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シーバー病とは?かかとの痛みと成長期の関係
公開日:2026年10月3日 更新日:2026年10月3日
シーバー病(踵骨骨端症)は、成長期のかかとの骨の成長する部分に、走ったり跳んだりする負担がくり返しかかって痛みが出る病気です。8〜15歳ごろに多く、休むことや靴の工夫で多くは軽くなります。骨が成熟すると治まり、骨の発育に長く影響することはないとされています。
シーバー病とは、どんな病気?
シーバー病は「踵骨骨端症(しょうこつこったんしょう)」とも呼ばれ、成長期の子どもにかかとの痛みが出る病気です。セーバー病と呼ばれることもあります。
日本整形外科学会は、陸上競技やサッカー、バスケットボールなど、走ったり跳んだりすることの多いスポーツで足の慢性障害が多く起こるとし、その一つとして踵骨骨端症を挙げています。
米国整形外科学会(AAOS)は、シーバー病を成長期の子どものかかとの痛みのよくある原因の一つとし、骨や筋肉、腱が急に変化する成長の速い時期に起こりやすいと説明しています。
何歳ごろに多い?
海外の系統的レビューでは、シーバー病はふつう8〜15歳ごろの子どもに見られ、6歳ごろで見られることもあると報告されています。
別の系統的レビューでまとめられた研究の参加者は、平均10.7歳でした。思春期の前後、体が大きく伸びる時期と重なることが多い病気です。
年齢だけでシーバー病と決まるわけではありません。同じ時期には、かかと以外の場所にも、膝のオスグッド病などの成長期特有の痛みが出ることがあります。
どんな症状が出る?
AAOSは、かかとの痛みや、かかとの下を押したときの痛み、軽い腫れなどを症状として挙げています。運動の最中や運動のあとに痛みが強くなることが多いとされます。
日本整形外科学会は、足の慢性障害の診断では、押して痛む場所や痛みの位置、体重をかけたときの足の変形などを調べ、おもに痛む場所によって診断が決まると説明しています。
AAOSは、両方のかかとに症状が出ることもあり、その場合も片方のほうが強く痛むことがあると説明しています。痛みのために足を引きずることもあります。
出典 [2]
なぜ起こる?なりやすい要因は?
成長期のかかとの骨には、まだ固まりきっていない成長する部分があります。走ったり跳んだりする衝撃や、ふくらはぎの筋肉からアキレス腱を通じて引っ張る力がくり返しかかることで、痛みが出ると考えられています。
日本整形外科学会は、足の慢性障害の背景として、使いすぎのほか、足の柔軟性の低下や筋力不足、扁平足などの足の形、合わない靴、悪い路面での練習などを挙げています。
シーバー病の要因を調べた研究をまとめた系統的レビューでは、足首を反らす動きが硬いこと、足裏にかかる圧力、足の並び方、体格(BMI)、スポーツの実施などが関係する要因として調べられていました。ただし、研究によって結論が分かれている点もあります。
どんな検査や治療をする?
AAOSによると、診断はおもに診察で行い、かかとの骨を押して痛みがあるかを確かめます。エックス線写真は、骨折など別の原因がないかを確かめるために撮ることがあります。
治療の中心は、痛みが治まるまでかかとに負担のかかる運動を休むことです。日本整形外科学会は、練習量を減らす、一定期間休む、アイシング、足底装具(インソール)などを挙げています。AAOSは、かかとのパッドや、かかとが少し高い靴、ふくらはぎのストレッチ、市販の痛み止めにも触れ、場合によっては歩行用のブーツで固定することもあるとしています。
インソールやかかとを高くする中敷きの効果を調べた研究をまとめた系統的レビューでは、効果を支える根拠はまだ限られているとされています。どの方法が合うかは、整形外科で相談しましょう。
シーバー病は、身長の伸びと関係ある?
シーバー病は、体が大きく伸びる時期に起こりやすい病気です。そのため、背が伸びている時期と重なることはよくあります。
ただし、シーバー病になったから背がよく伸びる、または伸びが止まる、ということを示した学会や公的機関の資料は見当たりません。AAOSは、シーバー病は骨の発育に長く影響しないとしています。
かかとの成長する部分が成熟して固い骨になると、シーバー病は治まるとされています。成長期の痛みと身長の関係は「成長痛と身長の関係は?」「オスグッドは身長が伸びるサイン?」の記事でも説明しています。
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家庭でできる予防やケアは?
日本整形外科学会は、足の慢性障害の予防として、足とふくらはぎのストレッチ、スポーツのあとのアイシング、足に合ったシューズを選ぶこと、足底装具(インソール)の使用を挙げています。
成長が速い時期は、靴のサイズがすぐに合わなくなります。かかとがすり減った靴や、小さくなった靴をはき続けていないか、ときどき確かめましょう。練習が続いて休みがないときは、指導者と相談して負担を調整することも大切です。
痛みがあるのに我慢して練習を続けると、長引くことがあります。子どもが痛みを言い出しやすい雰囲気を作っておきましょう。
出典 [1]
オスグッド病とは、何が違う?
オスグッド病は、膝のお皿の下の骨が出っぱって痛む、成長期のスポーツ障害です。日本スポーツ整形外科学会は、太ももの前の筋肉が膝の下の骨を引っぱる力がくり返しかかり、成長途中の軟骨の部分が傷むことで起こると説明しています。成長途中の骨に、筋肉や腱から引っぱる力がくり返しかかる点は、前に説明したシーバー病の考え方と似ていますが、起こる場所と関わる筋肉が違います。
痛む場所が、シーバー病はかかと、オスグッド病は膝の下という点が違います。どちらも成長期に多く、同じ子に両方が起こることもあります。系統的レビューでも、ほかの骨端症があることがシーバー病に関係する要因の一つとして調べられていました。
すぐに受診したほうがよいのは、どんなとき?
日本小児整形外科学会は、脚の痛みについて、熱がある、脚が腫れている、昼間にも症状がある場合は、ほかの病気の可能性があるため整形外科を受診するようすすめています。
次のような場合は、シーバー病と決めつけず、早めに医療機関を受診してください。
- 熱がある、かかとが赤く腫れて熱をもっている
- 痛みで歩けない、体重をかけられない
- 安静にしていても痛む、夜も痛みで目が覚める
- 転んだりひねったりしたあとから痛みが出た
- 休んでも痛みがよくならない
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運動はいつ再開できる?再発はする?
AAOSは、痛みがなくなれば、ふだんの活動に戻ってよいとしています。ただし、練習量が増えると再発することは珍しくないとも説明しています。
再開するときは、急に元の練習量に戻すのではなく、少しずつ増やしていくのがよいでしょう。痛みがぶり返したら、無理をせず休みます。チームの指導者とも状況を共有しておくと安心です。
成長期の身長の伸び方が気になる場合は、痛みの相談とは別に、成長の記録を見て考えることが大切です。身長の伸び方が気になる場合は、ノビケアの医師による無料相談(ビデオ通話)で、成長の記録を見ながらご相談いただけます。
シーバー病についてよくある質問
Q. シーバー病は、放っておいても治りますか?
A. 成長とともに治まる病気とされていますが、痛いまま運動を続けると長引くことがあります。痛みがあるうちは負担を減らし、整形外科で相談してください。
Q. 成長痛とは違うのですか?
A. 成長痛は、夕方から夜に出て翌朝には治まる脚の痛みとされ、はっきりした原因は分かっていません。シーバー病はかかとの特定の場所に、運動に関係して痛みが出るのが特徴です。
Q. 運動をやめたほうがよいですか?
A. 多くは、痛みが治まるまで一時的に負担を減らすことで対応します。完全にやめるかどうかは、痛みの程度を見ながら医師と相談しましょう。
まとめ
シーバー病は、成長期のかかとの骨の成長する部分に負担がかかって起こる痛みで、8〜15歳ごろに多く見られます。休むことや靴の工夫で多くは軽くなり、骨が成熟すると治まります。熱や腫れ、歩けないほどの痛みがあるときは、早めに受診しましょう。
お子さまの身長の伸び方が気になる場合は、医師による無料相談で、これまでの記録を見ながらご相談いただけます。予約は公式LINEからお受けしています。
公式LINEで無料相談を予約するこの記事は、ノビケアの医師が内容を確認しています(編集方針)。
参考にした資料
- 日本整形外科学会「足の慢性障害」
- 米国整形外科学会(AAOS)OrthoInfo「Sever's Disease (Heel Pain)」
- Journal of Foot and Ankle Research「Effectiveness of interventions in reducing pain and maintaining physical activity in children and adolescents with calcaneal apophysitis (Sever's disease): a systematic review」(2013年、PubMed)
- BMJ Open「Risk factors and associated factors for calcaneal apophysitis (Sever's disease): a systematic review」(2023年、PubMed)
- 日本スポーツ整形外科学会「スポーツ損傷シリーズ 1. オスグッド病」(PDF)
- 日本小児整形外科学会「成長痛」
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