかの場所を使いましょう。患者向医薬品ガイドでも、あざがある、赤くなっている、痛みがある、硬くなっている場所は避けて打つよう示されています。
あざの位置、大きさ、できた日を、打った場所の記録と一緒に残しておくと、次の診察で説明しやすくなります。オンライン診療で相談するときも、明るい場所で撮った写真があると、画面越しに伝えやすくなります。
数日たってもあざが大きくなっていく、押すと強く痛む、盛り上がって硬いかたまりのようになってきた、という場合は、ふつうのあざとは違う可能性があります。次の注射の前に、処方を受けた医療機関に相談してください。くり返し同じ場所にあざができるときも、打ち方や使う場所を見直すきっかけになるため、伝えておきましょう。
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赤くなった・腫れた・かゆいときは?
注射のあとに、打った場所が少し赤くなる、腫れる、熱っぽい、かゆい、といったことがあります。添付文書には、注射部位の反応として熱っぽさ、痛み、赤み、硬くなることが、過敏症としてかゆみや発疹が挙げられているものがあります。小さな範囲で、数日のうちに引いていくものは、様子を見てよいことが多いと考えられます。
次のようなときは、次の診察を待たずに、処方を受けた医療機関に相談してください。
- 赤みや腫れがだんだん広がっていく
- 打った場所が熱をもって、強く痛む
- うみが出る、熱が出る
- かゆみや発疹が、打った場所の外にも広がる
- 同じ反応が、打つたびにくり返し出る
すぐに救急を受診したほうがよいのは、どんなとき?
添付文書には、過敏症としてかゆみや発疹が挙げられています。注射のあとに、体じゅうにじんましんが出る、息が苦しい、ぜーぜーする、顔や唇が腫れる、ぐったりする、といった様子があれば、重いアレルギー反応の可能性があります。すぐに119番に連絡してください。このとき、使っているお薬と注射した時間を伝えられるようにしておくと役立ちます。
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あざや出血を減らす打ち方の工夫は?
あざを完全になくすことはできませんが、次のような工夫で減らせることがあります。打ち方の細かな手順は製剤や注入器によって違うため、医療機関で教わった方法と取扱説明書に従ってください。
- 針は毎回新しいものを、注射の直前につける
- 打つ場所を毎回替え、前回の場所から少なくとも2cm離す
- あざ、赤み、硬いところ、傷があるところには打たない
- 針はまっすぐ刺して、まっすぐ抜く
- 注射ボタンを押したあとは、決められた秒数、針を刺したまま待つ
- 打ったあとは、清潔な綿で軽く押さえる
注射と関係のない場所にも、あざが増えるときは?
注射した場所以外にも、ぶつけた覚えのないあざが増える、皮膚に赤い点のような出血が出る、鼻血や歯ぐきからの出血が止まりにくい、といったときは、血を止める働きの病気が隠れていることもあります。
小児慢性特定疾病情報センターによると、血小板が減る病気(免疫性血小板減少性紫斑病)では、点のような出血やあざなどの出血のしやすさが主な症状で、子どもでは0〜7歳の発症が多いとされています。こうした様子があれば、成長ホルモンの注射とは別に、早めにかかりつけの小児科を受診してください。
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相談するときは、何を伝える?
電話やオンラインで相談するときは、次のことを伝えると状況が伝わりやすくなります。写真は、できた日と数日後など、同じ場所を同じ明るさで撮っておくと、変化が分かりやすくなります。
- いつ、体のどこに打ったあとに起きたか
- 血が出た量と、止まるまでの時間
- あざや赤みの大きさと、広がっているかどうか(写真があればなお分かりやすい)
- 熱、かゆみ、痛みなど、ほかの症状
- 同じことが前にもあったか
ノビケアで治療を受けている場合は?
ノビケアで治療を受けている方も、注射のあとの出血やあざ、赤みで気になることがあればご相談ください。体じゅうのじんましんや息苦しさなど急ぐ様子があるときは、ご連絡を待たずに119番に連絡してください。治療を始めるかどうか迷っている段階では、医師による無料相談(ビデオ通話)をご利用いただけます。1回目は保護者の方だけでもかまいません。お薬の処方を検討する2回目には、お子さまにも参加していただきます。予約は公式LINEから受け付けています。
注射のあとの出血やあざについてよくある質問
Q. 血が出たら、お薬はちゃんと入っていないのですか?
A. 少し血がにじんでも、多くの場合はお薬は入っていると考えられます。打ち直すと量が多くなるおそれがあるため、自己判断で追加して打たず、心配なときは処方を受けた医療機関に確認してください
Q. あざができやすい場所はありますか?
A. 個人差があります。あざができやすい場所があれば記録しておき、使う場所の順番を主治医や看護師と相談するとよいでしょう。
Q. 冷やしてもよいですか?
A. 冷やすことについては、お薬の説明書には書かれていません。試したいときは、主治医に確認してからにしましょう。
まとめ
注射のあとの少しの出血、小さなあざ、軽い赤みは、添付文書にも載っているよくある反応で、軽く押さえる、次はその場所を避けるといった対応で様子を見られることが多いと考えられます。赤みや腫れが広がる、熱をもって痛む、注射と関係のないあざが増えるときは、早めに相談してください。
お子さまの身長の伸び方が気になる場合は、医師による無料相談で、これまでの記録を見ながらご相談いただけます。予約は公式LINEからお受けしています。
公式LINEで無料相談を予約するこの記事は、ノビケアの医師が内容を確認しています(編集方針)。