成長と遺伝読む時間 約6分
骨端線の確認方法は?レントゲンと費用
公開日:2026年10月3日 更新日:2026年10月3日
骨端線の状態や骨年齢は、主に手のエックス線写真(レントゲン)で確認します。撮影は医療機関で、医師が必要と判断したときに行います。費用は、保険診療かどうかや、お住まいの自治体の医療費助成によって変わります。見た目や家庭での測定では、骨端線が閉じているかどうかは分かりません。
骨端線は、どんな方法で確認する?
骨端線は骨の中にあるため、外から見たり触ったりしても分かりません。医療機関では、エックス線写真を撮って確認します。
横浜市立大学附属市民総合医療センターは、低身長の検査として、手のレントゲンで骨年齢(骨の成熟の程度)を見ると説明しています。日本大学医学部附属板橋病院も、骨のレントゲンで骨年齢を測定するとしています。
東京慈恵会医科大学の小児科の解説では、詳しい検査として、手根骨(手首の骨)だけでなく、背骨や骨盤のレントゲンを撮ることもあるとされています。どの部位を撮るかは、調べたい内容によって医師が決めます。
骨端線の状態を確かめたいときも、まずは身長の伸び方を見て、撮影が必要かどうかを医師が判断します。
家庭でできるのは、骨端線を直接調べることではなく、身長の記録をつけて伸び方の変化に気づくことです。
なぜ、手のレントゲンを撮るの?
手と手首には小さな骨がたくさんあり、それぞれの骨の形や骨端線の様子が、成長とともに決まった順番で変わっていきます。そのため、1枚の写真から骨の成熟の程度を評価しやすいと考えられています。
撮影は、一般に片方の手で行います。
骨年齢そのものの意味や、実際の年齢との違いは、骨年齢についての記事で説明しています。この記事では、検査の受け方を中心に説明します。
同じ写真から、骨端線がどのくらい残っているかも確認できます。
写真から、どのように評価する?
撮った写真は、医師が標準となる評価方法と見比べて、骨年齢を判定します。小児慢性特定疾病情報センターに掲載されている成長ホルモン分泌不全性低身長症の診断の手引きでは、TW2法にもとづく日本人の標準骨年齢を使うことが望ましく、Greulich & Pyle法などを使ってもよいとされています。
日本小児内分泌学会は、骨端線が閉じた状態を、日本人の子どもの骨年齢の評価法(TW2法RUS)で男子16.0歳、女子14.6歳を超えた場合にあたるとしています。
評価には専門的な知識が必要で、同じ写真でも評価方法によって結果が少し違うことがあります。結果は、身長の伸び方や思春期の進み具合とあわせて、医師が説明します。
結果の数字だけを見て一喜一憂せず、医師の説明を聞いて、今後どのように経過を見ていくかを確認しましょう。
撮影はどんな流れ?痛みや被ばくは?
手のレントゲンは、撮影台の上に手を置いて、数秒で撮り終わります。注射などはなく、撮影そのものに痛みはありません。
エックス線を使うため、わずかに放射線を受けます。手の撮影で受ける放射線の量は少ないとされていますが、具体的な量は撮影の条件によって違います。
医師は、検査で得られる情報と体への負担を比べて、撮影が必要かどうかを判断します。心配なことがあれば、撮影の前に遠慮なく質問してください。
小さな子どもでも、手を台の上で動かさずにいられれば撮影できます。保護者が付き添えるかどうかは、医療機関によって違います。
費用はどのくらい?
医師が診断や経過を見るために必要と判断して撮影する場合、一般には健康保険が使えます。費用は撮影料と診断料のほか、初診料や再診料なども含めて決まり、窓口では自己負担の割合に応じた金額を払います。
子どもの医療費は、多くの自治体で助成制度があり、窓口での負担が少なくなったり、かからなかったりすることがあります。対象の年齢や条件は自治体によって違うため、お住まいの自治体で確認してください。
自由診療の医療機関で撮影する場合は、医療機関ごとに費用が決められています。受診の前に、検査の費用を確認しておくと安心です。
費用について分からないことがあれば、受診の前に医療機関の窓口に問い合わせておくと安心です。
同じ検査でも、受診する医療機関や、ほかに行う検査によって支払う金額は変わります。
どこで受けられる?
骨端線や骨年齢を調べたい場合は、まずはかかりつけの小児科に相談するとよいでしょう。必要に応じて、小児の内分泌を専門とする医療機関や、エックス線撮影ができる医療機関を紹介してもらえます。
けがや痛みで整形外科を受診したときに、手のレントゲンを撮っていることもあります。過去に撮った写真や報告書がある場合は、受診のときに伝えてください。
受診するときは、母子健康手帳や学校の健康診断の記録など、測定日つきの身長の記録を持っていきましょう。骨年齢の結果は、これまでの伸び方とあわせて見ることで意味がはっきりします。
両親の身長や、思春期の体の変化に気づいた時期も、分かる範囲で伝えてください。撮影の前に、結果をいつ、誰から説明してもらえるかを確認しておくと安心です。
かかりつけの小児科がない場合は、地域の小児科に、低身長の相談ができるかを問い合わせてみるのも一つの方法です。
身長の伸び方が気になる場合は、ノビケアの医師による無料相談(ビデオ通話、0円)で、お手元の記録を見ながらご相談いただけます。予約は公式LINEから受け付けています。オンラインでの診療のため骨年齢のエックス線検査は行っておらず、エックス線検査が必要と判断した場合は対面の医療機関をご紹介します。
出典 [6]
レントゲンで分かること・分からないことは?
手のエックス線写真から分かるのは、骨の成熟の程度(骨年齢)と、骨端線がどのくらい残っているかです。骨年齢が実際の年齢より進んでいるか、遅れているかも分かります。
一方で、写真1枚から将来の身長を正確に言い当てることはできません。骨年齢を使って予測する方法もありますが、予測には幅があります。
また、レントゲンだけで低身長の原因が分かるわけではありません。医師は、身長の伸び方、血液検査、思春期の進み具合などとあわせて判断します。
骨年齢が実際の年齢より遅れている場合は、伸びる期間がまだ残っている可能性があると考えられます。ただし、その解釈は医師が伸び方とあわせて行います。
出典 [1]
骨端線のレントゲンについてよくある質問
Q. 骨端線を確認するためだけに、レントゲンを撮ってもらえますか?
A. 撮影が必要かどうかは、身長の伸び方などをもとに医師が判断します。気になる場合は、まず身長の記録を持って小児科に相談してください。
Q. レントゲンは、毎年撮る必要がありますか?
A. 撮る間隔は、目的や経過によって違います。治療中や経過を見ているときに、医師が必要と判断した時期に撮ります。
Q. MRIでも骨端線は分かりますか?
A. 骨端線や骨年齢の確認には、一般に手のエックス線写真が使われます。ほかの検査を使うかどうかは、医師が目的に応じて決めます。
まとめ
骨端線の状態や骨年齢は、主に手のエックス線写真で確認し、撮影が必要かどうかは医師が判断します。費用は保険診療かどうかや自治体の助成で変わるため、気になる場合は身長の記録を持ってかかりつけの小児科に相談してください。
お子さまの身長の伸び方が気になる場合は、医師による無料相談で、これまでの記録を見ながらご相談いただけます。予約は公式LINEからお受けしています。
公式LINEで無料相談を予約するこの記事は、ノビケアの医師が内容を確認しています(編集方針)。