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低身長の基準と受診の目安読む時間 約6分

成長の記録を続けるコツ:写真・アプリ・母子手帳の使い分け

公開日:2026年10月5日 更新日:2026年10月5日

成長の記録を続けるコツは、「測った日と身長・体重を、決まった場所に、決まった間隔で残す」ことです。母子健康手帳は乳幼児期の健診と家庭の記録をまとめる場所、アプリや表計算は日付と数字を残してグラフにする道具、写真は数字を補う思い出の記録、と役割を分けると、無理なく続けられます。どの方法でも、元になる数字と日付をなくさないことが大切です。

成長の記録が続かないのは、なぜ?

記録が途中で止まってしまう理由には、いくつかの型があります。毎日や毎週測っていると数字がほとんど変わらず、測る意味を感じにくくなります。記録が母子手帳、スマートフォン、学校の用紙などに散らばっていると、どこに何を書いたか分からなくなります。だれが測るのかが決まっていないと、忙しい時期にそのまま忘れてしまいます。

身長の伸びを評価するには、少なくとも3〜6か月、できれば6〜12か月あけた2回の測定が必要だとする総説もあります。こまめに測ることより、間隔をあけてでも同じ方法で続けることのほうが役に立ちます。家で測る間隔の考え方は「家で身長を測るなら何か月ごと?」のコラムで説明しています。

出典 [1]

母子健康手帳には、何を書ける?

こども家庭庁が示す母子健康手帳の様式では、各時期の健診の記録のあとに「次の健康診査までの記録」の欄があり、「自宅などで測定した身長・体重も記入しましょう」と書かれています。欄には、年月日、年齢、体重、身長、特記事項、測った施設名または担当者名を書くようになっています。

保護者の記録のページは、6歳のころまで用意されています。手帳の後半には、乳児と幼児の身体発育曲線(令和5年調査)のグラフがあり、身長や体重を書き込めます。健診の記録と家で測った記録が同じ手帳にそろうので、乳幼児期はここを記録の中心にすると迷いません。

小学校に入ったあとは、学校の健康診断の結果が毎年の大切な記録になります。学校の定期健康診断は毎学年6月30日までに行うと定められているので、毎年ほぼ同じ時期の数字がそろいます。届いた用紙は、母子手帳と一緒に保管しておくと探しやすくなります。

出典 [2] [3]

アプリや表計算は、どう使う?

アプリや表計算ソフトは、測ったらその場で入力でき、グラフも自動で作れるので、学童期以降の記録を続ける道具として便利です。母子手帳や学校の用紙に書かれた数字を書き写しておけば、生まれてからの記録を一つにまとめられます。

使うときは、生年月日と測った日をそれぞれ入力して年齢を計算すること、書き写した元の用紙は捨てずに残すこと、ときどきファイルや紙に書き出して控えを作ることの3つを守りましょう。基準の線や横軸の取り方など、グラフの注意点は「身長の記録をアプリや表計算でつけるときの注意」のコラムでくわしく説明しています。

写真は、記録にどう役立つ?

写真は、身長の数字の代わりにはなりません。撮る角度や距離、姿勢、靴の有無で見え方が大きく変わるからです。それでも、使い方を決めておくと、数字を補う記録として役に立ちます。

総務省は、写真に写り込んだものから撮影場所や生活の範囲が推測されることがあるとして、個人が特定できるものを公開しないよう呼びかけています。成長の記録の写真は家族の中で保管し、SNSなどに載せる場合は写り込みに十分注意しましょう。

出典 [4]

それぞれの方法は、どう使い分ける?

記録の方法ごとの向き不向きを表にまとめました。1つの方法にしぼる必要はありませんが、「数字はここにまとめる」という場所を1つ決めておくと続けやすくなります。

記録の方法向いていること気をつけること
母子健康手帳乳幼児期の健診の記録と、家で測った身長・体重をまとめる保護者の記録の欄は6歳のころまで。なくさないよう保管場所を決める
学校の健康診断の記録毎年ほぼ同じ時期に測った値で、1年ごとの伸びを比べる届いた用紙を毎年同じ場所に保管する
アプリ・表計算学童期以降の記録を続け、グラフにする生年月日と測った日を入力する。控えを作り、元の用紙も残す
紙の成長曲線日本小児内分泌学会の用紙に書き込み、基準の線と比べる誕生日からの年齢の位置に点を置く
写真体つきの変化を振り返る思い出の記録身長の数字の代わりにはならない。公開するときは写り込みに注意

出典 [2] [5] [3]

相談のときに役立つのは、どんなメモ?

身長と体重の数字に加えて、次のようなことを書き添えておくと、医療機関で記録を見てもらうときに役立ちます。

思春期の体の変化はとても個人的なことなので、家族が体を確かめる必要はありません。本人が話してくれたことや、気づいた時期をメモする程度で十分です。

家族で続けるには、どんな工夫がある?

測る日を、誕生日や学期の始めなど、家族が思い出しやすい日に決めておくと、忘れにくくなります。測る人と記録する人を決め、記録の置き場所を家族で共有しておきましょう。

子どもが測られるのを嫌がる日は、無理をせず日を改めてかまいません。年齢が上がったら、何のために記録しているのかを本人に伝え、記録を医療機関に見せるときも本人と話しておくと安心です。日本小児科学会の「医療における子ども憲章」も、体や病気のことは子どもにとって大切な情報だとしています。数字の小さな上下に一喜一憂せず、長い目で線の形を見ていきましょう。

出典 [6]

記録を見て気になることがあるときは?

集めた記録は、元の用紙と、日付順に並べた一覧の両方があると、医師が数字を確かめながら伸び方を見られます。成長曲線で線から離れるように伸びが落ちているなど、気になる形があれば、記録を持って小児科で相談してください。ノビケアの医師による無料相談(ビデオ通話)でも、お手元の記録を見ながらご相談いただけます。1回目は保護者の方だけでもかまいません。お薬の処方を検討する2回目には、お子さまにも参加していただきます。予約は公式LINEから受け付けています。

出典 [7] [8]

成長の記録についてよくある質問

Q. 途中で何年か、記録が抜けています。

A. 抜けている時期は、前後の値から推測して埋めず、「この期間は記録がない」と分かるようにしておきましょう。学校の健康診断の記録は、今通っている学校に尋ねると確かめられることがあります。取り寄せ方は「母子手帳・学校の身長記録を集めるには」のコラムで説明しています。

Q. 母子手帳のグラフと、病院で見せてもらった成長曲線が違います。

A. 母子健康手帳のグラフは令和5年の乳幼児身体発育調査にもとづいています。一方、日本小児内分泌学会は、日本の子どもの体格を評価する基準として2000年のデータにもとづく値を示しており、医療機関ではこちらが使われることがあります。物差しが違うと線の位置も少し変わるので、病院での説明を目安にしてください。

Q. 家で測った値と学校の値が、1cmほど違います。

A. 測る時間帯や方法が違うと、1cm程度の違いはよく起こります。家の値と学校の値は混ぜずに分けて記録し、それぞれの中で伸び方を見ましょう。

出典 [2] [9]

まとめ

成長の記録は、測った日と数字を決まった場所に、決まった間隔で残すことが続けるコツです。乳幼児期は母子健康手帳、学童期は学校の記録とアプリや表計算、写真は数字を補う記録と使い分け、元の用紙もなくさないようにしましょう。記録を見て気になる形があれば、記録を持って相談してください。

出典 [2] [1]

お子さまの身長の伸び方が気になる場合は、医師による無料相談で、これまでの記録を見ながらご相談いただけます。予約は公式LINEからお受けしています。

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この記事は、ノビケアの医師が内容を確認しています(編集方針)。

参考にした資料

  1. American Family Physician「Evaluation of Short and Tall Stature in Children」(米国家庭医学会誌の総説、2015年)
  2. こども家庭庁「母子健康手帳 府令様式」(令和8年4月1日施行、PDF。令和5年調査の乳幼児身体発育曲線と幼児の身長体重曲線を掲載)
  3. e-Gov法令検索「学校保健安全法施行規則」(第5条)
  4. 総務省「インターネットトラブル事例:気をつけてアップしてたはずなのに」(写真の写り込みから撮影場所や生活範囲が分かる例)
  5. 日本小児内分泌学会「成長評価用チャート・体格指数計算ファイル ダウンロードサイト」
  6. 日本小児科学会「医療における子ども憲章」(2022年3月、PDF)
  7. 日本小児内分泌学会「低身長」
  8. ノビケア「お問い合わせ」
  9. 日本小児内分泌学会「日本人小児の体格の評価」