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縄跳びやジャンプで身長は伸びる?

公開日:2026年10月4日 更新日:2026年10月4日

縄跳びやジャンプで身長が伸びることを示した学会や公的機関の資料はありません。小学生にジャンプ運動をしてもらった試験では、骨の量(骨密度など)は増えましたが、身長の伸びはジャンプをしなかった子と同じくらいでした。ジャンプは骨を強くする運動として役立ちますが、跳びすぎるとひざやかかとを痛めることもあるため、楽しめる量で続けましょう。

縄跳びやジャンプで、背は伸びる?

「ジャンプの刺激で骨端線が伸びる」という話を聞くことがあります。日本小児内分泌学会は、身長が伸びるのは、成長ホルモンが骨の軟骨成長板(骨端線)に働いて骨を長い方向に伸ばすためだと説明しています。ジャンプの衝撃で、この働きが強まって身長が伸びることを示した資料は見当たりません。

子どもにジャンプ運動をしてもらった研究もあります。米国で5.9〜9.8歳の89人を2つのグループに分け、一方には高さ61cmの台から両足で跳び降りる運動を1回100回、週3回、7か月続けてもらい、もう一方には衝撃のないストレッチをしてもらいました。7か月後、身長と体重の増え方は2つのグループで同じくらいでした。

この試験は7か月間の比較で、大人になったときの身長までは調べていません。ただ、ジャンプを続けた子のほうが最終的に背が高くなったことを示した研究も、学会や公的機関の資料には見当たりません。

出典 [1] [2]

ジャンプは、骨にどんなよい影響がある?

同じ研究では、ジャンプをした子の骨の量(骨塩量)が、ストレッチの子より、太ももの付け根で4.5%、腰の背骨で3.1%多く増えていました。研究者は、体重の約8倍の力がかかるジャンプは、子どもの腰と背骨の骨の量を増やす、安全で簡単な方法だとまとめています。

同じ方法の試験に参加した子のうち57人を約8年追いかけた調査では、ジャンプをした子の股関節の骨の量は、7か月後にストレッチの子より3.6%多く、約8年後も1.4%多いままでした。身長や体重の違いを考慮して比べた結果です。

これらの研究は、骨を太く強くすることを確かめたもので、骨を長くして身長を伸ばすことを確かめたものではありません。ジャンプは「背を伸ばす運動」ではなく、「骨を丈夫にする運動」と考えるのがよいでしょう。

出典 [2] [3]

どのくらい体を動かせばよい?

厚生労働省の「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」は、体を動かす時間が少ない子どもに、1週間を通じて1日平均60分以上を目安に何らかの体の活動をすることを勧めています。参考として紹介している世界保健機関(WHO)の指針では、息が上がるような強い運動や、筋肉・骨を強くする運動を週3日以上行うことが勧められています。

同じガイドは、ジャンプなど筋肉への負担が比較的大きい動きを伴う活動は筋力を高めることが示されているとしています。急に強い運動を始めるのではなく、少しずつ強さや回数、時間を増やすよう勧めています。文部科学省の「幼児期運動指針」も、幼児は様々な遊びを中心に、毎日合計60分以上、楽しく体を動かすことを勧めています。縄跳びは、こうした遊びや運動の一つとして取り入れられます。

出典 [4] [5]

縄跳びには、身長のほかにどんなよさがある?

厚生労働省のガイドは、世界保健機関(WHO)の指針づくりのためのまとめをもとに、子どもの体の活動は、持久力や筋力などの体力、血圧や血糖などの働き、骨の健康、考える力、心の健康をよくし、肥満の改善にもつながると紹介しています。

縄跳びは、リズムに合わせて跳ぶ、縄を回す手と跳ぶ足の動きを合わせる、といった体の使い方を練習できる遊びです。文部科学省の「幼児期運動指針」も、幼児期には多様な動きを身につけることが大切だとしています。背を伸ばすためではなく、体を動かす楽しさを知るきっかけとして取り入れるとよいでしょう。

骨を丈夫にするには、運動だけでなく、カルシウムなどの栄養や十分な睡眠も大切です。食事については「カルシウムで身長は伸びる?」のコラムでも説明しています。

出典 [4] [5]

跳びすぎて、ひざやかかとが痛くなることは?

日本スポーツ整形外科学会の資料は、ランニングやジャンプを長い時間くり返すことで、ひざに痛みが出ることがあり、使いすぎ症候群とも呼ばれるとしています。骨の成長と筋肉の伸びのアンバランスも、起こりやすくする理由に挙げられています。

成長期の子では、ひざの下の骨が出っぱって痛むオスグッド病や、かかとが痛むシーバー病も、走ったり跳んだりする運動で起こりやすくなります。詳しくは「オスグッドは身長が伸びるサイン?」「シーバー病とは?」のコラムで説明しています。

厚生労働省のガイドは、激しすぎる運動や使いすぎは体の故障につながる可能性があるとし、部活動のガイドラインにある、週2日以上の休養日を設けることや、1日の活動時間を平日は2時間程度、休日は3時間程度までとすることを紹介しています。縄跳びの回数を競う練習などでも、痛みが出たら量を減らし、続くときは整形外科で相談しましょう。

運動のあとにひざの下やかかとを痛がる、押すと痛がる、足を引きずって歩く、といった様子は、体からの合図です。成長期の痛みを「背が伸びている証拠」と考えて我慢させないようにしましょう。

出典 [6] [7] [4]

縄跳びやジャンプを、安全に楽しむには?

縄跳びは道具が少なく、一人でも友だちとでも楽しめる運動です。けがを防ぐために、次のような点に気をつけましょう。トランポリンについて消費者庁は、遊戯施設で落下や転倒、衝突による骨折や神経の損傷などの事故が起きているとして注意を呼びかけています。

出典 [8]

骨端線が閉じかけた中高生でも、跳べば伸びる?

日本小児内分泌学会は、思春期の後半に成長板が閉じると、成長ホルモンが働いても骨は長い方向には伸びなくなると説明しています。骨端線が閉じかけた時期に、運動で閉じるのを遅らせたり、伸びを取り戻したりできることを示した資料はありません。

中学生や高校生で身長の伸びが気になる場合は、運動で何とかしようとする前に、これまでの身長の記録を見て、伸びがどのくらい続いているかを確かめましょう。骨端線については「骨端線とは?」のコラムで説明しています。

出典 [1]

縄跳びやジャンプと身長についてよくある質問

Q. バスケットボールやバレーボールの選手は背が高いので、ジャンプが関係しているのでは?

A. 背の高い人が有利な競技では、もともと背の高い人が選ばれて続けていることが考えられます。競技を続けたから背が高くなった、とは言えません。競技と身長については「身長が伸びるスポーツはある?」のコラムで説明しています。

Q. 小さい子に毎日縄跳びをさせてもよいですか?

A. 楽しんで続けられる範囲なら問題ありません。幼児期は一つの運動を決まった回数こなすより、走る、跳ぶ、投げるなど、いろいろな動きを遊びの中で経験することが大切です。縄跳びに飽きたら、鬼ごっこやボール遊び、公園の遊具など、ほかの遊びに切り替えてかまいません。

Q. 縄跳びは1日に何回くらい跳べばよいですか?

A. 回数の決まった目安を示した学会や公的機関の資料は見当たりません。ほかの遊びや運動もあわせて、1日60分以上体を動かすことを目安にし、痛みや疲れが残らない範囲で楽しみましょう。

Q. ジャンプをすると骨が強くなるなら、身長にもよいのでは?

A. 骨を太く強くすることと、骨を長くすることは別のしくみです。ジャンプの試験では骨の量が増えても、身長の伸びに差はありませんでした。

出典 [2] [5]

まとめ

縄跳びやジャンプで身長が伸びるという根拠はありませんが、骨を丈夫にする運動として役立つことが研究で示されています。跳びすぎによる痛みに気をつけ、楽しめる量で続けましょう。身長の伸び方が気になる場合は、ノビケアの医師による無料相談(ビデオ通話)で、成長の記録を見ながらご相談いただけます。1回目は保護者の方だけでもかまいません。

出典 [2] [9]

お子さまの身長の伸び方が気になる場合は、医師による無料相談で、これまでの記録を見ながらご相談いただけます。予約は公式LINEからお受けしています。

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この記事は、ノビケアの医師が内容を確認しています(編集方針)。

参考にした資料

  1. 日本小児内分泌学会「成長ホルモンとは」
  2. Journal of Bone and Mineral Research「Jumping improves hip and lumbar spine bone mass in prepubescent children: a randomized controlled trial」(Fuchs RK ほか、2001年、米国の5.9〜9.8歳の89人、PubMed)
  3. Journal of Bone and Mineral Research「Impact exercise increases BMC during growth: an 8-year longitudinal study」(Gunter K ほか、2008年、追跡できた57人、PMC)
  4. 厚生労働省「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」(PDF)
  5. 文部科学省「幼児期運動指針」
  6. 日本スポーツ整形外科学会「スポーツ損傷シリーズ 10. 膝の慢性障害」(PDF)
  7. 日本スポーツ整形外科学会「スポーツ損傷シリーズ 1. オスグッド病」(PDF)
  8. 消費者庁「トランポリンパークでの事故が続いています! -施設の注意事項・禁止事項等をよく確認し、安全に遊ぶようにしましょう-」(2022年4月26日)
  9. ノビケア「お問い合わせ」