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低身長の基準と受診の目安読む時間 約6分
服や靴のサイズの伸びで身長の伸びはわかる?
公開日:2026年10月5日 更新日:2026年10月5日
服や靴のサイズが変わるのは成長のしるしですが、それだけで身長の伸びを正確に知ることはできません。服のサイズの数字は身長の目安を表すことが多いものの、1つのサイズの幅が広く、体つきや好みでも選ぶサイズが変わります。靴のサイズは足の長さで決まり、足は身長より早く伸びて早く伸び終わります。サイズの変化は「身長を測ってみるきっかけ」として使い、伸びは身長の記録で確かめましょう。
子ども服のサイズの数字は、何を表している?
子ども服のサイズには、日本産業規格(JIS)の決まりがあり、乳幼児用、少年用、少女用の衣料のサイズがそれぞれ定められています。
日本の子ども服で見かける「110」「120」「130」といった数字は、その服が合う子どもの身長の目安(cm)を表しているのが一般的です。服の種類によっては、胸囲や胴囲などの寸法もあわせて示されます。
ただし、同じ「130」でも、メーカーや服の形によって大きさや丈は少しずつ違います。海外の服では年齢でサイズを表すこともあり、日本の表示とそのまま比べることはできません。
出典 [1]
服のサイズで、身長の伸びが分かりにくいのはなぜ?
服のサイズは、身長の伸びを測るための物差しではありません。次のような理由で、身長が同じでも選ぶサイズが変わります。
- 1つのサイズが合う身長の幅が広く、その中で何cm伸びても同じサイズを着続けられる
- 体重や体つき(肩幅、おなか回り)でもきつさが変わる
- ゆったりした服が好き、すぐ小さくなるので大きめを買う、などの選び方の違いがある
- 洗濯で縮む、伸びるなど、服そのものの大きさが変わる
- 袖や裾の長さは、腕や脚の長さと胴の長さのつり合いによっても違う
1つ上のサイズになるまで、どのくらいかかる?
文部科学省の令和7年度学校保健統計で、年齢ごとの平均身長の差を見ると、男子は6歳から7歳で6.1cm、7歳から8歳で5.6cm、8歳から9歳で5.7cmで、女子も6cm前後です。
仮にサイズが10cmごとに分かれているとすると、平均的な伸び方なら、1つ上のサイズの身長に達するまでの目安は「10cm÷1年に伸びる量(約6cm)=約1.7年」です。小学生のうちは、1つのサイズを1年半から2年近く着られても不思議ではありません。
思春期に入ると1年に伸びる量が大きくなるため、サイズが上がる間隔は短くなります。平均の差は、男子では11歳から12歳で7.7cm、女子では9歳から10歳で7.1cmと、小学生の低学年より大きくなっています。ここでの数字はすべて平均から計算した目安で、一人ひとりの伸びは違います。
靴のサイズは、何で決まる?
靴のサイズにもJISの決まりがあります。日本の靴のサイズは、足の長さ(かかとからいちばん長い指の先まで)を基本に、足の周りの太さや幅とあわせて表すのが一般的です。
つまり靴のサイズは、身長ではなく足の長さの変化を表しています。足の長さと身長には関係がありますが、つり合いには個人差があり、同じ身長でも足の大きい子も小さい子もいます。
出典 [4]
足と身長では、伸びる時期が違う?
佐賀県の小城地区で、586人の子どもを6歳半から17歳半まで追いかけた研究では、足の長さの伸びは、身長の伸びより平均で約2年早く終わっていました。足の伸びが終わるのは、身長の伸びがもっとも大きい時期から平均2年半ほどあとで、女の子は男の子より約2年早く足の伸びが終わっていました。
そのため、「靴のサイズが変わらなくなった=身長も止まった」とは限りません。足の大きさが落ち着いたあとも、身長がしばらく伸びることがあります。足のサイズと将来の身長の関係は「足のサイズで将来の身長は分かる?」のコラムでくわしく説明しています。
出典 [5]
サイズの変化で、気にかけたいのはどんなとき?
サイズの変化は、身長を測ってみるきっかけになります。次のようなときは、家で身長を測ったり、学校の記録を見直したりして、成長曲線で伸び方を確かめてみましょう。
日本小児内分泌学会は、伸び方が落ちてきている場合のほか、身長が伸びすぎる場合にも思春期早発症などの病気がかくれていることがあるとしています。思春期の変化は、通常は女の子で10歳ごろ、男の子で12歳ごろから出てきて、思春期早発症では2〜3年以上早く現れるとされています。伸び方が気になるときは、記録を持って小児科で相談してください。
- 小学生で、1年以上たっても服の丈が短くならず、同じサイズのままでいる
- 服が横にはきつくなるのに、丈はあまっている(体重は増えても身長が伸びていない)
- 幼児期や小学校低学年で、短い期間に何サイズも大きくなった
- 胸のふくらみ、陰毛など、年齢に比べて早い思春期の変化がある
サイズの変化を、身長の確認につなげるには?
「最近ズボンの丈が短くなった」「靴がきついと言い出した」と気づいたときは、その日に身長も測っておくと、サイズの変化を数字の記録につなげられます。手順は次のとおりです。
1年に伸びた量は、「2回の測定の差÷測った間隔の月数×12」で計算できます。たとえば8か月で4cm伸びていれば、4÷8×12で、1年あたり6cmの目安です。1か月ほどの短い間隔の差は測り方の違いに隠れやすいので、伸びの計算は、半年から1年ほどあけた記録で行うのが基本です。
- 靴下を脱ぎ、かかと、お尻、背中を壁につけてまっすぐ立ち、目線は正面に向ける
- 頭のてっぺんに本などを水平に当てて壁に印をつけ、メジャーで床からの高さを測る
- 測った日、身長、時間帯を、母子健康手帳やいつもの記録の場所に書く
- 前の記録と比べ、どのくらいの期間で何cm伸びたかを見る
出典 [8]
服や靴のサイズは、記録にどう生かす?
服や靴を買い替えた日とサイズをメモしておくと、あとで成長の時期を振り返る手がかりになります。ただ、いちばん大切なのは、測った日と身長・体重の記録です。身長は同じ時間帯に、同じ方法で測りましょう。測り方の注意は「朝と夜で身長が違うのはなぜ?」のコラムで説明しています。
記録を見て気になる点があれば、医療機関で相談してください。ノビケアの医師による無料相談(ビデオ通話)でも、お手元の記録を見ながらご相談いただけます。1回目は保護者の方だけでもかまいません。お薬の処方を検討する2回目には、お子さまにも参加していただきます。予約は公式LINEから受け付けています。
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服や靴のサイズと身長についてよくある質問
Q. 同じ学年の子より、2つ小さいサイズの服を着ています。
A. サイズの表示はメーカーや服の形で違い、体つきや好みでも変わるので、服のサイズだけでは比べられません。身長を測り、誕生日からの年齢で成長曲線に書き込んで確かめましょう。
Q. 靴のサイズが大きいので、背も高くなりますか?
A. 足が大きくなる時期のあとに身長が伸びることは多いものの、足のサイズだけで将来の身長は予測できません。見通しは、身長の記録や両親の身長などから考えます。
Q. 1年近く、服のサイズが変わっていません。病気でしょうか?
A. サイズが変わらないことだけでは、伸びが少ないとは言えません。1つのサイズの幅の中で伸びていることもあります。まず身長を測って前の記録と比べ、成長曲線で線から離れるように下がっていないかを確かめましょう。日本小児内分泌学会によると、背が低い原因の多くは体質によるものですが、伸び方が落ちているときは早めに小児科に相談してください。
Q. 服がすぐに小さくなります。伸びすぎではないかと心配です。
A. 成長期には服がすぐ小さくなるのは自然なことです。ただ、身長が伸びすぎる場合に病気がかくれていることもあるため、身長の記録で、成長曲線の線を上に横切って伸びていないかを確かめ、気になるときは相談してください。
まとめ
服や靴のサイズの変化は成長のしるしですが、サイズの幅や体つき、選び方の違いがあるため、身長の伸びを正確に知ることはできません。靴は足の長さを表し、足は身長より早く伸び終わります。サイズの変化をきっかけに身長を測り、伸び方は成長曲線で確かめましょう。
お子さまの身長の伸び方が気になる場合は、医師による無料相談で、これまでの記録を見ながらご相談いただけます。予約は公式LINEからお受けしています。
公式LINEで無料相談を予約するこの記事は、ノビケアの医師が内容を確認しています(編集方針)。
参考にした資料
- 日本産業標準調査会(JISC)「JISリスト」(JIS L 4001 乳幼児用衣料のサイズ、JIS L 4002 少年用衣料のサイズ、JIS L 4003 少女用衣料のサイズ ほか)
- 文部科学省「令和7年度学校保健統計(学校保健統計調査の結果)について公表します」(PDF、令和8年2月13日)
- 政府統計の総合窓口(e-Stat)「学校保健統計調査 令和7年度 全国表 1 年齢別 都市階級別 設置者別 身長・体重の平均値及び標準偏差」
- 日本産業標準調査会(JISC)「JISリスト」(JIS S 5037 靴のサイズ)
- Zeitschrift für Morphologie und Anthropologie「Longitudinal analysis of adolescent growth of foot length and stature of children living in Ogi area of Japan: a 12 years data」(1998年、PubMed)
- 日本小児内分泌学会「低身長」
- 日本小児内分泌学会「思春期早発症」
- American Family Physician「Evaluation of Short and Tall Stature in Children」(米国家庭医学会誌の総説、2015年)
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