年齢別の平均身長読む時間 約7分
小学6年生の男の子の身長:平均と「低い」の目安、相談したほうがよい場合
公開日:2026年10月4日 更新日:2026年10月4日
文部科学省の令和7年度学校保健統計では、小学6年生にあたる11歳の男の子の平均身長は146.1cm、標準偏差は7.37cmです。6年生は、思春期の伸びが始まった男の子と、まだ始まっていない男の子が同じ学年にいて、身長の差が広がっていく学年です。中学に入る前に小学校6年分の記録をそろえ、位置と伸び方を一度確かめておきましょう。
小学6年生の男の子の平均身長は?
文部科学省の学校保健統計調査は、全国の学校の健康診断の結果から一部の子どもを選んでまとめた調査です。最新の令和7年度は、令和7年4月1日から6月30日の健康診断の結果をもとにしています。年齢は4月1日時点の満年齢で、小学6年生は11歳にあたります。
下の表のとおり、男の子の平均は5年生から6年生で6.6cm、6年生から中学1年生で7.7cm高くなります。学年が上がるごとの平均の差が大きくなっていくのは、思春期の伸びに入る男の子が増えていくためと考えられます。
標準偏差も、5年生の6.37cmから6年生の7.37cm、中学1年生の8.06cmへと大きくなります。6年生では、女の子の平均(147.4cm)がまだ男の子を1.3cm上回っていますが、中学1年生(12歳)では男の子153.8cm、女の子152.4cmと逆転します。
| 学年(4月1日時点の年齢) | 男の子の平均身長 | 標準偏差 |
|---|---|---|
| 小学5年生(10歳) | 139.5cm | 6.37cm |
| 小学6年生(11歳) | 146.1cm | 7.37cm |
| 中学1年生(12歳) | 153.8cm | 8.06cm |
「低い」の目安(−2SD)は何cm?
低身長は一般に、同じ性別・同じ年齢の平均より2SD以上低い身長が目安です。日本小児内分泌学会は、成長曲線には肥満の増加などの影響を含まない2000年のデータでつくったものを使うとしています。この基準による小児慢性特定疾病情報センターの表では、男の子の−2.0SDの値は11歳0か月で128.9cm、12歳0か月で133.9cmです。
6年生の健康診断が行われる4〜6月には、3月生まれの子は11歳になったばかりで、4月生まれの子はもう12歳です。同じ学年でも1年近い月齢の差があるため、基準と比べるときは測った日の年齢を「何歳何か月」まで合わせましょう。早生まれの考え方は「早生まれの子は背が低い?」のコラムで説明しています。
学校保健統計の平均は令和7年度の値で、−2SDの基準は2000年のデータです。もとにした年も、年齢の区切り方も違うので、二つの数字の差を2SDと読むことはできません。成長曲線に点を打ち、どの線の近くにあるかで位置を見ましょう。
6年生の男の子は、思春期のどのあたり?
日本小児内分泌学会によると、男の子の思春期の変化は12歳ごろから出てきます。精巣の大きさが4mL以上になったときを思春期の始まりと考え、そのあと陰毛、ひげ・声変わりの順に進みます。あいち小児保健医療総合センターは、精巣が大きくなるのは平均11歳半ごろ、声変わりは13歳ごろと説明しています。
伸びがいちばん速くなる年齢は、2001年に生まれた全国の子ども約1万3千人を追いかけた調査(Pediatric Research誌、2023年)で、男の子の平均は12歳台後半、ばらつき(標準偏差)は約0.9歳でした。6年生のうちに大きな伸びが始まる子もいますが、多くは中学生になってからピークを迎えます。
精巣の変化は外から気づきにくく、本人も話しにくいものです。保護者が無理に確かめる必要はありません。「急に伸びた」「声が低くなってきた」といった、気づいたことを日付と一緒にメモしておく程度で十分です。
6年生の1年の伸びは、どう見ればよい?
小児慢性特定疾病情報センターの「成長速度基準表」では、男の子の1年の伸びの低いほうの目安(−1.5SDの値)は、11歳0か月の5.5cmから、11歳11か月の7.7cmへと上がっていきます。基準表が、この年齢で思春期の伸びが始まることを見込んでいるためです。
思春期がまだ始まっていない6年生は、5年生のころと同じゆるやかな伸びが続き、この表の値を下回ることがあります。それだけで異常とは言えませんが、身長の位置も低い場合は、思春期の遅れなのか、ほかの原因があるのかを医師に見てもらうと見通しを立てやすくなります。
思春期の始まりが遅めの体質については、「思春期遅発症とは?」のコラムで説明しています。あいち小児保健医療総合センターは、男の子で14歳になっても二次性徴がまったく見られない場合を思春期遅発の目安としています。
中学に入る前に、記録をどうそろえる?
学校保健安全法施行規則では、小学校の健康診断票は、子どもが進学すると中学校へ送られることになっています。小学校の6年間の記録は中学校に引き継がれますが、家庭の手元には毎年のお知らせしか残りません。卒業前に、保健室で6年分の身長の記録の写しをもらえないか尋ねておくと、あとで相談するときに役立ちます。
母子健康手帳の記録とあわせて、生まれてから12年分の点を成長曲線に並べてみましょう。どの線に沿って伸びてきたか、途中で線を横切って下がっていないかが分かります。集め方は「母子手帳・学校の身長記録を集めるには」のコラムで紹介しています。
学校から成長曲線のお知らせが届いた場合は、診断ではなく、医師に確かめてもらうための案内です。日本学校保健会は、曲線が基準の線を横切って上向きや下向きになった場合を注意が必要な変化としています。両親の身長から見た大人の身長の目安は、コラムの計算ツール(このページの下にあります)でも確かめられます。
中学受験や習い事で忙しい6年生の生活で気をつけたいことは?
厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」は、小学生は9〜12時間を参考に睡眠時間を確保するよう勧めています。同じガイドは、思春期が始まるころから寝つく時刻が遅くなりやすいことにも触れています。塾や習い事で帰りが遅くなる日が続く場合は、朝の起きる時刻から逆算して寝る時刻を決めましょう。
睡眠や食事で身長が伸びると約束できるものはありませんが、極端な睡眠不足や食事の偏りが続いていないかは気にかけたいところです。受験期の眠りの工夫は「受験期の子どもの睡眠時間は?」のコラムで紹介しています。
出典 [12]
どんなときに、小児科で相談したほうがよい?
次のような場合は、6年分の学校の記録と母子健康手帳を持って、小児科で相談しましょう。小児慢性特定疾病情報センターの思春期早発症の手引きでは、男の子で11歳未満のわき毛・ひげ・声変わりも、目安の症状として挙げられています。
強い頭痛や何度も吐く、けいれん、見え方がおかしいといった症状があるときは、身長の相談とは別に、すぐに医療機関を受診し、急ぐときは119番に連絡してください。
記録を見て気になる点があれば、ノビケアの医師による無料相談(ビデオ通話)で、お手元の記録を見ながらご相談いただけます。1回目は保護者の方だけでもかまいません。お薬の処方を検討する2回目には、お子さまにも参加していただきます。
- 成長曲線で、身長が−2SDの線の近くか、それより下にある
- これまで沿っていた線を横切って、下がってきた
- 思春期の変化がまだで、1年の伸びが4cm前後かそれより小さい年が続いている
- 11歳になる前に、声変わりやひげが目立ってきた
- 体重は増えているのに、身長の伸びが落ちてきた
- 両親の身長から考える目安より、明らかに低い位置を伸びている
小学6年生の男の子の身長についてよくある質問
Q. クラスの女の子よりかなり小さく、本人が気にしています。
A. 6年生は女の子の平均のほうが高い学年で、男の子の多くはこれから大きく伸びる時期を迎えます。比べたいのは女の子ではなく、男の子の基準と本人のこれまでの伸び方です。声かけの例は「背が低いことを気にする子どもへの声かけは?」のコラムで紹介しています。
Q. 中学に入ってから相談しても間に合いますか?
A. 身長が伸びるのは骨端線が開いているあいだです。日本小児内分泌学会は、骨年齢で男子15歳以上になった場合などは成長ホルモン治療にほとんど効果がないとしています。治療を受けるかどうかとは別に、気になる時点で早めに伸び方を見てもらうと、見通しを立てやすくなります。
Q. 声変わりが始まりました。もう伸びませんか?
A. 日本小児内分泌学会は、声変わりが始まるとその後の伸びはわずかになるとしています。どのくらい残っているかは一人ひとり違うので、「声変わりのあと身長はどのくらい伸びる?」のコラムもあわせて読んでみてください。
まとめ
令和7年度学校保健統計では、11歳の男の子の平均身長は146.1cm、標準偏差は7.37cmで、6年生は思春期に入った子とまだの子の差が広がる学年です。中学に入る前に6年分の記録をそろえて成長曲線で確かめ、位置が低い、線を横切って下がる、伸びの小さい年が続くといったときは、早めに相談しましょう。
出典 [1]
お子さまの身長の伸び方が気になる場合は、医師による無料相談で、これまでの記録を見ながらご相談いただけます。予約は公式LINEからお受けしています。
公式LINEで無料相談を予約するこの記事は、ノビケアの医師が内容を確認しています(編集方針)。
参考にした資料
- 文部科学省「令和7年度学校保健統計(学校保健統計調査の結果)について公表します」(PDF、令和8年2月13日)
- 政府統計の総合窓口(e-Stat)「学校保健統計調査 令和7年度 全国表 1 年齢別 都市階級別 設置者別 身長・体重の平均値及び標準偏差」
- 日本内分泌学会「成長ホルモン分泌不全性低身長症」
- 日本小児内分泌学会「低身長」
- 小児慢性特定疾病情報センター「標準身長の−2.0SD値」(PDF)
- 日本小児内分泌学会「思春期早発症」
- あいち小児保健医療総合センター「思春期早発症・遅発症「思春期が早い?遅い?治療が必要なの?」」
- Pediatric Research「Association between infant breastfeeding practices and timing of peak height velocity: A nationwide longitudinal survey in Japan」(Higuchi Y ほか、2023年、全国の縦断調査の1万3,074人、PMC)
- 小児慢性特定疾病情報センター「成長速度基準表(標準身長の−1.5SD値)」(PDF)
- e-Gov法令検索「学校保健安全法施行規則」(第6条・第8条)
- 日本学校保健会 学校保健ポータルサイト「3.学校での成長曲線の活用について(なぜ、なに、どうして?学校保健 第1回「成長曲線」)」
- 厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」(PDF)
- 小児慢性特定疾病情報センター「ゴナドトロピン依存性思春期早発症 診断の手引き」
- ノビケア「お問い合わせ」
- 日本小児内分泌学会「成長ホルモンとは」