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中高生の子が自分で身長サプリやグッズを買おうとしたら:話し合い方と確かめたいこと

公開日:2026年10月5日 更新日:2026年10月5日

中高生の子が「背が伸びる」とうたう商品を買いたいと言ったら、まずは背のことで悩んでいる気持ちを受け止めましょう。日本小児内分泌学会は、健康な子の背を高くする効果が科学的に証明された成分は存在しないとしています。頭ごなしに否定するより、広告の根拠や契約の条件を一緒に確かめ、伸び方が心配なら医療機関で確かめるという道を示すことが大切です。

まず、どう受け止めればよい?

子どもが自分で商品を探すのは、それだけ背のことを気にしているからです。「そんなもの効かない」とすぐに否定すると、本人は気持ちまで否定されたと感じ、次からは黙って買うようになるかもしれません。

厚生労働省のサイトでは、子どもの話を聞くときは、意見を差しはさまず、まず気持ちを受け止めることが勧められています。「背のこと、気になっていたんだね」と受け止め、「どこで知ったの」「どんなことが書いてあった」と、答えが一つに決まらない聞き方で、本人の考えを聞いてみましょう。

出典 [1]

「背が伸びる」商品の根拠は?

日本小児内分泌学会の見解では、カルシウムや鉄、ビタミンD、亜鉛などの栄養成分は、不足して成長が妨げられている場合には補うことで成長が正常になる可能性があるものの、不足がない場合にサプリメントで成長が促進されるという科学的なデータはないとしています。成長ホルモンの分泌を促すとうたう成分や、成長ホルモンを含むとするスプレーについても、身長を伸ばす効果は認められていません。

同じ見解は、スマートフォンのアプリで「背が伸びるトレーニング」などをうたうものにもふれ、アプリやサプリを使っても本来の成長以上に身長が伸びることは期待できないとしています。成長に役立つのは、適度な運動、バランスのとれた食事、しっかりした睡眠だとしています。この内容は、本人と一緒に読んでみるのもよい方法です。

出典 [2]

SNSの広告や口コミは、どう見ればよい?

中高生が商品を知るきっかけは、SNSの広告や、動画・投稿での紹介であることが多くあります。消費者庁は、令和5年10月1日から、広告であるのにそれを隠す、いわゆるステルスマーケティングを景品表示法違反としています。企業が第三者に頼んで、広告と分からない形で紹介させるものも含まれます。

それでも、すべての投稿が正しく表示されているとは限りません。「本当に伸びた」「みんな使っている」といった体験の投稿は、効果の根拠にはなりません。「この投稿は、だれがどんな目的で書いたものだろう」と、本人と一緒に考えてみることは、身長の商品に限らず、ネットの情報と付き合う練習にもなります。

出典 [3]

一緒に確かめたいことは?

本人がどうしても気になる商品があるときは、買う前に、次のことを一緒に確かめましょう。広告の見方は「「背が伸びる」商品の広告の見分け方」のコラムでくわしく説明しています。

出典 [4] [2]

定期購入や、海外の薬には何に気をつける?

消費者庁は、インターネット通販の定期購入のトラブルに遭わないよう、注文を確定する前によく確かめるよう呼びかけています。令和4年6月からは、最終確認の画面で、取引の基本的な事項をはっきり示すことが事業者に求められ、誤解させる表示で申し込んだ場合は契約を取り消せる可能性があります。

海外から薬を取り寄せることにも注意が必要です。厚生労働省は、個人輸入された医薬品は国内の法律にもとづく品質や安全性の確認がされておらず、偽造品や有害な物質が含まれていることがあり、健康被害が起きても救済制度の対象にならないとしています。背を伸ばすとうたうホルモン剤などを、医師の診察なしに使うことは避けましょう。

スポーツをしている子では、サプリメントの成分にも注意が要ります。医薬基盤・健康・栄養研究所のサイトは、子どもはサプリメントで特定の栄養素をとりすぎやすく、大人では見られない副作用が出ることがあるとし、まずは食事から整えることを勧めています。

出典 [5] [6] [7]

子どもが親に内緒で買ってしまったら?

民法では、18歳で成年となります。未成年者が契約をするには、親などの法定代理人の同意が必要で、同意のない契約は取り消すことができます。法務省も、未成年者が親の同意を得ずに契約した場合は、原則として契約を取り消すことができると説明しています。

ただし、親が自由に使ってよいと渡したお小遣いの範囲での買い物や、年齢を偽るなどして相手に成年だと信じさせた場合は、取り消せないことがあります。高校3年生でも18歳の誕生日を過ぎていれば、未成年者としての取り消しはできません。困ったときは、消費者ホットライン「188」に電話すると、近くの消費生活センターなどの相談窓口を案内してもらえます。国民生活センターのサイトでも、若い人に多い消費者トラブルの例を紹介しています。

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商品の代わりに、どんな道を示せる?

本人の本当の願いは、商品を買うことではなく、背の悩みを解決することです。「その商品を試す前に、今の伸び方がどうなっているか、一度確かめてみない?」と、別の道を示してみましょう。学校の健康診断の記録を成長曲線に打つと、伸び方の流れが分かります。

線を横切って下がってきた、1年の伸びが小さくなった、思春期の変化がなかなか来ないといったときは、小児科で相談しましょう。成長ホルモン治療などの医療は、検査で必要性を確かめたうえで、医師と相談して決めるものです。中学生からの治療については「中学生から成長ホルモン治療は間に合う?」のコラムで説明しています。ノビケアの医師による無料相談(ビデオ通話)でも、身長の記録を見ながらご相談いただけます。1回目は保護者の方だけでもかまいません。お薬の処方を検討する2回目には、お子さまにも参加していただきます。

出典 [12] [13]

家族で決めておきたいことは?

中高生は、自分のスマートフォンで広告を見て、自分のお金で買い物ができる年ごろです。禁止するだけでなく、「健康にかかわる商品を買うときは、買う前に家族に相談する」「定期購入は家族と一緒に条件を読む」など、家族のルールを本人と話し合って決めておくと安心です。

ルールは、本人を見張るためではなく、困ったときに相談しやすくするためのものだと伝えましょう。失敗したときに責めずに聞いてもらえると分かっていれば、本人は早めに打ち明けやすくなります。

家族が、身長のことを冗談にしたり、ほかの子と比べたりしないことも、ルールと同じくらい大切です。背の悩みを家で話せると、本人がひとりでネットの情報に頼ることが少なくなります。

出典 [11]

中高生の身長サプリについてよくある質問

Q. 本人のお小遣いで買うなら、自由にさせてよいですか?

A. お小遣いの使い道は本人に任せる考え方もありますが、体に入るものや定期購入は、健康とお金の両方にかかわります。買う前に一緒に成分と条件を確かめることを、約束しておくとよいでしょう。

Q. もう飲み始めてしまいました。すぐやめさせるべきですか?

A. 体調の変化がないかをまず確かめましょう。気になる症状があるときや、薬のような成分が入っているか分からないときは、商品の表示を持って医師や薬剤師に相談してください。

Q. 背が伸びるストレッチ器具やインソールは、問題ありませんか?

A. 器具で背が伸びるという根拠を示した学会や公的機関の資料は見当たりません。使うなら、けがをしないよう無理な使い方を避けましょう。

出典 [2]

まとめ

中高生の子が身長サプリやグッズを買おうとしたら、まず背の悩みを受け止め、広告の根拠や定期購入の条件を一緒に確かめましょう。健康な子の背を高くする効果が証明された成分はなく、海外の薬には健康被害の心配もあります。伸び方が気になるときは、商品より先に医療機関で確かめる道を示しましょう。

出典 [2] [6]

お子さまの身長の伸び方が気になる場合は、医師による無料相談で、これまでの記録を見ながらご相談いただけます。予約は公式LINEからお受けしています。

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この記事は、ノビケアの医師が内容を確認しています(編集方針)。

参考にした資料

  1. 厚生労働省 こころもメンテしよう「話を聞くときのポイント」
  2. 日本小児内分泌学会「「身長を伸ばす効果がある」と宣伝されているサプリメント等に関する学会の見解」(2025年9月8日改定)
  3. 消費者庁「令和5年10月1日からステルスマーケティングは景品表示法違反となります。」
  4. 消費者庁「健康食品に関する景品表示法及び健康増進法上の留意事項について」(平成28年6月30日制定、令和4年12月5日一部改定、PDF)
  5. 消費者庁「インターネット通販の定期購入トラブルには御注意を! 令和4年6月1日から、通販の注文時に内容を確認する際の表示がより明確になります。」
  6. 厚生労働省「医薬品等を海外から購入しようとされる方へ」
  7. 医薬基盤・健康・栄養研究所「「健康食品」の安全性・有効性情報:子どものスポーツとサプリメント」
  8. e-Gov法令検索「民法」(第4条 成年、第5条 未成年者の法律行為、第21条 制限行為能力者の詐術)
  9. 法務省「民法(成年年齢関係)改正 Q&A」
  10. 消費者庁「消費者ホットライン」(188)
  11. 国民生活センター「若者の消費者トラブル(テーマ別特集)」
  12. 日本小児内分泌学会「低身長」
  13. ノビケア「お問い合わせ」